2018年12月23日

クリスマス特集その2 日本列島の誕生を再現するドーナツ


久しぶりにドーナツをつくってみようと思った。
材料は、薄力粉、砂糖、卵、牛乳、バター,
ベーキングパウダーはアルミ非使用といったところ。

通常は揚げるのだが
ねずてんの印象が残っていて揚げ物はしたくない。
(ねずみを揚げているように見えなくもない)

そこで電子レンジのオーブン機能を使ってみよう。
180度20分少々ぐらいか。

しばらく冷蔵庫で寝かした生地であったが
薄力粉を使い切ってしまって打ち粉がない。
(ドーナツの型に抜くとロスが大きいので棒をひねって両端をつなげる予定だった)
オーブンに薄く油を敷いてみたものの
手で触ると盛大に付着する。成形するのは難しい。

あきらめて生地をそのまま置いてみた。
するとひらめいた。
これはまさしく…
日本列島誕生のドラマではないか。
(これは断じて「ねずてん」ではない)
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天皇誕生日にもちなんで
プレートがぶつかり合って日本列島が隆起する様子を
地質学上の考証にも耐えうる精度を保持しつつ
ドーナツの生地で再現した意欲的な取り組みの菓子、
ということでご納得いただけましたでしょうか。

見た目はさることながら味は漢字8語で表現すれば
天地豪放木訥美味といったところ。
(これは断じて魑魅魍魎妖怪変化ではない)
この頃、シフォンケーキで売り出し中の菓子屋さんにも
劣るとも優らないすばらしいできばえ。
Instagramに投稿すればきっと人気が出るね、
なんせ日本列島の原始の姿に「萌える」「映える」と。
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おいしいのでジップロックで残りを冷凍してみた。
(クリスマス特集第2弾はこれにて終わります)

タグ:2018
posted by 平井 吉信 at 22:59| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

ねず天を食べたことがありますか? 


この国のために尽くして来られた方のきょうは誕生日。
心から尊敬の念を禁じ得ない。
ご公務を離れても末永くお元気であられるようお祈りしたい。

さて、クリスマス特集として少々おもしろい話を。

みなさんは、ねず天を食べたことがありますか?
手を挙げてください。
あまり手が挙がりませんね。
そもそも見たことがない?
では、ねず天の説明から。

ねず天とは、ねずみの天ぷらのこと。
それを大層好物とする向きがあるらしい。
それも「好き」というのを飛び越えて
生命の危険を冒しても万難を排しても食べたくなるという。

炭焼き小屋で泊まりの山師が夜の静寂でねずみの天ぷらを揚げていると
在所の女房や山仕事の男に化けた狐や狸が買いに来るそうな。
それはおそらく木の葉のお金であろう。
(山師は彼らの足元を見て)
そこで法外な値段を付けて一喝する。
「なんじゃ、こんなものが通用するか。本物を持ってこい!」
いったんは彼らも引き下がるのだが、
食べたくて仕方がないので
空が白み始めてもあきらめることなく何度も通ってくる。
そのうち里へ下りていってどういう手段か
貨幣を入手して買いに来るそうな。
(なかには葉っぱも混じっているが本物もあるのだとか)
狸狐はねずみの天ぷらに目がないことに目を付けて
ねずみの天ぷらで大儲けした木こりの話である。
(ただし夜通し通ってくる尻尾のある人間と応対していると気力体力とも相当消耗するそうな)

その話を聞きつけて実際に実験した方々がいた。
ときは昭和、山本素石さんとその師匠で
場所は和歌山県日高川上流の小森谷。

谷の奥へと詰めて野営地を定めると
アマゴを釣って人間用にてんぷらとし
鍋も油も捨てるつもりで自宅で捕まえて持参したねずみを揚げ始めた。
ふっくらと揚がると
近くの石の上に並べて何かが現れるのを待った。
少しずつ夜が更けていく。
二人は眠らないよう化かされないよう
互いに大きな声を出し合っていたが…。
そして意外な結末が訪れる。
続きはこちらで。

アニメ化もされているようだ。
ねずてん https://www.shiga-web.or.jp/eins/nezuten/index.html

この本は1970年〜80年代に書かれたエッセイを集めたものだが
舞台は昭和初期から戦後と推定される。
山本素石は、ツチノコでも有名になった人でエッセイにはおもしろい話が散りばめられている。

京都の鴨川上流の志明院という寺では
かつて司馬遼太郎が新聞記者時代に宿泊して遭遇した怪奇現象が知られている。
(1961年「旅」10月号の「雲ヶ畑という妖怪部落」に書かれている)
著者の素石もご住職と懇意にしていて数回寺に泊めてもらって
まったく同様の現象に遭遇したという。
さらに昭和26年には寺の近くでの恐怖体験を記している。
それは清滝川でアマゴ釣りをして薬師峠を経て雲ヶ畑へ降りて一夜の宿を求めようと
薬師峠から近い志明院をめざす途中でのできごと。
奥の院の行場のあたりで恐怖体験を味わったと書いてある。
(どんな恐怖体験かは読んでのお楽しみ)
そのとき遭遇したのは年を経た白狐ではないかと素石は思ったという。

司馬遼太郎は後年の住職からの手紙で
戦後になって寺に電気が引かれてからは怪奇現象は起こらなくなったと記されていたという。
魑魅魍魎は文明には勝てなかったということか
→ 2016年に山と渓谷社から復刻されたもの

山本素石のエッセイにはツチノコのこと、夜這いのこと、
おおらかな昭和の風習とその灯火が残る田舎が臨場感を持って書かれている。
(一度読み出すと止まらない河童海老煎のようだ)。
それでも高度経済成長に呑み込まれていく様子が描かれている。


このブログにも書いているように
ぼくも親父も狸に化かされたことがある。
http://soratoumi2.sblo.jp/tag/%92K
また、子どもの頃には近所に狸が守り神となって
商店街の路地裏でひっそりと祀る人がいたことを覚えている。
(柳町のあたりで「日吉大明神」と名乗っていた。線香の立ちこめる格子戸の向こうに向かって賽銭を投げ込んだことを思い出した)

金長だって、大和屋の守り神として祀られる存在であった。
小松島と徳島にまたがる勝浦川の河原では狸合戦が起こったこと。
金長と阿波狸合戦を顕彰してつくられた金長神社の移転をめぐって
行政も苦慮していることなど
とかく徳島は狸の話題がある。
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(たぬき公園に鎮座する日本一のたぬき)

たぬき公園に犬はいないが猫は多い。
チンチラと雑種の兄弟ではないかな。
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(こんなのがねずみを取ってきたら、ねずてんにしてみたらどうですか?)

平成最後の年となったが
山間部で自閉症や発達障害とみなされている実態のいくつかは
狸憑きや狐憑きがあるのではないか。
(部屋の窓に新聞紙を貼ったり夜中に用を足すために山をうろつくなど)
魑魅魍魎は風前の灯火ながら平成の次の御代も生き残っているのではないか。

それでは、魑魅魍魎はどのように顕在化するのか?
それには人の意識の変性、あるいは潜在意識に誰かが(もしくは自らの暗示で)
働き変える作用があるのではと思っている。
かつて賑わった山奥の集落も人が去り廃村となっていく過程で
妖怪変化とも共存していた人間が去り
人々の意識のなかから存在が薄れていくと
彼らも神通力を発揮できなくなったのではないか。
高度なあやかしを駆使する志明院の白狐の正体は狸狐ではなく
かつて修行した修験者の霊魂のなせる技ではないかと考えている。
(襖をガタガタさせるなどは魂に感化された狸や狐のいたずらもあるだろうが)

つまり共存とか共生ということは
潜在意識の奥底で相互につながりがあったから
一度何らかのきっかけでスイッチが入ると
幻覚、憑依、怪奇現象、超自然現象などが起こるのではないか。

平成が終わろうとするいま、
激動の時代を自ら範を示して生きてこられた天皇陛下への尊敬の念とともに
変わりゆく社会から隔てて並行に存在するものたちの名残が
なつかしい幻影のように浮かんでいるように思えてならない。





タグ: 2018 金長
posted by 平井 吉信 at 21:59| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2018年12月13日

野菊 いつから庭に咲くようになったか


野菊が自生するようになってから
花のない冬の庭に色彩を与えている。
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開花はもう少し早かったが
多忙にかまけて花を見る時間がなかったり
晴れ間が少なかったりと。
東からの陽光を受けて自らも光を放っているよう
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蜂が近寄ってきてレンズの前の花びらで蜜をむさぼっている
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カメムシもやってくる
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しかし、急に飛び立ったと思ったら
別の蜂をからみあい地面に落ちて
身体を密着させた。
冬の朝、ひだまりのできごと。
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(顔を見るとレンズの前で蜜を吸っていたほうが下になっているからメスなのだろう)

今年も野菊が遠く近く光を宿して咲く
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フジX-T2+XF35mmF1.4 R(標準レンズに付け足すマクロ中間リングMCEX-11)の手持ちでこれだけ撮れる
タグ:2018
posted by 平井 吉信 at 12:49| Comment(0) | 家の庭

2018年12月03日

ゆこうの季節 絞って飲んであったまって 柿と合わせれば上質の口溶け 


ゆこうだいだいゆずの自然交配種、
上勝町を中心に那賀郡、海部郡の一部に存在する。
地元のぽん酢には欠かせない果汁。
すだち、ゆず、ゆこうはそれぞれ個性がある。
すだちとゆずは果汁というより果皮に特徴を感じるが
ゆこうは果皮というよりは果汁に魅力がある。
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コ島を代表する香酸柑橘(こうさんかんきつ)三姉妹を例えると
おっとりと知的な姉は上品でくせがないおいしさで長女の風格の「ゆこう」、
明るい笑顔をふりまく個性的な性質で周囲を自分に染めていく次女の「ゆず」、
きりりと小顔だが小気味のよい口調で相手をさわやかな笑顔に巻き込む三女の「すだち」。
この三種をブレンドしてつくるのがコ島の酢飯。

11月頃から勝浦郡の直売所でゆこうの生果が並ぶようになる。
買ってから少し熟成をさせて数日前に初絞りを飲んでみた。
熱っぽいのに出張が続く日々にどうしても身体が欲しがった感じ。

まるごとていねいに水洗いして適当に切り分けて
絞り器にかける。
それを湯で割って蜂蜜を入れるのが冬の風物詩。
身体が温まるし風邪の菌が死ぬような感覚がある。
(ゆこうに優れた機能性があるのは体感的に間違いない。研究機関で明らかにしてくれるとうれしいのだが)
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今年はさらに変わった商品と合わせてみた。
手元にあるのは柿とゆこうのコンフィチュール
素材は、柿、ゆこう、砂糖、洋酒である。
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韓国ドラマが流行した頃、
NHKで「宮廷女官チャングムの誓い」というドラマがあって
主演のイ・ヨンエの清純さが話題となった。
その少女時代、先生が料理の授業で生徒に味見させて
甘みを何で付けたかを当てさせる場面があった。
誰も答えられないなかで
主人公のチャングムが「柿でございます」と答えて
料理の先生を驚かせる場面があった。

柿は砂糖の代わりに使える上質の甘みである。
その柿をゆこうと使う作り手の感性に驚いた。

ゆこうの特性に注目して取り組んでいる人たちが県内には数人いる。
味匠「濱喜久」の濱田利宏さんもそのひとりで
ゆこうドレッシング、ゆこうちり酢は出色のできばえである。
さしみをちり酢でいただくと、普段使っている醤油が白身魚の魅力を邪魔しているとわかる。
なでるようにちり酢をつけて口に放り込むと素材そのままでは感じにくかった良さが抽出される。
素材を活かすゆこうの特徴を初めて商品化されたと言って過言でない。
お店で手に入るので調味料としてご紹介したい。
(濱喜久さんの大将は気取らないけど地元素材への愛情が感じられるよね)
【濱喜久オリジナル】ゆこうドレッシング 1本 500円(税抜)
【濱喜久オリジナル】ゆこうちり酢(白ポンズ)1本 500円(税抜)

→ おみやげ用として購入できる
→ ブログで紹介されている https://yoko-leaf.blog.so-net.ne.jp/2015-02-03

ゆこうはゆずと違って独特の色がなく
透明感のある酸味とまろやかな果汁感がまったり感と鮮烈感を併せ持つ。
ゆこうそのものがおいしいだけにゆこうを活かすのは少々難しい。
ゆずだと誰がどんなものをつくっても風味がわかりやすく、
ゆずを活かしているねということになる。
(裏を返せばゆずの個性が相方よりも目立つ)

ところがゆこうは相手を活かす風味の透明感とまろやかさがある。
これと組み合わせてうまくいくのは実は難しい。
その素材をビスコッティにしておいしいものをつくりあげた人が
今度はコンフィチュールにしてみたのだから
季節の素材をどう料理しているかがゆこうファンなら気になる。

パンやヨーグルトにかけてもいいが
まずはそのまま味わってみるのがいい。
包み込むような果実感のあるまあるい酸味が溶けていく
その一瞬一瞬が愛おしい。
おそらくゆこうをもっとも活かした食品(菓子)になっただろう。
決め手は熟れた柿と組み合わせた点にあると思う。
この商品は旬の果実を使うhowattoさんの方針で数日しか販売されない。
次回の販売(12/7)が今年最後の機会となりそうとのことである。

そんな貴重な食材を大胆にもゆこう果汁の湯割にも入れて見たのだ。
するとまろやかさとおいしさがゆこう果汁をひっそう引き立てる。
いつもは蜂蜜だけど、メープルシロップも少量入れている。

感じたことは
やさしい風味なので湯割りに混ぜずに、
やはりスプーンでそのままスイーツとして食べるのがいい。
柿の上品な甘みはゆこうのおいしさを邪魔せず
ゆこうの酸味は柿に足りない快感をもたらす。

ゆこうの季節、コ島でしか入手できないこの果実を果汁として味わえれば
地元の風土が近寄ってくるのでは?

ゆこうを飲めば、これ以上の飲み物は要らないと思えてくる。
おいしいのは当たり前だけど
それ以上にこの包まれる安心感、心地よさ、ひだまりのなかで感じる酸味の輝きというか。
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追記
チャングムが肉の下味を柿と言い当てる名場面は第5回。
https://terutell.at.webry.info/200702/article_2.html
料理の真髄を突いていると思いながら見ていたな。
posted by 平井 吉信 at 00:11| Comment(0) | 徳島

2018年12月02日

冬の色を春のキャンバスで描くような 土佐佐賀の海


初冬の朝、土佐湾と呼ばれる太平洋を臨む土佐佐賀の公園にいる。
太陽は昇っているが薄雲がその光を覆いながらもやわらかく広げる。

逆光と順光のいずれもが展望台を照らす
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海の表情はおだやかで冬の絵の具に春の絵筆で描いたよう。
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サザンカの花の葉の緑に目を留める。
花弁の存在感はいうまでもなく(フジの色という感じ。もちろんいつもの標準レンズ)
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おだやなか一日を感じつつ帰路に着く週末。
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posted by 平井 吉信 at 14:02| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2018年11月26日

阿波狸合戦のあった勝浦川下流の散策(徳島市南部の論田、大原、小松島市江田地区)


ときは江戸の末期、天保年間に遡る。
小松島は日開野(ひがいの)で染め物を商う大和屋の茂右衛門は
子どもにいじめられていたタヌキを助けた。
それ以来、タヌキは大和屋の護り神となった。
タヌキの名は金長という。
(茂右衛門は実在の人物で子孫も健在)
金長は、阿波狸合戦の主人公であり、
スタジオジブリの平成狸合戦ぽんぽこにも出てくる。

コ島は津田の六右衛門のもとで修行を重ねて成就の後、
小松島の主人の下に帰ろうとする金長を
師匠の六右衛門が娘婿にと見込んで呼び止めたが、
大和屋への恩義を果たしたい金長は義理を尽くして辞する。
これを謀反と受け止めた六右衛門は奇襲をかけるが
金長の一の子分、藤樹寺の大鷹の犠牲で金長はいのちからがら日開野へ逃げ帰る。
金長に思いを寄せていた六右衛門の娘、鹿の子姫は悲しんで身を投げて父の行動を諫めた。

やがて娘の自死を悲しむ津田方(六右衛門一派)と
合戦を受けて立つ覚悟の日開野方(金長一派)が勝浦川の下流で激突する。
阿波の狸合戦と後生に知られる戦いは三日三晩続き、
付近の河原には無数のタヌキの屍が転がっていたという。
(住民の目撃談)
金長は六右衛門を討ち取ったが
自身も六右衛門に切られて瀕死の重傷で苦しみながら死んだ。
その後を継いだ大鷹の息子の小鷹が二代目金長を襲名、
津田方は六右衛門の子息、千住太郎を据えて弔い合戦というときに
屋島の八毛狸の仲裁で和解した。
再び平和を取り戻した阿波狸界だが、やがて暗雲が垂れ込めることになる。
そこから始まるのが後述の三田華子の阿波狸列伝である。


ぼくも父もタヌキに化かされた実体験がある。
http://soratoumi2.sblo.jp/article/177277035.html
それは昭和の終わり頃から平成にかけての話である。
とにかくコ島には狸をめぐる無数の民話が存在する。

「阿波狸列伝」(全3巻)を読めば
ハリーポッターやスターウォーズが表面的な大味の物語に見えてくる。
そこには人情や意地、人の生き方や哲学、陰陽の呼吸や風土と一体となった冒険譚が繰り広げられる。
(以前から電子書籍で復刻してもらえないものだろうかと繰り返し書いている)

今回は近場にして足をほとんど踏み入れていない
阿波狸合戦のあった地区へをご紹介。
ところは徳島市の旧国道55号線沿線の論田町から大原町、
小松島市の江田町にかけての勝浦川三角州。

この地区には車を停めるところが皆無である。
そこで江田の潜水橋の左岸に数台置ける広さの河川敷があるので
そこに停めるのがいいだろう。
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江田の潜水橋を左岸から右岸に渡ることにする。
(川は下流を向いて左手を左岸、右手を右岸という)
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右岸には分派流があって小川の風情を醸し出す
誰かが釣りをしている。北海道の原野を流れる川に見えなくもない。
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何を釣っているのだろう。
淡水魚研究家か、タナゴやカワムツ釣りのような通の釣りかもしれない。

河原の花にも目をとめる。
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土手から見えた木造家屋。
ベランダがいい。
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分派流は大原の崖にぶつかって淵をつくる。
さっきの浅い小川とは思えない深淵。
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誰が放流したかブラックバス。
釣りきって欲しい。
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川沿いに神社がある(蛭子神社)。
このあたりから自転車専用道が旧国道に架かる勝浦浜橋まで続く。
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江田の堰は潮止めとなっている。
ここは汽水域である。
背後に見えるのは江田の潜水橋。
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(レンズ遊びでフジのデジカメにミノルタのフィルム一眼用のレンズ(1980年代発売newMD85mmF2)を付ける)。

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勝浦川最下流に架かる野神潜水橋。
道幅は狭く大型車は躊躇するだろう。
ところが人も自転車も車も意外に通っているのだ。
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さらに下流へ移動すると野神潜水橋と江田潜水橋が同じ視野に見られる。
(ミノルタ85oで撮影)
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阿波の狸合戦があったのはこのあたりの河原ではないだろうか。
勝浦浜橋だと水深がありすぎて狸が渡れないからだ。
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さらに下流へ土手を歩いて行くと寺が目に入った。
土手を降りて見ると身代わり観音で知られる真言宗耕福寺という。
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耕福寺からは土手に戻らず土手の下の集落を歩く。
道幅は狭く車での撮影はできない。
すると曲線を描いたみごとな石積みの壁が見えてきた
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これは、おとめ石を積んだものといわれる。
おとめ石とは「乙女石」ではなく
コ島藩主が採取を禁じた「お止め石」とのこと。
https://www.city.tokushima.tokushima.jp/kankou/shimin_isan/city/032.html
良質の石は勝浦川河口の南部の大神子海岸で採れた。
明治になって解禁されてから地元の名士が建てたものだろう。

周辺はデザイナーが建てたような瀟洒な一戸建ても目に付き
新旧が対照的だ。
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花を育てる人も多い
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徳島市内の人口が密集しているとは思えないのどかな風景
穴場のような非日常感ある住まいだが、
実は旧国道まで指呼の間にある。
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蛭子神社を過ぎれば再び江田潜水橋。
勝浦川下流に位置する徳島市南部の地区はのどかで
住宅に行き届いた配慮を持つ人が多く住む土地である。
この地で200年近く前にあった狸の合戦や
殿様のおふれに思いをはせながら歩いてみると
半日の時間が短く感じられることだろう。
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タグ: 2018
posted by 平井 吉信 at 23:18| Comment(0) | 徳島

2018年11月25日

グルメにはほど遠いけれど食べることはありがたくもあり

グルメにはほど遠いしおしゃれにはさらに遠いけれど
ときどきは味わうこともある(料理は毎日つくっている)。

ソースを使わずに地元産のタチウオの魚醤と酒で味付け、隠し味はケチャップ。
ソースの焼きそばよりもあっさりしているけれど味わいは豊か。
飽きにくいので量を食べられる。
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カツオの新鮮な柵を買ってきてたたきをつくる
果汁酢を使わず塩だけにしてある
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めずらしくタモリが入荷しているので塩焼き用に買った
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県漁連のぬら。そのまま食べられる。
マーケティング次第ではこの倍でも売れるはず
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天然ハマチの柵を刺身に
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野菜たっぷりですぐにできるインスタント風手づくりカレー
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有明海のよく肥えたあさりを
砂抜きをして短い火入れと余熱でつくるみそ汁
これ以上のごちそうがあるとは思えない
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日清ラ王のゆず塩。全粒粉仕様でこの秋から出ている
ラーメンを食べ慣れている人には受けない風味だろう。
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どん兵衛もある
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らーめん工房 りょう花と牟岐55ラーメン
(コ島ラーメンは5年以上は食べていないが、年に数回は食べるラーメン)
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朝のコメダでコーヒーを注文すると希望によりトーストも付いてくる
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丸亀製麺のカレーうどん
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久保田(今治)の天ぷらそば(これで並盛り)。
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重松飯店の焼き豚玉子飯。やや甘めの味付けだがファンは多い
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かきまぜて食べる。晩ご飯は要らないと思える量
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次回は金龍別館に行ってみたい(今治)

週に1回は食べている大地(徳島市)のランチ
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赤飯はサントノーレ川下(坂野町)
8月末に収穫した自家製(地元産)のもち米「満月餅」を
玄米のまま冷暗所に保存して使うたびに精米。
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最後の〆は蕎麦。そばは毎日でも食べたい。

乾めんなら本田麺。これはこの秋のそば(北海道産そば)
(乾めんは保存性が良く添加物を加えないので実は風味も佳い。ただしそのためには製法の段階で鮮度を保つことが必要。製麺所の努力がこの風味に結実している)
機械打ちのそばは断面が四角だが、
本田面は磨き上げた小麦粉と
国産そば粉を混ぜて手延べでつくるので断面は丸い。
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本田麺そばは秋冬限定だが、本田麺ではうどんやそうめん仕様が基本。
そばは風味があるので汁につけずにそのまま食べても心地よい。
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立川SAの立川そばセット(ユズ酢のばらずしが付いている)
祖谷そばの系統の10割そば。ぼくは蕎麦通でないので
この素朴な食感が好きで1か月に一度は食べている。
この夏の台風で高知道の上りは一部が崩落したが
下りとうまくつないで対面通行でしのいでいる(普通に通行できる)。
立川SAはこじんまりとした食堂だけど感じが良いので
同じ高知県内の道の駅633美の里とともに応援している。
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直心庵のそば
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鳴門金時のかきあげ
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グルメでないのはご覧のとおりだけど
自分でつくるときは野菜料理をたっぷりつくっている。




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posted by 平井 吉信 at 22:08| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ