2018年06月23日

水の都西条 うちぬき(自噴水)がまちをつくる


東予は四国でも有数の恵まれた土地である。
災害は少ない、南の背後に山を従えている、
高速道路は四国でもっとも早い時期に出現。
ワーゲンゴルフの高速安定性を試してみたくなって
開通したばかりの三島川之江I.C―土居I.C間を走ったことがある。

西条は霊峰石鎚山を仰ぎ見る水の都。
鉄道ファンには十河信二ゆかりの地。
そして加茂川が運ぶ肥沃な土砂がつくった平野部は一大農産地。
臨海部はいわずとしれた工業地帯。
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まちなかには水が湧き出る。この水を「うちぬき」という。
(市街地の水道料は無料となっているが、床下に湿気がこもりがちという悩みも)。
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そんな西条市の中心部には紺屋町や銀座街という商店街があり
それぞれ地元資本の百貨店があり、嶺北地域からも客が訪れたという。
商店街のアーケード内にはレストラン黒猫や喫茶ドリップのような老舗があった。

黒猫の店内に入ると
王、長嶋、松坂といったプロ野球選手のサイン色紙が壁に並べられている。
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地域の人たちの自慢の洋食店だったのだろう。
ぼくもここで何度か昼をいただいた。
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黒猫から北へ商店街を5分程歩いて紺屋町の北端にドリップがある。
焼きスパゲッティとでもいうべきメニューは地元のソウルフード。

メロンソーダとクリームが先に出てくる。
ここから儀式が始まっている。
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おわかりだろうか。おしぼりを右に敷いてあるのを。
油がたっぷりなので一方に寄せるためにこうする。
(みんなそうしているので意味がわかった)
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これで450円じゃなかったかな?
昭和ではなく8年前のこと(2010年)。

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店内は親子三代が集うユーミンのような喫茶店である。
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どちらの店もいまはない。

西条紺屋町が賑わうのは毎月五日に開催する五日市。
すでに3百回を超えて開かれている。
(写真は再開発を行う前)
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いまは生まれ変わって明るいまちとなっている。
ここまで来るには関係者の並々ならぬ努力があったはず。
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水の都西条で市民の憩いの場となっているのがアクアトピア水系。
数年前に整備された図書館、さらには総合福祉センターがまちなみに映える。
湧き水を集めた水路が流れる。
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ふと思うことがある。
商店街にうちぬきの水を流して生態系を再現できたら
アーケード内を蛍が飛び交うまちになるかもしれない。
(水路をつくるのではなく生態系を再現するのだ)
というのもこのまち、再開発で生まれ変わる前には
商店街の裏に鎮守の森があったのだ。
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水深は子どもの膝まででいい。
曲がりくねって淵を形成し、せせらぎとなって流れる。
一部の区間はコンクリートで浅い水たまりを広げるようにして
子どもたちに足を浸けて遊んでもらえばいい。
(アクアトピア水系で水遊びするのは難しいだろう)
何せここは石鎚山系の伏流水が自噴する。
飲めるような水が自然に湧き出てそのまま流れるので
塩素消毒の必要もなければ循環させる電気代も不要。
ボウフラが発生する恐れもない。
商店も蛍の飛び交う数日だけは明かりを消して行灯が揺れる夜、
…なんて絵になる。

世代を超えて集う店が何店舗かあって
生態系とひとつに溶け合うまちができれば
にぎわいの仕掛けはなくても
ここが好きな人が増え、ここへ来る人が増え
ここで商う人が増え、ここで住む人が増えると思うのだ。
目の前にあるものを磨いて魅せることが大切なんだ。
タグ:西条
posted by 平井 吉信 at 21:48| Comment(0) | まちめぐり

2018年04月07日

うだつのまちでの束の間の休息


桜週間と名付けた宴は終わりに近づいている。
寒い冬のあと、一気に暖かくなったせいか
輪唱のように受けつがれていく開花が
ひとときに集約された感がある。
温暖化は春と秋が短くなる現象を伴うのではないか。

誰を見ても浮かれた顔をしていない4月第1週。
異動や環境の変化で緊張している顔もあれば
黄砂か花粉か汚染物質かがアレンゲンの相乗効果となって
鼻水が止まらない人もいる。
(これまで花粉症とは無縁であった人もなんだか違和感を覚えているこの春)

県西部へ出かけて楽しみにしていた楽庵のそばは12時台に売り切れて
それではと、うだつのまちなみ(脇町)を歩いてみる。
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石仏のような自然石を祀っている
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うだつのまちなみを歩く
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家々の気配りをいただきながら
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昼をどこかでと考えているうちにランチを営業中の店に遭遇
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古民家風の新築なのか、リノベーションなのかはわからないけれど
格子を透かして中庭が見える。
(隠すようで見せている、見せているようで隠している)
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健康的な地元野菜と阿波尾鶏のランチ(1,000円)
(もしかして、ねさしみそを隠し味に使っている?)
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中庭を過ぎて野原に出ると白と黄のタンポポがあった。
(珍しい、というのではなく、たたずまいが良かった)
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タグ:そば 脇町
posted by 平井 吉信 at 14:27| Comment(0) | まちめぐり

2018年03月10日

松山城 ロープウェイ街 大街道の朝 


宿泊先を出てモーニングをやっている店を探しているところ。
松山の大街道周辺には必ずあると思って今回は定宿の朝食付を選ばなかった。

外へ出ると快晴と気付いた。
足がロープウェイ街から松山城の上がり口へ向いてしまった。
朝のロープウェイ街のみずみずしい雰囲気を歩く。
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ロープウェイを使わずに並行して上る散策路を使う。
石垣が見えてくると前を行くグループに追いついた。
台湾か香港のツアーのよう。
松山城は城として人気が高い。
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コスプレサービスかも。外国人のようにも見える。
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満開の桜を見た。
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本丸が見えるところまで来た。時間の関係でここで引き返す。
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坊っちゃん列車はそれほど多くないが
松山名物のひとつ。
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写真を撮っているのは台湾からの旅行者ではないかな?
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大街道のこのお店の醸し出す雰囲気は個性的でいい。
親しみやすくてシズル感がある。
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松山の朝、大街道に交わる道路を右に回ったところ。
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タグ:
posted by 平井 吉信 at 19:19| Comment(0) | まちめぐり

2018年02月17日

高知県 観光コンテンツのつくりこみがえいけん


JRで高知駅に着いたところで北口で高知県庁のIさんに拾っていただいて
県西部の自治体へと向かうある日。

すれちがう電車が謝っている。
「ごめん」
いえいえ、これは行き先「後免」を表す。
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オムライスで有名な日高村のラッピングが施されている。
目立たないところに文字が書いてある。
「オムライスをフーフーする顔は、キス顔に似ているらしい」
「気になるあの娘と、日高村」と書いてある。
ところが上のほうに小さく
「こんなに宣伝しゆうけんど、この電車、日高村、いかんきね」
おもしろい。
(ぼくもあの娘と行きたいな)

自治体の職員の方もおもしろい。
というか、熱心。
Iさんもそう。
そこまでやるんかいな、と感心するきに。
(変な高知弁、ごめん)

「芋けんぴは、越智と窪川と日高ではどれがおいしいですか?」
「○○」
(そうですね、ぼくも同じ答えです)
「日高村のオムライスは?」
「○○」
(なるほど、予想していました)
と話が車中で弾むうちにだいぶ西に進んできて昼に。
「食事はどこでしますか?」
Iさんと意見が一致して、あぐり窪川で。
(いつも笑顔でてきぱきとした女性のスタッフがいるのだ)

県職員のIさんは四万十ポークの丼で
ぼくは四万十ポークのトンカツで。
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食事のあと、町役場でIさんの同僚の県職員の方々と合流。
立派な四万十ヒノキの柱が印象的な真新しい庁舎。
これから町幹部の方々に説明と意見交換を行うところ。
(きょうは助っ人ということで呼ばれている)


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仕事も終わって高知駅で数少ない徳島連絡の「南風」待ち。
とさてらすに寄ってみよう。

高知県のそれぞれの市町村の名物が人形で表現されている。
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22世紀になっても龍馬で引っ張るやろね
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室戸はこころのふるさとのようなところ
(ぼくにとっては奈良県の明日香村と室戸かな)
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そろそろ、ジョンマン(ジョン万次郎)を大河で取り上げてもえいのとちがう?
土佐清水のみなさま、ジョンマンをざまにえいと思うちょりますけん。
いっちきちもんちきち。
じゃっと、きょうびは西郷どんやけんおんなじ時代はちいとむずかしいぜよ。
(高知の人は使わんけど全国の人はこれが高知弁とおもうちゅう言葉。中村も宿毛もはいっちょりますけん)
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観光パンフレットも見慣れんのんをもろてきちゅうがよ
(変な高知弁、ごめんなはり)
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そんななかで目がとまったのは
いの町公式観光ガイドブック「ふわふわ」。
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表紙は人力飛行船に乗る男の子と女の子が
仁淀川下流の国道と鉄橋の上を飛びゆうところ。
これがまたえい。

俯瞰によるパステルタッチのやさしいイラストは手に取ってみたくなる。
(まず、ここでしょ。ガイドブックに何を載せるかではなく、どのように手に取ってもらえるかでしょ。そこから勝負が始まっている)
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Web上ではこちら

しかもこのガイドブック、見る人がみれば作り手の愛情と思いが見えてくる。

写真のトーンをほぼ揃えてある。
しかも観光パンフにありがちなPLフィルターでコントラストを強調、
もしくは彩度を上げたよそゆきの風景写真にしていない。
コントラスト抑えめ、彩度やや抑えめ、露出+1EV程度、
色温度4000〜4800程度で透明感のあるふわっとした絵に統一している。
(Instagramで女性が好みそうな絵づくり)
光沢紙だが純白でなく、やや生成りに近づけている。
当然だがイラストと写真のトーン(世界観)を揃えてあるのだ。

瓶ケ森林道(UFOライン)の紹介はドローンの空撮である。
これもイラストの世界観の延長線上ですっと入ってくる。
この林道は四国の林道でもっとも眺めがいいところを走っている。

驚いたのは「仁淀川さんぽ」の頁で
吉野川源流の「白猪谷」(しらいだに)が掲載されていること。
(白猪谷を紹介している観光パンフレットは見たことない)
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いかに安居渓谷が仁淀ブルーで売り出そうと
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三嶺南面の上韮生川が原始の森の渓流のたたずまいを持っていても
かつて一世を風靡した面河渓を持ってしても
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(つまりは四国の川の源流をくまなく見てきたぼくの目にも)
白猪谷の深い空色は別天地。
(人に教えたくないほんとうの穴場)
しかも吉野川源流をたどる散策の愉しみ。
川そのものがルビーのような光を宿している。
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ガイドブックでは「水は宝石のような美しい色彩を放つ」とやや常套句だが
コンテンツをつくる際に一度は足を運んだのではと思わせる。

近いうちにいの町を訪れてこのガイドブックのつくられた背景や
作り手のことを尋ねてみようと思う。

仕事ではまた数日以内に高知県西部の別の自治体へ行くけれど
あたたかくなれば、仕事でなく高知県西部をまわってみよう。
このエリアには、県外の人も県内の人も知らない穴場がたくさんあるのだ。
タグ:高知
posted by 平井 吉信 at 23:31| Comment(0) | まちめぐり

2017年12月02日

何世紀になっても…


帰ってくるあなたが、最高のプレゼント(1988年)

ジングルベルを鳴らすのは帰ってくるあなたです(1989年)

会えなかった時間を今夜取り戻したいのです(1992年)

何世紀になっても会おうね(2000年)

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JR東海の「クリスマスエクスプレス」でした。
posted by 平井 吉信 at 12:59| Comment(0) | まちめぐり