2018年10月15日

砂美の浜 午後の遅い時間 それだけでいい


仕事で牟岐を訪れての帰り、
せっかく来たからと古牟岐経由で南阿波サンラインを抜けることにした。
途中は砂美の浜(さびのはま)でクルマを停める。
砂に竿を立てた釣り人がいつもいる。
アオリイカ? それともキス?
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夕陽が優美に沈む時刻までまだ半時ばかり
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とにかくこの1枚。
さっと来てさっと押しただけだけど
砂美の浜ってこの写真1枚で語れる。
長い影が伸びた夕方に湾曲した砂浜に打ち寄せる波がある。
それだけでいい。
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(フジX-E2+XF18-55mmF2.8-4 R)
posted by 平井 吉信 at 22:37| Comment(0) | 山、川、海、山野草

妖しくて気の毒な日峰山 最後は故郷の空へと続いていく


いつも気の毒と思ってしまうのだけど
家の近所で小さい頃から遊んだ日峰山(ひのみね)は
(国土地理院地形図では芝山と標記されている)
夕方近くになって腹ごなしに散策してしまう。
妖しい写真、妖艶な写真を連発して
日峰山の印象を悪くしているのではないかと。

本ブログではアクセス数が極めて多い大神子(おおみこ)関連の記事も日峰山と関係が深い。
(大神子小神子という地名も県外の人から見ると妖しい)
http://soratoumi2.sblo.jp/article/88676981.html
http://soratoumi2.sblo.jp/article/114463056.html

日の峰の東端が海に落ち込む断崖を
うちの父は「通り魔」と呼んでいた(犯罪が起きる場所という意味ではないが意味不明)。

確かにこの山は朝夕を訪わず散策する人が多いのだが
防空壕があったりひっそりとたたずむ隠された池があったり
変なオブジェがあったりそれ以外にも敏感な人には感じるところがあったりするようだ。

そんな印象で見ていくとどんどん心象が悪くなる。
しかもこの山のふもとには金長神社がある。
http://soratoumi2.sblo.jp/article/182757285.html
http://soratoumi2.sblo.jp/article/180910689.html

さらに妖しくなっていく。
2014年秋にもあやしいとブログに書いているではないか。
http://soratoumi2.sblo.jp/article/104415420.html

しかしこの山の東端の小神子(こみこ)の山上には一部上場企業の別荘がある。
日峰山は標高191メートルの偉容を小松島市街地に投影して
きょうも輝いている、と明るく締めくくる。

ふもとには金長神社のほか、野球場(通称「グラウンド」)がある。
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民さんのような野菊が咲いている
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赤い実
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道ばたの道祖神ならぬ陶器、これがまた妖しい
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猪が出ても妖怪が出ても誰も驚かないあやしい池 昼なお暗い
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夕暮れに妖しく輝く宝石
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山頂の前に展望広場がありここから市街地を臨む
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東のピークをめざして山道へと入る
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この山域で岩場を登るもっとも野性味あるルート
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岩場を登り切ると西北の展望が開け、徳島市内が遠望できる
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登り切ると東へ向かって降りていく
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どちらを向いてもハギ
澄行く水に秋萩たれ 玉なす露はススキに満つ♪
日本の秋がしみじみと染み入る
そうなんだ、思い出した。
子どもの頃、秋になるとこの山の沢を登って秋に浸っていたっけ。
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小神子の沖を船が行く
沖合の一本松(岩)まで小舟を漕いで
ボウゼを釣りに行ったのはいつの日か?
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中村(四万十市)のみなさま、どこを向いても女郎蜘蛛だらけ
https://www.shimanto-kankou.com/kanko/culture/kumo.html
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ねぐらへ帰るカラス 親がいるときといないときで風景が変わって見える
それが故郷
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ヒッチコックの映画のように
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萩の向こうに港を歩く人が見えた
すぐそばで子どもの頃がする
人の里と隣り合わせの近そうで近くない。
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志を果たしていつの日には帰らん

(フジX-E2+XF18-55mmF2.8-4 R)
↑ 散策で持っていくカメラとレンズ1本
posted by 平井 吉信 at 22:22| Comment(0) | 徳島

2018年10月14日

食の話題から縄文まで 


勝浦川の伏流水で近所の北野さんが育てた特別栽培米の新米、
今年最初なので1時間水を含ませて炊いてみた。
うちはその都度精米機で玄米を精米して使っている。
(全然面倒ではないよ)
味を見るためにきょうは五分づきにしてある。
(飯炊きはぼくの重要な仕事)
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雑穀の味わい、まろやかで豊かに広がっていく。
香りよりは旨味という米に仕上がっている。
台風も多かったがよく詰まっている。

この米は無化学肥料 減農薬(苗箱処理材のほかには除草に1回使用)でつくられている。
生産者からわざわざ届けていただいているが、
80歳近いご高齢のため、時間に余裕があるときは取りに行くようにしている。
(少なくとも自宅にいれば軽トラックからの積み卸しはやっている)

自作の梅干しがぼくにはいちばんおいしいから
それで食べてみる。
http://soratoumi2.sblo.jp/article/184442636.html

キムチを載せてみる。
地元の有名店もあるけれど
買っているのはこれ。
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ご飯をおかずにご飯が食べられそうなご飯で
ご飯がすすむおかずでご飯が進んでいく。
(禅問答?)

県漁連の「ぬら」。このおいしい海苔が300円台。
本来はこの2倍以上で売れる商品だろう。
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鳴門市里浦のうずしお食品の鳴門わかめ。
ここ数年産地偽装が続出するなかで
実直に取り組んでおられる生産者。
(流通量以上の鳴門わかめが並んでいるのは他の産地も同じ。コシヒカリもそうだろう)
この会社では冷凍を工夫して生と遜色ない味わいを通年可能としている。
(この技術は外国にはないので産地偽装でない証しにもなっている)
採取地は鳴門の里浦地区で県南の海域のわかめよりも風味が豊かだ。
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実際に食べてみると、わかめが苦手な子どもも箸を運んでしまうほど。
しゃぶしゃぶがもっともおいしさがわかる食べ方で
すだちだけで食べてみた。


最後にコーヒーとデザート。
地元の著名な店もあるけど、ぼくには焙煎がきつくてなじめない。
えぐみやカフェインのとんがりが好きな人もいるけれど
ぼくはなるべく避けたい。
このところ、サントリーのクラフトボスがシェアを伸ばしているように見えるが
あれもあたためて飲んだらおいしくないだろう。
(あれが流行していることを受けて専門店が対策をしておかないと)

千葉県の小さな事業所がていねいにつくるコーヒーを飲んでいる。
95度に沸かしてV60ドリッパーを使い
1人前7グラムで蒸らさずすばやく落とす。
(温度を落とさないため。ただし落としきらない)。
「コーヒーはフルーツ」という作り手の世界観に共感するし
その味が再現できているように思う。
(厚手の器はこちらで買ったもの http://inbetweenblues.jp/
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お菓子はこのところ、howattoという催事販売の店で買うことが増えた。
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なかでもビスコッティは他に例がないおいしさ。
それはあざといおいしさではなく、素材感があふれて仕方がないという感覚。
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生アーモンドを香ばしく煎ってあるらしい。
自家製のバジルが味わいに奥行きを与えている。
食感は固いばかりではなく砕け感が絶妙で
噛むときの刺激が脳に心地よい。
味わいの妙と歯ごたえの快感の組み合わせは他のビスコッティでは味わえない。
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コーヒーや紅茶といただくほかに、菓子の範疇を超えて食事になり得る。
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(中津川まで栗きんとんを買いにいかなくていいよ。もう一度ぐらいは出してもらえるかな)
ここはシフォンケーキが得意なお店で本日も東新町で催事販売をされているはず。
https://howatto.jp/


食品をつくる仕事をしている人と雑談していたら
「家では化学調味料を使っている」とおっしゃるので
やめたほうがいいでしょうと申し上げた。
身体に悪いとか安易だとかいう理由ではない。
(無化学調味料原理主義ではない)

食をビジネスにする人は
味覚への影響を熟知して商品づくりをする必要があるので
化学調味料や添加物の効果、影響を計算して商品づくりを行う必要がある。
普段からは化学調味料を摂るのを控えないと
(多少のキャリーオーバーは仕方ないが)
依るべき味覚の指針がぶれてしまうから、と説明した。
(効能やリスクがわかったうえで使うのは商品としてあり得ると思うよ)

充実した食生活とグルメは相容れない。
グルメはある意味では堕落した食生活のように思える。
(グルメとは程遠い生活を送っている。ハヤシライスとハッシュドビーフが同じということは最近知った。名前は忘れたけどスペインでオリーブオイルをたっぷり使った炒め料理があるとことも昨日知ったばかり。タコスはタコを酢でしめたものと思っていた。カタカナの料理は一度聴いてもすぐに忘れてしまうから。パスタの食べ方も知らないのはご存知のとおり)

普段何を食べているかで人生は決まってしまう。
そして、そこには○○食主義という言葉は存在しない。
(これを食べると健康という考えは捨てる、これを食べたら害という考え方も妄信しない)

人類史上もっとも豊かな食の時代は日本の縄文時代と思っている。
持続可能な定住性狩猟生活は土やミネラルを熟知して
取り尽くさず循環する自然を感じて暮らしに取り入れていたのではないかと思う。
栗も食べれば雑穀も食べる、魚や貝も食べれば果実も食べる。
少量を万遍なく食べる食のリスクヘッジと
特定の食品に偏らない健康へのリスクヘッジ縄文人は意識していたのではないか。
あの頃の食生活に未来へのヒントがあるように思う。
(健康食品を摂るのはリスクだとぼくは思っている)

結局のところ、一杯のご飯、一杯の茶に極まるような気がする。
それが底流となって食の世界が広がっていく。
米とは大切に向き合っていきたい。

追記

米菓子ということで昨日食べたおかきに驚いた。
岡山の花田食品がつくっているどこにでもありそうなおかき(横綱一番)。
それが米が昔話をゆっくりと語り掛けてくるような味わい。
そしてしばらくは油のもたらす充実感を味わうが
数分で消えていく。
素材感とおいしさを高度に両立させているが
価格は150円程度。
袋のデザインもこれみよがしなデザインが多いなかで
いいデザインと思う。
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(パッケージデザインはプロに頼んだらダメだよ。あざといマーケティングの色が付きすぎてしまうから。ほんとうによいデザインは目立たないものだよ。山間部の商品なら素朴は田舎の人物をあしらう、あるいは洗練されたデザインにしたりするけれど、全国から集まる八重洲の地下街を見たらどれも同じに見えてしまうよ。そんななかでこの商品が置かれていたらどうだろう)
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わざとこんなふうに目立たないようにしているのかと思えた。
裏返してみると
国内産小麦粉、デンプン、なたね油(遺伝子組み換えでない)、
食塩、ベーキングパウダーとなっている。
食塩は赤穂の天塩、ベーキングパウダーはアルミニウム不使用。

瀬戸内レモン味もあるという。
これは興味がある。
http://www.hanadafoods.co.jp/category8/entry51.html

調べてみると岡山県倉敷市のメーカーだった。
http://www.hanadafoods.co.jp/
こんな商品を見つけたら応援したくなるよね。
倉敷に行ったら会社に寄ってみようかな。

追記2
グルメというと食の好奇心がお節介しているような感じがあるけれど
食がいのちをつなぐうえで大切なものであり
それゆえ食べる行為を楽しませるのが料理ではないかと。
そのような考え方では、みなみ食堂がいい。
注文を受けてからつくるので時間はかかる。
でもていねいにつくられるので席数が空いていても
お客様をお断りすることもある。
(そのときはほんとうに申し訳なさそうにお断りされる。わかるヤツだけ食べに来いという店ではないから)
高齢の母が食欲不振で体調を崩していた。そこでみなみ食堂へ連れていく。
目を輝かせて食べているうち完食してしまった。
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食べる前の表情と食後の表情が別人みたいに違う。
誰かをしあわせにすることができるのが料理の力、
食の滋味深いところだろう。
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タグ:創業・起業
posted by 平井 吉信 at 15:15| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2018年10月13日

いづこも同じ 秋の夕暮れ 神田瀬川編


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モノクロでも撮影してみた
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夢去りし街角というアリスの曲を思い出した
https://www.youtube.com/watch?v=9tic1M5dGzM
posted by 平井 吉信 at 23:39| Comment(0) | 徳島

夕暮れのとくしま植物園 秋桜と秋の桜


急に冷え込んできた。
ジョージ・ウィンストンのCDを寝る前にかけながら
ふとんに入るのがなつかしいような。

立て込んでいた仕事と家事を片づけて
夕方から出かけてみた。
とはいえ到着したらもう太陽は山の端に。

公園は山の丘陵にあるので山を登っていく感じ。
コスモスが咲いていた。
もう陽光はないのでどの花にも光がやわらかくまわっている。

咲いている花に虫が寄ってくる。
まだコガネムシがいるとは。
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コスモスは秋桜と書く
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ところが秋に桜が咲いていた。
(この木は春にも咲いていたはず)
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薄明を感じて見上げると
西の空に三日月(昔の人は眉のような月といった)
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遠き山に日は落ちて
秋桜も深沈と眠る時刻がやってきた
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丘の上はひっそりと
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そこから見える動物園は夜の時間帯での観覧があるようだ。
動物園を植物園から眺める秋の夕暮れ。
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ふと、中津川の栗きんとん、栗粉餅が食べたくなった。
どこのを買えばいいのかな 岐阜の人おしえて。

(フジX-E2+XF18-55mmF2.8-4 R)
posted by 平井 吉信 at 23:28| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2018年10月08日

神隠しの湯屋 道後温泉本館 改修まであと数ヶ月 


泊まりの会議が松山市内であり、
会場が道後温泉近傍の大和屋本店であったことから
道後温泉本館で湯浴みしてみることにした。

前回入浴したのはいつだったか思い出せないが
有名な割に小さな風呂との印象があった。
(若かったのだろう)
道後には頻繁に足を運んでいるが、
本館周辺を散策するだけで入浴は避けていた。

今回は宿泊が本館のすぐ近くであり
6時からの一番風呂に入ることができる。
道後もご多分に漏れず
東アジア、アメリカ、ヨーロッパからの観光客でいっぱいである。

本館には神の湯と霊(たま)の湯の2種類の湯がある。
休憩室、提供される飲食、サービスの組み合わせでプランがある。
観光で来られた方は迷うことなく最上級のプランで入浴しよう。
霊の湯 三階個室 大人1550円 小人770円(利用時間1時間20分)
セット内容:霊の湯、神の湯、貸浴衣、貸タオル、お茶、坊っちゃん団子、又新殿観覧
(選択の余地なしですよ)

湯としての道後温泉の歴史は千年を超える。
明治27年に道後湯之町の初代町長「伊佐庭 如矢」(いさにわ ゆきや)の英断で
いまの本館が建てられた。町の命運を左右する大勝負の投資だった。
(いかに政治家の資質が未来を左右するかがわかる)
それが奏功して今日の道後温泉、松山市がある。
その本館も建築後120年を越えた。
耐震性に問題があっても観光への影響が大きいため
改修が先送りとなっていた(改修には7年を要する)。
そのため、外湯の「椿の湯」を充実させ、
さらには「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」を整備することで
本館改修の影響を緩和しようとしている。
(新しい施設で本館と同じ湯の雰囲気が味わえるのでこちらも選択肢に)

それでも本館が魅力的なのは今回行ってみて納得できた。
建物が狭く動線が曲がりくねり、
しかも立体(階をまたいで)に交錯している。
最上級プランでは神の湯と霊の湯を行き来できるが
スタッフに聞かないと辿り着くことも
部屋に戻ることもままならない。

階段は狭い上に急で、
これまでに転落事故が起きているのではないかと想像する。
これが自宅であればストレスがたまるだろう。
(各地で人気の古民家の宿も頭を打たないよう敷居をくぐるなど不便。非日常だからよいのだ)
でもこの雰囲気に浸りながら複雑な通路を経て
たどりつく湯への期待が高まる。
この構造だと人を随所に配置する必要があるので人件費がかかる。
そこがまたよいのだ。
はるばる道後までやってきて客人としてもてなされている、と感じる。
(千と千尋の雰囲気そのもの)。
きょうはしばし世俗を離れて湯につかりたい。

曲がりくねった長い廊下と地階に降りる階段をすり抜けると
ようやく霊(たま)の湯。
庵治石でつくられた中国王朝を思わせる図柄や曲線の造形が
伊予にいながら異国情緒をかきたててやまない。
アルカリ性単純泉の湯は肌触りがやわらかく
それでいて古い角質を溶かしてしまうほど(PH9を越えるという)。
久しぶりの本館の湯に感激した。

これが混み合っていたら
これほどの感慨にはならなかったかもしれない。
朝一番は意外にも混んでいるが
時間制限の関係で7時頃から空いてくる。


午後の昼下がりの道後温泉本館DSCF6178-1.jpg

改修された椿の湯
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新設された別館 飛鳥乃湯泉
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大街道から銀天街もL字だが
道後商店街もL字である。
会議の後、松山市在住の山本聡子さんにご案内をいただいている。
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六時屋のアイスもなかを奨められた。
歩きながら食べる。
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坊っちゃん団子はどこで買っても同じではない。
ぼくも以前からこちらで買っている。
元祖だから、ここでしか買えないからという理由だけではない。
団子の口溶け感、上品な風味が他と違うのだ。
(みやげもの用とは一線を画する。この良さがわかる人にだけ買ってもらいたいと思うほど)
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家に持って帰ったら来客があってその日のうちになくなってしまった。
(賞味期限が短いのもいい)

自宅へ持ち帰ってからの写真
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夜の本館はいよいよ妖しさを増して千と千尋の湯屋になっていく。
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道後温泉本館の全貌
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(道後温泉公式サイト提供 https://dogo.jp/download





朝が来た。
6時に玄関を開ける本館の前にはすでに行列。
今回は三連休の初日だけど台風がこの日襲来することになっていたので
宿泊客が少なかったのでは。

やがてドンドンと太鼓がきこえてきた。
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道後温泉振鷺閣の刻太鼓は
環境省選定「残したい日本の音風景100選」のひとつ。

一番の湯浴みをめざす来客がどんどん入っていく
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ぼくも躊躇することなく一番いい切符を買う。
まずは3階の個室に通されてそこで着替えて階下に降りていく。
曲がりくねる廊下、小さな部屋が連続する構造、
すれちがうことは不可能な狭く急な階段だけど、
そこがまたいい。
人が近く感じられるから。

霊の湯(公式サイト提供)
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神の湯(公式サイト提供)
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同(公式サイト提供)
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3階に上がっていくと個室が用意されている。
これが80分以内で取って置いてもらえる。
(これで1550円は高いですか?)
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花瓶にはホトトギスが生けられている
(正岡子規にちなんだもの。気付く人は気付くだろう。さすが道後温泉)
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窓の外は本館の敷地内。増築され入り組んだ建屋の構造がうかがえる
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湯上がりを報せると
坊っちゃん団子と茶が運ばれてきた。
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3階には漱石の間があって見学できる。
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漱石の間の左前(障子がある部屋)がさっきまでいた処
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さらに申し出れば本館内の見学ができる(皇室ゆかりの部屋などがある=写真撮影不可)
皇室専用の又新殿と浴室(公式サイト提供)
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道後温泉から12分で大街道。降りたところで坊っちゃん列車とすれちがう。
車掌が手を振る先には東アジア系のツアー客
(双方が手を振り合う。こんなところから外交は始まっているんだね)
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大街道から北へロープウェイ街を歩く。
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ところで松山市の都市経営は四国随一だろう。
停滞することなくまちが進化している様子が伝わってくる。
ロープウェイ街は10年ほど前に商業地で全国一の地価の上昇率を示した街区。
(エリアマネジメントができているんだね)

「霧の森大福」は本店のある新宮村(現四国中央市)と
松山ロープウェイ街の支店だけで手に入る。
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10時開店前だが、帰りに通りかかるとすでに行列ができていた。
(地元で採れる茶葉を活かす視点がぶれていないところが見事。苦みと甘みで個性をつくったのが成功。まずい、という声が多いほど熱烈なファンも多いということ)

愛媛県では水道の蛇口をひねるとみかんジュースが出てくる。
だから水は買っているそうだ。
(香川県ではうどんの出汁、高知県では辛口の日本酒か麒麟麦酒、徳島県ではポカリスエットが出てくることはよい子のみんなは知っているよね←本気にしない)
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道後温泉は日本の宝である。


タグ:温泉 松山
posted by 平井 吉信 at 15:24| Comment(0) | まちめぐり

2018年10月01日

増水の小歩危渓谷 空色の水はタイムマシーンに乗って

四国山地が隆起するのに負けじとばかり川は北上していく。
ところが中央構造線にぶつかってくるりと東流して紀伊水道へと注ぐ。
不器用だけどひたむきな吉野川の「生き方」は好きである。

吉野川を源流から河口まで見ていくと
見どころが多すぎて数日ではとても足りない。
そのなかにどれだけ「日本一」が転がっているかご存知だろうか?

ラフティングではこの先行谷の地形に光が当たった。
吉野川でもっとも美しいのは小歩危峡である。
この日は水が増水して透明度がない。
川が緑色をしているのは濁っているからである。
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徳島県人ならご存知の徳バスのサンデーツアーの告知番組、
確か平日の17時45分から5分枠で流れた番組。
鳴門の渦潮から吉野川の鮎戸の瀬、小歩危峡が流れる場面がある。
そのときの川の色は空色だった。

早明浦ダムができたのは昭和50年だった。
期待された洪水調節は果たせず、
利水においても渇水が発生するなど役割は果たせなかった。
その後の吉野川の長期的な濁りをもたらした。
ダムが築かれた大川村では村の共同体が崩壊した。
(村の元教育長をされていた方に直接話を伺った)
さらに小歩危ダムの計画まであったという。
ダムは、人間の良心の墓場である。

徳島バスのローカル番組はダムができる前に撮影されたと思われる映像である。
どなたかあの頃の映像を動画に掲載してもらえないだろうか。
水の色に驚かれるだろう。
流れが早い渓谷で水底が見えるとはどういう景色なのか。
規模がまったく違うが
それを彷彿させるのは吉野川の源流(白猪谷)である。
(このブログでも写真で紹介している)
番組中に流れていたBGM(You do something to meのムードオーケストラ版)もなつかしい。
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在りし日の小歩危峡には程遠いが、それでも吉野川は不平を言わずに流れていく。


タグ:吉野川
posted by 平井 吉信 at 21:56| Comment(0) | 山、川、海、山野草