2020年05月31日

新緑を吸い込みすみれに足を止める 砥石権現 その1 森編


いつも同じことを言っているけど、砥石権現とは神社ではなく山の名称。
新緑と紅葉を見に行くのは年中行事となっている。
山へ行くのは遠いのと山道の運転に気を使うけれど
自宅からだと1時間半もかからないので足を向けている。

何と言ってもこの山の魅力はなだらかな森の姿とその間を縫う沢筋、点在するブナ、尾根の風通しの良さ、そして登山口から山頂まで異なる景観と山野草、樹木の花が愉しめる。
ときは5月の初旬の頃である。

萌えるような若草色に染まる森を期待していたが
今年はまだ広葉樹が芽吹いていない。
その代わり、ヤマザクラが満開となっていた。
桜のなかではヤマザクラがもっとも好きだ。
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沢沿いの登山道はやや冬枯れ調で春の円舞曲とはいかない
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なだらかな森に入ってみたけど、やはり早蕨(さわらび)の萌え出づる春にはなっていない。
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山が初めてという人にこの山域を紹介したらたちまち虜になってしまう。
踏み跡はあるけれど自由度が高いこと、見通しが良いこと、なだらかなこと。
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その2へ

(フジX-T2+XF18-55mmF2.8-4 )

新緑の砥石権現の過去ログはタグから拾ってみてください。
タグ:砥石権現
posted by 平井 吉信 at 21:34| Comment(0) | 山、川、海、山野草

大宮八幡神社から里山の散策へ(勝浦町)


勝浦川北岸の主要道から急角度で上がる階段が目に付いたので
近くの河川敷公園に車を止めて上がったのが数年前。
そのとき神社のたたずまい、里山の桜とすみれに惹かれた。
自宅からすぐにあることもあって春になると来てしまう。
(4月中旬の訪問である)

石段を見上げる
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振り返ると急な坂道を一気に登ってきたことがわかる
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上がりきると参道があってさらに大宮八幡神社へはさらに上がっていく
桜のトンネルをくぐり抜けるように
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大宮八幡神社のご祭神は「品陀和気命」(応神天皇)
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神社の左手には神宮寺があり、そこから裏山へ続く散策路がある
路傍には八十八箇所にちなんだ石像と春の山野草
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ニョイスミレ 東アジアにも広く分布しているが素朴さと端正さを持ち合わせた里山のすみれらしい姿
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ここのすみれはスミレ。特に日当たりの良い場所には躍動している
(スミレという品名のすみれ→スミレ科スミレ属の「スミレ」)
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初めて訪問したときに出会った個体を探したが見つからない
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このときはフジのX-T30を購入して初めてのときだった(2019年4月上旬)。
標準レンズ(35/1.4)を付けて上がってきた画像の自然な深みに感銘を受けた。
スミレはすみれを代表するたたずまいと改めて感銘を深くした。
人も山野草も一期一会なのだ

谷筋を巻いてみかん畑を眺めつつ
もっとも標高の高い場所には勝浦川を臨む展望台もある散策路。
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白いイチゴと赤のツツジも現れて里山を一周して神宮寺の境内に戻る
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近所の里山には神社を中心とする里の暮らしと春の足跡が点在している。
posted by 平井 吉信 at 13:37| Comment(0) | 山、川、海、山野草

すみれは日本の春を彩る一寸法師


釣りがフナに始まりフナに終わる、のであれば
野に咲く花はすみれに始まりすみれに終わるのではないだろうか。
(ひらがなの「すみれ」は一般名詞として使い、カタカナのスミレは植物名として使っている)

野山に春の到来を告げようとするも
三寒四温にあって冬と見まごう日もあれば
春を飛ばして初夏になろうとする気象の気まぐれで
慌ててつぼみを膨らませることもあるかもしれない。

植物はカレンダーこそ見ることはできなくても
体内には温度計やその他自然界を感じる感度を持っている。
日一日と花を開くすみれは春を待つ人の心を映しながら
巡ってきた季節をともに愛でる象徴なのだ。

すみれとともに、2020年の春の里山を振り返る。

今年最初のすみれはやはり県南部で遭遇した。
2月中旬には海老ヶ池(海陽町)から。
この池はかつて海だったのだろうが
1609年の慶長の大地震で隆起して湖になったとされる。
温暖な湖畔は散策する人が絶えない。
その一角で誰も気付かれないよう咲いていた。
ノジスミレだろうか。
さらに美波町木岐地区の椿公園で見つけたアツバスミレ、シハイスミレ、タチツボスミレには心躍らせた。
http://soratoumi2.sblo.jp/article/187196730.html


3月に入ると近所の低山でも頻繁に目にするようになった。
日峰山では、タチツボスミレ、ナガバノタチツボスミレ、シハイスミレ、ニオイタチツボスミレなど。
http://soratoumi2.sblo.jp/article/187244314.html
http://soratoumi2.sblo.jp/article/187397873.html


4月になるとすみれ真っ盛り。
場所はすみれ好きにはたまらない
佐那河内村の南部の山麓から旭ヶ丸にかけての区域。

コタチツボスミレ
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ニオイタチツボスミレ(花の色の紫が濃く中央の白さが目立つ)
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ナガバノタチツボスミレ
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葉が細く避けているのはヒゴスミレ 純白の天使
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佐那河内村内にはおだやかな場所が多い。それらは連休中
も静かだった
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春の足跡は至るところで
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エイザンスミレは紫がかった桃色 葉は同じく裂けている。
エイザンスミレと思われるが、もしかしたらアカバナスミレ(通称)と呼ばれているものかもしれない
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ナガバノスミレサイシン
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意外にも徳島はすみれの種類という点では多いほうではないかと感じる。
(四国では徳島のみという種類もあるようだし、全国的に飛び地として徳島に自生する種類もあるようだ)
おそらくは氷河期などになんらかのかたちで生息域を広げたすみれたちが
その後の環境の変化で生き残ったときに徳島の生態系が離れ小島のようになったのではないか。

ところでスミレというと種類が多いが、見分けるのにコツと経験を要する。
専門的な図鑑は必須でぼくは2冊を併用している。

山渓ハンディ図鑑「日本のスミレ(増補改訂版)」(いがりまさし)


スミレ ハンドブック」(山田隆彦著)


前者はすみれフリークと思われる著者の思いが詰まったもので図鑑でもあり読み物でもある。
後者はコンパクトに整理集約された情報が見やすくわかりやすい。
すみれは変移が多いうえ写真の印象で随分違って見える。
だから複数の図鑑を併用したい。

日本の春の山野を彩るすみれは一寸法師のような存在であるが
そこにいることに気付けば植物と人の心の交流にも似た光が行き来するように感じられる。


タグ:スミレ
posted by 平井 吉信 at 12:11| Comment(0) | 山、川、海、山野草

勝浦川中流の侵入植物 オオカワヂシャ(駆除を要する)


場所は長柱潜水橋直下流の左岸である。
4月中旬に確認。小さな群落を形成していた。

オオカワヂシャは繁殖力旺盛で希少種のカワヂシャと交雑する怖れがあるという。
そこでアラートの意味があるとして記録しておく。

オオカワヂシャの情報は国土交通省のwebサイトにある。
https://www.mlit.go.jp/river/shishin_guideline/kankyo/gairai/pdf/tebiki06.pdf


勝浦川中流でもっとも眺めの良い場所
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菜の花と呼んでいるものは、アブラナとカラシナ
(これはセイヨウアブラナだろう)
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近年特に増えてきたのは帰化植物のナヨクサフジ 四月はこの花一色となることも
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オオカワジシャのすぐ根元でオオイヌノフグリ
(仲間同士なのか花が似ている。こちらも帰化植物である)
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これが問題のオオカワジシャ。どこから勝浦川流域へ侵入してきたのか?
花だけを見ると大柄で華やかだが、どこか大味ではある
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(生息域を広げないよう勝手に持ち帰ったり移動させないよう)
posted by 平井 吉信 at 10:57| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2020年05月27日

不織布マスクの減菌(消毒)法 追記


不織布マスクの再利用法(消毒)では新たな知見が披露されている。
それによると、一般に推奨されている洗剤の使用ではフィルター層が劣化してしまうという。
熱湯での煮沸やアルコールなどの噴霧、紫外線殺菌も同様とのこと。

不織布マスクは通常は三層になっていて真ん中がフィルター機能を果たす。
それが劣化するとウイルスの遮蔽性が低下することになる。
そこでフィルター機能を保全するには水に濡らさない、
一定以上の高温にはさらさない、薬剤は使わないと
これまで実践されてきた減菌法は使えないことになる。

それではどのようにマスクの再利用(減菌措置)を行うか。
それは70度程度の湯煎がよいというのだ。
(マスクは密閉性の高いジップロックなどに入れて空気を出しておく)
時間は30分〜60分程度で80度を越えないのが望ましいという。
「パンデミックから命をまもるために>マスクの消毒」
https://www.pandaid.jp/hygiene/mask

そのためには一定温度に保持する調理器具があれば便利である。
かつてサンヨーが売られていた一定温度を保つことのできる炊飯器をお持ちの方で
現在は炊飯を行わず手元に残っているという方はそれを利用するといいだろう。

しかし洗剤や煮沸によってフィルター機能が皆無になるわけではないので
不織布を新たに1枚はさむことでフィルター機能を補いつつ
これまでのように洗剤洗いや煮沸を行って
減菌を簡単かつ確実に行う方法もあり得るだろう。
(熱を加えるだけでは減菌はできても汚れや臭いは落ちない)。

比較的長時間誰かと接するようなときや混雑した場所に出向くときは
迷うことなく新しいマスクを着用し
近所のスーパーで買い物をするような場面で飛沫感染を防げば事足りるのなら
再利用マスクという使い分けができれば、
安全性を確保しつつ再利用マスクも活用してマスク不足の影響を緩和することが可能となる。


追記
本日、アイリスオーヤマのマスク直販サイトから注文していたマスクが届いた。
以下のURLで午後の適当な時間にアクセスすれば購入できるだろう。
(価格は7枚入り×2セット+メール便で736円。1枚当たり53円)
https://www.irisplaza.co.jp/index.php?KB=KAISO&CID=4065
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届いたマスクには製造元が示され検査印があり性能表示がなされている。
ドラッグストアやスーパーにもいまでは商品が並んでいることが多いが
それらの大半は性能表示がない。
アイリスオーヤマは今後も不織布マスクの供給を強化するとのことで
消費者も感謝しつつ買い支えていきたい。
(SHARPも同様である)
タグ:マスク
posted by 平井 吉信 at 10:28| Comment(0) | 新型コロナウイルス対策

2020年05月22日

でもいまは…。フジコ・ヘミングの愛の夢、月の光


フジコのピアノを聴いて大勢の人がいう。
音楽は技術じゃないと感じさせてくれたと。

実はぼくはまだ実演もCDも聴いたことがない。
でもいまは動画で視聴することができる。
(ぼくはAmazon PRIMEで聴いている)
いい時代だ。

決して指が器用に動く人ではないのに超絶技巧を求められる楽曲を弾く。
ピアノを叩くような強音はなく
空間に消えそうな弱音もない。
もしピアニストが粒立つアルペジオや
ピアニズムのきらめきを封じられたらどうなるだろう?
たどたどしいピアノの練習のように聞こえてしまうかもしれない。
だが、繊細ぶらないタッチのなかに、指が置き忘れたような隙間があって
ぽつんと濡れたような音が滑り込む。
そこに時間が刻まれる(心に余韻を残す)。
音の隅々に意志をみなぎらせて
テクニカルな打鍵の切れではない底まで鳴っている硬質のきらめき。
(これ、ベーゼンドルファーか? うちにはアトラスのアップライトやヤマハのグランドピアノがあってぼくもときどき弾いていた)

木訥に聞こえる演奏のようで凍らせた愛の感情のほとばしるよう。
極力ピアノをピアノとして存在させないのに
ピアノの音色が楽器を離れて演奏者と一体となったよう。
(むしろピアニズムの深みを感じる)
音符をいったん楽譜から剥がして彼女が再び並べているよう。
聴衆にも媚びず、ただ彼女が自らの裸の心をピアノに吹き込んでいるよう。
言葉にできなくても多くの人がそう感じているのでは?

リスト、ショパンが有名だが
ぼくはドビュッシーもいいと思う。
複雑な響きや晦渋さをおとぎ話に変えてお話するかのごとく。

2020年6月13日、徳島でフジコ・ヘミングを聴くことはできなかった。


posted by 平井 吉信 at 23:22| Comment(0) | 音楽

2020年05月18日

田井ノ浜(美波町) 五月の午後のひととき


青春ドラマであるでしょう。
夕陽に向かって駆け抜けながら叫ぶ場面。
おそらくあのドラマは湘南が舞台なので江ノ島とか鎌倉とかの周辺が舞台。
徳島ではまちの近くの渚といえば、…ないのだ。
しかし鉄道の近くの渚といえば、…ひとつある。
それが田井ノ浜。
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夏休みだけ臨時駅が開設されて汽車が止まるというのもいい。
プラットフォームを降りたら砂浜、駅も浜の一部というのはそうざらにはない。
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なにか「バカヤロー」と叫びたいこともないのだが、
そう言って国会を解散した首相がいたことを思い出した。

宿毛市の浦田菓子舗さんで売られているバカヤローまんじゅう
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浦田さんはまちのアイデアマン。お元気でしょうか?
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宿毛市郊外にはこんな建物がある。三密を避けて読書をするには最適の離れ
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さてと、舞台は田井ノ浜。
浜へ来たのに渚へ行かずに周辺を歩く。
周辺にはハマボウが咲く田井川や遺跡がある(夏には)。
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むしろ海に近い里山の風情がいい。
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牟岐線の踏みきり、いいな。
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楚々としたナガバノタチツボスミレ。目を留める人はいなくてもここで咲いているよ、と涼やかに。
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小さな山野草に光があたる。そのとき小宇宙だよね
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お、田井ノ浜臨時駅を通過していく
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お約束の渚へ出てみるけれど、やはり小宇宙に目が惹きつけられる。
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そこに存在するだけで「いい」と教えてくれるようで。
タグ:田井ノ浜
posted by 平井 吉信 at 23:25| Comment(0) | 山、川、海、山野草