2023年03月04日

ニオイスミレと桃のおだやかな関係


年度末で連日2時ぐらいまでの仕事が続いているが、いつものこと。
朝起きて青空と太陽が見えたら庭を見る。

桃は満開を過ぎてこのところの強風で散りゆく風情だが、太い幹から花が出ている場面がある。
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リボンをつけてもらって卒業式で胸を張る学生のようだね
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桃の木の下ではニオイスミレ
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桃に風を遮ってもらって朝の光を浴びているのでご機嫌なんだろうね。
見ているぼくもおだやかになれる。
posted by 平井 吉信 at 11:29| Comment(0) | 家の庭

2023年02月18日

桃が力強い その根元でニオイスミレがつんと咲く


今年はかつてないほど桃の花の勢いがある。樹勢が盛りを迎えているのだろう。花も多ければ色も濃い。それでいて軽々咲いている感じ。
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その根元ではいただきもののニオイスミレ
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秋から咲いているノギクもまだ咲き残りがヒイラギの合間から顔をのぞかせる。
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見上げる東の空に太陽がある
posted by 平井 吉信 at 23:14| Comment(0) | 家の庭

2023年02月03日

桃の開花 花は咲く時季を知っている


ここ3か月ほど冬の庭で咲き続けたノギクも花の時期を終えようとしている。
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代わりに開花しているのがニオイスミレ
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空を見上げて気付いた。桃も咲いていると。
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出番を待ちながら次々と花のときを迎える。いつかは散るとしても。


(フジX-T30+XF60mmF2.4 R Macro)
posted by 平井 吉信 at 21:09| Comment(0) | 家の庭

2023年01月22日

脈絡のない庭 時間の積み重ねで「なっていく」空間


庭をていねいに理路整然と造形するのも手だが、いつのまにか生えてきた、もらいものの苗を空いている場所(とはいえ日照や水やりなど特性は考慮する)に植えたりしている。
お陰でネギが生えてきたり(なぜ生えてきたか意味不明)、ノギクがいつのまにか定着したり(ノギクではないのだが種類がわからないのでそう呼んでいる)、ヒイラギと桃が競演(饗宴でもある)したり。まあ、画を見ていただいたらこんなものかと。

スミレ好きを知っている人からいただいたもの ニオイスミレかな?
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葉の陰で心細げに咲いているのでレンズを向けて良いかどうか迷った
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11月25日に初めて咲いてから2か月。ノギクがドライフラワーのように立ちすくむ。これも美だ
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説明は要らないでしょ。猫の額ほどの庭でも小一時間はひなたぼっこで愉しめる。
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雑多、無秩序に見えるなかにもなんらかの意識(人間ではなく植物)が見えたりする。生態系や多様性というと誇大表現だけれど、さりとて放置と手入れの合間で「なっていく」景色。
それが強固な造形になることを、宝暦年間につくられて手を入れられながら3百年近く現存する吉野川第十堰が教えてくれる。

(フジX-T30+XF60mmF2.4 R Macro)
posted by 平井 吉信 at 11:29| Comment(0) | 家の庭

2022年11月26日

庭の花 ノギク開花


ノギクと名付けているが、品種は園芸種のようである。
(品名のわかる方、ご教示ください)
どこからやってきたかわからないが、十数年前から初冬に咲くようになった。

11月25日に朝のひだまりで開花を確認。
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翌日は曇りだが、さらに多くの花が揃った。
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おもしろいのは花の蜜を吸うこの虫。
いま咲いているなかでもっとも絵になる咲き方の株にいる。
昨日もいたが、この日もいる。
お気に入りの場所なのだろう。
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posted by 平井 吉信 at 13:25| Comment(0) | 家の庭

2022年11月12日

マツバボタンに来たハナアブ


今頃はどこへ行っても花が少ない時季だが、知人にいただいたマツバボタンが数ヶ月にわたって細々と咲いている。そこへ花を見つけたハナアブがやってきた。朝日を受けた週末の始まり。
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(フジX-T30+XF60mmF2.4 R Macro)
posted by 平井 吉信 at 10:50| Comment(0) | 家の庭

2022年07月02日

駆け足で家の庭にも夏がやってきた(ニワムシ) 


ポケット図鑑、覚えていますか?
横長で持ち運びできて色刷りのイラストで
植物編、魚貝編、昆虫編などがあった。
この図鑑は子どもの頃のお気に入り。これを見るのが日課のようなもの。
(いまの子どもに例えたらブックマークのコンテンツを見るようなもんだろうね)

その幼少体験が生きていて動植物や昆虫、魚の名前がわかる。
名前がわかるとその生態を知りたくなる、実際に野山や水辺で見たくなる。
大人になってもそれは変わらない。
子どもの頃に与えるコンテンツは重要だね。

それで生きた図鑑として毎日見るのが自宅の庭。
庭といえるほどの広さではないけれど、桃の木やらヒイラギやらが植わっている。
その合間に北から東への環境の遷移があって自生する植物やらやってくる虫が違うというおもしろさ。
まさにミニチュア生態系。朝起きてミクロコスモスを観察するのが日課となっている。

ベンケイソウもしくはマンネングサの仲間(オカタイトゴメ?)の花かな
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ベニシジミがその花にやってきた
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ヒメヒオウギズイセンは近くの空き地に群生しているので庭にも飛んできたのだろう
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風情のある帰化植物 ユウゲショウ
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鉢植えのマツバボタン
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羽化したカマキリはすでにカマキリの挙動を示す
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つぼみだったキキョウが梅雨明けとともに開花
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今朝見つけたのは蝉の抜け殻。ということはこの庭の土で数年過ごしていたんだね。
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すでに太陽は高いので飛び立ったのかと思いながらも樹間を見ていたら、いた。
クマゼミだ。
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調べてみると7年前の2015年7月18日に羽化したクマゼミがいた
羽化後、木にたどり着けずこのままだと他の生き物の餌食になるなと感じて少し手助けして桃の木に止まらせた
http://soratoumi2.sblo.jp/article/153774119.html

もしかしてこの個体の子孫だとも?
細部を見るとなかなか造形的にも色彩的にも凝った姿態ではないか
(織田信長ならこういうだろう、歌舞いておるのう)
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(フジX-T30+XF60mmF2.4 R Macro)

小さな庭の営みにも夏がやってきた。
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posted by 平井 吉信 at 13:19| Comment(0) | 家の庭

2022年05月14日

種を付け始めた庭のスミレたち 太陽に祝福される未来のあの国の姿を描く


庭の花シリーズとは、自宅のささやなか庭でのできごとを追ったもの。
庭といってもネコの額、雀の涙ほどの場所。
そこに桃の木やひいらぎが植えられ、その合間にどこからかやってきた植生が活着したりいなくなったり虫がやって来たりする様子を淡々と捉えている。

毎日少しずつ変わっていく様子が心にざわめき、共鳴をもたらして、なんだか生きる力になっていくような気がしている。

土砂降り豪雨が開けた週末の朝、庭に出てみた。

鉢植えに目を転じればあざやかな桃色の花。近くで覗き込むと丘を越えて辿り着いた桃源郷のよう
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虫がいる。青っぽいアブラムシの仲間のよう。
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昨年11月中旬にパンジー(白、紫、黄色、茶黄、赤黄の五色だが白は先日盗掘されてしまった)がやってきて、花が一輪か二輪付いているぐらいだった。それが5月の中旬を迎えてもなお咲き続けている。人の手で改良された園芸種とはこれほどのものかと驚いている(もらった人に聞くと苗は県内でも有名な苗を生産している園芸企業だそう)。
パンジーの黄色と赤黄の花
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成虫のテントウムシ数種類の個体が確認できるが、幼虫も見かける。
(見かけだけでテントウムシの幼虫を嫌いにならないでください。アブラムシを食べてくれるので)
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泡に包まれてうごめている
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クロバスミレ(北アメリカ原産)の花期は2週間で終わった。ほとんど原種のまま日本に導入されているのだろう。それはそれで良い。その種子ができている。
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アリがどこかに運んで意外なところから発芽するかもしれない
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ヒイラギは柊と書く。文字は雰囲気のある造形だが、初夏の風に揺れる実もいい
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掌に乗る4株を放してからここまで増えた。陽光と初夏の風に踊る姿はヒマワリに祝福されたあのなつかしい国がどんなに時間をかけても蘇る(蘇って欲しいと願う)未来を思わせる
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スミレ(自生種)も種を付ける準備。
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いまはどんな時代であっても変えていける未来があると信じるならできることがある。
それは偽情報に振り回されることなく起こっていること(事実)に思いを馳せることから。
posted by 平井 吉信 at 13:08| Comment(0) | 家の庭

2022年05月03日

庭のアリをこれまで以上に近くで見る


朝起きて庭を見ると白いパンジーが盗掘されていた。
スーパーで100円程度で販売しているのに買いに行けない人なんだろう。
ほかにも花を茎から折って持って帰ったようだ。

さて、晴天なり。
あちこちにテントウムシがいて5種類確認できた。
風が強いので揺れにくい葉の上にいる個体を撮影。


どうやって小さな虫を撮るかというと
マクロレンズという接近できるレンズを使っている。
(XF60mmF2.4 R Macro)

きょうはこれに初めて中間リングを入れてみた。
するとさらに拡大率が上がる。手持ちとAFで撮影してみた。
(シャッター速度は1/1000まで上げている)

桃のふもとのムラサキカタバミの明暗に沈むありさま
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タカサゴユリが成長してきた。葉の表面に黒いアリ。
(おそらく日本の在来種と思う)
触角を小刻みに震わせてセンシングしているようだ。
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残された色のパンジーは5月になっても(半年以上咲き続けてまだ花が増えていく)。
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アリにも見えているだろうか。
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テントウムシは知っているだろうか?
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posted by 平井 吉信 at 10:55| Comment(0) | 家の庭

2022年04月23日

庭のパンジーとクロバスミレとスミレ 半年の移り変わりを刻む


11月中旬に近所の方からいただいた色違いのパンジーが4株。それぞれ1輪か2輪の花を付けていた
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1月5日、雨に打たれ
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2月17日には雪に埋もれ
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3月中旬になって花が増えてきた
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同じ頃、クロバスミレが開花
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3月下旬 クロバスミレの花が増えていく
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ナガバノタチツボスミレのようだ
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4月に入ってクロバスミレが満開となる
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しかし4月中旬を持たずクロバスミレの花は終わり
パンジーはますます増えていく
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4月19日、スミレが満開となる
(知人宅にあったシクラメンの鉢から生えてきたものを鉢ごといただいて定植したもの)
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クロバスミレは種を付け始めた(花期約2週間。北米原産でそれほど園芸種として強化されたわけではないのだろう)。
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アマリリス?が開花
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タカサゴユリが伸びてきて 葉裏には緑色のクモ
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植木鉢のアロエのすきまからムラサキカタバミ
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キキョウが伸びていく
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4月23日、咲き始めて半年を経たパンジーは桃の木の下でいまだ盛りのまま
品種改良された園芸種がこれほどまでとは
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ふと目の前に舞い降りてきたツマグロヒョウモン(距離30センチ)
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パンジーを渡り歩きながら
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地面を歩いて行く
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スミレ(自生)は最後の一花が咲いて(花期約10日)
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一足早く花期を終えたスミレがパンジーの前で、また来年とでも…
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小さな庭のスミレ族の暮らしぶりを見ているぼくも同じくこの庭でときを刻む。

タグ:スミレ
posted by 平井 吉信 at 12:21| Comment(0) | 家の庭

2022年03月24日

庭のクロバスミレが咲いた


スミレ好きを知ったご近所からいただいたクロバスミレ(園芸種)が今朝咲いていた。
蕾が数日前にできたのは知っていたが、とうとう開花しました。

10月16日 いただいた苗を庭に定植
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10月23日 ほんなすぐにかわれへんて
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3月16日 つぼみやな
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3月19日、甲子園開幕と同じ日
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三色スミレも相変わらず
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春の七草のひとつ ホトケノザが生えてきた 裏に虫がいてうれし
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3月24日 いよいよ花の勢いが増してつややかに
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北アメリカの東海岸に自生する品種が原種のようだ。
日本のスミレとは異なる雰囲気を持っているけれど、
これはこれでええもんやな。

(フジX20、フジX-T30+XF60mmF2.4 R Macro)
タグ:スミレ
posted by 平井 吉信 at 13:23| Comment(0) | 家の庭

2022年03月14日

ひなたぼっこしながら茶を飲む? 本を読む? 花を愛でる?


コロナ対策の人間側での対応は免疫力強化に尽きる。
そこで太陽に当たることがひとつの対策になる。
ビタミンDを生成するためである。

それ以外に緑茶を丸ごと飲んだり(カテキン)、
ビタミンCの豊富な食べ物やキノコを食べたりなどできることは多い。

緑茶は常時10種類程度は用意して気に入ったものを飲んでいる。
それぞれ最適な湯温も煎れ方も異なる。
2月に庭の桃が開花してからは、朝起きて桃を眺めながら緑茶を飲む。
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太い幹から一輪のめずらしい咲き方
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陽光に溶けこむ
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その際に、腕時計の充電(光発電)を行いつつ
桃の木の下で立ったままKindleで本を読む。
Kindleは電子インクを採用しているため
忘れた頃に充電するぐらい電池の持ちが良い。
おそらく表示するだけならほとんど電気を食わない。
(ぼくはバックライトを切っているが読書には十分である)
電子インクは日中の陽射しが強ければ強いほど読みやすくなる。

文字の大きさもフォントも背景も変えられて、このなかに数え切れない本データを格納できる。
紙の本だと読みたいときにどこに置いたかわからなくなってしまったり
経年変化で紙質が劣化したり、埃が溜まってダニが湧いてしまう。
保存性、可読性(目が疲れないのは紙ではなく電子インクである)、さらに書籍の価格からして
読書好きでありながらKindle(電子インク)を知らずに人生を過ごしている人はもったいない、ということになる。
(防水性のKindleでは風呂でも読めるらしいが、風呂ぐらいは目を閉じて浸かりたいもの)

さて、話が長くなったが、桃やスミレ(いまのところパンジーのみ)を見ながらひなたぼっこするのはうららかな一日の始め方ということになる。
(さすがに読書は風の強い日はやらないし、平日も気が慌ただしい)

前振りが長いのはこのブログの悪いところだけれど
今朝久しぶりに夜に雨が降ったようで庭のパンジーに露が降りていた。
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それを眺めて(清少納言なら)「いとおかし」の朝となった。
仕事に出る前のほんの一瞬だけれど、幸福の方程式の一日となった。
(でも世界のすべてが幸福でないと気分は晴れやかとは言えない)

タグ:スミレ
posted by 平井 吉信 at 21:08| Comment(0) | 家の庭

2022年02月22日

雨水から三日 冷たい大気に桃が満開 どこかで春が


寒々とした港町の景色から明るい空へと。
庭の桃は数十年前に両親が健在だった頃に宵えびすの植木市で買ったとのこと。
そのときは掌に載るような大きさだった。
それが2階に届く巨木になろうとは。

いまが満開。
毎年見ているが、これまで見たことがない勢い。
朝起きて外へ出れば太陽の光を受けた桃の花がわさわさ。この風情を仰ぐ心地こそ。
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小学生の頃、級友たちはぼくを「モモ」と呼んだ。
名前、体型、趣味、好物、ドイツのおとぎ話などいずれも関係のないネーミングで首をひねるけど、
百田宗治という詩人の作品を先生に当てられて朗読したからだったかな?

高校の英語の授業で先生に当てられて教科書を読んだとき、
何を勘違いしたか「訳して」と言われた英文を二度読んだ。ぼくは英語の発音が良いので範を示す意味で二度読みさせられていると勘違い(先生は止めなかったが、こちらは赤面の瞬間)。

あるセミナーで司会を担当したとき、パネリストの方から「司会の方の癒しヴォイスでご紹介いただきました」などと前置きされて(そんなつもりはなく地声なのだが、ときどき言われる)。人前で声を出すことをひそかに快感に思っている自分がいるというナルシーな勘違いを他人のふりして外から見ている。

百田宗治に話を戻すと「どこかで春が」という唱歌がある。
あの唱歌がそうなのだ。

ときは雨水と啓蟄の間。
春のきざしというが、
雪に閉ざされる三寒四温のいまこそ陽の光が恋しい。
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ときおり強風が枝を揺らすけれど、
吹いてみよといわんばかりに空高く抜けている桃の花。春の氣を受けて。

以前にご紹介した広谷順子さんらのユニット「綺羅」の童謡集の下巻が冬から春へと綴られる。
「どこかで春が」も含まれる。おとなが聴く唱歌として掌で音楽を愛撫しているよう。声の純度も高い。


ただし「やーまーのさーんがつ」は
原曲どおり「やーまーのさんがーつ」とフレージングして欲しかった。
だって、三月は突然予告なく訪れて名残惜しくも通り過ぎていくのだから。
「さんがーつ」にはその感情が含まれているのだ。
それでもこのCDは入手しておくべき価値あるもの。だって聴いてみて。浸れるから。

それにしてもうちの桃、今年は照りが違う、まばゆいばかり。
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雨水から三日。しばれる風に紛れて陽の温もりを宿している。
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追記 池田みゆきさん(ゆめある & キッズソング ドリーム)の童謡・唱歌について

「どこかで春が」は以前にご紹介した池田みゆきさんもいい(ゆめある & キッズソング ドリーム)。
歌詞は作曲当時のもので「そよかぜ」が「東風(こち)」となっている。
フレーズの切れ目でさりげなくピアノの合いの手が春のきざしを感じさせ、
「やーまーのーさんがーつ」で麓の近景が遠くの山に飛んでいって春を待ち望む気持ちが溢れる。
楽曲と歌い手が一体となって音楽だけが浮かび上がる瞬間。

同じアルバム中の「夕焼け小焼け」の素朴な旋律をそのまま歌にしながら伴奏の和声はさみしさを感じさせる芸術的な仕上がり。「どこかで春」とこの曲がアルバム中のベストトラックだね。
(中学の音楽担当の黒田先生の伴奏がまさにそれで、学生相手の伴奏といえども、わずかに入る小休止、アッチェレランド、リタルダンドなど歌っていて気持ちが高まった。当時はそんな音楽用語も先生の意図も気付かなかったけど、いまになってみてわかる芸術的な伴奏。それが教科書の楽曲に生命を与える。生きていくことも同じ。先生が伝えたかったのはそれだよね)
楚々として飾らず、正確な音程で曲の終わり以外はビブラートがないので心にしずしずと入ってくる。
ぼくはこんなふうに聴きたいので、童謡を池田さんのピアノの弾き語りで聴きたいし
CD(配信)はすべて買いたい。
(コロナで疲れた方、ちょっとだけ視聴してみたら?)
でもパッケージメディア(CD)は発売されていないようで配信のみ。
YouTubeでは映像とともに見られる。
YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=mzbcfZvvWV8

ダウンロード音源(mora)はこちら。
https://mora.jp/package/43000074/TCJPR0000781176/?trackMaterialNo=18465631

アマゾンでも買えるけどmoraのほうが音質が良いので。


タグ:童謡・唱歌
posted by 平井 吉信 at 23:22| Comment(0) | 家の庭

2022年01月13日

そこにあるからではなく、そこにあるものをでもなく


正月の花がそこにあるから撮ってみた、のではなく、
正月の花を撮りたかった、のでもなく、
正月の花を届ける―。

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posted by 平井 吉信 at 22:01| Comment(0) | 家の庭

2022年01月05日

冷たい雨 それでも咲いている

おはようございます。
冷たい雨の朝となりました。

水滴を宿した庭の三色すみれ(Viola × wittrockiana)は
寒さと冷たさと重さに耐えているようです。
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それでも来るべき陽光を待ちながら
自らも光の粒子を帯びて凛と存在しています。

わずか光のなかでぽっと浮かび上がる一つひとつの花が市井を支えているようです。
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それぞれが果たすべき役割を思いつつ
支え合う2022年となればと願っています。
みなさまのご多幸をお祈りいたします。


2022年1月吉日
平井 吉信

posted by 平井 吉信 at 10:43| Comment(0) | 家の庭

2021年12月19日

今朝も庭を見ている その1/365


庭に目を転じると朝の光で植物が踊る。
いただきもののパンジーは満開で近寄ると見映えがする。
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近寄ると紫の小宇宙
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色彩に乏しい季節であっても
色彩の散開星団を散りばめる。
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(長時間露光で撮影する銀河面のよう)。

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でもいつもの庭。
きょうもしゃがんで見ている。
(フジX-T30+XF60mmF2.4 R Macro)
posted by 平井 吉信 at 00:03| Comment(0) | 家の庭

2021年12月12日

おだやかな朝の野菊 散策に誘う


庭にいつからか自生している野菊(園芸種のよう)。
接近して撮るので風が強いとゆれてしまう。
きょうは風がほとんどない。
こんな日は三脚を立ててと。
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日が当たっていないほうが花弁の雰囲気を伝えている。
日が当たるとレンズは光の対照を肉眼以上に強調するので
劇的になってしまう。
それはそれで生命力を感じさせるのだけれど。

散策に出かけてみるのも良い一日になりそう。

(フジX-T30+XF60mmF2.4 R Macro)
posted by 平井 吉信 at 10:37| Comment(0) | 家の庭

2021年12月03日

陽の光を受けた小さな温もり

すみれが好きという噂(ブログ?)を聞いてか
またまたご近所の方がパンジーを5株お届けいただいた。

庭先に植え換えて数日、
ノギクの蕾が膨らんでいた。
朝の光を浴びて日光浴(光合成)をしている花々を見ていた。
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近寄っていく
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さらに近寄っていくと昆虫に気付いた
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庭といっても庭園ではない。ほんの数十センチの範囲である。
それでも朝起きて陽光を浴びる植物を見ていると得も言われぬおだやかさ。
飲み会に行ってもちっともおもしろくないが、朝のひとときは何物にも代えがたい。
良い報せの少ない昨今で花たちは小さな太陽のようである。

写真追加
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追記
ノギクは園芸種と思われるのですが花名がわかりません。
おわかりの方、投稿でご教示くだされば幸いです。
(フジX-T30+XF60mmF2.4 R Macro)
posted by 平井 吉信 at 11:07| Comment(0) | 家の庭

2021年11月13日

庭にもほのかな紅葉がやってきた


玄関を出て数歩で庭がある。
(豪邸でないのはいいこと)
おだやかな朝、晴れやかな陽射し。

毎年冬に咲く野菊が蕾を付けている
黒葉スミレとともに咲いてくれるかな。
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そこには山一面のからくれなゐも絶景もないけれど
ヒイラギの葉の色の変化で印象的な場面が数多くある
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時刻は昼少し前。腕時計を日光浴(充電)
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ハムシがやってきた。子どもの頃はギンギンムシと呼んでヨモギでよく見かけた。
金色と紺色があった。これはカミナリハムシか?
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庭から数歩の小宇宙の探索。
これだけできょう一日が存在するような。
(フジX-T30+XF60mmF2.4 R Macro)
posted by 平井 吉信 at 12:39| Comment(0) | 家の庭

2021年09月09日

日照り草とも呼ばれる紅花が日の光を精一杯跳ね返して見せる


雨が降り、海陽町では線状降水帯での豪雨となった一昨日。
きょうは午前の時間帯から晴れ間がのぞいた。

湿気を帯びた靴や衣類を干して
デスク時計の時刻合わせのために野外に出した。
腕時計も日光浴で充電する。

その間、鉢植えのマツバボタンが開花しているのに気付いてマクロレンズを物色。
(十数歩で防湿庫に辿り着き十数歩で庭に戻った)

自然界には存在しないスポイトで加色したような色彩。
光がこぼれそうな45度の反射が目に飛び込む。
日照り草ともいうらしい。
そうであっても愛らしい。
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9.11追加
アロエと被っている(共存?)しているのだ
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この世からこの考え方でなければならない(排他・排除)がなくなることを願う。
日本でも凝り固まった人たちが政治の表舞台にしおらしいふり(厚顔)して出てくる。

(フジX-T30+XF60mmF2.4 R Macro)




posted by 平井 吉信 at 23:26| Comment(0) | 家の庭