2024年10月19日

DMV変形! いざ室戸岬へ


ここまでが車道(国道55号線からの接続道)。公道上をゴムのタイヤで走ってやってきたのは阿波海南駅
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線路へ入ると、線路用の車輪が下りる。そしてタイヤが宙に浮く
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こうして線路(阿佐海岸鉄道だが規格はJRと同じ)上を海部駅、宍喰駅、甲浦駅(終点)をめざす
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そして週末は、甲浦駅から再びゴムタイヤを接地させて、国道55号線を室戸岬の向こうまで走るのだ。呑み鉄の六角さん、乗ってみたことある?
posted by 平井 吉信 at 22:27| Comment(0) | 物語

2022年03月31日

プーチン・バイデン 両大統領の会談(仮想)


ウクライナへの侵攻は終わることを知らず、その間にウクライナ市民を中心に死者が増えるばかり。さらに4百万人を越える人々が国外へ脱出しているという空前絶後の危機というのに、当事者以外の国にとっても他人事ではないにせよ、インターネットやメディアからの情報を見ているとある意味では劇場観戦をしているような錯覚に陥る。この違和感はどこから来るのか。

ロシア軍も相当の被害を受けているようだ。国民が納得する成果を訴求して停戦したいのは双方ともだろう。しかしいったん動き出した山は止められずギアアップしていくばかり。太平洋戦争で日本も経験したとおり。誰もが止めなければと思っていながらやめられないというジレンマを目の当たりにしているからだ。

そこでNATOの参戦でも経済制裁の徹底でもない、第3の道が残されているのではないかと考えてみた。その相手国はアメリカである。以下は架空の物語として書いてみた。

急きょバイデン大統領とプーチン大統領の会談がワルシャワで対面によって開催されることとなった。開催は米ロ双方ともつながりの深い複数の国々が音頭を取ったことがきっかけとなった。会談は通訳以外は両大統領のみで非公開で行われる。会場には国旗も食べ物もない。飲み物は双方が自分で持ちこんだ。
(以下にバイデン氏の発した言葉のみを掲載)

本日ここにいるのはウクライナ、ロシア双方を救いたい。この戦争の終結は誰にとっても望ましい結果をもたらすからだ。それのみが目的であなたを糾弾するつもりはない。ある意味ではあなたの相談相手としてやってきた。なぜならロシア国内であなたに意見や助言を行える人物はいない。あなたはそれほどの権威を得ている。しかしときにそれは現場の真実を知らされないという弊害も生み出す。まずは我が国の専門機関による戦況の分析をお伝えする。

現時点で貴国の得たものは、これこれ(略)。
貴国の失ったものは、戦場では兵器これこれ、死傷者これこれ、戦費これこれ…(略)

あなたに報告が上がっているかどうかは知らないが、これは我が国の専門機関で把握しているものだ。あなたが信頼する腹心の部下に真実のみを伝えよと命じて現場を探らせてみるといい。それほど違わない結果が得られるだろう。
         
ここにいくつかの動画がある。我が国の専門機関が分析して真実性が高いと判断しているものだ。ほとんどはマスコミにも公開していないものだ。まずはあなたに見てもらいたい。これが兄弟国ウクライナに対し貴国の軍隊がしているという事実を確認して欲しい。

以上がこれまでの客観的なできごとや数字の羅列だ。これをどう判断するかはあなたであって私ではない。しかしこの事態が続けばロシアも関係諸国も後戻り不可能な状況になり、世界は壊滅的な状況を迎える。私はそのことを防ぎたい。ウラディミール、あなたも同じだろう。あなたにとって名誉ある意思決定を考えてみよう。あなたはどうしたいのだ?

貴国が得たものと失ったものを比べてみれば圧倒的に失ったものが多い。なかでも国際的な信用の失墜が今後百年近く貴国を苦しめることになる。あなたはそれを望んでいるか? 不名誉な大統領として歴史に名を刻むことを。

まず私からいう。NATOは平和を守りたい。同盟国から貴国に侵攻することは貴国に攻め込まれぬ限り行わないことを約束する。もちろんウクライナはNATOに加盟しないし、西側のミサイルなども設置しない。あなたのいう非武装中立を果たすようゼレンスキー大統領を説得する。また、ロシアの大統領であるあなたがウクライナのために何ができるかを教えて欲しい。超大国としての誇りを見せて欲しい。


いくつかの難しい問題はあるが、その提案であればウクライナは協議に乗ってくるだろう。ただし戦勝国という概念は捨てなければならない。それはロシアのためだ。今後ロシアが世界中で信頼を回復することこそ国益に叶うこと。むしろ相手の国土に浸入してこれだけの破壊行為を行ったこと。

大統領はまだ疑心暗鬼のようだが、その一方で組織にも疑いの目を向けているように感じられる。やはりロシアはウクライナに償わなければならないのだ。そのことに対して世界中の国で反対する国家はひとつもないということだ。

ウクライナへの賠償金が国内で一部の政治勢力が納得しないというのであればかつての兄弟国でもあるウクライナに復興特別基金をロシアが提案するのはどうだろう。それは人道的にも叶うこと。基金にはアメリカも拠出しよう。そうすればあなたの対面は保たれる。ウクライナには復興のための特別なお金が必要だ。隣国の不安定化はあなたも望んでいないだろう。声に出せず戦争反対だった少なからずのロシア国民はこれらの提案を歓迎してくれる。あなたの支持率もさらに上がるだろう。

東部の地域では住民投票を行い自治権を得るかどうかを決めるというもの(独立やロシアへの帰属を求めるのは世界世論が許さないだろう)。それでもウクライナのロシア民族を守ったことであなたの成果となる。クリミアについて占拠する大義名分がなくなったと思うがどうか? その代わり交易の拠点としてロシアがウクライナ国内で自由に使える貿易港(物流拠点)とできるよう私からゼ大統領に提案するつもりだ。領土はウクライナのものだが、ロシアとウクライナの自由貿易特区のような存在として中東や旧東欧諸国からも人や物資が集まるようになれば両国の復興、繁栄にも一役買う。両国とも戦争で失った経済的損失は莫大なのだから。

私は組織の情報統制で孤立しているあなたを救いに来た、というのが冗談でなく本気であることがわかっただろう。実のところ現在の状況が続けばアメリカはますますその地位を固めて武器も大量に同盟国に売れるから悪くはない。しかしそれは狭い考え方だ。人やモノ、情報などあらゆるものが連鎖しているいまの社会では1国だけが利益を手に入れることは良くない。世界全体でプラスの成果を減らしマイナスの効果を増大させるので結局は誰にとっても不幸な状態となる。このことは私からあなたへもっとも伝えたかったことだ。

ウラディミール、今後はホットラインで話し合いを続けよう。アメリカにはバーボンという庶民的な蒸留酒があるしロシアにはウォッカがある。いつの日かネクタイを外してジーンズでグラス片手に話ができる日が来るといいと思っている。

貴国には貴国の流儀がある。私はあなたの政権終焉は望まない。あなたがロシア国内で再びリーダーとして国民から支持されることになればそれでいいし私はそれを望んでいる。今日の意見交換は有意義だった。また近々行えるとうれしい。

(この物語は架空の想定で、もしバイデン大統領とプーチン大統領の直接会談から事態が打開できるとしたらという会話劇です。バイデン氏の発言のみを記載しています。平和でいることがあたり前のように捉えて平和不感症となっている日本だけに、民主主義を本気で実践していくことが政治行政国民を問わず必要です)

タグ:政治経済
posted by 平井 吉信 at 14:54| Comment(0) | 物語

2021年10月27日

真夜中のプール


海のように見えるプールの夕暮れ
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やがて真夜中のプールへ
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海のようなプールとプールのように見える川
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posted by 平井 吉信 at 00:40| Comment(0) | 物語

カエルの温暖化会議 200X年夏


カエルが初めて温暖化対策会議をひらいたのは
人間界での200X年のこと。
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カエル族の首脳が集まったものの
何のために集まったか忘れてしまった。

そこでこの会議では何のための会議だったかを検討する会議を行うこととなった。

会議の結果は…。


.。'.*.'☆、。・*:'★    .。.・'☆、。・*:'★
  .。'*・☆、。・*:'★     .。・*:'☆
 ☆、。 ・*'★ .。 ・':....*.:'☆        .。・:'*・':'・★

満月のウサギだけが知っている
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地球温暖化についての会議を開くことを決定したそうだよ。
めでたしめでたし。
posted by 平井 吉信 at 00:34| Comment(0) | 物語

2021年06月26日

ダンゴムシにフォレスター納車 そして首相になる ダンゴムシ首相の改革


スバルは、世界戦略上重要な北米市場に加えて
温暖化時代の到来を予測して長距離を移動する甲虫のために
新たにインセクト市場に参入することとなった、
というプレスリリースが数年前に出たのを覚えていますか?

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(写真はイメージです。実際の撮影は植物を傷つけないよう細心の注意を払って撮影しています)

ダンゴムシとの会話でダンゴムシが購入予定に上げていたのがスバルであったということは
ダンゴムシはすでにこの情報をインターネット上で得ていたことになる。
そこで晴れて納車となった本日、
最初に乗り込んできたのは誰だ?
運転席に向かって降りていくではないか。
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ダンゴムシに聞いてみると
高い買い物だったので仲間の甲虫たちとシェアリングにしているとのこと。
合理的じゃないか。

ダンゴムシの希望するアイサイトはVer3で人間界よりも遅れているが
スバルの広報によれば、
枯れた技術のver3で移動の遅い土を這う甲虫を避けることができるという。
半導体不足で人間用も納車に時間がかかるらしいが
政府の甲虫特別枠を活用して優先割り当てを行ったとのこと。

ところでダンゴムシが紆余曲折の末に日本の首相となったことは記憶に新しい。
彼がどのような政策を行っているかを繙いてみた。

まずは政治改革であるが、ダンゴムシ首相は政党をすべて解体。これにより職業的な政治家はいなくなった。
けれど専門的な知見と熱意あふれる人たちが議論を尽くし是々非々で政治の役割を担うようになってからは日本の政治は一変した。
政治家になりたいヒトは誰でもなれるということで政治家の数は従来の100倍に増えたが、国会、県議会、市町村議会などの境界もなくなった。

費用弁償による有償ボランティアだから政治費用は激減、利権の誘導も消滅した。
ムダが生まれないしくみができたことからその存在意義がなくなった財務省がまず解体された。
政策は提案とそれを審査して評価されると採用され財源が付与されるしくみとなった。
評価者の評価をさらに評価することで評価の客観性や専門性を担保する。

独裁こそが国をダメにするのは洋の東西を問わず時代を問わず真実であるが
その逆に大勢が参画してそれぞれの専門性を発揮するしくみが根付いてからは
思いつきで政策をムダ打ちする政治もなくなった。

ムダをなくすことで生まれた余力が、逆に社会の冗長性を生み出す。
(冗長性とは居場所のこと。生まれてこなければよかった、どこにも居場所がない…。そんな思いに駆られないのは多様性を認め合えるから。合理主義一辺倒でない社会からゆとりと成果が生まれる)
(やらなくてよいことをやらないだけで政治は良くなる。布マスクをばらまいたり、オリンピックを強行して感染症が一気に蔓延したあの時代は反面教師。夫婦別姓を認めない司法の誤った判断があったことや忖度していた政治はいまでは教科書にその振り返りが記載されるようになったのはダンゴムシ政権になってから)。

また、過去10年間に行政から委託事業や随意契約を行った民間企業は
その過程と使途、成果を検証する会計検査院に代わる専門機関が設置された。
それらの検証によって、血税から甘い汁を吸った民間企業は公的な受注を最長10年停止する措置が取られた。
これらの企業では受注の中抜きやグループ内での転がしが行われたので
政策の費用対効果が上がらぬ要因であったのだ。
パソナや電通、政治家の親族が経営する会社などでは規模が大幅に縮小され、地域に根ざして本来の専門的な業務を身の丈で行う健全な会社に戻っていった。実は社員もそのことを望んでいたのだ。

ダンゴムシ首相は矢継ぎ早に改革を実施していくが
壊すことと守ることを明確に分けるモノサシを持っているため、変化は混乱とはならなかった。
この政治の方向は自由主義でも共産主義でも新たな社会制度への転換をめざすきっかけとなりそうだ。
首相は公約通り消費税を撤廃、ベーシックインカムを導入したことで
ほとんどの国民が不安のない暮らしが実現。

右とか左とか、保守とか革新とかの二者択一ではない
一人ひとりの幸福を追い求める施策を中心に据えたことで
経済活動、企業の業績が好転。
法人税率は上がり、所得税の累進課税も顕著になって税収が増加。
結果として国の収支は好転(国民を弱らせて国力も衰える負の循環に陥っていた失われた30年であったが、ダンゴムシ政権になってからは国民が豊かになれば国の税収が増えるという正の循環が生まれた)。
しかし国家は手を緩めることなく、改革を進めていく。
間違った改革は混乱をもたらすが、的確な改革は安心をもたらす。
当初は国民一人毎月5万円の給付であったものがいまでは10万円に増額しているが
国の財政収支はトータルでは好転している。

概算では世帯年収5百万円の4人家族では実質的に1千万円の世帯年収となった。
そのことが消費を大幅に喚起して内需を拡大。
また、教育や科学などの予算を大幅に増額することで
国は未来をつくる、未来を大切にするというメッセージを伝えることとなり
多くの若者が夢をあきらめることなくそれぞれの道を進めるようになった。
結果として結婚年齢の若返りと合計特殊出生率の上昇、地方での人口減少傾向の下げ止まりが見えてきた。

なお、ダンゴムシ首相がクルマを買ったときのエピソードがある。
クルマは半導体不足で2年待ちとなっていて割当制となっている。
首相は一国民として順番を待つつもりであったが
国民から「首相こそクルマを使って欲しい」の署名運動が起こり
首相は固辞するも人々の真摯な思いを受け止めてフォレスターを導入したのだった。
首相は、セキュリティ上の懸念を表明する安全省の反対を押し切ってクルマの使用を仲間とシェアすることとした。これも国民の人気を不動のものとした。

次にダンゴムシ首相の行政改革を見てみよう。
まずは行政組織の改革から。
既存の組織はすべて壊すオールクリアボタンを押してあるべき姿から再構築して以下に再編されている。

課題省
国民が直面している課題は何か? そのうち国が取り組むべき課題、緊急ではないけれど重要な課題は何かなど課題の抽出、優先順位の設定を行う組織。各省庁がこれをやれば我田引水となり猜疑心を持って財務省は査定することとなる。そうではなく予算を持っていない省庁が根拠に基づく政策提案(EBPM)を行う体制を構築。
いわば国政のシンクタンク。解決策は提示しないが、課題が見えれば問題は半分解決したも同じ。国中の真のエリートが憧れる司令塔のような組織。また、課題省には各省庁の施策の実行に助言を行う機能もあり、時間軸でのフォローと横の連携を取る調整機能を有する。課題省には費用弁償で活動に協力する政治家も登録されているが、利害誘導や偏った行動は国民の評価制度を採り入れている。ただし各省庁から課題省の評価もなされて独善的な運営にならないようチェック機構で評価されている。なお、課題省は国の財政を管理する機能も保有しているが、旧財務省のように各省庁の肥大化を抑える役割は持っていない。行政のしくみを変えたら査定が不要となったのである。

しくみ省
前工程の課題省が抽出した課題を解決するための政策を実行するに当たってもっとも効果的な方策を立案する省庁。行政は予算とPDCAサイクルが存立基盤となっているが、それでは迅速かつ的確な対応ができない場面がある。過去の時点で未来を創ろうとすると外部環境の変化が早い場合は陳腐化しやすい そこで会計年度の概念をとっぱらい必要なお金は随時供給することで施策の実施を行う仮説と検証のループがプロセスとなる。
従来は政策評価としてKPIが設定されたが、これは短期的な仕掛けに終始しがち。なぜならKPIの達成が査定となれば形式的な達成をめざすようになる。いわば手段が目的化する弊害がKPIにはあるためKPIは廃止された。その代わり政策評価として「成果」を定義して評価(それも持続的に見ていく)を行うようになった。
また、長年の慣行のなかには自ずとそのかたちに辿り着いた「完成形」(人々の智慧の結晶)のものと「惰性」がある。この省庁では「惰性」の施策を廃止するが、「完成形」として認められる施策は小さな修正を加えることはあっても存続させる。いわば「変えること・変えないこと」を見極める省庁。ときの為政者の気まぐれ施策を排除しつつ変革と安定感を同時にもたらす。変わらない普遍的な価値を大切にしない限り、真の変革はありえない。普遍的な価値とは国民一人ひとりの幸福の極大化である。
なお、しくみ省のなかにデジタル庁がある。ここでは国防や産業振興に関わる情報セキュリティの強化部門としくみを効果的に活用するためのIT活用のプロセスを企画。台湾のIT担当大臣のオードリー・タン氏を台湾大臣と兼務で長官に迎えているのもリモートで意思疎通が成り立つからである。
これを契機に日本と台湾の親密度はさらに増したが、そのことがかえって日本と中国の関係改善に役立つことになっている。この物語については後日。

広報省
政策を広く啓発することが施策の実効性を高めることにつながる。これまではお役所言葉の羅列で何を伝えようとしているか言語明瞭意味不明瞭なWebサイトやパンフレット、はたまた流行を取り入れて迎合するSNSなどではなく、国民が何を感じ思っているかを把握することが広報省の大切な仕事だし、国民が政策に満足しているかどうかを測定するのも広報省の役割。
なぜその政策が必要か、国民に何を約束しどんな協力を求めるかを明確にすること。そしてそこに届くメッセージを考える。広告代理店やクリエイターからの転職組も混じっているが、むしろ多様性を持つ人材(小学生から90歳の高齢者まで)で構成されることが広報省の大きな特徴。初代の広報大臣にはジャパネットたかたの創業者の高田明さんが選ばれたのも必然という感じ。

文化健康労働省
心身の健全な状態を保つことが幸福の前提条件と定義してそのために施策や啓発を行う省庁。また文化の保全と未来への継承が大切と考えてそのための施策を行う。特にウェルネスの創造が省庁の基本理念となっている。先進的な研究に基づく感染症対策専門部署が置かれており、WHOやCDCが参考にしているとされる。また科学の基礎研究には手厚い予算化がなされた。教育部門もこの省庁の管轄であるが、そこには学校や教員をどのように管理するかの着眼点ではなく、どのようにすれば現場が働きやすいかの視点で制度設計とサポートを行うのが旧文部科学省との違い。子どもにタブレットを配っても家庭内にWi-Fiを備えていない家庭が大多数という実態から、効果的な政策立案を行ったのが同省としての最初の成果となった。生態系省との連携によりIT活用の呪縛からも逃れられている。また労働者の賃金の上昇についてはしくみ省や産業省の取り組みもあって結果として早期に実現している。

安全省
国防、災害時の派遣、警察などの役割を一元化で担う。国家的な危機の際は旧組織で弊害があった調整が不要となって機動的な活動が可能となる。旧国土交通省の災害対策や総合治水を唱える河川法に基づく流域治水を行う部署も含まれる。ここでは川という恵みと災害をもたらす両面を見つめて溢れても被害を最小限に押しとどめる合理的な治水が行われるようになった。このことは流域住民の自助や共助への意識を自ずと高めることとなったし流域で異なる利害調整を行う流域委員会を設置して検討を行っている。さらに少数民族、いじめ、性差別などこれまでの自民党政権が関わろうとしなかった問題にも強い態度で当たる。自衛隊を所管するのも安全省である。

産業省
失われた30年の反省に立ち、農林水産業、商工サービス流通業、建設業、交通体系、観光など敷居を取り去って経済の営みを産業と定義して政策的に支援を行う。ただし補助金制度は必要最小限にとどめられる代わりにハンズオンで経営や金融の支援を行うことができる。一つひとつの案件をていねいに課題の抽出から解決策の実行、フォローアップとモニタリングを行ういわば孵卵器から成長までをマネジメントする。どんな小さな市町村にも産業省の相談窓口は置かれていて大企業から個人事業までをサポートできる体制が強み。

外交省
内政と外交は切っても切れないが、各省庁からの情報分析を参考に外交政策を決定する。SDGsに則った活動理念を持ち、アジアを中心に積極的に働きかける外交を行う。特に懸案を抱える相手国とは長期的に異動のない専門チームを設置して粘り強く外交政策を立案、展開する。省庁内の会議は英語となっている。情報セキュリティについてはしくみ省との連係で万全となっている。

生態系省
環境省からさらに生態系保全という概念にまで昇華した施策を行う。経済活動とのせめぎあいで妥協の多かった環境省であるが、生態系省は憲法改正でうたわれた生物多様性が人間存続の基本原理と捉えており、他の省庁の政策決定より上位の位置づけとなっている。

ダンゴムシ首相、なかなかやるではないか。
特に省庁の全解体再創造を一気にやりきったことが評価される。同時に政治家を増やすともに費用弁償としたことで政治家は有償ボランティアの名誉職という地位になった。そのため分析力や思いのあるヒト、専門家が参画するようになって政治家の様相は一変。志がある人たちが政治家をめざすようになったため(金銭的なうまみがないので)汚職や忖度は皆無となった。政党も解体されたため、ほとんどの議員は就職もしくは元職に戻ったが、約2割は使命感を持って引き続いて政治家として登録しているとのこと。

富裕層は真に税金を活かせてもらえることで所得税の累進税率の改定は肯定的に受け止められている。
また、法人税率の上昇は世界的に歩調を合わせタックスヘイブンをなくすことで不公平感はなくなり、
経済の活況の後押しを受けて収益が増加しているので経営者にも不満はない。
ダンゴムシ改革によって富裕層や儲かる会社が社会から尊敬される位置づけとなったことは改革のひそかな副産物といえよう。
日本も捨てたものではないではないか。

posted by 平井 吉信 at 12:33| Comment(0) | 物語

2021年05月15日

トップを独走していたがコースを間違えたぼくは…

前回の話
結果(1位とか完走)にとらわれなかったのでこのままゴールまで走ることにした。
(ただし知らぬとはいえコースを短絡しているので完走扱いにはならない)
その代わり苦しい呼吸で報せてくれた彼女の前を走るペースメーカーとなって
競技場に入る前にリタイアしてトップでテープを切らせてあげることにした。

というシナリオを選びそうなので今夜そのシナリオに沿った夢を見ることにしよう。
(これが不思議と思ったとおりの夢を見る。そうでしょう)
posted by 平井 吉信 at 23:03| Comment(0) | 物語

2021年05月07日

マラソンを走る夢 引き返すべきか このまま続けるべきか


これは夢(睡眠)の話であるが、数日経っても覚えているため記録しておく。

ぼくはマラソン大会で走っていた。調子が良く次々と追い抜いてトップに立ち独走状態となった。
ところが後ろから追い上げてきた女子選手に追いつかれてしまった。彼女は走りながらこう言った。
「コースを間違えています」。

どういうことかというと、ぼくがトップを走っていたとき、コースの一部が距離あわせのためか、メインストリートをわずかに迂回するような区間があったという。
それを見落としてそのまま走ってしまったため数百メートルではあるが、距離が短いことになる。
これではゴールしても優勝はおろか完走にもならない。

なぜか徳島で開催されているようで徳島市内らしき道路が出てきた。男女混合になっているのはローカル大会だからだろう。そもそもマラソンをやったことがないのにマラソンの場面が出てきたのかもわからない。それが夢の矛盾でもあり希望でもあり。


思い出すのは1992年のバルセロナ五輪。
前年に東京で開かれた世界選手権で2時間14分57秒で優勝したのは谷口浩美選手。
先に行われた女子では山下佐知子さんが2位になり、有森裕子さんが4位だったので、男子にも期待が集まっていた。そして日本人初の優勝。このとき2位に入ったアフリカの選手が「トーキョーはアフリカよりも暑い」と言ったとか。それぐらい暑い大会だった。

谷口選手は走りの安定感と夏の暑さへの対応実績でバルセロナでの金メダル候補だった。YouTubeにもハイライトが残されているが、精神的な光を感じるほど走る姿は美しかった。

バルセロナ五輪は谷口選手のほか中山竹通、森下広一を揃えた日本は史上最高の布陣で臨んだ。3人とも中盤まで順調に推移していたが、給水ポイントで谷口選手に事件が起こったのはご承知のとおり。後続に靴を踏まれて転倒し靴が脱げて数十秒のロスと肉体へのダメージ。それでも諦めることなく谷口選手は力走を続けて8位でゴール。試合後の頓着しない記者会見が共感を呼んだ。

冬のスポーツであるフルマラソンでは夏のタイムはかなり遅くなる。1991年の世界選手権では棄権が続出したが、バルセロナも暑かった。金メダルの韓国選手のタイムが2時間13分23秒。転倒で数十秒のロスがあった谷口選手のタイムが2時間14分42秒であったので、事故がなければメダルに到達していた可能性がある。結果としてバルセロナでは森下選手が銀、中山選手が4位、谷口選手が8位入賞という成果だった。

ぼくは谷口選手が好きだ。右へ首を傾けて走る安定したピッチ走法を見ているとおだやかな精神と強い意思を持っておられると感じる。


さて、コースを意図せず間違えてしまってこのまま失格となる怖れが出てきたぼくは次にどのような行動を取るのだろうか? 
ぼくが取るべき行動はふたつ。
教えてくれたこの女子選手のために彼女のわずか前を走るペースメーカーとして行けるところまで行って棄権するというもの。
もう一つは記録は諦めて見過ごした分岐まで戻って再度コースをトレースして戻ってくるもの(これは数十分のロスになろう)。

この続きが見たくなった。そして翌日も期待しながら眠りに就いたところ、マラソンで走っている夢が再開された(ほんとうか?)。

ぼくに追いついた女子選手は身長153〜155センチの小柄で短い髪の丸顔の女性だった。
(顔が見えてきたがいままで遭ったことはない人である)
ぼくは引き返してコースをやり直すのか、それともこのまま彼女のペースメーカーとして走り続けてどこかで棄権するという選択肢を選ぶところ。さてぼくはどうしたのか。乞うご期待(続く)。


スポーツ選手ではマラソンの谷口浩美が好きだが、
野球ではイチロー、野村克也監督(特にヤクルト時代)。
イチローについてはこのブログでも何度か書いた。人間として尊敬できる。
野村さんはデータ野球と言われながら実は選手の自主性に委ねていたので断じて管理野球ではない。データから次に何が 起こりうるか のパターンを見出し、現場で洞察してそれを検証する。
パターンとは、癖、傾向、行動の動機となる要素。
それを知るのと知らないのでは勝負の世界では大きな差が出る。
その上でわずかな変化に気づいて現場で意思決定していく。


どちらも共通しているのは「脱体育会系」。
監督や先輩に言われたことを鵜呑みにして乗りの良さ(頭の悪さ)で現役生活が短命に終わるというのが体育会系を抜け出せずに選手になった人の典型。

ここでぼくは寝ながらさらにおもしろいことを考えた。
歴代のプロ野球選手がいまの時代に全盛期で勢揃いするとしたらベストナインはどう組むかというもの。

ご存知のようにマラソンの記録もかつてはサブテン(2時間10分を切る)をめざしたのがいまや2時間5分を切るのは当たり前になっている。高校野球でも球速150kmの投手は甲子園に数人はいるし、プロの世界でも球種は増している。このように技術レベルの上がった現在に対応できる選手ということで選んでみた。守備と打順は以下のとおり。

1番 右翼 イチロー
2番 二塁 辻
3番 左翼 松井(秀)
4番 一塁 落合
5番 中堅 柳田
6番 三塁 松井(稼)→ 保留(候補未定)
7番 捕手 古田
8番 遊撃 宮本
9番 投手(DHなら大谷で2番に繰り上げ)

ところがところが。
野村監督がテレビの企画で「平成のベストナイン」を選ぶ場面がYouTube上にある。
(神掛けてぼくは自分が書いた後にこのコンテンツを発見した)

それがほとんど同じなのだ。ほんとうに。
このなかで野村監督が採らなかったのは松井(稼)だけだ。
(松井稼選手は遊撃手だが野村さんは宮本選手を選定。高い身体能力よりも守備の安定感を重視したのだろう。ぼくも同感。三塁については野村監督は原選手を選んでいるがぼくは適任が思い浮かばなかったので本来は遊撃手の松井選手を三塁に転換したもの。監督だから勝手な配置は許される?)。
→ その後、やはり生粋の三塁手でないので保留とした。記憶のなかで三塁手でいまの大リーグにも通用するというとなかなか思いつかないが、強いていえば小笠原選手かな?とも思うけれど。

ぼくは「平成」ではなくこれまでの日本の野球界からの選抜としている。
巨人の黄金時代の選手が入っていないのは現在の技術レベルへの対応力を重視するから。
スラッガーばかりを並べては野球はできないので
そこは通好みの職人選手を評価して入れている。
特に二遊間は間合いの良さで相乗効果が出る。実際にこの二人ならうまくいくはず。
誰が考えても同じような結論になるのではないかと思うけれど。

大谷選手が使えるのなら2番にDHで入れる。
(その場合は辻選手が9番でトップにつなげる役割となる)
大リーグでもそう使われているからという理由ではなく
強打者の2番は理に叶っていると思うから。
ただし3番や4番に入れないのは確実性の差があると思うから。
(落合選手の打撃技術はいまでも通用するだろう)

こんな布陣で外国と対戦できたらどんなに愉しいだろう。
布団に潜ってから空想する楽しみがあるのだ。
タグ:イチロー
posted by 平井 吉信 at 00:49| Comment(0) | 物語

2020年08月08日

湖のひみつ


おわかりですね。
「湖のひみつ」でぴんと来る人、
そう、ウルトラセブン第3話で「エレキング」を操る少女に擬態した宇宙人の物語です。
(撮影場所は富士五湖の西湖とのこと)

いまのウルトラシリーズも仮面ライダーシリーズも
CGを駆使して見映えやスピード感はあるけれど
そんな技術を使わないでも子どもを惹きつけられた。

いや、当時のウルトラセブンはおとなも惹きつけたかもしれない。
社会的なテーマも採り上げつつ
宇宙人とちゃぶ台を挟んで対面する印象的な場面や
地球人こそが侵略者になりかねないとの警告など
映像や物語としてのおもしろさがあった。


というわけでタイトルと写真が合っていないのだが
組み写真で雰囲気をつくりあげてみた。
(撮影地はご存知大川原高原)


ある日、木曽谷で事件が起こった。
釣り人が魚を釣ったと思って引き上げようとすると
少女が水中から現れてかかった魚のような生き物を
針を外してにこりとして湖面を泳いでいく。
夕刻が迫る水面は武気味な静けさをたたえている。
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陸へ上がった少女の後を釣り人が追いかけていく。
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紫陽花やクワガタムシがいる湖畔を走って行くと
いつのまにか少女の姿は見えなくなった。
その先には湖面があった。
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という涼しげな物語になったどうか。
(おそらくはこのクワガタが怪獣化して湖のなかから姿を現すのだろう)

それにしてもウルトラセブンはいま持って魅力的だ。
「ウルトラセブン暗殺計画」など背中がゾクゾクするような恐怖の場面が散りばめられている。
これが子ども向けか?
撮影から何年が経過しているかわからないが、フルハシ隊員はときが止まっているかのようだ。
(かなり以前にDVDBOXを買ったと告白しておこう)
posted by 平井 吉信 at 19:39| Comment(0) | 物語

2018年01月03日

縄文の家に戻ってきて


久しぶりに竪穴式のわが家へ戻ってきた。
土間にしゃがんで
イノシシの塩蔵肉を焼きながら迎える正月もいいもんだ。
五人の妻もそれぞれ里へ戻ったりうちへ戻ってきたり。
下の息子が初の獲物と自慢しながらウサギを捕ってきた。
捌き方を姉に教わろうとしている。
娘は栗の木林の隣で椎の実を集めている。
あれを煎って客人をもてなそう。
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…などと、縄文時代の家長になった夢を見たか見なかったかは不明であるが
縄文時代に来てしまった。
それもホンモノの縄文時代のようだ。
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不審者はたちまち見とがめられて囲まれた。
(しかし敵意は感じない)
現代の日本語で話しかけてみるが、言葉は通じない。
それでは単語ではどうかと知っている昔風の言葉を並べてみる。
中国から伝来した音読み派生語はすべて通じないと思える。
そこでやまとことば、らしき音を並べて反応を見た。

ヒト オノコ オミナ ワラワ ワゾ イネ… 

そのなかでいくつかの単語に反応した。
意味が同じかどうかはわからないが、数千年を経て通じる言葉があるようだ。
しかし言葉が通じなくてもわかりあえるきっかけとなるあることがある。
ぼくはその方法を知っている。
(よし、やってみよう)

うまくいった。
たちまち、竪穴式住居に向かって歩き出す彼らのあとを
付いてこいとの身振りのようである。

さて、ここで問題です。
縄文時代の大家族の領域に突然侵入してしまったぼくが
何かを手渡したり話しかけたりしないで
(彼らの意思疎通の円の隅っこにひっかかったのか)
招き入れられたやりかたとは?

答えは文末で。

竪穴式住居は意外に内容積は広い。
それゆえ調理の煙はそれほど篭もらない。
むしろこの煙が家屋に良い影響を与えているのではと思える。
相変わらず会話は成立しないが
身振り手振りと単語から少しずつ縄文の言語の断片が見えてきた。

例えば、鳥はワゾというようだ。
女の子がキジバトを指さしてそう言ったからわかったことだ。

遠くでオオカミが冬ごもりの雑木で餌を探す鹿を追いかけている。
西暦でも元号でもたどれない8千年ほど前の日本列島の
薪炭林と海が接する土地に住んでいる一族の物語である。


ここに住み始めて三日になる。
居候はしたくないので何かできることは?と尋ねる。
アガ (狩りのショサ) スル エイカ(私は狩りをしてもよいか?)

アシと家長は答えた。
これは肯定を意味する言葉ではないか。
次になにかの文脈で使って反応を見てみよう。

翌日、娘がほほを染めて戻ってきた。
毛皮の物入れを開いたら
見慣れないもの、およそこのあたりでは見かけないものを手に入れたようだ。

娘が取り出したのは
おっと、スマートフォンである。
これを操作していたところ、意識を失って海沿いの森に来ていた。
それが数日前だった。
使う宛がないので落としたことをすっかり忘れていた。
娘はそれがぼくのものと察して持ってきてくれたのだろう。

使い始めて三日目だった。
ぼくは文字を入力できなくて忍耐を強いられていた。
検索しようとブラウザを立ち上げて文字を入力する準備をして
検索が終わるまで10分ほどかかったからだ。
音声入力もあるはずだが、音声入力を公共の場で行うのはそぐわない。
そこでパソコンのキーボードをつなげて入力してみたのだ。
幸いUSBを変換して接続すると認識した。
(キーボードドライバをどこで手に入れたか、誰が開発したかの突っ込みはなしで)

そうしていると、突然身体が宙を舞って気絶した。
そして目が覚めたら縄文の家に来ていたというわけ。

そして客人と思って振る舞っていたら
言葉がわかるようになり
実はここの家人がぼくであることが判明。
(モシカシテ、ボクタチ、イレカワッテイル?)

なんと、ぼくは縄文人(これがルーツ)で
ある日どこかへいなくなったが戻ってきたことが判明。
すっかり未来に大脳が呑み込まれてしまいそうであったが
数日のうちに記憶を取り戻し縄文の家人に戻ったのだ。
もうスマートフォンを見てもそれが何だったか思い出せなくなっている。
しかし薄れつつある記憶と闘いながら
最後の送信ボタンを押した。
(ボクノナハ?)
それがこのブログに掲載されている。

世界初の縄文時代の人間が書いたブログとして大切に見ていただきたい。

(続編に期待する人がいれば続きは書きますが…。即興で書いているのでこの程度だと10分ぐらいで書いてしまいます。正月スペシャルということで)

(5分経過、続編に期待する人いなかったので、ノーマネーでフィニッシュです=意味不明)

ここは徳島市国府町の阿波史跡公園。
鳴門の渦潮や祖谷のかずら橋と並んで徳島を代表する観光地である。
(ミシュランでは6つ星となっているらしい)

ご覧のように縄文時代がここに現れているうえに
公にはされていないことですが
日本の国を初めて治めた女王卑弥呼の墓があると伝えられる
天石門別八倉比売神社(あまのいわとわけやくらひめじんじゃ)が
気延山(きのべさん)の麓に存在している。
なにやらいわくありげな地名が泉のごとく並んでいる土地。
(卑弥呼はおそらく日本中に存在したのだろうね。徳島にいるのなら香川にも高知にも愛媛にも九州にも出雲にも大和にもいたはず。邪馬台国が移動しながら統治していく可能性もあるし)

天石門別八倉比売神社、気延山へはさまざな踏み跡がある。
その途中で翡翠のような実を見つけた。
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桜の一種が冬空に咲いている。
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陽光を透かしてみるツバキ(サザンカではないよね)
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きょうは社務所が開いている
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境内に入るが参詣者は1組だけ
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神社では個人的な願い事はしない(数十年していない)
ただ、この国と斉祀る神々の弥栄だけ。

伝卑弥呼の墓とは、神社の裏手にある五角形の台座のことだろうか?
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お供え物、なんだろう。
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気延山の登りは愉しい。
途中で日当たりの良い尾根筋に出る。
すると午後の光が差し込めて気持ちいい。
そんな気持ちを受け止めるベンチがある。
座るしかない、座りたい。
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雑木林の気持ち良い登りを抜けると山頂
標高は212メートル。
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日だまりの登山道がいい。

212メートルの山頂
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降りてくると鮎喰川で夕暮れに遭遇
沈下橋を吹き抜ける風が河原で加速する
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月が大きいと感じたので(スーパームーンだった)
海へ行ってみる。
月明かり、船の面影、新年を迎えた港に月のみち、波間にひらいた。
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posted by 平井 吉信 at 15:14| Comment(0) | 物語

2014年02月22日

スーパー軽トラ刑事にファンタジーすーちゃん。啓蟄の虫は赤紫の寝床でうたたね。

列車に揺られて退屈な時間帯?
(本は読まないし、デジタル機器の操作はしたくない)。
そんなときは眼を閉じて空想で遊ぶ。

難事件を解決する刑事は
愛用の軽トラを駆るスーパー軽トラ刑事
狭い道路や急な斜面もなんのその。
広い荷台に秘密兵器を満載。
過給器を取り付けた改造で
韋駄天のごとく駆け抜ける。
日本の道路では向かうところ敵なし。
そんな物語があったらおもしろいかな?

追いかけっこをしていると、現れた小さな女の子。
黄色いセーターを着ているその女の子は、
ファンタジーすーちゃん。
すーちゃんのすの時は「素」。
素直な心でいる人には見える。
ざしきわらしと妖精のため息から生まれた。

ある日すーちゃんが見えなくなる。
そして、すてきな女性に出会った。
女性は、無人島の入江の裏側に露天風呂があって…。
なにやら秘密の物語のよう。

この物語にスーパー軽トラ刑事がからんでいく。

雲が生まれる青空のように
断片的に物語を描いてつながっていく。

もうすぐ啓蟄の季節。
年度末で疲れが溜まっているから
一寸の虫になってみた。
風よけの赤紫の菊に抱かれて
おひさまを全身に浴びる気持ちよさ。

おや、虫なのに大滝詠一を聴くのである。
"陽光が甲羅の中を突き抜ける"

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posted by 平井 吉信 at 22:48| Comment(0) | 物語