2014年07月05日

松山市から伊予市へ 郡中のまちはしっとりと

松山と伊予市に日帰りの出張の一日。
九州では大雨とのこと。
まちなかを小さな折りたたみ傘で大丈夫かな。
でも、意外に降られなかった。

大街道の入口のまろで盛りそばの大盛りを。
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大街道から銀天街へと向かう。
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銀天街3丁目のぎんこい市場で野菜を買う。
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何を買おうかと物色していたら
店長の向井京子さんが来られてこちらからごあいさつ。
いつも親身にお話をいただく。
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そのお気持ちがうれしいので
雨の日にたくさんの荷物を抱えて
遠距離の自宅まで野菜を買って帰る奇特な人になる。

商店街の方々との打ち合わせのあと、
松山市駅から伊予鉄で伊予市へ。

郡中(ぐんちゅう)のまちは一体感がある。
しっとりと落ち着いた雰囲気で
内子、大洲、卯之町とまちのコミュニティの空気感は似ている。
買い物や医療施設も多く便利だけど
住む人の心が通うなりわいを感じる。
(移住を希望される方には市役所が親身になって相談に乗ってくれるとか)

「町家」は地域の野菜や魚などの販売拠点。
地元の人の熱意で運営されている。
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まちの途中に由緒ありそうな建物(元 伊予農業銀行郡中支店)があり
見学できるとのことで立ち寄る。
地域おこし協力隊の新居田さんからご説明をいただいた。
まちのみなさんの知恵と熱意で新たに生まれ変わったとのこと。

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→郡中まち元気サロン「来良夢」
http://www.machidukuri-gunchu.jp/koramu/koramu.html

仕事のあと、からき天ぷら店に立ち寄り
名物のガンスを買う。

商店街の路地の入口にあって
連ドラのロケに使われそうな立地。
地元の人がひっきりなしに訪れる
伊予のソウルフード。
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説明によれば、
>瀬戸内の新鮮なエソを使用した当店の『ガンス』は
>かなり厚みがあり、パン粉の香ばしさとサクサク感に加え、
>上等の蒲鉾のようなプリプリとした食感が楽しめます。
>玉ねぎの甘みとピリリと効いた七味唐辛子の絶妙な味わいは、
>一度食べるとやみつきになるほどの美味しさ!

松山市駅まで戻り、
高島屋の地下で車内でつまむものを買って高速バスに乗り込んだ。

西条を過ぎる辺りから雲が少しずつ晴れていき
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川之江ではほんのりと海がうす紅に染まった。
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早朝からの出張だったが、
きょうお会いしたみなさんの顔を思い浮かべつつ。
沖行く船を眺めながら
伊予の国を離れる頃には心地よい揺れに誘われて
しばし白河夜船のバスのなか。
・・・

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【追記】
ぎんこい市場で買ってきたキャベツが絶品。
砥部から奥へ入った旧広田村の標高は高い。
イノシシと闘いながらも
ワラなどをすき込んだやわらかい土から
根がしっかりと張り出し
しなやかで甘いキャベツができるのだろう。
(野菜の風味は育てる人の性格や雰囲気をまとっている)

友人からもらったヤマモモも絶品。
(1年でわずか半月ほどの旬)

知人からいただいたスモモを添えて
これまたいただきもののきゅうりを
内堀のワインビネガーと塩昆布、白ごま、
冷凍レモンのすり下ろしなどを使って
2種類の味に仕上げた。

トマトには北イタリアのエクストラバージンのオリーブオイルを。
キャベツは甘みとやわらかさを活かすため
ドレッシングは使わずそのままで。

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包丁は切れている。
(菜切り包丁は勝浦町の大久保鍛冶屋でつくってもらった)
小指にわずかに力を入れるほかは
指を軽く添えるだけで包丁は握らない。
肩の力を抜いて
包丁の重みを利用して「切れていく」。
(「切る」のではなく「切れていく」)
この感覚を会得すれば料理の腕は上がる。
手首でも肱でもなく
肩を持っていく感覚で
包丁がすうっと「切れていく」。
(この感覚を身に付けたので包丁を研ぐ機会が激減した)

香辛料漂うカレーまで出そろい、
これだけの野菜と果物もあっという間になくなってしまう。
四国の野菜、徳島の野菜は宝物。
(おいしい野菜は不老不死に近づくと言い切ってしまう)

おいしさは思いやりの裏返し。
ていねいに地道に育んだ人への天からのご褒美、
そしてそれを多くの人に分かち合う歓びの収穫。

伊予と阿波を結んで地産地消の宴は週末の祭り。
さあ、手づくりのレモン酒とワインを空けよう。

タグ:愛媛 松山 大洲
posted by 平井 吉信 at 23:26| Comment(0) | まちめぐり

2014年06月08日

「おもてなし(表裏なし)?の伊座利de海女さんや漁師のおばちゃんが営むイザリCafe」 そして伊座利キャニオン

おもしろい。
表題のカギ括弧内はぼくが付けたのではなく
カフェのチラシから。

さらに、漁協のWebサイトに
自虐的だが自信に満ちた問答が。
(ここから引用)

「アラメちゃん」の特徴を一応、前向きに捉えてみました。

●味がない     ⇒   調味料となじむ。味がしみ込む     
●海藻臭さがない  ⇒   食べやすい。
●スジスジ ⇒ この食感がたまらない!
●戻すのは簡単! でもアラメだけでは…
●食べ方がようわからん!  ⇒ 調理意欲が湧く。

(ここまで)

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由岐町の阿部(あぶ)・伊座利(いざり)地区は
かつて陸の孤島と形容されていた。

でも、いまのこの地区にはヒトの可能性がいっぱいある。
地元が問いかけ続けているのは集落(共同体)のあり方。

子どもがいなくなることは集落の崩壊を意味する。
そこで移住する人を増やしたいが、それを目的とすると失敗する。
(売上もそうだが結果として得られるもので目的ではない)
伊座利では留学と称して短期間の受入を行い、
集落に迎え入れるかどうかを見極める。
(相手方は溶け込めるかどうか)

なぜ、定住ではなく留学なのか。

いまの時代、「定住」をめざすことがすでに不自然。
なぜなら、ひとの生きるかたちが変わってきている。
10年ぐらいの単位でやりたいことをやりつつ
(ときに遠回りや下準備をしつつ)
10年=1クールとして人生を実践する人が増えている。
いわば循環型(ぼくもそうだけど、いまの仕事を10年後もしているとは思えない)。

まちの人が田舎に住むことの課題は3つある。
(1)生きていくための経済手段の確立
(2)住居と共同体へのなじみ
(3)教育と緊急医療の体制

移住する人にとって
短期間でこれらを見極めるのは容易ではない。
また、受け容れ側も新しい風が
よい影響をもたらすかどうかわからない。
伊座利のような小さな集落にとってはなおさら。

伊座利のような地区に移住したいと考える人は
20代前半で就職し、30代までに家庭を築いて定年まで
という直線的な人生を選ばない人だ。
だから、まっしぐらに移住することは
直線が単に折れ曲がっているだけ。
田舎暮らし=定住ではなく
人生の10年を過ごす選択肢として提示する必要があるのではないか。

ということで、
留学は来訪者の思惑と受け容れ側の事情が合致している。
短期滞在として留学を行うところから移住する人も出てくる。

過疎対策として定住促進に力を入れる自治体が増えている。
施策として議会の理解は得られやすいが、
実はIターンは敷居が高い。
上述の課題に加えて、
・体質として地域に合うかどうか、
・作業にこき使われたり活性化に駆り出されるのではないか、
・自分がやりたいことが実現できるか(自分の時間が確保できるか?)
などの懸念がある。
やりたいこと―それは人生を通してのライフワークの場合もあれば、
十年程度の課題であることもある。
だから、数ヶ月、数年住むという選択肢が必要となる。

上勝町では、(株)いろどりが窓口となって
インターンシップ事業を実施し、
事業終了後に移住したIターンが30名を越えた。
その人たちは町内で就職ないしは起業した
(上勝町は四国でもっとも人口の少ない町である)。
また、移住しなかった人たちとも縁ができたことで
県外の上勝ファンを創造できた。

コミュニティという言葉には、
教育、社会や自然との付き合い方、共助や防災まで含んでいる。
伊座利では、よその家の子どもが悪いことをしたら叱る。
まちでそんなことをしたら、
モンスター両親が血相変えてやって来る。
でも、伊座利は地区全体がひとつの大きな家族のよう。
自分の時間さえ確保できたら、大家族は悪くないと思う。

不器用だけどモノサシがぶれないから
マーケティングの匂いがしない。
小さな集落だからこそ経済価値だけで判断しない。
伊座利では齟齬を生じないよう
集落全体で子どもの教育のあり方を明確に打ち出している。
言い換えれば、来訪者に選ばれつつ、
来訪者を選ぶマッチングを行っている
(理念を発信しない地元事情だけの定住促進は選ばれない)。

伊座利の物語については末尾のリンク先を見るとして
全国から、わざわざここへ来る人がいるという
イザリCafeへ行ってみた。

★ ★ ★ ★ ☆

漁港からすぐの高台に漁協と並んで立っている。
目の前の漁港で採れたものを出すから
人気のさしみも出せる日と出せない日がある。
魚の種類も変わる。
それでいい、それがいい。
(でも、その日の魚種を黒板に書いてあるとなおいいのだが)

さしみといえば、冬が旬だけど
海が荒れたらひと月近く出漁できないこともある。
エビフライ定食などは通年あるらしい。
(もちろん地元のエビだろう。次はそれを)

伊座利のある由岐町は
イセエビ、アワビ、ナガレコ(トコブシ)、アラメなど
高級食材が水揚げされる。
タチウオ、アマダイ、イサキ、グレなども採れるはず。
ぼくもときどき由岐の網元さんから魚をいただく

そう、みんな魚を楽しみにしている。

阿南市福井町から峠を越えて海が見えた。
ぐんぐん高度を下げていく。
道路は大型バスが対向できるぐらい快適で
もはや陸の孤島は過去の形容詞。
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集落のなかを伊座利川が流れる。
この風情が妙。
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道ばたにはハマダイコンやムラサキカタバミなど。
これはおそらく園芸種が野生化したもの。
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海岸性のシシウド属のよう。ハマウドか。伊座利川沿いにて。
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漁港が見えると右に曲がり黒の建物が見えてきた。
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これがイザリCafe
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名前を書いてテラスで潮風に吹かれているとすぐに名前を呼ばれた。
注文したのはいざり御膳。
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今日のさしみの魚種は、イサキ、ブリ、サバ、カツオ、グレあたりか。
サバは佐賀関や土佐清水のサバに負けないものであった。
イサキは甘みがあるのでわさびなしで味わう。
カツオはまだ脂が乗っていない。
グレは歯ごたえがある。
沿岸のグレはオキアミで大きくなっているので美味。
浜から直送された素材ならでは。
(でも、もしかしたらサバを除いて一日寝かせて熟成させているかも)
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遠くから来た人たちで賑わう。相席の前のご夫婦と歓談を。
ジャズが流れる店内はカフェ。メニューは漁港食堂。
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地元(日和佐)の絵本作家梅田俊作さんの作品が壁に。
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朝顔に囲まれた東向きのイザリCafeのテラス。
朝日(アマテラス)を眺めながら
海女を眺めるテラス
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(実は職業としての海女さんを募集中
http://www.izarijin.jp/uploads/photos0/22.pdf

漁港内に浜がある。

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振り返ればカフェが。
連ドラの「あまカフェ」に先だって
地元の思いが沸騰して産み落とされた。
「新しい公共」や「共助」よりも時代を先取り。
そして7年。

伊座利川のすばらしさが心に残る。
海はもちろん、伊座利地区でもっとも魅力ある地域資源かも。
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どこがって?
行けばわかる(感じる)はず。

たぶんこの川は水生生物の宝庫。
山から下りてきて水はほとんど
人家にまみれることなく海へ注ぐ。

河口は川がそのままたどりつく。
(生まれて一度も自然の河口を見たことがない人がいまの日本に9割以上はいると見た)
だから海と川を自由に行き来できる。
川は清浄で隠れ場所も多い。
エビやカニ、ウナギがたくさんいるはず。
(四国のあちこちの川でテナガエビ採りをした経験ですぐにわかった)

河口近くにはグランドキャニオンのような壁があり
その裾野を洗う。
この様子が漁港から手に取るようにわかる。
伊座利川は海に近づくと漁港と
伊座利キャニオン」の間を流れるのだ。
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山から出てきた伊座利川は集落の間を流れる。
小さな橋がある。
その橋の上から水の流れを見るともなく眺める。
水は漁港(海)へ辿り着く。
その先で父(夫)が漁をしている。
この橋に名前を付けるとしたら
いざり想い橋」略して「いざもい橋」。

この川を見るためだけに伊座利へ行く価値がある。
なぜ、これまで気付かなかったのか。
観光案内にも伊座利川は載っていない。
伊座利の自然や風土をもっと知りたい。

ただし、伊座利地区は大人数が押しかければ地元は迷惑。
クルマを分散して停めても10台〜20台が限度。
伊座利キャニオンにしても
大多数の人は
四国でも一級の観光資源に気付かず帰っていく。
ただ、感じる人には
伊座利キャニオンは無限の驚きと感動を与えてくれる。
(地元の人たちも気付いていないけれど)

阿南バスが運営するコミュニティバスは、
伊座利、阿部、志和岐、由岐を結ぶ公共交通。
(このコースはまちでしか運転をしたことがない人は通らないこと)
由岐まで出れば、JR四国の宝と呼ばれる特急「室戸」が使える。
(室戸岬までは行けないのに「室戸」という)
(しかし、牟岐から阿佐海岸鉄道に乗り換えれば、一般道路も走れる魔法の両用車両を使えるかも)
↓ URLが泣ける。キタテツではなくアサテツなのだ。
https://ja-jp.facebook.com/asatetu.ganbaru

しかも駅長は現役のイセエビ。プロモーションビデオもある。
山や橋がないのにトンネルをくぐる場面もちらりと映し出されている。

「それいけ!伊勢えび駅長あさちゃんてっちゃん」
http://www.youtube.com/watch?v=uIXFgM7yN5g
↑ 石焼いも子さんの才能が爆発


路線ですれ違いの苦労話も含めて運転手さんと談笑した。
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心が折れないなら路はある。
海崖と小さな3つの集落を抜けて由岐から帰路に就いた。
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伊座利港。後方に伊座利キャニオンが見える。
河口に展開する渓谷地形から海崖への遷移、
それに漁港という人工物、
これらを集落にかかる橋からこれらを遠望する妙。
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北へ向けては蒲生田岬まで無人の海岸線。
南を見れば、集落のある入江は見えないので
海崖の連続する室戸阿南海岸国定公園の白眉。
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キャッチフレーズ 「なにもないけど、なにかある!」
伊座利
http://www.izarijin.jp/

伊座利校
http://www.izarikou.minamicho.ed.jp/

イザリCafe
http://izari.sblo.jp/

小さな漁村の奇跡の復活劇〜徳島県・伊座利地区
http://kasakoblog.exblog.jp/9913849/

※ 美波町ではわかりにくいので旧町名の由岐町で表記。
※ アラメは由岐が全国に誇れる海藻(地域資源)。水に戻すだけでサラダ感覚で食べられる。
※ 阿南市蒲生田岬から室戸岬にかけては室戸阿南海岸国定公園であり、
  平成26年6月に50周年を迎える。
→ 室戸阿南海岸 国定公園指定50周年
http://shikokunomigishita.jp/docs/2013112800022/



posted by 平井 吉信 at 00:00| Comment(0) | まちめぐり

2014年05月25日

南予に出かけた(宇和島、大洲)、そして松山、徳島へ


対角線に移動するのなら四国は広い。
時間距離ではグアムに行けてしまう。
東へ向かえば静岡辺りか。
その四国を40日かけてめぐるのが四国巡礼。
空海の遺徳を偲びつつ四国の風土と人々の思いにふれるうち
蘇生して戻っていく。

仕事で宇和島へ行くことになった。
前回は2008年11月だったので久しぶりとなる。
距離が長いので公共交通を使いたい。
車内で仕事ができるし
何も考えずに車窓の風景に浸る極上の時間がある。
物思いにふけるのも一興。
ときどきうつらうつら。
クルマではこの楽しさがないのだ。

高速バスとJRを乗り継ぐこととした。
車窓から印象的な風景を拾っていく。
茶畑と集落がミニパノラマのような里山(阿波池田)。
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重信川沿いの麦畑と豊かな木陰を小径に落とす河畔林。いつ見ても惚れ惚れする(川内付近)。
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特急宇和海に乗り込む。美人の車掌にときめきつつ、
肱川と大洲城を上手に鉄橋を渡る(伊予大洲駅通過後)。
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卯之町(山田屋の本店があったはず)を過ぎて宇和島に到着。
宇和島駅前通りの商店街
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歴史的建造物を活かした木屋旅館
中を見せていただこうと思ったがお留守であった。
http://kiyaryokan.com/
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宇和島といえば、真珠、闘牛、リアス式海岸、柑橘類、じゃこ天、鯛めしと名物揃い。
あいにく木曜日に訪問したので商店街は定休日のお店が多かった。
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良い雰囲気の花屋さん
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夕暮れが迫る。宇和島の賑わいは「きさいやロード」(アーケード商店街)から。
この地域の独立商圏を担う商都であり、
通常の地方都市の商店街のような最寄品ではなく
着物やアクセサリーなど買回品の店が並ぶ。
かつては南予一円から集客したという。
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宿泊したビジネスホテルが奥に見える。
施設は古いが心配りが行き届いた宿で
もう一度泊まりたいと思える宿だった。
風情のある川沿いにあり、川を下ったところの料理屋に行くことにした。
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街なかを流れるのにこの水質。
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もちろん鯛めしを注文。
自分で醤油漬けの鯛やわかめをご飯に載せて食べる。
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翌朝、市街地にある宇和島城へ登ってみた。
実は夕方訪れたところ、時間切れであった。
宇和島城は国宝のため、城はふもとの門で施錠される。
管理人の方から宇和島城の由来などを聞かせていただいた。
朝6時には門を開けるとのことで
ジョギングや散歩の市民が多数訪れるという。

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石段をどんどん登っていくと城壁が見え隠れする。
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宇和島城の井戸がある。かつては城の直下まで海であったが
いまでは海岸線が後退してまちになっている。
裏を返せば土地が低いので津波の心配はある。
ただし、宇和島は湾の奥にあるため、
津波が弱まる可能性と狭窄部で高くなる怖れの両面があると推察。
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ここは山野草の宝庫。
ていねいに標識をつけてある。
ドクダミは清楚な花を揺らしている。
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ついに天守閣が姿を現した。
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臨海部はバイパスが通る。
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国宝宇和島城
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緑に染まる石垣
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木陰で舞う踊り子草。
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おお、ユキノシタ。
毛の生えた葉は天ぷらにすると美味。
かつてよく野山へ採りに行った。
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宇和島駅で買ったのは
唐饅頭と浜田三島堂の善助餅。
どちらも「全国五つ星の手土産」に選ばれたとか。

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海岸沿いの集落。かつて南予ではニホンカワウソが多数目撃されていた。
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おっ、この川は? 伊予の大河、肱川ではないか(卯之町駅周辺)
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小さな小川をJRの鉄橋がまたぐ。実はこれも肱川。
なんと源流は開けたまちと田んぼを縫って流れる里の川。
これから太平洋をめざして南流する。
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ところが、北上するJRと出会ったのは、またもや肱川。
(南の太平洋をめざしていたはずだが…)
さきほどの里の川の面影はない堂々とした大河。
(いったいさっきの小川がどこでこんな姿に成長したのか?)
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南流する小川を動機付けしてここまで来させた動機とは?
答は全国川選手権に備えてチームを編成で。


JR伊予大洲で下車。
今回は時間がなくて以下の場所は訪問できなかった。

・地域の観光案内と特産品の拠点「まちの駅あさもや」。
(観光への熱心な取り組みで知られる)
http://www.kurarinet.jp/asamoya/

・江戸時代の面影を残し、連ドラの舞台ともなったおはなはん通り、
http://www.city.ozu.ehime.jp/sightseeing/map/ohanahan.html
・昭和レトロのポコペン横丁。
http://www.city.ozu.ehime.jp/sightseeing/map/pokopen.html


架け替えが予定されている肱川の橋から大洲城と鵜飼いの舟。
橋の拡幅で歩道が整備され、
肱北(肱川の北岸をこうほくという)と肱南(こうなん)地区の回遊性が高まる。
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昔ながらの商店街

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銘菓「しぐれ」を扱う「山栄堂」。ていねいなお菓子づくりをされていると感じる。
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JR松山駅近くで食事 ハンバーグステーキを注文。あらゆる点で納得(時計台)
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高知県が誇るRYOMAの休日とそのラッピングバス(吉野川SAで停車中)
そのうち「高知家」のバスも出現するのでは?
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吉野川の屈曲点。印象的な川風景(吉野川SAから下流へ)。
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吉野川沿いの分厚い竹林を見ながら。
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訪問先での商店街やお店を訪問し、
車窓から見える人々の暮らしに思いを馳せる。
どんなところにも人がいる、住んでいる。
四国がまた好きになった。


追記

JR徳島駅に到着(ワシントン椰子とクレメントホテルは宇和島駅と同じ)
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おっとここにもラッピングバスが(徳島市のトクシィ)
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テレビでは「さぬきうどん融資課」を放映中。
(有志や業界がわかる人がシナリオを書いているようだ)。

四国は広い。四国はみんなちがってみんないい。



posted by 平井 吉信 at 01:32| Comment(0) | まちめぐり

2013年10月26日

四国内の産直市をめぐる 西条、そして松山へ


西条祭りが終わったばかりの西条、
石鎚山のふもとのこの都市は、
伏流水が「うちぬき」と呼ばれる自噴水となって
まちの至るところで湧き出る。
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アクアトピア水系は西条市民の憩いの場
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西条のまちなかに紺屋町という商店街がある。
その一角に、みのりちゃん市場という直売所がこの夏にオープンした。
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何度か訪れたが、
いい野菜が多数並べられていて野菜好きにはこたえられない。
しかも価格が安い。
スーパーと比べて安いのはもちろん、
他の直売所と比べても安いように思う。
(都市部の人が並べられている野菜と値札を見ると信じられないだろう)
そして、食べるとなおびっくり。
野菜の旨味がぎっしりと詰まった
プロの生産者のしたり顔が見えてくるよう。

今回は、枝豆(150円)に驚いた。
こんなに中味がしっかりと詰まっていて
旨味が濃厚な枝豆には滅多に出会えるものではない。

西条は水がいい。
そして、野菜ソムリエがたくさんいるとも聞いた。
出品されている生産者のレベルは極めて高いようである。
(いままではずれを引いたことがない)

前回来たときにもたくさん買ったが、
価格設定が安くなかなか千円を超えない。
この品質なら、
都市部なら数倍の値付けでも売れるのではと思わせる。

みのりちゃん市場は、まちなかにありながら
駐車場を完備している。
紺屋町は急ピッチでまちづくりを進めているが、
一足早くオープンした施設である。
がんばっておられる商店街だから応援したい。

さて、紺屋町といえば、
鉄板焼きのスパゲティーで有名な喫茶ドリップがあった。
残念ながら閉店されたらしい。
このお店は、学生から高齢者まで3世代が通う
ユーミンの音楽のようなお店。

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カレーとスパゲティーの2酒類のメニューだったと記憶しているが、
西条の人たちの心のよりどころのようなメニューだった。
焼きスパゲティーは、ぼくも何度か注文したが、
鉄板のどちらかの端におしぼりを敷いて
大量の油を摂らないように食べるのがコツである。
(まわりを見ると、みんなそうしている)

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メロンソーダとアイスクリームが付く
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朝が来ると、まずドリップの門をくぐる常連さんも少なくない。
昼は、OLやサラリーマン、学生が同じメニューを頼む。
煉瓦の雰囲気と昭和の匂いのする名店だった。


少し離れたところにあるレストラン黒猫は西条を代表する名店。
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プロ野球選手の色紙がずらりと
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私も何度か食事にうかがったが、
残念ながら2010年末に閉店された。

武家屋敷を活用した嶢風庵は2010年夏に閉館されている。
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経営者の高齢化とともに、
いい店がなくなっていく。
経営者が変わっても
そのDNAを引き継ぐことはできないものだろうか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

台風を気にしながら松山へ

翌日は、台風を気にしながら松山へ。
すでに、予讃線は止まっているが、
このことを見越してクルマで来ている。
松山道も通行止めだが、国道11号を桜三里経由で向かう。
途中、故障車が立ち止まって、それを除けるために
自主的な交互通行となり、桜三里を通り抜けるのに時間がかかった。
(ここも300oを越えると通行止めになるので早めに通過したかった)

松山の目抜き通りは、松山市駅・いよてつ高島屋から
三越松山店、さらにその先のロープウェイ街・松山城を結ぶ
銀天街、大街道である。
その銀天街の一角に、この4月にリニューアルオープンした
ぎんこい市場がある。
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ここは、意欲的な中予の生産者有志が出品している。
愛媛県中予地方局、松山市地域経済課もその動きを後押しして
愛媛CATVの協力を得て空き店舗で直売所を開いている。

ここには名物店長(向井京子さん)がいらっしゃる。
地元のケーブルテレビなどに出演されているらしい。

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店頭に良さそうなキャベツがあった。
なんと地元産(旧広田村)である。
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この時期、四国ではほとんどキャベツが採れない。
一部、夏に収穫できる「藍天」などの品種もあって
栽培している生産者もいるが、一般的ではない。

ところが、これは正真正銘の地元産である。
旧広田村は合併して砥部町になったが、標高はかなり高い。
聞けば、店長自ら、今朝台風の雨に濡れながら
自分の畑から持ってきたという。
しかも1個150円。
(ここ数日はキャベツが高騰していてスーパーでは5百円近い価格になっている)
さっそく3個購入した。

さらにナラタケ(1カゴ150円)。
崩さずに持って帰るのが大変だけれど、
よし、これも買った。
愛南町の美生柑も安く売られていたが、
涙を飲んで次回に。

それにしても、
大街道〜銀天街(松山)と高松丸亀町は
四国の双璧と呼ばれる商店街で
全国からも注目されている。
そんな商店街の一角に
小さなけれどかつての八百屋のような店があるのは珍しい。
地元のおばあちゃんや子育て世代の女性がひっきりなしに訪れて
新鮮で安い地元の野菜を買っていく。
地元産のマツタケが並んで飛ぶように売れたり
まだ珍しいコールラビが並んでいたり。
イタリアンレストラン御用達のニンジンが売られていたり。
店長やスタッフとのやりとりを楽しみながら。
かつての商店街の良いところをぎんこい市場は表現しているよう。
こんな動きが商店街に拡がっていくといいな。

近所の鍋焼きうどんの店に行った。
あさひ or ことり? どちらの店もいい。
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来週は、四万十市(中村)のいちじょこさん市場へ出かけてみよう。

四国は、野菜が安くておいしい。
四国に住んでいるほとんどの人は気付いてなくて
スーパーの野菜を買っているけど。
(出張で数日空けると、料理をしたくてたまらない)


追記

その夜遅く、高速道路通行止めで渋滞する11号線(新居浜市)を
抜けて7時間かけて徳島まで戻ってきた。
おなかが空いている。
さっそくキャベツの千切りを食べる。

無言でむしゃむしゃ食べる。
甘い、味が濃い、しゃっきりしている。
無言。
青虫だってこんなに食べないだろう。

翌日は、豚肉とキャベツでお好み焼き。
夜には、ナラタケのみそ汁、
ナラタケのホイルバター蒸し、
ナラタケで出汁を取ったそばつゆのナラタケづくし。
これもうまい。ひたすら食べるだけ。

食欲の秋ではない。
素材がおいしくなるから
食べたくなるのだ。
posted by 平井 吉信 at 23:42| Comment(1) | まちめぐり

2013年09月07日

夕暮れのまちを歩く

自分の生まれたまちを歩いてみる。
ただし、時間軸を空想のなかで適当に巻き戻しながら。
(カメラは、富士フイルムX20

「かつて」と「いま」を重ね合わせると、
夕暮れの頼りない空気感が心地よい。

まちなかの公園では、子どもの声が響いていたかつて。
いまは草が生い茂る空間となっている。
市民の手で人が憩える場所へと蘇らせたい。
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オシロイバナは夕化粧とも呼ばれ、この時刻に咲く。
紅と白が夕暮れに並ぶ。
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X20は色の再現性をシミュレーションできる。
上から、プロビア、アスティア、ベルビア、プロネガスタンダード。

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赤紫はデジカメで再現が難しい。ベルビアは飽和している。
(ベルビアは花の写真には向かない。全体に青みがかかるのと色の飽和が早い。海や川などの昼間の快晴時のみが使える場面)
プロビアはハイライトがもう少し乗ってきて欲しい。
(平均的にはプロビアが優等生)
緑の再現性はアスティアが良好だが、
見た目の自然さはプロネガスタンダード。
今回の夕暮れには、この色モードがもっと好結果であった。
(逆に言うと、フジでこの色モードを持たないデジカメは選びたくない)。
→ さらに詳しく内容は別ブログ


毎日日替わりでシェフが入れ替わるお店。
まちなかの古民家を活かして9月にオープンしたばかり。
→ 大正館なつ家
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四国連絡航路(南海フェリー)があった頃、
賑わった旅館も静かに佇む。
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川に係留された舟が人の営みを表す。
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橋の上から同じ場所を見る。
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憩う人のいないベンチはまもなく闇に包まれる。
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フナを大釣りしたこともある。
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駅前の泉には水を汲む人の列が絶えることはない。
この時間、一瞬人影が消えた。
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寂れている―。
確かにそのように見えるけれど、
人の心はそうではないだろう。
そうではない証をこれからつくるのだ。



タグ:小松島
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2013年02月15日

地域に根ざした身の丈の特産品「霧の森大福」


高知からの出張の帰りに、新宮I.Cを降りて
霧の森」へ向かった。
この施設は、旧新宮村の命運をかけて整備されたもの。
ご存知「霧の森大福」が目当て。

飾り気のない外箱。
過剰包装にしないのが身の丈の製品開発を主張する。
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2004年(平成16年)に誕生した四国中央市。
川之江市、伊予三島市、土居町、新宮村が合併して誕生。
川之江栄町商店街の物産店で催事的に販売されることもあり、
その際は行列が商店街のアーケード内に続く。
合併してひとつの市となったことで
「市内」の特産品となった。
そのことを象徴するのが
箱に挿入されている水引(紙のまち川之江の特産品)をあしらった
お礼の文章。
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霧の森大福を手に入れるなら、新宮に出かけるか、
松山ロープウェイ街にある直営店に行くしか手に入らない。

地元で採れる新宮茶を売るためというシンプルな目的だから
地元で採れる茶葉以上につくらない。それでいい。


抹茶の苦みと甘さのせめぎ合い―。
製品の開発時、試食会では評価を二分したという。
美味かどうかは食べた人が決めれば良い。
個性が光っていることは確かだ。
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売れても身の丈をはずれることなく
コンセプトがぶれない。
マスコミで取り上げられると
量産に走って当初のねらいが希薄となったり
品質が低下したり
新たな設備投資が経営悪化の要因となる事例が少なくないなかで
「霧の森」は地に足が付いた営業を行っている。

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posted by 平井 吉信 at 00:00| Comment(0) | まちめぐり