2019年10月06日

10月6日 16時20分 半円の虹(徳島市内)


ふと立ち寄ったスーパーの駐車所で見た
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2019年07月28日

梅雨明けの夕空に二重の虹


「東の空に虹が出ている」「二重に見えている」などと
複数の人から電話やメールでお知らせをいただいた。

通りかかった場所で撮影。
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西の雲は高く照り返す
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鈍い光を放つレールの残照
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ようやく梅干しが干せる夏が来た。

2019年06月23日

文化の森の彩雲


文化の森へ行こうと西の空低くに彩雲が出ている
急いで文化の森まで行って車を停めて
園瀬川を見下ろす橋まで駈けていく
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彩雲はほんの数分、場合によっては数秒のこともある
そこにはいつもの西の空
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2019年01月20日

地球の気象が数値で見える

宇宙船地球号は生活空間のすべてだから
地球の気象については身体で感じるとともに
数値で知りたいと思っていた。
以前から目を付けていたのは
アナログ方式を手頃な価格で実現しているエンペックスブランド。
そこで温度湿度計と気圧計を購入。
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仕事部屋の机の柱に気圧計を掛け、
机に温度湿度計をおいて眺めている。
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シチズンのデジタル計測での室温は12.4度、エンペックスでは12.5度ぐらい、
カシオのプロトレック(腕時計)での気圧は1014hpa、エンペックスも1014hpa、
21時の徳島気象台の計測値は1013.7hpa。
(海面からの標高補正を行ったとしても▲0.5hPa程度で無視できる)
http://www.jma.go.jp/jp/amedas_h/today-71106.html?areaCode=000&groupCode=53

気圧が急激に下がると体調が悪くなる人は少なくない、
湿度が低下すると火事やインフルエンザのリスクは高まる。
肌がかさつく人もいるだろう。
あるいは台風の接近や嵐の前兆を知ることができる。
それは気象庁のWebサイトをこまめにみれば済むこと。
でも、目の前でいまの地球の変化を知ることは
ぼくには大切なことと思える。

地球は動いている
その鼓動を感じることで一日を生きる気持ちも動いていく。




タグ:台風

2019年01月05日

南阿波サンライン 黄昏から星夜へ


国道55号線は薬王寺への初詣の参拝客があるため
一年を通してもっとも混雑する時期を迎える。
混雑するときは3〜4km手前の県道19号(那賀・赤松方面から)から動かなくなってしまう。
高規格道路(日和佐道路)ができてからも同様だろうと想像。
そこで旧の国道55号線を走り、海賊舟から下って左折する。
JR牟岐線の反対側を通り、JR日和佐駅の裏を通過すると県南方面へ抜けられる。
今回はこのルートで予想どおり渋滞はなく南阿波サンラインへと。

JR日和佐駅は初詣の乗客が乗降する。
線路を挟んで向かい合う道の駅日和佐へは陸橋を渡る。
左の特急むろとは3月以降、大幅な減便となる。
https://news.mynavi.jp/article/jrdiagram2019-21/
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正月早々家人がケガをしてそのために外出ができなかったので
自宅を出たのが15時過ぎと遅い出発。
そのため、第3展望台へ着くと黄昏が始まった。
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空に近いところは早々と紺碧へと色を落とし
水平線に近い海の残照がしばらくあるがそれも消えていく。
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セピア色で撮影(X-T2+XF35mmF1.4 R)
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室戸岬へと続く四国東南部の海岸線が暮れていく。
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やがて薄明から星空へ(まだ18時半にもならない)。
もう満天の星世界に変わった。
見上げる東の空には冬の銀河、
オリオン舞い立ち、すばるはさざめく。
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追記

オリオンの右下に3つ、画面真上に1つ、
それぞれ人工の光跡(航空機、人工衛星)が映っている。

オリオンから斜めに上がってヒアデス星団、プレアデス星団、
ペルセウス座の二重星団へとたどることができる。
右隅に人工光跡。
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ところで1月3日未明に西日本で観測された火球は
剣山周辺に落下したとアマチュア天文家からの観測結果。
直径は500円玉大ではないかという。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190106-03146163-tokushimav-l36
それが夜空に壮大な光跡を描くのだから
大気の厚みとその摩擦力の大きさを物語る。
山中に500円玉を落としてもまず見つからないが
小さな落下物(隕石)の場合は痕跡を残すかもしれない。
剣山神話との関係で謎めく人もいるかもしれない。
(X-T2+XF14mmF2.8 R、絞り開放、ISO6400、露出10秒)
タグ:道の駅 JR 2019

2018年09月15日

「星で望遠鏡を楽しむ」天体望遠鏡博物館(香川県さぬき市多和)もっと知って欲しい  星空から子どもを科学へと誘う夢の場所


引田のうどん店に立ち寄ったあと、長尾街道を経由して脇町へと抜ける道中のこと。
東讃の内陸部(長尾街道より南)はあまり通る機会がなかった。
香川県はどこを通っても道路が充実している。
大窪寺への分岐点を過ぎれば塩江からの国道193号を合流するようだ。
四国巡礼の結願の寺、大窪寺へはまだ行ったことがない。
いったん分岐を過ぎたが引き返して左折すると、
天体望遠鏡博物館」の標識。

中学の頃、天文学者になりたかった。
家には現役の高橋製作所の名機10センチ反射赤道儀がある。

「星夜と夢世界のかけはし 高橋製作所の10センチ反射赤道儀1型」
http://soratoumi.sblo.jp/article/103820382.html

旧長尾町(現さぬき市)の多和地区の小学校校舎に
全国の公設私設の天文台や個人が使っていた望遠鏡を収蔵している全国で唯一の施設のようだ。
自治体の方針で観測施設が閉鎖されたり
故人となられた家族が愛用していた望遠鏡などが廃棄されることがある。
そのような望遠鏡を救出して展示、場合によっては再活用しているのがこの施設。
週末のみの開館でそれもボランティアスタッフで運営されているという。
(入場料300円)
天体望遠鏡博物館 http://www.telescope-museum.com/
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公設天文台などの望遠鏡が並ぶ1階メイン展示場
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法月技研の60センチフォーク式反射赤道儀。口径だけでいえば収蔵品のなかで最大。
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ニュートン・カセグレン焦点切り替えの40センチ反射
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昭和初期に京都の花山天文台で使われたカルヴァ望遠鏡
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日本に3台しかないとされるユニトロン(日本精光研究所製=口径155mm F16)
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ミカゲ光機の35センチ反射
アマチュア天文家で校長をされていた方からの寄贈だという
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五藤工学の15センチアクロマート屈折赤道儀。
うちの中学には五藤工学の20センチ屈折があり
M42を見たときのあまりのまぶしさ(20センチの集光力!)に驚いた。
土星のカシニの空隙も忘れられない(土星の輪の隙間)。
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口径とはレンズ、反射鏡の有効径。Fは焦点距離に対する口径比のこと。
反射望遠鏡は鏡で反射した光を一点に集めるので反射して集まった光を観るために別の方向へと導く副鏡が必要となる。アマチュア天文家でも安くて口径の大きな望遠鏡として反射望遠鏡を自作、購入が多かった。天文台級は反射望遠鏡が主流。
屈折望遠鏡はレンズによって光を集めるが、光がレンズを通すと分光作用などを生じて像のふちが滲んだりする。そのためガラス素材を工夫して低分散、異常分散、蛍石などを用いてレンズ枚数も2枚、3枚、4枚と組み合わせて収差を補正する。さらに補正レンズと組み合わせて広視界化したり視野を平坦化したりするなどの合わせ技が可能で近年のアマチュア望遠鏡は屈折式が主流。屈折式は鏡筒が閉じているため気流の影響を受けにくく反射鏡と違って数年ごとのメッキが不要のメンテナンスが容易。それでも口径15センチ以上はレンズの開発が難しくあっても高価である。


アマチュアの憧れであったニコンの屈折赤道儀。
小口径でも高価であった。
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五藤工学のコーナー
五藤工学と西村製作所は当時の日本の天文台やハイアマチュアの機械であった。
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反射望遠鏡といえば西村製作所。曲線を多用した優美なデザイン。
木辺鏡が装着されることが多かった。
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別室ではアマチュア望遠鏡のコーナー。
全盛期には望遠鏡メーカーが日本に数十社あったように思う。
これはそのなかでも高い人気の高橋製作所。ベストセラーのEM-200赤道儀。
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高橋の機材が少ないのは手元に置いておく人が多いせいかも。
(うちの10センチ反射赤道儀も高橋)

これもなつかしいミザールの反射屈折式15センチCX-150型。
http://www.mizar.co.jp/product/view/295
補正レンズを用いて収差を補正しつつ口径比を伸ばしたもの。
鏡筒が軽量なので赤道儀が小さくて済み手頃な価格に設定された。
当時の日本の望遠鏡でも意欲的な設計。
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驚くなかれ現在も販売されている。ただし価格は1/3程度。
http://www.mizar.co.jp/product/view/30
(おそらく部品は日本製ではないだろう)。
でも、会社が健在なのはうれしいことだ。

スライディングルーフの観測室には観測用の機器が並ぶ。
ほら、あのサンダーバードと同じで屋根が電動で動く(少しだけ開けていただいた)
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簡易な構造ながら安価で大口径を得られるドブソニアン。
30センチを分解して持ち運べる。ただし微動装置がないため高倍率は難しい。
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ずらりと並ぶミザールの屈折望遠鏡
廊下に立たされた生徒のようだ。
かつてこの小学校で授業が行われていた日のように。
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アストロ光学の15センチF8.7の反射。
赤道儀がやや華奢(振動に弱い)に見えたが
口径が大きく手頃な価格で人気の望遠鏡だった。
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ほら、これを見て。
ビクセン、アストロ光学、カートン光学、エイコー、ケンコーなど。
当時の天文雑誌には部品を組み立てて望遠鏡を販売していたパノップ光学、
ダウエル、スリービーチがあったな。
天文ガイドや天文と気象の広告がよみがえるよう。
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ペンタックスはもちろんカメラメーカー。
色消しのアポクロマートなど凝ったレンズを使って星夜写真がねらえる。
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西村誠作所のフォーク式経緯台。工業デザインとしての美しさにしびれる。
口径比6ぐらいの鏡を付けて銀河面を広視界アイピースで流してみたくなる。
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ちなみに皇太子さまは、
旭精工の13センチ反射経緯台(アスコスカイホーク130型)をいまもご使用されているようだ。
(絶妙の選択! 機動性と観測回数、取り回しやすさと見え味、しかも高価なものではないが品質感が高い)
星空を流すのにも惑星を見るために
庭やベランダに持ち出すにも堅実かつ実用性の高い機種で
高額な機種ではないが皇太子様のご見識の高さと
ものを大切にされるご様子が伝わってくる。
https://ameblo.jp/ic2177/entry-12355212318.html

倉敷在住の本田實さんは彗星捜索家として知られていた。
その本田さんが彗星捜索に使った屈折望遠鏡。
生涯に12個の彗星を発見された。
不思議なのは奥様のお名前が慧さんという。
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木辺成麿さん。滋賀県の寺の住職だが、反射鏡制作の名人として知られた方。
(成麿とは鏡を磨くために生まれたようなお名前である。先の本田夫人といい不思議だ)
木辺さんの鏡は木辺鏡といわれ、最高の見え味といわれた。
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木辺氏亡き後の名人は苗村敬夫さん。苗村鏡の名で知られた。

九州のアマチュア天文家 星野次郎さん研磨の鏡。
29センチF6.7の反射赤道儀による見事な球状星団の写真は憧れ。
眼視用の口径比のようだが、
当時の星野さんいわく感光剤の感度が上がるという記事を信じて設定されたと記憶している。
星野さんの著作はアマチュアが望遠鏡を自作する際のバイブルとなった。

赤道儀はすでに自動化されていた。
赤経の駆動に用いるウォームホイルを
星の追尾を見ながら摺り合わせて精度を上げていく、という手作業だった。
ピリオディックモーションを消していく気の遠くなる地道な作業だっただろう)

星野次郎さんの20センチ反射赤道儀。
光学系も赤道儀もアマチュアの作とは思えない。
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このような施設が脇町からすぐのさぬき市の山あいにあるとは。
物心両面で有志の志で運営されている。
コンセプトをひとことでいうと、「星で望遠鏡を楽しむ」。
天文台が「望遠鏡で星を楽しむ」施設とすれば、
当博物館は「星で望遠鏡を楽しむ」施設。
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夜が暗かった頃、人々は星空を見て何かを感じた。
季節の移り変わりであったり、
昼間のいざこざが小さなことに思えてきたり。
星空は科学の世界への誘いでもある。
望遠鏡博物館は文化遺産(資産)である望遠鏡を救済するだけではなく
子どもたちに望遠鏡の手作りイベントや観望会イベントを開催している。
望遠鏡の復活整備も行うので収集及び維持保管、修理費用を考えれば
スタッフがボランティアであっても
300円程度の入場料ではとても立ちゆかないだろう。
この日もご説明をいただいたのは
鳴門市から参加されたボランティアの方で
博識かつていねいな説明、収集時のエピソードなどをいただいた。
(ありがとうございます)

クラウドファンディングがつまらない内容の企画に活用されている実態がある反面、
このような意義のある施設が有志によって細々と運営されている。
http://www.telescope-museum.com/sanjyo/

ときの政権のばらまきの目玉施策やら
都道府県知事のパフォーマンス的な予算で
文化施設の管理運営予算は大幅に削減されているという。
文化の果てる国が栄えることはない。
一握りの篤志家が科学振興や文化を伝える活動を行っているのが日本の現状。

追記
全国には中古望遠鏡の専門店があるようだ。
http://reflexions.jp/tenref/orig/2018/04/05/4144/
タグ:2018

2018年01月31日

速報 皆既月食


現在進行中の皆既月食。
明日は出張なので皆既になったところで早めに切り上げた。

7×50の双眼鏡の視野で
月食が進むと星が浮かび上がってくるのが印象的だった。
皆既月食は双眼鏡が最適だ。

これは薄もやだが、月面のコントラストが弱められてクレーターのディティールがわかる
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もやが晴れた
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月食は進行していく
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肉眼でも赤道色の雰囲気が漂うがカメラはいち早く捉える
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あと少しで皆既
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皆既に突入。地球の影を月に投影する機会は心のごちそう。
月とともに星が写っているのがわかる?
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…危ないところだった。
わざわざ電話で報せてくれる人がいなかったら
仕事をしていてうっかり忘れるところだった。
(会議欠席で皆既月食で回避血色=意味不明)

(ニコンD7200+AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR)
タグ:2018

2017年01月04日

1月3日 月と火星の接近


1月2日は女神の接近事件が起こったが、
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今度は月と火星の接近だ。

太陽と月を除けば全天でもっとも明るい金星は
昼間でも見つけることができるぐらいだが、
月のかたわらにたたずむ火星は
さそり座の隣で爛々と光る野獣の目のような鋭さは感じられない。
アルテミスの妖艶さに魂を抜かれてしまったかのようだ。

標準レンズの写野
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APS-C200o望遠(300o相当)
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ペレアスとメリザンドが見つめる空、
シャガールならこんなふうに表現したかも。
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天文は、ぼうとした光を見るのだけれど
慧眼を持てと諭してくれる。

2017年01月03日

1月2日 金星が月に接近 地球照も 撮影は「ほぼほぼ」「なので」


来客を見届けて家に入ろうとしたとき
西の空に金星と三日月が見えた。
これは!

さっそく三脚(ジッツオ3型)とD7200+70-200mm f/4を取り出した。
ところがすぐに雲が出た。
合間を縫ってシャッターを切った。

月はアルテミス、金星は美の女神ヴィーナス。
天にあれば月は蒼く照りかえし、
金星はまばゆい山吹色に光を宿して地平に向かう。
だから、両者が近づくのは満月の頃にはありえない。
三日月の夜、ひそかに女神の接近に気付いたことで
(そして地球の影がうっすらと月面の満月の輪郭を浮かび上がらせている=地球照)
女神の光を添えてお届けできればと。
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良い年をお過ごしください。


言葉遊び 見たくない人のために別添えに

2016年07月06日

天文台を横目にアイスクリームが目当て 紫陽花の季節は恋人の色 初夏の風が吹く大川原高原の風車は知っている 明日をも知れぬ星でひとときの蜜に酔う 佐那河内村から上勝町へと続く道で旅人が見たものは 


(タイトルの日本語がどうもしっくり来ないが気にしない)
佐那河内村と上勝町の境にまたがる大川原高原は
徳島市内から手軽に行けることで人気の場所となっている。
なかでも、この時期にはたくさんの人が上がってくる。
(特にカップルが多い。年齢に関係なく手をつなぐ人もいる)

気温は下界で30度を超えているが
標高1,000メートルの高原は別天地で避暑地の涼しさ。
もっとも涼しいのは気温だけ。熱い熱い。
(もっとも好きなのは春の大川原高原なのだが)

風車と天文台が大川原高原の象徴
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人気のアイスクリームは画面奥のロッジで販売されている。
(恋人たちはこのアイスクリームでなければならぬ。甘すぎることがこれほど快感だっとは)。
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あじさい遊歩道を進むと
両側にあじさい、そして至るところに…。
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多分、カップルは花を見ていない。
だって、花はこの世に一輪あればいいから。
花を愛でるたったひとりがいればいいから。
見つめ合う、そして寄り添う。ああ時間が止まる♪(勝手にどうぞ)
(そんな物語を背負ったオーラが360度どちらに向けても映るので望遠レンズを持ってきてよかった)
地鶏棒はあじさいを映すことはなく、
ひたすら広い世界の狭い場所で固まる二人を写す。

つるをあしらいリースにも似て
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空に向かう薄紫の花弁 透かしてみる陽光
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空に向かうは人も。とても良い表情のお二人(お顔はぼかしました)
映画の場面のような一瞬が成立したのはお二人の醸し出すさわやかさでしょう。
グリコのCMのように、この二人を見ていると旅に出てポッキーを食べたくなる。そうでしょ。
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空色のなかに桃色
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太陽の光でこぼれ落ちた色彩が絵のように
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一つひとつの花を見る花めぐりの途中で思いがけず遭遇する個の存在
(でも、そこに気付くかどうか。風景も仕事も人生も)
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虫たちの躍動が次の開花を支えている
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やや♡渋滞気味の佐那河内ルートを避けて
孤独が好きな上勝へ降りてみよう。
(続く)

明日は年に一度、天の川の対岸にいる二人が逢瀬を願う日だった。
もしかして晴れるかも。

2015年10月22日

2015.10.21 オリオン座流星群は?


忘れられない流星群がある。
まるで宇宙が崩れ落ちるかのように
大火球(流星の親分)が次々と音を立てて流れた明け方。
銀河のまっただなかにたたずむ小さな生き物だった。

あのときと同じ場所で、
同じ人とオリオン座流星群を眺めてみた。

熱い茶、菓子、テーブルと椅子、毛布を用意して天を仰ぐひととき。
風がなく、寒くはない2015年10月21日の星夜。

では、どうだったか?

もちろん、見えた。10個以上はね。
思っていたほどではなかったけど。

写真には写らなかったとしても
この場所にいる心を映した心象風景。

真夜中を過ぎてなお飛行機が行き交う
牡牛座のすばるとヒアデスを分けるように。
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アンドロメダ銀河は、かつてアンドロメダ座の大星雲といわれ
銀河系にもっとも近い銀河系外星雲として知られている。
満月の6倍ほどの視直径(見かけの大きさ)で
肉眼で見られる数少ない小宇宙。
今日では距離約250万光年に修正された。
(もっとも近い小宇宙といっても、地球上では、アウストラロピテクス・アフリカヌスが二足歩行でサバンナを歩いていた時代に発した光を見ていることになる)


県庁から20分ぐらいなのに、これだけ微光星が写る。
標高の高い平原などで星夜を見た人は人生が変わるという。
星明かりで影ができる、星座のかたちもわからない、
自分が銀河のまっただなかにいるという
頭上からひたひたと迫る実感。
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オリオンが東の空から昇ってきた。
この流星群の輻射点があるところ。
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川を見下ろす高台で背後に山を控え
上流の曲がり角で民家の灯りが水面を照らす。
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(いずれもX-E2+XF14mmF2.8 R。ISO2000,露出30秒。絞り開放でもコマ収差が少ない。RAWとJPEGを並べるとこのレンズの歪みの少なさに気付く)

星明かりに照らされて
めぐる星座の躍動に耳を澄ませば
しんしんとふけていく星夜。
温かい飲み物でふうっと息を抜くひととき。

その夜…。
夢でも星夜を駆けめぐる。



2015年10月10日

ノーベル賞から思うこと


この川はどこから流れてくるんだろう―。
そんな疑問がわき起こる。
小学生の足で可能なまで遡っていく。
川沿いに道がなくなれば回り道をして
やがて川と出会うことを知る。

幼い頃、泳いで遊んだ川がある。
父に連れられて上流へ、
さらに源流へと足を向けたことがあった。
すると、ひとまたぎできそうな流れになった。
あの川がこんな姿に―。
心がふるえる一瞬だった。

それ以来、
なぜなんだろう、の問いかけをいつも追いかけている。

小学校低学年の頃には
日本地図と世界地図が手ですらすらと描けるようになっていた。
どの県がどこにあるかや、どの国がどこにあるか、
アリススプリングスやベルホヤンスクといった地名すら知っていた。


地図を見るのが好きで
まちなかに二軒あった地元の本屋に行って見比べ地図を買った。
和楽路屋(ワラヂヤ)から出されていた分県版の徳島県は
多色刷りの色合いが美しく、
実用の道具でありながら、地図に神秘や美術の感性を感じた。
この地図はぼくの原点として今も手元にある(当時100円)。
何度も何度も見たので
すり切れてテープで貼っている。
書き込みも随所にあり、子どもの心の動きが刻まれている。
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いま思えば作り手の思いが籠もっていたのだろう。
その当時から、モノとそこに込められた思いを感じていたので
小学校で使っていたものでも、これは!と思ったものは
大切に使っている。
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ところが、いつ頃からか和楽路屋の地図を書店で見かけなくなった。
調べると、2002年に自己破産の申し立てをしていた。
アナログからデジタルへの過渡期、
時代の潮流に飲み込まれたのかもしれないが
専門分野で光る個性を持った惜しい企業であった。
(美品があれば入手したいけれど、時間のない人間がオークションサイトは見られない。キーワードから出品を知らせてくれるような便利機能があれば良いのだけれど)

それから国土地理院の5万分の1,2万5千分の1地形図を集め出した。
長い年月で地図の更新がなされることも度々だった。

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地図好きと川好きから、山好きになるのも当然だった。
はじめて山らしい山へ連れて行ったのが高知大のワンゲル部にいた親友。
高知県の奥物部の渓谷から入る四国の山のすべてが詰まっているあのルート。
三嶺(さんれい)の南斜面のルート(三嶺〜西熊〜天狗塚)である。
8時間ぐらいかかったけれど
もののけ姫の森ではしゃぎながら
スニーカーで駆け抜けた、あっという間の体験だった。

さらに、植物を育てるのが好きな子どもだったので
大人になって山野草(というか生態系)を見るようになるのも当然だった。

なお、地図好きはさらにご縁を生む。
山が好きな人なら誰でも知っている
パソコンの地図閲覧ソフトとしてオンリーワンの地位を築いている
「カシミール3D」(山旅倶楽部)の開発者の日比光則さんから
2005年にお電話をいただいた。
(空と海のWebサイトがきっかけとなってご質問をいただいた)
日比さんはその後、ご縁があって海陽町宍喰に住まわれるようになった。
(東京から本社を移転され、寒茶を始め地域の特産品の販売にご尽力されている)
経営されているカフェ「Channel R55」でお話を聞かせていただくことを
いまも楽しみにしている。

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中学の頃から星の世界に興味を持った。
はじめて買ってもらった望遠鏡は6センチの屈折経緯台であった。
しかし、知識がついてくると、物足りなくなったので
いまも現役のタカハシ製作所10センチ反射赤道儀を買ってもらった。

星のことを知ろうとすると、天文や天体写真といった現在の事象だけでなく
その起源や成り立ち、法則などの理論、いわゆる物理が視野に入ってくる。
高校へ行く頃には、天文学や天体物理学が好きになり、
天文学者になることを夢見てこれらの本ばかり読んでいた。
高校を卒業する頃には、学年の400人中380番という成績であったが、
試験で学年1位を取った科目が複数あった。
かっこよくいえば、受験というつまらない動機よりも、
真理を探究したいという思いが優った。
(視線を高く持つことでものごとの本質が見えてくるとともに、達観して捕われずに生きていくことができる)
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真実の探求が愉しみであることから
問題発見と解決を行いつつ、
それを自分以外の人が解決に至るよう
サポートすることが現在の仕事となっている。

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中学の頃、海外の短波放送を受信することがブームとなった。
スカイセンサー、クーガーといったBCLラジオが花開いた時期である。
ぼくにはそのような兵器はなかったが、
短波が受信できる3バンドのビクターのラジオで
海外放送を聞いていた。
塾に行ったこともなければ、大学に行ってもいないけど、
YouTubeや衛星放送の英語コンテンツが理解できるのは
中学で受けた少人数による英才教育(LL教室があった)と
耳から入った言語が右脳と左脳へとかけはしを渡せたからだろうと思う。

音楽については生涯の友となっている。
20代はベートーヴェンに傾倒した。
この世界でもっとも理解しているぐらい魂を込めて音楽と向き合った。
(いまもBGMとして音楽と接することはない。聞くときは向かい合う)
独学で指揮者をねざそうと数年間勉強したこともある。

隣の部屋で聞いていても
わずかな音の違いが判別できる。
(人がわからない差がわかるので耳が良いと気付いた)
耳を大切にするため、ヘッドフォンはしないし
ステレオ装置はもとより、テレビやラジオでの再生音量も極端に小さい。
(いまだに15インチのブラウン管テレビを使っている。我慢しているのではなくそれで十分だから)

匂いについてもそう。
感覚を大切にするため、煙草は1本も吸ったことがない。
(生涯吸わないと決めている。敏感であれば生命の維持に有利になるだろう。ここにはマムシがいるとか)
視覚については、パソコン作業を軽減するため
高価なフィルターを付けて紫外線領域をカットしていたが
さらにブルーライトカットのグラスをして作業を行っている。
五感はこの世界を愉しむために不可欠であり、
それゆえに大切にしなければと思う。
10代の頃、百歳まで生きる、
それも充実して生きることを決意したときから
ぶれることなく信念を貫いている。

種としての人類が今後どこに行くのかを学ぶため、
生命の進化、生態系、考古学、民俗学、社会学、心理学などを学んできた。
(仕事にも関心のある分野にもわくわく感でやっていると、睡眠時間が4時間になるのだ)
社会人文的には人を育てること、組織として動きを高めることに関心がある。
個を高めることは組織力を高めることにつながるが、
高めた個を活かせる組織のあり方が必要となる。
そのことであちこちの企業で
その企業の実情に応じてカスタマイズしたカリキュラムで実践しているところ。

日本人のノーベル賞受賞が続いている。
ハヤブサの帰還もそうだが、
日本の精神が世界に範を示せる分野は多い。
世界を変えていけるのは
力学(カネ、イデオロギー、権力など)を離れたところにあると考える。
自国びいきという理由でなく、それらを広める義務があるのではとも思う。
神仏習合の経験からも柔軟に受け容れることが日本人の強さでもある。


基礎研究などは実用性がないと受賞者は謙遜されるが、
種としての多様性に乏しいホモ・サピエンスが
大所高所、俯瞰的に視点を持つことができなければ
そう遠くない時期に滅び去る。
宇宙の起源に思いをはせることは
今日に至る生命40億年の進化と
それを育んだ背景に目を向けることになる。

どうでもいいことで争っているのに、
大切な本質に気付くことができない。
(その極致が現政権)

地域振興券やそのほか多くの補助金をやめて
政策発動のもとで甘い汁を吸う利権とその貫流構造を断ち切り
思いと知見を持った人材が社会を動かす流れに参画できるようになれば
この国はもっと良くなり、世界の範になれる。
カネと権力が集中する政治や行政はその内部に腐敗構造を持つ。
イデオロギーありきも邪魔になる。
右も左も弊害があるという点で同じに見える。
厳格化したルールが少数の良識ある人々の行動を縛ったり
国民にしわ寄せが来る。
独裁政治家のもと、政党政治はもはや機能していないし
行政にも自浄作用は期待できない以上、
良識ある国民が地域の運営にかかわるしくみをつくり
その連合体としての国家をまとめていくやりかたが良いのではないだろうか。

例えば、
科学、哲学、宗教など分野を問わず、世の中を俯瞰する人々の知見を集まる。
(おそらく一定の方向に収斂すると思う)
逆に、多方面の現場で起きている問題に日々向き合っている人々の実践報告を集め
そこから課題を抽出する。
両アプローチを突きつければ、日本や世界が進むべき道が見えてくるのではないか。
そこに到達するには政党、左派右派などのレッテルは無用となる。

行政でいえば、地域が地域の課題を自ら解決する。
それをサポートする中央政府という姿が見えてくる。
現場(地域)主導の改革がなしえるかどうかが
日本の未来を決めることになる。
そのための覚悟と熱意が地域にも中央にもあるかどうか。

科学も哲学も宗教も究極は同じ山を別々の角度からめざしている。
源流から、高いところから、多様な視点を持って社会を見つめること。
社会に役立つかどうかではない科学の位置がある。
ノーベル賞の受賞はそのことを教えてくれる。

2014年10月09日

皆既月食と不思議なねこ

波動関数が収斂していく過程で
重なり合った2つの系のどちらを観測するか―。
つまり、意識の存在が浮かび上がる。

月は地球の生命にとって
特別な存在である。
人はあの月をどのように認識しているのか?
煌々と照る月を見ると「シュレーディンガーの猫」が思い出される。

今宵の月は皆既月食。
しらさぎ大橋を歩いて眺める吉野川河口干潟。
昼間の雲ひとつない東の空にどこまでも抜けていく。
あと数時間で始まる天候を祝福しているようだ。
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それから数時間後。
きょうは夕方に仕事を入れていない。
ベランダにタカハシの10センチ反射赤道儀を出して
オルソ40oアイピース(×25)を装着。
これにフジX20を手持ちコリメート法で撮影する。
さらにジッツオ3型にニコンD7000+AF-S 70-200mm f/4G ED VRで
望遠レンズからも月食を追いかけようとするもの。

18時44分
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18時57分 
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(薄雲に月影が反映されている。レンズのゴーストではない)

快晴の東の空で月は欠け始めた。
ところが月食が進むにつれて雲が増えていき
皆既に入るとやがて雲間に埋没してしまった。

19時4分
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皆既が始まると赤銅色の主人公の傍らで
倍率25倍の視野に粒のような恒星が見えてくる。
宇宙空間にぽっかりと浮かぶ月の刹那、
心が静まり、星夜と同調する。
それを見る人間も人生の刹那。

19時33分
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19時43分
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かろうじて雲のわずかな切れ目から
赤銅色の皆既月食をちらりと垣間見たものの
その後は待てども雲の扉は開くことはない。
ついに皆既の時間は終わった。
望遠鏡や三脚をたたんだ。

けれど、皆既が終わって
月面の半分程度が復元したところで
空が晴れてきた。
(そういうもの)

部屋に戻って
ドビュッシーのベルガマスク組曲から紡がれる
月の光を浴びる。
サンソン・フランソワ、ベロフ、あるいは小川典子で。

http://www.youtube.com/watch?v=xbvJm-irunw
石清水からこぼれ落ちるように所在なく弾かれた小さな音が
夜の静寂を跳ねる錯乱する音の跳躍となる。
きょうの気まぐれな天気のような
天才フランソワのピアノで聴きたい。
ドビュッシー:ピアノ名曲集

太陽系の惑星と衛星の関係でいえば
月は地球の大きさに比べて相対的に大きい。
地球の分身に落とす影を魅せてくれる皆既月食は
光と影のあやなすできごと。

燦々と光を降り注ぐ月を見上げる。
玄武岩の塊とわかっていても
なんだか、なつかしい感じ。

この先、何度か遭遇する皆既月食の一期一会に
あの不思議な猫が舞い降りる。
生きているのか死んでいるのか。
それともそれが重なり合っているのか。
あの物理学が考案したネコのように。

2014年09月21日

星夜と夢世界のかけはし 高橋製作所の10センチ反射赤道儀1型 

星夜と夢世界のかけはし 高橋製作所の10センチ反射赤道儀1型 
子どもの頃、
ある日の新聞広告を見て欲しくなったのが望遠鏡。
おそるおそる顔色を伺うと
買ってやろうの親父のひとこと。

こうして口径6センチのアクロマート対物レンズの屈折望遠鏡がやってきた。
来る日も来る日もベランダから星を眺めた。
街なかなので暗い天体は見えないのだけれど
月、惑星、二重星などを見ていた。

続きはこちらで

2013年10月15日

また来てしまった県南へ。産直市、天文台、そしてローカル線の駅


美容室へ行った翌日、
また、南阿波(海部郡)へ来てしまった。
ほとんど足を踏み入れていない場所がないようでも
新たな発見がある。

きょうは日和佐の山河内地区。
自宅からは1時間弱。
四国の路を越えて南阿波サンラインへ抜けるコースは
何度か歩いている。
わずか数キロだが山を越えると気候が変わるのかおもしろい。
この地区は、
カヌーエッセイストの野田知佑さんも住んでいらっしゃる。

この集落の雰囲気は抜群だ。
とりたてて観光地ではないけれど、
人の住処がありながら自然度が高く、
それでいて田舎の窮屈な視線を感じることが少ない。

2012年3月7日、
地元の人たちの運営による産直市がオープンした。
地元の野菜はもちろん、
ここでしか手に入らないジビエや加工食品があるらしい。
2013年8月7日にはレストランを併設した。
いつも前を通って気になっていたので初めて訪れた。
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田舎の産直市といえば、
簡素な建物やテントで
土の付いた野菜が並べられている素朴な印象があるが、
ここはガーデニングが施されている(庭師が作庭したのだろうか)。

ムラサキシキブが赤紫からぶどう色まで色彩の微妙な変化を見せる
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産直市は広くないが、かえってセンスを感じさせる。
(商品密度、立体的な見せ方、商品管理のしやすさ、少人数オペーレーションへの対応など)

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レストランからは中庭が見える。これまたいい。
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人気のランチメニュー(980円、限定30食)は売り切れていたので
オムライス(サラダ付)を発注。
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産直市の横には山河内川が流れ、下流で日和佐川と合流する。
テラスから切り立った山も間近に見る。
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徒歩数分でJR牟岐線の山河内(やまがわち)駅がある。
そちらをめざして歩き始める。
駅前に向かう小路を行けば、
おお、天文台がある。
(そうか、張野先生の天文台はこちちでしたか)。
ぼくも高橋製作所の10センチ反射赤道儀I型を
中学の頃から使っているが、
張野先生は自作の60センチ反射鏡でしたね。

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県南には、海部川沿いの岡本山にも私設天文台があり、
大里海岸の近くにも私の知人が運営する天文台がある。
しし座流星群のときは京阪神から人が押し寄せたこともある。
東南部が開けて暗い海部郡は天文のメッカ。

そのお隣には、古民家に看板が出ている。
やや(あまちゃんなら、じぇじぇ)、
かつて富岡の町でフランス料理を出され、
日和佐の港町でもその洗練された料理が評判となった
あの阿部さんがシェフをする料理店では?
(産直市では、阿部さんのつくられたハンバーグやソースが冷凍で入手できる)

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要予約とのことだが、一度行ってみたいもの。
牟岐線に揺られて山河内駅で降りるのもいいかも。

魅力的な家並みを見るとほどなく山河内駅へ。
牟岐線のなかでも、もっとも趣きのある駅。

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秋の風に吹かれて高原の駅のような風情。
(嗚呼、風立ちぬ)

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ほどなく1500型気動車「1563」が
下りのワンマン列車としてホームに滑り込んできた。
いいな、この光景。
鉄道マニアではないけれど、
ローカル線は魅力的。
四国では、坪尻駅と下灘駅にはぜひ行ってみたいもの。

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山河内駅をあとに、
クルマを南阿波サンラインへ乗り入れて第1展望台で降りる。

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そこから海岸性照葉樹の急な踏み跡を
吸い込まれそうな海崖の縁をなぞって
磯へとそろりそろりと降りていく。

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きょうも良い一日だ。

追記

■やまがわち産直市「お山の大将」「お山のレストランZen」
0884-70-1217
海部郡美波町山河内なか2-1
・産直市 9時〜21時(火曜日は17時まで)
・レストラン(火曜定休)
      11時〜14時(ランチ)
      14時〜17時(スイーツ)
      17時〜21時(ディナー)

■ラトリエあべ
徳島県海部郡美波町山河内字なか26
0884-77-3755
ランチは11時から、ディナーは17時から
完全予約制


さらに追記 観光宿泊客が全国最低の徳島県とは?

都道府県の魅力度を推し量るひとつの基準として、
徳島県は観光客の宿泊数が全国最低という。
ところが、住んでいる人の満足度は全国有数ともいう。
これはおもしろい傾向だと思う。

この記事を見てもわかるように、
県庁所在地の近くに住んでいても
1時間程度で、海、山、川が織りなす
多様な生態系。
ダムがない川があるから
山で生まれた水が
ミネラルを運びながら海へ届く。
この贅沢ってわかる?
そして、そこから生まれる食材の豊かさ。

ぼくも徳島に住んでいて不満を感じたことはない。
「あれもない、これもない」と思う人はいるかもしれないが、
ぼくは「あれもある、これもある」と伝えるのに困ってしまう。
(このブログを見てもおわかりのとおり)。
ほんとうの豊かさは、
身近なところにあってさりげないため、
地元の人すら気付かない。

県の観光関連の会議に出ると、
「徳島は何にもないので」と委員が自嘲気味に発言したりする。
おそらくは「気付いていない」のだろう。
そんな人が観光を語るのもどうかと思うが。

とはいえ、
徳島もまだまだの感がある。
田舎道を遅いクルマが悠々と走って後続には列が連なる。
なかには急いでいる人もいる。
道を譲るところから地域の活性化が始まる。
(この意味がわからなければ地域の活性化は無理)。
公衆トイレが清潔で自動水栓化されていることから始まる。
地域のことを目を輝かせて
語る人が増えることから始まる。

2013年09月22日

物質の対称性が破れて世界が生まれる 

高校の頃、学校の勉強はせずに、
天体物理学の本ばかり読んでいた。
大学進学などまったく興味はなく、
学問のおもしろさに夢中になった。

相対性理論、量子力学、そして標準理論。
この宇宙は完璧な姿(対称性)で始まりながら
対称性が破れていく過程で質量(=物質の源)を持つ。

対称性を破るために、
質量ゼロの問題を回避するために
「発明」されたヒッグス粒子。
ヒッグス場に邪魔されて素粒子が動きにくくなる。
そのことが質量を誕生させる―。
わくわくするような物語に夢中にならないのなら
生きている価値がない。

この後も次々と夢中になる対象が現れて
生きる時間が短く感じるまま、
いまも、そしてこれからも。

生命の誕生の父は地球自身の事象としたら、
母は海の朝夕を引き起こした月である。

夢とは完全なもの、美しいもの。
夢が破れて現実になる。
現実を追い求めて夢に至る。

人生の対称性が破れるのも
物理学の現象なのだろうか。

宇宙の対称性が蘇ることがあるとしたら
それは、再び宇宙が一点に収斂されるとき。
宇宙はこのまま膨張を続けるか、
それとも収縮に転じるか。

月は照らす。
陽にして陰、陰にして陽、
極大にして極小、極小にして極大、
始まりにして終わり、終わりにして始まり、
重力と量子力学の関係に似て。
月は照らす、ものごとの矛盾を等しく。

中秋の名月
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タグ:天文

2013年08月13日

真夏のこぼれもの、ペルセウス座流星群 はくちょうの羽根から銀河をすべるように流れた

世紀の天体ショーの予感に人々は胸を膨らませた。
1998年11月18日、ある流星群の極大日。
ところは南阿波サンライン。
日頃は昼間でも閑散としたこの海を眺める路線が、
多くの県外ナンバーで渋滞。
この日は雲が多く、南へ行くほど好条件とのことで
本州から多くの愛好家が四国へ南下してきたのだった。
(でも、ここも雲が晴れずだめだった)

そして、2001年11月19日未明(18日深夜)、
この日のしし座流星群は生涯忘れない。
勝浦川を見下ろす高台にインプレッサを停め、
ハッチを開けトランクを平にして毛布にくるまり
口をあけて空を眺めた。

特撮映画でワープをする場面のように、
次々と滝のようになだれ落ちる流星。
ドカンと音を伴うものや
発光したあと、尾を引くものも。

1時間に数千個の流星を両手を拡げて受け止めた。
宇宙の中心に自分がいる―。
言葉にならない時間を過ごした。

2013年8月12日、ペルセウス座流星群。
空の透明度はもうひとつだが、
流星はときおり流れている。

銀河に浸るはくちょう座にカメラを向け、
右上にデネブの白い輝きを配置した。
そして数コマ…。

拡げた右の羽根から
銀河に沿ってそれは流れた。
肉眼でも色が付いて見えたような気がする。

今夜も眺めてみよう。
真夏のペルセウスのこぼれもの。

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ニコンD7000 35/f2.2 20秒、ISO1600

2012年06月10日

南阿波サンラインと海に直接落ちる滝


南阿波サンラインは室戸阿南海岸国定公園のまっただなかにあり、
ウバメガシなどの海岸性照葉樹の森に覆われている。
日和佐から牟岐にかけて無人の海岸線を突き抜ける道路を走ることは
それだけで何物にもかえがたい。
(思わず叫び声を上げてしまうほどだ)

日和佐側からトンネルを越えてすぐに外ノ牟井浜へと降りる道がある。
かつては徳島県の観光拠点の施設があったところだが、
撤退したのは20世紀の後半だったと思う。

ジャコビニ流星群のときだったか、
南阿波サンラインが深夜に渋滞したことがあった。
あのときは、予報によれば南下するほど晴れに出会える可能性が高かったので
京阪神のナンバーを多く見かけた。
Twitterのない時代、どうやって大勢の人たちが
ここまで辿り着いたのか、いまも謎だ。

外ノ牟井浜は、北西の風をさえぎるので冬でも暖かい。
夏は、南風を受けて心地よい。
でも、ときたま釣り客をまばらに見かける程度で閑散としている。

この浜におもしろい現象がある。
雨のあとに、浜の左端の山から、
海に直接落ちる滝が現れる。
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この写真は、2012年6月10日に撮影したもの。
その前は、2009年の11月14日に撮影した。こちらが水量が多い。
(前日に雨が降って当日が晴れたときは予定を変更して見に行くのだ。しかもそれが週末でなければ行かれない)

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人家がまったくない山懐から落ちてくるミネラルウォーターである。
海で泳いだあと、シャワーとして使える、などと考えがちだけど
この浜の端っこはおそらく引き波が強い。
海に入ると陸地へ戻れなくなる怖れがあるだろう。
(ここで泳いではいけない)

小さい頃から、海、山、川で遊んでいると
地形を見て判断できるようになる。
ことのわかった大人と同伴なら、
子どもには自然の怖さと楽しさを体験させておきたい。

南阿波サンラインの楽しさ。
それは、照葉樹の森を降りていくと
自分だけのプライベートビーチに降りることができること。
せっかく海の近くまで近づいたても崖にあたって降りられないこともある。
でも、この森が魚を育む。

南阿波サンラインの海岸線は
昭和の時代に開発に失敗した観光地であるが、
21世紀の心とからだを受け容れてくれる。


牟岐に近づくと、この海岸線で唯一の集落と棚田がある。.

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空と海


2012年05月13日

雲ごしに見えた金環日食


子どもの頃から天文が好きだった。
中学の頃、買ってもらった口径6センチのアクロマート屈折望遠鏡は
いまも物置にある。
やがて、タカハシ製作所の口径10センチ反射赤道儀を買ってもらい
これはいまも現役として活躍している。

星はいい。
視野でまたたく散開星団のきらめきは宝石箱のよう。
南の銀河をオルソ40mmのアイピースで流してみる。
ここ数年は、なかなか行けてないけれど。

さて、金環日食。
10万分の1に減光するフィルターは購入していなかったため、
写真撮影は諦めていた。

ところが、当日の朝。
なんと薄雲ごしに肉眼でも見られる。
これはいける!
急きょ4月に買ったばかりのジッツオの3型三脚を立てた。

機材はニコンD7000+望遠ズーム(AF-S DX Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G ED)。
震動を避けるためミラーアップしてリモコンで撮影した。

夢中でシャッターを切る。
ときが過ぎていく感覚さえない。

金環食が終わる頃、雲が濃くなった。
機材をたたんで、せっかちにパソコンにニコンを接続した。

雲のコントラストと階調、そして切れ長の太陽が鮮明に捉えられていた。
初心者用の望遠ズームレンズがここまで映し出せるとは驚いた。

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空と海

タグ:天文

2008年08月13日

1/2秒の願い


8月お盆の風物詩、ペルセウス座流星群。
いつだったか、男女10人ばかりで中津峰に流星群を見に行った。
山頂広場のブルーシートに寝っ転がって流れ星を待った。
あっ、流れた―。
その1/2秒で聞こえたのは女性の声。
「金、男、健康!」
(正直な願い事が叶うといいけど)

この日は、雲が多くて写真には写らなかった。
(昼間の青空ではなく長時間露光によるもの)

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空と海



おまけに、我が銀河系の中心、射手座の天の川を。
濃い銀河のなかに無数の星雲、星団が浮かぶ。
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