2019年03月07日

蜜蜂とレンゲソウ

ミツバチがレンゲソウのまわりを飛び交うのも
水がぬるむのも
桜がはなひらくのも春だから
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この時期に寄り添うのは
ジョージ・ウィンストンの「Winter Into Spring」というアルバム。

澄み切った冬の星座が少しやわらいで
雪解けの水音をたたえはじめ
やがては春の草原でのなつかしい賛歌になる。
音楽は詩であり情景であり
季節を先取りしているつもりが
すでに春の先発部隊が訪れている。
それに気付いたら人生がどれだけ豊かになるだろう?



posted by 平井 吉信 at 21:56| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年03月03日

牧野公園に春の妖精(バイカオウレン、ユキワリイチゲ、福寿草、セツブンソウ)

野草が好きで
3月に高知県西南部を訪問されるなら
牧野公園は行ってみるべきところかも。
https://sakawa-kankou.jp/makino_park.html

標題を見ただけでわかるよね。
春の妖精(Spring ephemeral)とは気取っているのではなく
これらの山野草の総称(通称)。

牧野博士が幼少を過ごしたこの地で
地元のボランティアによって大切に運営されている場所。
休日は町役場に車を置いて歩いたとしても牧野公園まで5分。
まちなみを見ながらでかえってそのほうが好都合。
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役場の裏手の歩道を通って川を渡ると鯉の群れが目を引く(仁淀川に流れ込む柳瀬川の支流春日川)。
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佐川はウナギで有名である。
https://sakawa-kankou.jp/spot.cgi?SUB_GENRE_1368610461=1
造り酒屋から流れる米の栄養分があるため、と聞いたことがある。

さかわ観光協会が入る旧浜口邸の庭にもユキワリイチゲが咲いている。
(ここに寄って観光情報を入手)
https://sakawa-kankou.jp/hamagutike.html
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妖精たちを2種類のカメラで写してみた。
(フジX-T2+XF35mmF1.4 R、タムロン SP90/2.5Macro)
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(タムロンのマクロはファインダー越しにやわらかなオフピント部が感じられる。逆にいえばマニュアルでピントピークを掴むのが難しい。90年代はピークとぼけ味の両立が難しかったのかも)

ニコンD7200+AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR
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暖冬の影響でバイカオウレンは例年より早い。
今回でも盛りは過ぎてしまったように見える。
(花は咲き始めが美しくしかも群落になるためには数も必要となればほんとうのピークは数日)
ロープや花壇に入らないよう望遠レンズは必須。
三脚は足元の植生を傷めるのでどうかな?
(ニコンの望遠レンズもすべて手持ちで撮影している)

また来年も咲いてくれたらいい。
花を数えながら季節を数えている2019年春。

そしてこれからも続いていく。
春の足音からあの夏雲の季節まで。

道標ない旅―永井龍雲
https://www.youtube.com/watch?v=NOfNmDGCZww
posted by 平井 吉信 at 22:44| Comment(0) | 山、川、海、山野草

四万十川赤鉄橋上流 入田の菜の花まつり


朝起きると曇り気味。
きょうから四万十市中村の四万十川河川敷で菜の花祭りが始まる。
イベント開始時刻前ということで散策路には誰もいない。
陽光が射さないのは残念だが、風景画の一部となって歩いてみた。
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2017年
http://soratoumi2.sblo.jp/article/179274151.html

2016年
http://soratoumi2.sblo.jp/article/174789031.html
http://soratoumi2.sblo.jp/article/174341233.html

入田ヤナギ林菜の花まつりパンフレット
https://www.shimanto-kankou.com/pdf/2019nanohanamatsuri.pdf#view=FitV

四万十川パンフレット
https://www.shimanto-kankou.com/pdf/japanese2018.pdf

地図
https://www.shimanto-kankou.com/pdf/nakamura2018.pdf
タグ:四万十川
posted by 平井 吉信 at 22:30| Comment(0) | 山、川、海、山野草

5月の薫風を思って「田園」を聴く

小学校の音楽室にはピアノが置かれていた。
壁には楽聖たちの肖像画があり、いまでも脳裏に思い浮かぶ。
音楽の授業では音楽鑑賞の時間があった。小学校の高学年の頃である。
先生がその日かけたレコードはベートーヴェンの「田園」だった。

クラシックの音楽鑑賞は楽曲への理解を助けるために
言葉による解説という先入観を子どもに与える。
田園は各楽章に標題がついていてわかりやすい。
ぼくは標題というより音楽そのもの、
特に第一楽章の出だしに惹かれてしまったのだ。
音楽が心にすっと入ってきた感じ。
(岡本太郎の太陽の塔を見たときも同じだった)
レコードを最初に買うのなら田園にする、と決めた。
その後、パイオニアのラジカセを買ってもらって
FMで流れるというのでフジのカセットに録音して聴いた。

.。'.*.'☆、。・*:'★    .。.・'☆、。・*:'★
  .。'*・☆、。・*:'★     .。・*:'☆
 ☆、。 ・*'★ .。 ・':....*.:'☆        .。・:'*・':'・★

(ときは流れて)
おとなになっても好きな曲は変わらない。
ベートーヴェンは生涯の友となり
読むのに数ヶ月を要するセイヤー著「ベートーヴェンの生涯」(上/下)を読み
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001277679-00
(徳島県内の図書館には置かれていない。派手なパフォーマンスの影で文化予算は激減していると聞く。良質の本に触れる地道な文化振興こそ大切。予算は政治家のアピールのためにあるのではない)
総譜を集めては自分で書き込みを行い
ベートーヴェンのレコードやCDを集めた。
なかでも田園は月に1回は聴いているような気がする。

疲れたときふと部屋に籠もって聴きたくなる。
きょうはベーム/ウィーンフィルの1977年の日本公演(ライブ)を取り出した。

打ち水を踏みしめるように静けさのなかから始まる歩み。
しかしすぐに弾むような音楽の逍遥。
田園という曲に音符で描かれたカッコウや雷鳴は誰が聞いてもわかる。
雷鳴が近づいて炸裂して遠ざかっていく轟きの余韻など
自然のなかに身を置いているかのような現実感。
(楽器の音で音楽であってそれなのに写実的)
嵐のあと雲の切れ目から地上に降りてくる日射しのような終楽章の導入。

楷書か草書かでいうと楷書で描かれている。
それでも第2楽章の楽器をリレーするかのごとく
息の長いフレージングは楷書一辺倒ではないベーム(ベートーヴェン)の歌。
標題音楽というより純音楽の響きであり
ソナタ形式のドラマというよりは音を積み重ねて悠久を紡いでいくよう。
個々の楽器が浮き立っては溶け込んでいく耳のごちそう。

ベートーヴェンは古典の枠組みで標題音楽を作曲しているけれど
形式に則るのが目的ではなく手段に過ぎない。
だから後生の人間が自分たちの尺度や味方を持ちこんで
楽曲を再創造できる。
ベートーヴェンは音楽の遺産ではなくいまも生きている。
演奏はそのときどきの最良の楽器や手法でやればいい。

ベームのNHKライブはほかの田園とまるで違う。
もしコンピュータに田園の演奏を分析させれば
テンポや音量、速度など音符との対比を抽出したとして
この盤が傑出しているとは判別できないだろう。
例えば同じウィーンフィルを演奏しているアバドは
同じように楽譜のように進んでいくけれど
上等なムード音楽のようにも響く。
それなのに音楽が寄り添ってこない。

ベームのNHKライブでは
アバドよりも角が立っていて立体感があるのに
音楽は絶叫しない。
絶叫しないのに大地に根っこを貼った存在感がある。
存在感があるのに霧の向こうから響いてきたり
夢のなかから滲みだしてきた音楽のようにも感じる。
絹や木綿でていねいに紡がれた田園であり
木訥でのどかな田園であり
心を弾ませながら魂を鎮める田園でもあり。

このライブCDを聴くと
実演で聴いた人は一生に一度と思える音楽の体験になっただろうと思う。
CDに残された録音は響きの少ないNHKホールで各楽器はよく聞き取れる。
これを教会の一室などで再生したらさぞいいだろうと思うけれど
やれる人は電気的に残響感を加えてみたら夢のような体験が待っているだろう。

田園が輝く5月を思いながらきょうもベートーヴェンに浸る。


スタジオ録音で聴きたい人はドイツグラモフォンの輸入盤で

posted by 平井 吉信 at 22:11| Comment(0) | 音楽

2019年02月24日

歩いて暮らせるまち 人と店とともにたたずむ

中村(四万十市)に仕事で訪問して昼に時間が取れたら
喫茶ウォッチに寄ることがある。

昼間からジャズを聴きながら手作りの料理とコーヒーをいただくのは
よい時間の過ごし方。

JBLのパラゴンやソナスファベールといった名機を
マッキントッシュやアキュフェーズのセパレートで鳴らすのは
先代店主の趣味。
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これが東京にあったら大変なことだけど
人口3万人の人柄のよいまちの人々の
日常の居場所となっている。
この日も満席だった。

カレーセットをいただいた。
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よい音楽を聴きながら食後のコーヒーに浸る。
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中村のまちがすばらしいのは
素朴で飾らない人情。
(これは四国のなかでも有数と思う)
中村(四万十市中心部)は関白一条教房が下向して五百年余り。
人口3万人のまちなのに
安心して食べられる(入店できる)飲食店の水準の高さ。
まちなかで目覚めたら鳥の声がして
(車がビュンビュン通らないので閑静)
市役所、図書館、文化センター、商店街、飲食店街、商工会議所、銀行、病院、小中高の学校に歩いて行ける。
(喫茶店の朝は地元常連の席が決まっているのでどこに座ったらいいかは誘導してくれる)

天神橋商店街は民放ドラマ「遅咲きのヒマワリ」のロケ地にもなった。
さらに2020年にはまちなかにみんなの夢を乗せてカフェがオープンする。
(続編はまたいつか)
タグ:中村
posted by 平井 吉信 at 12:54| Comment(0) | まちめぐり

四国でもっとも早く太陽が昇る恋人の聖地 蒲生田岬 風に吹かれるだけ…

10日遅れのバレンタインだけど
(心を伝えたかった人)うまく行きましたか?
洋菓子屋さんの話では近年は「義理」も「本気」も減って
自分用に買う人が多くなっているとか。

という前振りで蒲生田岬へやって来た。
岬の手前で迎えてくれるのはハートマーク。
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(いいですか? 男性が画面の右側、女性が画面の左にいてシャッターを押すのですよ。すると愛は壊れるまで永遠に続くとWebサイトに書いています)

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もうここで満足してお帰りいただいて
船瀬温泉に浸かるのも選択肢だけど
それは1時間待ったラーメン店で自分の番になり
目の前に置かれたラーメンから湯気の香りにスープのコクが立ちのぼり
最初の一口をという場面で呼び出しがかかったような気分かも。
(それがナースステーションからのPHSなのか緊急配備の招集のかかった消防隊なのか得意先からの至急対応のクレームなのかは知らないけど)

この先にあるのは四国でもっとも早く太陽が昇る場所、蒲生田岬。
そこが少々行きにくくてもこれからの写真を見れば
100人中「ぜひ行ってみたい」(28%)、「行ってみたい」(28%)、「どちらかといえば行きたい」(19%)、「躊躇するけど行きたい」(42%)、「パワースーツのオプションがあれば行きたい」(2%)、「勧誘の意図が見えて行きたくないが自分の意思で行ってみる」(3%)、「海や岬や風や植物や水平線や異性や消費税率の改定に興味がない」(7%)などの回答が得られました。
(あなたはどれを選びますか?)

岬は目の前に近づいていて沖合には伊島が見える。
生活感のある海であるがゆえ旅情が迫る。
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岬の手前で駐車場が見えてくる。
ここに車を置いて歩く。
目の前には池がある。
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水辺の植生の帯が紋様のよう。
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岬へ行こうとすると孔の空いた岩の造形がある。
設置した人の意図としては
このなかに人を立たせて記念写真をどうぞ、というもの。
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さあ岬に向かって歩を進める。
あの灯台へと向かう。
(東大合格受験の方もよくいらっしゃいます)
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遊歩道の手前で山側に入ると神社に続く道。
神社から灯台をやや見下ろしながら伊島とともに写真に収める。
(ここからいったん元の遊歩道まで戻る)
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遊歩道沿いには海岸性の植生が目を楽しませる。
シオギクの咲き残りも数多くある。
ここからの急な階段は気を付けて。

お疲れさまでした。
上に上がると灯台のある平坦な場所がある。
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晴れた日には空と海の溶け合う濃厚な空気を吸い込むことができる。
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シオギクが遊歩道沿いに、海の崖の日だまりで咲いている。
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ここから反対側に下っていく。
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降りてきたら再び池を一周する。
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最後は湿原を渡す板をたどれば駐車場が目の前に。
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風のおだやかな日中はここで海を眺めて過ごすといいですよ。
(何も考えない、ただ風に吹かれるだけ)
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posted by 平井 吉信 at 12:16| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年02月23日

日和佐の恵比須洞 

美波町のWebサイトに紹介されている恵比須洞をついでに訪ねてみた。
https://www.town.minami.tokushima.jp/kanko/spots/06ebisu.html

ついでに、というのはわざわざ訪問の主目的としないという意味。
ウミガメで有名な大浜海岸を山沿いに上がって
「ホテル白い灯台」を過ぎて恵比須浜に下っていく途中に恵比須洞はある。

車は県道沿いに数台停められる。そこから歩いて半島を一周する。
上り下りの高低差はあるのでそれはそれで愉しめる。
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振り返るとホテル白い灯台。
白い灯台が白くないのはウミガメの上陸に配慮したため。
(少しでも陸に反射する光があるとウミガメが上陸を避けるので空色になった)
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曇りの日であったが海の深みは印象的
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神社があって半島をぐるりと一周して戻るけど時間はそれほどかからない。
次に恵比須浜へと車で降りていく。

逆光を受けた恵比須浜
周辺にはサテライトオフィスがある。
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周辺に自生する植物や樹木を見るのも楽しみ
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船が出て行くのは入り江の奥の港と外洋をつなぐ水路。
かつてこの狭い水道で潮干狩りをした記憶がある(アサリ)。
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残照を浴びる白い灯台。
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道の駅日和佐までやってきたときのオプションのひとつとして
恵比須洞と恵比須浜はどうだろう。

posted by 平井 吉信 at 22:51| Comment(0) | 山、川、海、山野草