2018年06月10日

死ねるまで夢を持ち続けんとね いごっそラーメン店長 田所幸衛さん


モネの庭を出たのは終園間際だった。
そのとき、ひらめいた。
昼の営業が終わっている「いごっそラーメン」が
17時に店を開ける時間ではと。

高知県東部で知らない人はいないラーメン店が
北川村にあることは数年前から知っていた。
それもラーメン一筋に生きてきたという業界物語ではなく
54歳で脱サラして奈良で始めたラーメン店が大当たり。
そして数年前に故郷へ戻られたのはおそらく60代半ば。
現在は70代の前半と推察される方。
人口1,200人の北川村で唯一のラーメン店。
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調べてみたら半径2km圏に約1,000人程度の人口しかない。
本来はこんな場所で成り立つ業種ではない。
なお、店の名前が「店長」である。

興味ある人はリンク先をどうぞ。
https://kochi.keizai.biz/headline/156/

動画で見たら、1杯のラーメンにかける気持ちが伝わってくる。
https://www.youtube.com/watch?v=gOU9Cs7xMnc

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ただ、おいしく食べてもらいたい、そして北川村へもっと足を運んでくれたら―。
そのお気持ちがこの店を唯一無二の存在にしているのだろう。
ぼくが入店した直後に京阪神のプレートを付けた車が入ってきた。
ブログでご紹介したくなったのはグルメ紹介でもグルメ体験自慢でもない。
(そもそもグルメではないし、徳島ラーメンを食べたのだって記憶にないぐらい遠い昔。それぐらい普段はラーメンと縁がない)

店内には北川村の写真がずらり。店そのものが郷土愛を語っている
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そんなぼくが滋味深い食品としてラーメンを食べたくなることがある。
ぼくがわざわざ足を運んでいただいたのは次の4店しかない。
相生町の麺屋藤、牟岐町の牟岐55ラーメン、宍喰町のChannel R55(現在は一時休止中)、室戸の両栄美人(山下のおばあちゃん、閉店されたのかも)。
それにしても四国の東南部にはどうしてこんな魅力的なラーメン店があるのだろう。

(以下、本ブログの記事)
→ Channel R55 手延べつけ麺 寒茶 http://soratoumi2.sblo.jp/article/175212301.html
→ 牟岐55ラーメン http://soratoumi2.sblo.jp/article/118378121.html
→ 麺屋藤 http://soratoumi2.sblo.jp/article/59799683.html
→ 両栄美人 http://soratoumi2.sblo.jp/article/183504308.html

店の名物は塩バターラーメン。
ネギともやしがたっぷりの外観。
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野菜の林をかきわけると
麺とチャーシュー(5枚も)が現れる。
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スープの後味が良く量が多いのに胃がもたれない。
写真を手早く撮り終えると(それが作り手への礼儀)
一心不乱に麺を口に運びスープをすする。
厨房に見え隠れする田所さんの後ろ姿から
一期一会と思って一杯のラーメンをつくる姿勢が伝わってきて胸が熱くなる。
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やさしい風味のスープに
バターが溶けてくると
濃厚な幸福感が顔を出して飽きさせない。
そして好みに応じて店主手作りの柚子胡椒を途中から入れていくと
また別の世界へ連れて行ってくれる。
(北川村、馬路村、木頭村は隣接する柚子の名産地である。柚子の香りでは意外にも上勝産がいい)
スープはできるだけ飲み干したいけれど、体調の許す範囲で。

時間の経過とともに食べる人の生理的な体験を計算して
味わいの変化を提供されている。
でも、店は気取らない、さりげない、気配りがあっても気を使わせない。
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食べ終わると身体のバイタルサインが上がったような気がして
次の一週間の元気をもらえる気がした。
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店内に貼られた切り抜き記事には
「死ねるまで夢を持ち続けんとね」との田所さんの言葉が掲載されている。
店もラーメンもInstagramに投稿しようという雰囲気ではない。
そこに田所さんのメッセージがあるよう。
見かけじゃないよ、味だけでもないよ。
わかる人にはわかるけど、大切なものがあるよね。
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それは、店と客の協同作業でつくっていく料理。
実にこの店のメニューも田所さんと常連さんとで作り上げたと聞いた。

今回は「モネの庭 マルモッタン」にやってきたのだけれど
田所さんは地域が元気になればいいと考え、
その先鞭として自分の店を位置づけておられる。
お客さんとともに盛り上げることは、
地域を盛り上げる力に変えることができるのでは?
小さな店ができうるささやかな挑戦、のような誇りさえ感じられる。
ラーメンにも田所さんの姿勢にも心打たれてしまうのだ。
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ここから自宅まで約140kmあるけれど
夕陽の土佐湾を見ながら満ち足りた気分で
(松岡直也を流しながら)
室戸を経由して帰途についた。

追記
「店長」の動画を見て何かお感じになられましたか?
一刻も早くお出ししたい、麺の良い状態で提供したい、
との思いが伝わってくる。
(だから長々と食べる前に撮影してはダメですよ)。

てきぱきとやっているのにバタバタしない。
それは動作にリズムを持って止まる前に制動をかけて
急な動作のなかにもやわらかいつなぎ(時間)を持っていること。

(これはあくまで想像だけど)
もうひとつは、相手を楽しませるパフォーマンスもあるかもしれない。
でも、ぼくが感じるのは
プロフェッショナルは、いつも結果を出さなければならないので
その状況に持って行く儀式を持っているもの。
イチローのルーティンなどスポーツ選手の決まり切った姿勢や習慣もそうである。
この動作をやっていると「無意識」の領域でスイッチが入る。
人の動作でもっとも強くかつ創造的に対応できるのは
「無意識」のときだから。

「できる人」というのは所作に現れる。
(わかる人にはわかるけど、わからない人にはまるで気付かれない)。
「花」がある人は意識してか無意識かは別にして
「所作」「立ち居振る舞い」に、きらめき、艶がある。
それで相手を瞬時に納得させ、賞賛の感情も抱かせるが
安心させたり落ち着かせたりすることもできる。

相手が見る目があると判断したら
「花」を意図的に隠して対応してみる。
そこから相手の反応を見て相手の度量を図ることもできる。
(ぼくはそう思ってときどき実践している)

所作から感情を動かし、感情から成果や共感を導き
さらに所作へ戻っていく。
人が生きていく路はいくつもあれど
路はどこまでも続いていくようだ。
posted by 平井 吉信 at 23:34| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2018年06月09日

カフェは未知のメニューをひもとく場所


料理の名前を知らない、と書いたら
ほんとうに知らないの?と聞かれた。
(知らないったら知らない。意味がない発音の羅列なので覚えられない。記憶の容量は限られているのに生きていくのに困らない情報は省きたいよ)

ブログの読者から
ラテもコーヒーの新しい飲み方の提案だよ、と教えてもらった。
(忘れないように掌にラテと書いて711に行ったら100円コーヒーにあるではないか)
おそらく2010年より前にはなかったのだろう。低温ジュースやスムージーと同じで。
(うちは10年も前に韓国製の低速回転絞り器を導入しているけど)

ネアンデルタール人は石器をつくって使ったけれど
それが数万年、いや10数万年変わらなかったらしい。

一方でホモ・サピエンスの石器や道具はどんどん進化してネアンデルタール人と共存していた時代では投擲機(飛び道具)まで使っていた。その頃ネアンデルタール人は数百世代前の祖先と同じく槍を持って大型動物に立ち向かっていたらしい。そのため返り討ちに遇って怪我をすることもあり長寿を全うするのはむずかしかったともされる。この差は保守的な性格ということもあるけれど、暮らしている集団の大きさの違いとされている)


いまだにPHSを使っていてケータイを使っていないし
(スマートフォンは実験用に導入したが、目的はレスポンシブWebの確認だけ)
そのWebサイトのデザイン(HTML+CSS)は設置して20年変えていない。
スマートフォンで何の支障もなく見ることができるから。
(デザインを変えてはいけないと思っている。地域の人がなじんだバタ臭いオリジナルパッケージを変更した途端、売上が落ちる、クレームが殺到するのはよくあること)
TVはブラウン管の15インチだし。
そうか、ネアンデルタール人のDNAなのだと気付いた。
(生活習慣は保守的と気付いた)。
そう、ぼくはネアンデルタール人の末裔だったのだ。
だから、ネアンデルタール人のことを「旧人」などと呼ぶと
「違う! ホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシス」と訂正したくなる。
(マニアックな話でごめんなさい。要は新人と言いたいだけ)
(だってホモ・サピエンスと混血しているのだから。もしホモ・サピエンスのあなたが5万年前の中東でネアンデルタール人と出会ったなら恋に落ちて小林明子の歌をうたっていたとと思うよ)

ラテ、スムージーなどと言われると
わあ、陳腐化した言葉を避けるマーケティングかと反射的に思ってしまう。
「全然いけてるちょいエスニックテイスト的ふわとろラテっきたああ♪」
と言いながら
視線はずしてカラフルな小物をあしらい
自分を中央からはずすとともに脚が長く写るよう下からあおって
撮影後に美白処理は必須、
おしゃれにネコの髭を描いて、瞳にきらきらを入れたらいいのです、たぶん。
(目を大きくするのもキモですよ、大切なことですから強調しておきます)

そんな「カフェ」ばかりだと
料理も飲み物もそこそこだけど雰囲気を楽しむ場所になってしまう。
ということで、カフェからもっとも遠い存在なのに
怖いもの見たさに行ってしまう好奇心。

このところカフェでどんな音楽がかかるか注目している。
(目の付け所が違うって? でもJASRACは誰のための組織? 作者や演奏家のためになっているのかな?)
ヘイリー・ロレンも数カ所で聞いたが
ナラ・レオンも多い。
カサンドラ・ウィルソン
メロディー・ガルトーの名を挙げる人は気がきいている。
でも聴き飽きないのはナラ・レオン
(雨の午後などに流れていると確かにいい。ぼくもCDを持っているので)

話がそれてしまった。
ここは高知の帯屋町。
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地元の食材を使ったカフェがあってよく利用する。
四万十豚と地元野菜の温野菜のこのメニューの価格はお伝えできない。
(手頃という意味。都市部の人はこの価格を当てることはできないでしょ)。
でも見るからに健康的な感じがする。
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さらに+250円でスイーツと地元高知の緑茶がつく。
高知は実は茶所(梅原さん、ごめん)。四万十川や仁淀川流域は川霧が立つ。
今回の茶は、日高村の霧山茶だった。
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さらに歩いて7分、鷹匠町の古民家でのランチ
(まちなかでこれをいただけるとは)
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はりまや橋から歩いて数分。
シャッターが空いたばかりの店で。
二階から道行く朝の雑踏を見ながら。
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土電(土佐電氣鐵道株式會社の電車で「とでん」と読む)が行きゆう。
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場所は変わって松山の大街道。
地元の人なら誰でも知っている老舗の喫茶店。
3階まであるけれど、2階にはテーブルが6席とそう広くない。
照明は暗く自然光を採り入れようとしている。
それでも女性客(1人または2人)が次々と訪れる。
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ランチメニューではパスタのセットを。
「あさひ」や「ことり」もそうだし、麦飯もそうだけど
甘めの味付け。市駅前の「でゅえっと」もそうかな。
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追加のコーヒーがいい(+200円)。
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カフェメニューではサンドイッチを。
サラダとヨーグルトが付いてくる。
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地域で長年営業してそれが親子代々受け継がれ
客も世代を引き継いで来店するという関係。
必ずしも味が尖っているとか、接客がいいとかではなくても
小さな店の良さは理屈を越えた関係性にあるような気がする。
そうは言っても、パスタに合わせる食後のコーヒーが
濃すぎずこくがありすぎないのに品質感は高い。
わざわざ季節のスイーツを予約して来店される人も多いようで
ぼくの前に座っていた二人組はブルーベリーのなんとか、を予約されていた。
(「なんとか」でごめん。ブルーベリーのフォッカッチュと言ったか、ブルーベリーのミネソタローマと言ったかは忘れた)

カフェは未知の食材に出会う闇鍋のような楽しさがあるね。
(ほんとうは料理よりもカフェに来ている人を撮りたいけれど、そうはいかないから)
posted by 平井 吉信 at 00:44| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2018年04月25日

きょうもいっぱいでした カツカレー


前回、偶然前を通りがかって
いい匂いと人の列に並んで入った神保町のとある店。
(後で名店だと知った)
今回はわざわざ行ってみた。

混んでいました。行列は20人ぐらい。
でも気にしない(といいながら時計をちらちら)
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キャベツが少なくなったかな。
(前回)
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それは気にしない。店を続けていくことが大事だから。
これから日比谷線に飛び乗って急いで会議へと出かけるのだ。
タグ:2018
posted by 平井 吉信 at 23:25| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

駅ナカからあんパンを究めてみる


ご存知東京駅。
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そして駅ナカへ。

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  .。'*・☆、。・*:'★     .。・*:'☆
 ☆、。 ・*'★ .。 ・':....*.:'☆        .。・:'*・':'・★

あんパンを切ってみれば
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小豆のずっしりと詰まった小部屋があった
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あんぱん専門店の豆褒美 
タグ:2018
posted by 平井 吉信 at 23:14| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2018年04月07日

振り返っても誰もいないおいしさ 桜に莓に 季節が通り過ぎる 


大都会に住んでいるとマーケティングの渦に巻かれて暮らしている。
春が来ると(季節の先取りとして通常1〜2週間前)
春の季語に載せて購買意欲を刺激する記号が溢れる。
いちごのスイーツ、桜の和菓子…。
食と季節をわかりやすく見せてくれるのは
地方ではなくて都会かもしれない。

まずは季節があり、
季節の変化をもたらす万物の変移がある。
その気配を感じられたら
風土との一体を感じられる。
それには地方がいい。

徳島は知られざる食材の宝庫であり
旬の食に囲まれた暮らしは豊かである。
生命体の盛り、華がそこはかとなく感じられる。
それが栄養であり滋味であり
目に見えない精力をいただく気がする。
(思い出してください。瀬戸内海、紀伊水道、太平洋とミネラル豊富な清流が海に捧げるプレゼントを。自然界のミネラルに裏打ちされた多様性が徳島の食の本質)

ここ数週間、生活は桜とともにあった。
徳島の地で野に咲く花はもちろん
人がつくる果物や野菜も含めて
それを愛でつつ、食べることは口福であり
生きている幸せを実感できるのではないだろうか。


脇町の川田光栄堂で求めたのは桜餅。
和菓子は見かけで判断できないものだけど
この桜餅は香りを大切にていねいにつくられている。
目を閉じて、今年の桜に思いをはせるひととき。
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こちらは徳島市の郊外、佐那河内村だけで産するイチゴ。
さくらももいちごと名付けられている。
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ほとんどが大阪の卸売市場へ出荷されるため
徳島県人でも食べたことがない人、見たことさえない人も少なくない。
ぼくもこれまでの人生で初めて店頭に実物が並んでいるのを見た。
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(先端がやや色づきが悪いだけで味は変わらない。地元JAの売店で普通に買えるけれど価格はお伝えできない)

続いて莓のシフォンケーキの話題。
中土佐の風工房のイチゴのシフォンケーキは
甘さたっぷり、そして塩味とイチゴテイストのたっぷり感がわかりやすい。
(ベタな訴求は地域のソウルフードならでは)
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それに対して、素材感を大切にていねいにつくる人がいる。
→ 以前の紹介記事 http://soratoumi2.sblo.jp/article/182064450.html

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この莓のシフォンは
果物としてのイチゴが感じられる。
菓子を壊さないぎりぎりまで素材感を閉じ込め、
しかも香り立つ(佐那河内の莓を添えてみた)。
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人生の最後でこんなお菓子を食べられたらと思えるような―。
作り手はhowattoの伊豆田裕美さん

続いて桜のシフォン。
こちらはさらに精妙なる香り。
桜の塩漬けの風味を引き出しているのは小豆の甘み。
桜の風味がさざなみのように立ち上がるが、
それも一瞬のうちに通り過ぎる。
いまのは何?と振り返っても誰もいない喪失感。
ほのかな香りが吐息を潤すよう。
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素材感を直截的に伝えようとしながらも
素材の組み合わせを「おいしさ」として再構築している。
作る人のやわらかな感性を伝えてやまない。

posted by 平井 吉信 at 19:30| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2018年02月11日

手抜きだけど (ぼくにとって)世界一おいしいカレー


理由は簡単。
自分で描いた味にするから。
食べたいカレーは、もこもこと濁った味ではなく
野菜の甘みと肉汁の適度な豊潤さがあるけれど
食べた瞬間においしいと思えるすっきりとしたカレー。

たっぷりのニンニクをオリーブオイルで炒めて焦げ目が付いた頃
大量の細かく刻んだたまねぎを投入してフライパンで炒める。
(たまねぎの甘みがカレーの基本になるので)
蓋をして蒸し焼きふうに。その間に別のことをできる手抜き。

同時並行で湯を沸かしながら
このところの寒波に対抗するため
身体を温める効果の高い刻み生姜を入れておく。
ニンジンの断片をハリオの電子レンジ調理容器で600W5分程度加熱して下ごしらえ。
そしてわきかけた鍋にニンジンを投入。
(さらに同時並行であらかじめ水に40分ほど浸しておいた米を。研ぐ際には最初に浄水器の水を吸わせていったん水を出して数回かき混ぜる。ぬかの汁を米に吸わせない。米を研ぐのは全工程で30秒という手抜き)

ほどなく炒めた玉ねぎが鍋に合流。
フライパンが空くので、塩を振った肉の表面を中火でさっと焦がす。
あとは鍋に入れて鍋のなかで肉は煮える。

鍋には赤唐辛子を2本入れて味のとんがりをつくる。
それを尖らせすぎないために、メイプルシロップを鍋にたらす。
(隠し味というより素材の強さを調整するという意味で)
阿波尾鶏の胸肉を使うときはバターをほんの少し鍋に入れることもあるけれど
この日の肉は余り物の豚バラの塊と阿波尾鶏のモモ肉の塊で
肉の脂の旨味があるので。

ぐつぐつ煮えてくる直前でトマトを1個半分に切って入れる。
この酸味と旨味は欠かせない。

たぶん酸味と旨味を辛みに加えることで豊潤さが出るのだろう。
そこに脂の旨味は欠かせないが、すっきり感が基調なので。

鍋はテルモスの保温鍋。
ぐつぐつ煮えたら火から降ろして保温する。
この間、約半時間。火を使わず煮える間にほかの用事ができる(手抜き)。

半時間後、再び弱火にかけて
ゴールデンカレーのルーを規定の7割程度入れて
3分かきまぜて火を止めてできあがり。

ルーは煮込まない。味見をしても追加のスパイスは不要と判断。
(これも常識)
ルーを7割程度に抑えるのは
カレーの味を支配しないよう
ルーはあくまで味覚の入口の導入役だけど
あとは素材のおいしさが主役となるよう。
(昔と違っていまのゴールデンカレーはひとつの完成形で何を足しても余分になる。だからルーを控えめに素材の風味を活かしつつ味の加減ができるようにしている。とろみが不足すると感じるときはレンコンパウダーや玄米パウダーを入れる。この作用でまろやかさ、コク、おいしさの持続性が向上する)

こうして1時間弱で(材料の下ごしらえに時間がかかる)
炊飯とご飯とさらに同時並行でつくっていたサラダができる。
(包丁とまな板を複数用意するのは生肉と野菜を分けて調理するため。先にニンニクや玉ねぎを切り、それから肉を切る。別のまな板でサラダをつくる)

料理をするのは気分転換。
(実は時間短縮のために台所を走り回っている。優雅にやっていられない。同時に調理をするとそうなる)
人間は手を動かすとなにかひらめくようになっているから
普段料理をしない人はわくわくしながら料理をしてみるといいかも。

味は?
もちろん掛け値なくおいしい。
小学校の頃から試行錯誤しながらつくってきたので無意識で身体が動く。
いまある材料で、そのときの体調や気候を考えて味を決める。
それに向かって短時間で仕上げる。

カレーは食べ終わるとすぐに冷凍するけれど
翌朝あたためるときは食べる直前にガラムマサラ系を少々加えて香りづけする。

見かけはともかくカレー専門店のカレーは
酸味や旨味が足りないのに味がぼけている。
きっと煮込みすぎているかスパイスを入れすぎているんだろうね。
(風味の引き算が必要なのでは?)
手抜きは料理を愉しむ方便であるとともに
おいしさに近づく手段でもある。
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おかわりのあとに思い出して撮ったので見映えはしないけど
おいしさは食べている本人が心から満足しているので。

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posted by 平井 吉信 at 23:51| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2018年01月21日

冬の短編集 野菜が足りない時季にあぐり窪川で


高知県西部へ泊まりがけの出張へ出かける途中で
あぐり窪川の日替わりの弁当(800円)
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JAが運営しているため
地元窪川の野菜と肉、さらに仁井田米ときた。
四万十ポークの下にもキャベツが。
レストラン風土には、感じのいい女の子がいて
彼女の笑顔を見るのが楽しみ。
(人生もがんばってね)

産直コーナーでは
期間中農薬不使用という金時生姜と新生姜を買ってみた。
(生姜といえば窪川だよね)
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ともに200円。ふとうてえい生姜ながよ。
(アイスや豚まんもようできちょる)
タグ:2018
posted by 平井 吉信 at 00:02| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2018年01月09日

料理はお客様と料理人との心の共演 気取らないみなみ食堂の和食(日和佐)


ここは日和佐の薬王寺門前、
みなみ食堂は、平成29年12月1日に開店したばかりの飲食店。
のれんには漢数字で三七三と縦に書いてある。
もちろん美波町(日和佐地区)のみなみ。
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2017/11/2017_15120048236585.html
(このところ食べ物の話題が続いているが、ぼくはグルメではない。ただ、食を大切に、それを届ける人のことを伝えたいと思っている)
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昼は、みなみ御膳(1,500円)と週替わりの定食(900円)の2品だけ。
夜は、予約対応で3,000円、4,000円のコース料理のほか、2,000円前後の食事メニューもある。
開店早々に盛況で12時過ぎにランチが売り切れる!という日もあったらしい(地元の目撃情報)。
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開店したのは、東京で和食の経験が豊富な児玉幸司さん、芙優子さんご夫妻。
(昨年末にご結婚されたそう。おめでとうございます)

料理は昆布を中心に出汁をしっかりと取りながら
地元の魚、鶏肉などを素材として用いる和食。
気取った店にしたくないと「食堂」と名付けている。
出される料理は手を抜かないが、
気軽に立ち寄れる場所でありたいとの願いを込めている。
デザートに胡麻のブラマンジェが用意されているのも珍しい。
(みなみ御膳に付いてくる。定食も別途200円で提供)
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ぼくはまだ定食しかいただいたことがないが
ていねいに料理され、美しく盛りつけられている。
お皿にわずかな痕跡すら残さず完食してしまう。

きょうの定食はぶり唐揚げ甘酢あんがメイン。
レモンやピーマンが乗っているのが冒険心。
子ども連れで3世代のお客様が来られたとき、
「ピーマンはだいじょうぶですか?」と声を掛けたそう。
親としては子どもが残したら自分が食べるつもりだっただろう、
「大丈夫です」と答えられたとか。
ところが、子どもは完食してしまった。
「おいしい!」
家ではピーマンを食べたことがなかったという。
これには親が驚いてお礼を言われたとのこと。
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思い起こせば、このような店は海部郡内になかったのだ。
(皿鉢料理、濃い味付けで量は満足できるという店は多いのだろうけど)。
繊細ななかに食材の豊かな海をつくりだす創作料理、
しかもメニューは絞りこんでいる。
(木曜定休だが食材の調達が難しいときは不定休で休むこともある。お電話でご確認くださいとのこと)

飲食店に来られたお客様には3つの表情がある。
来店して注文したあとの待っている顔、
食べているときの顔、
そしてお金を払うときの顔。
それがだんだんとほぐれていくのがわかる。
それが料理の力であり、お迎えする人の気持ち。

お客さま一人ひとりに目配りをしながら笑顔で声かけをするという
気配りやおもいやりが込められている。

飲食店は、神様であるお客様を店がおもてなしをする場ではない。
(ぼくはそう思っている)
料理をされる人が気持ち良く料理できるようお客として気配りをして期待する。
その気持ちを察して料理人が誠心誠意応える。
そこにうんちくも能書きもSNSも要らない。

もし、あなたがそんなお店に行ってみたいと思うのだったらおすすめです。
ただし、注文を聞いてから作り始めるので少々時間はかかります。
この写真の定食も鶏肉をオーブンに入れたのは注文後。
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そして、作りたてが音を立てて運ばれてくる。
料理とは、提供する人といただく人の共演だと思う人は
きっと何かを感じるでしょう。
(もしこれが東京なら行列ができる店になっていたでしょうに、あえて日和佐で開店されたこと。移住コーディネータの小林陽子さん、やりましたね)

おふたりの門出を心から祝福いたします。
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みなみ食堂
電話:0884-70-1497
所在地:海部郡美波町奥河内字寺前79-1
営業時間:11:30〜14:30(注文締め切り14時)、夜は予約対応
定休日:木曜日

みなみ食堂に限らず、町内の飲食店がともに繁盛して欲しいと願っています。
(ほかのお店様も折に触れて紹介するつもり)
posted by 平井 吉信 at 22:26| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2018年01月08日

howatto(伊豆田裕美さん)の焼き菓子の話題を続けて

前頁からの続き
翌日、「ココナツのサブレ」と「ビスコッティ」(チーズ)をいただいた。
今回はおろしたてのさかもとこーひーの豆で挽いた深煎りのコーヒーで。

食べ物を評価するとき、素材の風味を活かしたと表現されるけれど
素材を活かすとはどういうことだろう。
小麦粉をそのまま焼いておいしいかどうかはわからない。
ところが、素材を混ぜてそこに温度の変化を加え
水分が抜けて香ばしさがつくと(すなわち焼くということ)
元の素材のエッセンスが顔を出してくる。

ということは、
素材を選ぶこと、
そのブレンドを代えること、
熟成の度合いをはかること、
熱を加えることで無限の変化が現れる。

素材の味を活かすとは
砂糖を控えるとか、プレーンに近づけるといったことではなく、
数限りなく試行してつくりこんでいくもの。
強いていえば、素材風味をそのまま使うことではなく
雑味さえもブレンドの妙(旨味)に昇華しつつ
元の素材の個性を再構築すること。

例えば、酸味のない甘いだけのトマトはおいしくない。
酸味と甘みと旨味が高度にそそりたっていないと。
おいしいトマトはまず甘みが舌を滑り出し
口いっぱいに立ちこめて酸味が咽を通り抜け
旨味の後味が余韻を残すが、それもいつのまにか消えていく―。
(ぼくがいつも買っているK農園のトマトはそう)

ブレンドによる引き算がうまく働き、
ブレンドによる足し算でピークを動かしながらも
個性と調和が見えたとき、おいしさにつながるのではないか。
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一口運んだとき、ふいにこみ上げるものがあった。
自分が納得いくまでやってみたかったのです―。
作り手の言葉にならないメッセージが届けられた気がした。
posted by 平井 吉信 at 15:58| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2018年01月07日

プレーンなシフォンケーキが描く世界観 「howatto」(ほわっと)の焼き菓子


前頁から続く
ナガヤの母屋には、吉田絵美さんが運営するカフェと雑貨店がある。
この空間の心地よさは場の力というかおだやかな吉田さんの醸し出すもの。
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そのせいか、次々とやって来られるお客さん(女性が多い)が
やわらかい雰囲気をまとった方が多いように思う。

吉田さんのカフェで
毎月第1土曜日に手作りの焼き菓子を出品される女性がいらっしゃるとのこと。
きょうはその定期販売の第1回目。
作り手の伊豆田裕美さんにお話を伺ってみた。
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― ブランド名のhowatto(ほわっと)とはどんな由来ですか?
食べると心がほわっとするような焼き菓子を提供したいと思って付けました、とのこと。

いただいた名刺に書かれていた言葉は、
「おいしい」を大切に、丁寧に。

傍らで素敵なお母様もサポートされていた。
気取らないけれど気品のある方でお話をするのが愉しい。

この日、出品されていたのは以下のWebを参照いただくとして
https://www.howatto.jp/
https://www.facebook.com/howatto/

実は伊豆田さんのシフォンケーキは
おいしい(それもかなり)との評判をさまざまな人から聞いていた。
https://setouchifinder.com/ja/detail/21070
そこでシフォンケーキと焼き菓子をいくつか買って自宅で食べてみた。

まずは、定番のシフォンケーキから。

(ぼくが20代の女性だったら)
とにかく、めっちゃおいしいんです。
もう最初の一口でノックアウト。
とても上品な味でした。などと書くか書かないかは別にして
このシフォンケーキ、別世界に連れて行かれる感じ。
(紅茶は、トワイニングのクオリティ・ビンテージ・ダージリンを3分の香り重視の浅めの抽出で)
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しっとりとした歯ごたえ、
そして口溶けのあと、天国的な余韻を残して消えていく。
甘みは控えめだが、えも言われぬ幸福感。
プレーンなシフォンケーキがここまで人の心を動かせるのかと。
(おおげさと思う人はぜひ自分の舌で確かめて欲しい)。

それはつくっている伊豆田さんが揺るぎない思いで
(関西の菓子メーカーにも勤務されていたらしい)
科学的な根拠と、こうすればおいしくなるという信念でつくられているからだろう。
「おいしい」を大切に、丁寧に、というのは、彼女の世界観と気付いた。

ブログでは伊豆田さんの世界観が身近に感じられる。
https://howatto.wordpress.com/

翌日、冷蔵庫に入れていた「マロンとエスプレッソのシフォン」も。
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(直前に電子レンジ200Wの30秒〜60秒で冷たさも熱も感じない微温に戻している)

コーヒーは千葉県から取り寄せている浅煎り豆をハリオV60ドリッパーで薄めに手煎れ。
こちらは栗とコーヒーが積極的にお迎えに来るというわかりやすさ。
休みの日の朝にコクのある贅沢感が漂う。
(基本のトーンはプレーンと同じだが、舌の肥えている人はプレーンの突き抜けた世界観により驚くだろう)。

地元の素材をていねいに仕上げることから生まれる焼き菓子。
でも、量産することはできない。
ほんとうにおいしさを求めて、ていねいにつくる人にはわかる切なさ。

続く

追記
howattoさんの次回の焼き菓子の販売は、以下の場所です。
→ 直近予定はブログで確認ください。https://howatto.jp/shop/

■9/1㈯ nagaya. (毎月第一土曜日)
徳島市沖浜町大木247(ナガヤプロジェクト内)
12:00〜18:00
焼き菓子の販売と、喫茶スペースではケーキプレートも。

■8/4㈯ nagaya. (毎月第一土曜日)
徳島市沖浜町大木247(ナガヤプロジェクト内)
12:00〜18:00
焼き菓子の販売と、喫茶スペースではケーキプレートも。

■7/14㈯ monde jacomo
徳島市東船場町1丁目18番地
11:00〜19:30

■7/7㈯ nagaya. (毎月第一土曜日)
徳島市沖浜町大木247(ナガヤプロジェクト内)
12:00〜18:00
焼き菓子の販売と、喫茶スペースではケーキプレートも。

■6/28㈭ 天然酵母サンドのお店futaba 
【futaba メロンパン祭り】
徳島市安宅1丁目7-40
9:00〜17:30
焼き菓子の販売

■6/17㈰ なのはなメルカート
徳島市上八万町西山1430-2(なのはな徳島)
9:00〜12:00
焼き菓子の販売

■6/6㈬ frelu 
徳島市南庄町2丁目51
12:00〜18:00
焼き菓子の販売(委託販売)

■6/2㈯ nagaya. (毎月第一土曜日)
徳島市沖浜町大木247(ナガヤプロジェクト内)
12:00〜18:00
焼き菓子の販売と、喫茶スペースではケーキプレートも。

■5/20㈰ なのはなメルカート
徳島市上八万町西山1430-2(なのはな徳島)
9:00〜12:00
焼き菓子の販売

■5/5㈯ nagaya. (毎月第一土曜日)
徳島市沖浜町大木247(ナガヤプロジェクト内)
12:00〜18:00
焼き菓子の販売と、喫茶スペースではケーキプレートも。

■4/30㈯ ナガヤ縁日 コーヒーサミット
ナガヤプロジェクト
徳島市沖浜町大木247
11:00〜16:00
可否庵、蛮珈琲、あめつち珈琲、KAMIYAMA COFFEE、いかりや珈琲 &各店舗のコーヒーにぴったりなパン・スイーツ オーバッシュクラスト、寧日、モリグチャウダー、honjima bakery…さん達と一緒に出店します。
​焼き菓子の販売

■4/7㈯ nagaya. (毎月第一土曜日)
徳島市沖浜町大木247(ナガヤプロジェクト内)
12:00〜18:00
焼き菓子の販売と、喫茶スペースではケーキプレートも。

■4/1㈰ なのはな祭り
徳島市上八万町西山1275(なのはな徳島)
9:00〜13:00
焼き菓子の販売

■3/3(土)nagaya. (毎月第一土曜日)
徳島市沖浜町大木247
(ナガヤプロジェクト内)
12:00〜18:00
焼き菓子の販売と、喫茶スペースではケーキプレートも。

■2/3(土)nagaya. (毎月第一土曜日)
徳島市沖浜町大木247(ナガヤプロジェクト内)
12:00〜18:00
焼き菓子の販売と、喫茶スペースではケーキプレートも。

■1/14(日)ねこねこフェスティバル2018 in ボートレース鳴門 会場
鳴門市撫養町大桑島字濘岩浜48-1
9:45〜16:30

posted by 平井 吉信 at 13:37| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2017年12月31日

年越しのどん兵衛


別に新聞の全紙広告を見たからと行って
どん兵衛鴨だしを買いに走ったわけではない。
たまたま家にあったから。
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動画のCMはうまいよね。
http://www.donbei.jp/cm/
(えっ、吉岡里帆が可愛いって。そんなことはわかっていますから)

ここにあるのは、どん兵衛をどんな場面で食べて欲しいかということ。
一人の切ない感情をツボを押しながらも包み込み、
(社会の底流を流れる感情をうまく捉えているね)
季節のイベント(非日常)を滑り込ませて
クリスマスだから…、正月だから…いいかと。

日常のひとこまを幸福の場面として見せて
そこに感情移入できるキャラクターを配している。
旬のタレントということもあるけれど
そばにいて欲しいふしぎなVR彼女=どんぎつね(キャラ)=どん兵衛の化身のイメージで
自分で気付いていない「あったらいいな」を掘り起こしている。
(ヴァーチャルではないリアルなぬくもりの象徴としてのどん兵衛)
場面(感情)からものへの転換の方程式に乗せられて
買いに行く人いるだろうね。
ものが売れていくってこういうことだよね、いまは。
(このCMなら騙されててもいい=買いに行ってもいいと思える)

大塚のボンカレーも同じ手法だけど。
https://www.youtube.com/watch?v=qTQCM0OFvO0
(マスメディア広告がソーシャルの感情を取り入れたという震災後のマーケティングの共通項かも)

ぼくは餅を入れて食べた。
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鴨だしの甘みとネギの香ばしさを噛みしめつつ、
まぶたが湯気で曇り、身体はぬくもった。
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(あっ、いまどん兵衛を買いに行こうと車のカギを持った人、いませんか?)
タグ:そば 2017
posted by 平井 吉信 at 23:53| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

年の瀬の香川県小旅行その1 仏生山のうどん店(龍雲)


例年なら除夜の鐘を聞きながら仕事をしているのだけれど
昨日で仕事を納めた。
墓参りの後、神棚と仏壇と荒神棚の清掃も終わった。
(このブログでご存知のように元日は祝詞と読経から始める)

年賀状は書かない(書けない)。
時間的にもそうだけれど
多くの方々と顔を合わす関係で
誰に出す、出さないの区別が不可能になっている。
正月だけ思い出したように年賀状を交わすのは
形式なぞればすべて良しという人間関係の免罪符のようにも見えてしまう。
(お出ししている人を批判しているのではない。人間関係が不器用なのだ)

そこで、それらの人々も含めて
すべての人々、生命(生態系)にとって良きことを
祈るように新年を迎えるようにしている。
(年賀状というかたちはなくても、伝わらなくてもそれでいいと思っている)

大晦日になって外出することにしたのは
数年前からお世話になっている国の機関に属する親しい人が
仏生山の寺のうどんを食べて感想を聞かせて欲しいと言われていたから。
(単に仕事関係を越えて心が通うものを感じるので)

そこで鳴門経由で長尾街道から仏生山へ入り、空港方面へと抜ける。
塩江温泉を通って穴吹から戻るという道筋。
昼近くになって出かけた。

東讃に入って、マルタツの極上のかけうどんを思い浮かべたが
大晦日は休み。
国道11号から長尾街道へと入り、
迷路のような細い路をたどって仏生山公園の対岸にある法然寺へと着いた。

寺の駐車場へ導かれると敷地内にうどん店(龍雲)がある。
13時半をまわっていたが、のれんがかかっていた。
ありがたいと思う。
ここは法然寺ゆかりの社会福祉法人が運営されているようだ。
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外で順番を待つために名前を書く。
テントのまわりにはストーブが用意されている。
(こういうところから違うのだ)
すぐに名前を呼ばれて店内へと入った。
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知人もすすめていた坦坦つけうどんを注文。
大を注文してみると量の多さに驚き。
エビの天ぷらも注文したので
食べきるためにひたすら口に運ぶ(満腹中枢が動き出すまえに)。
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最初はそのままつけて食べて
途中から温泉卵を割り入れ
最後はご飯を入れて雑炊ふうに。
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風味はごまだれの甘辛。
甘さを抑えてもいいかなと思うが、
それよりも感心したのは、お店のスタッフの対応。
靴を揃える、席を回って声をかけるなど
40の客席に気を配っておられた。

お客様は決して神様ではなくあくまで店と客は対等。
むしろ立場の違いを超えて
互いに思いやりを持って接することが大切。
(いただく側と提供する側の共通点は感謝を送りあえること)
客は、店に迷惑な行為は慎むのが自然だし
店は客に価値観を押しつけない。
(店の志と同じ水準の客層が集まる傾向がある)

ここは社会福祉法人が運営されている。
四国では、高知市の土佐茶カフェと双璧。
身障者のスタッフが働いている、という色眼鏡は必要ない。
提供品質そのものがすばらしい。
(世界観を押しつけるマニアックなさぬきうどん店に興味がないので)

お店の繁盛をお祈りします。
posted by 平井 吉信 at 20:01| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2017年12月10日

冬に摘む南国のお茶の世界がほのぼのと。宍喰の寒茶物語


茶は毎日飲むもの。
玉露や薄茶はたまに取って置いて
番茶(徳島では乳酸発酵させたもので全国的な番茶とは違う)や緑茶が日々の茶である。

ところが正月を迎える頃、茶摘みをする地区がある。
徳島県最南端の宍喰町では、
冬の寒さに負けじと厚い葉をわざわざ製茶して
寒茶と名付けている。

寒茶は野良仕事や食卓で飲まれるもので
ぐらぐらと熱湯で湧かして抽出しても苦みやえぐみが出ない。
それどころか、ほのかな甘みや酸味を感じつつ、ごくごく飲む。

ところが昨今では、茶を煎れて飲む人が少なくなってきた。
さらに、煮て飲むとなるとおっくうになる人もいる。
(そのまま熱湯に入れてもおいしいのだが煮出さないと旨味が出にくい)

そこで、湯呑みに湯を注ぐだけですぐに飲めるようにしてみた。
開発されたのは、宍喰にIターンで来られた方。

湯を注ぐだけで誰でも寒茶のもっとも好ましい風味が瞬時に味わえる。
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それどころか通常の寒茶の抽出法では
このまったりとしたスープのような旨味を出すことは難しい。
一見して普通のティーバッグでありながら
寒茶の本質を引き出したところが秀逸。
(通常の寒茶の茶葉からはこの風味は出せないよ)

具体的には茶葉を目に見えないほどの微細な孔を施すことで
旨味を存分に引き出すことに成功した。
しかも煮出すことがないため、風味が濁らず舌触りがなめらか。
(こくがあるのにすっきりしているのはホンモノの食品の共通点)
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もちろん、カフェインやタンニンがほとんど含まれないので
寝る前に飲んだり体調の思わしくない人にも安心して奨められる。
日本で唯一無二のこのお茶「寒茶物語」は
道の駅宍喰温泉の直売所「すぎのこ市」で手に入る。
このブログでも紹介しているように
徳島県南部には見どころがありすぎるので(だから目的地にたどり着けなくて困る)
ドライブがてら出かけてみては?

すぎのこ市場
徳島県海部郡海陽町久保字板取219-6
道の駅「宍喰温泉」内  080-6388-1831
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→ 四国の秘境、寒茶の里の女たち(日経BP記事)

→ かけがえのないこと 宍喰の寒茶のある暮らし そして甘みと旨味が溶け込んだ「寒茶物語」

追記
ほんものとは、決して自ら語らないし誇示しないけれど
それを見つけて共感するだけでも
生きていく力や優しさになるのでは?

posted by 平井 吉信 at 12:15| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2017年12月09日

東讃のさぬきうどん店 夢見心地のかけうどん 


東讃のある場所で打ち合わせがあった昼、
数年前に開店したうどん店に入ってみた。

外でメニューを見ていると
「なかでもご覧になれますよ」と。
てきぱきとした応対と笑顔の気配り。
それでもファストフード店と違うのは
若い店主と従業員が愉しそうに雑談をしているところ。
そこにいるぼくも愉快な気分。
仕事が楽しいから笑顔が自然に出る。

さぬきうどんの店に雰囲気は誰も期待していない。
ぼくはセルフ店は好きではないが、ここはセルフではない。
そして飾らないのに居心地がいい。
(うるさい活気の店、静まりかえった店、決まりごとを求める店も居心地は悪いでしょう)

そしてうどんが運ばれてきた。
注文したのは、かけうどんと天ぷらの盛り合わせ。
(両方で600円台だったと思う)
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うどんをいただいて何も書くことができない。
これがうどんの出汁かと思うほど、上品な風味。
あくまで澄んでいるが滋味深い。
目を閉じれば夢幻を漂う心地すらする。
(さぬきうどん店はが後味が悪い店が少なくない)
うどん店で心が満たされた唯一の場所。
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引田と白鳥の中間地点にあるこの店の世界観を味わうために、
来る価値があると感じた。
もうこれ以上のうどんには巡り会わないと思えるし
これ以上も求めたくない。
末長くご繁昌を、と願わずにはいられない。


追記
飲食店の店数評価のサイトはあてにならない。
載りたくないのに載ってしまったと嘆く店主が少なくない。
店の許可がなければ掲載しないなどのルールが必要と感じる。
デビューしたすぐの店は世界観を試行しながらつくっている。
それをつぶしかねないのが例のサイトなのだ。
(点数と実力がまったく比例しないことだけが弊害ではない)。
だから投稿しないこと、評価をあてにしないこと。
そうすることで、良質の飲食店を守ることができる。

飲食店を長年続けることは大変なこと。
毎日の決まり決まったことを
経験で判断して仕上がりを調えていく。

いいお店は良質の客を必要としている。
それでいて客を選んでいない。
うんちくを語らない、客に指導などしない、写真禁止など張り出さない。
いつも変わることなく
湯気の向こうで笑顔を浮かべてこちらを見ている。

posted by 平井 吉信 at 21:00| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2017年10月24日

停電の立川SA そのとき灯りが戻ってきた


高知へ行く途中にある立川SAはよく立ち寄っている(常連?)。
そば粉100%の立川そばが目的だ。
打ち手の都合で一時中断していたときがあったが再開。

台風が過ぎたものの、JRは牟岐線も土讃線も徳島線も止まって身動きが取れない。
高速バスも発車はするが途中で一部区間は高速を降りるという。
(四国の公共交通機関維持のためになるべく使うようにしているのだが)
時間は決まっていて動かせない。
確実な方法は自分が運転すること。
風は強いが昼に近づくと収まってきた。

吸い込まれるように入り込んだ立川SAだったが…。
食堂の灯が消えている。
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厨房に人がいたので覗き込んでみると、
停電で困っています、とのこと。

そうなが。まあでも、やりゆう。
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店長を中心にお困りの様子。

でも、みなさんいい表情。
ポーズをお願いしたわけではありません。
切り撮ったのはカメラの使い手ですから。

幸いプロパンガスは使えるので
立川そばはできるということでお願いした。

外を見ると、見たこともないほど
団体旅行のバスがつらなって入ってきた。
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そばができたとのことで取りに行く(セルフサービス)。

太い麺を噛む。
出汁がぎりぎりのところで絡んでいる。
手打ちのノウハウで麺の表面に隙間があるのかもしれない。
大衆食堂ふうに七味をかけてすする。
(いいです、これでいいです)。
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ごちそうさま、店を出ようとしたとき、ぱっと点灯。
立川SA、停電から復帰しました!
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おばさんたちの顔に心からの笑顔が戻る。
それを見てぼくは、
きょう一日もよく売れますように!と声をかけて店をあとに。
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タグ:そば 2017
posted by 平井 吉信 at 22:38| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2017年10月22日

台風に備えたら県西部の脇町まで出かけてみる


台風が近づいているというので
仕事の合間を縫って準備を行った。
・飲料水の確保
・食糧の点検
・必要な機器のバッテリーへの充電
・ガソリンの補給
このようにして台風の準備を行っていると
それもかけがえのない時間に思えてくる。

準備が調ったので
雨が降っているが外に出てみよう。
雨脚が強まることを考えれば山間部や県南へは行きにくい。
そこで脇町あたりがいいだろうと県西部へと出かけた。

先日は直心庵でそばを食べたし昼を食べたあとなので
今回は楽庵へは行かないけれど
おいしいそばを提供することを求めつつ、
それだけにとどまならい心地よい空間をご夫婦が提供されている。
(距離が離れているので常連客ではないが自分の家に行くような感覚)

写真は少し前に行ったとき
さらそば
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生粉打ちそば
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脇町といえば、うだつのまちなみ、みまから、あんみつ館、オデオン座など
観光の見どころはあるけれど
菓子といえば、川田光栄堂ははずせない。

ていねいな菓子づくりはもちろん、新たな挑戦の気風も感じられる。
定番の「麦団子」はあん入りとあんなしがある。
万人向きはあん入りでこれは抹茶やすっきりとした緑茶でいただきたくなる。
あんなしは、菓子の地の魅力をそのまま打ち出した素朴かつ大胆なもので
これを出す店主の心意気が感じられる。

「脇美人」は、赤飯をはさみ、栗を載せている独創的なもの。
今回は、「麦恋し」も求めてみた。
見た目は地味で
流行の正方形の画面では映えないかもしれないが
(Instagramを見たいとは思わない。薄っぺらで)
その世界観は突き抜けていると思う。
素材を磨いて突きだしたかのようだが
そこに滋味あふれる和菓子の言葉が込められているよう。
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.。'.*.'☆、。・*:'★    .。.・'☆、。・*:'★
  .。'*・☆、。・*:'★     .。・*:'☆
 ☆、。 ・*'★ .。 ・':....*.:'☆        .。・:'*・':'・★


雨は降っている。
吉野川北岸をさらに戻っていく。
阿波町に入ってカフェを見つけたので立ち寄ってみた。

お店の入口には山で見かける木が窓の一部だけを隠す。
(というよりは窓からの景色にやさしさをめぐらす)
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店内には厳選された本が置いてある
(お客様がいらしたので撮影はしていない)
窓際に席を取って雨の舗道を眺める

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料理を待つ間に興味のある本を読む
「睡眠負債」について書かれたもの。

新作メニュー、マルゲリータのピザが運ばれてきた
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用の器、素焼きの印象の大谷焼にしては珍しい
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オリジナルブレンドコーヒーに、店主が読み集めた小説や絵本、
お母さんが家族のためにつくる手作りの「ハハゴハン」をご提供することで
「何度でも通いたくなる大人がくつろげるお店」になれればと店主の米倉恵さん。
2016年9月28日にオープンされたとのこと。
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ご自分の店を持つことは、自分の小宇宙をつくることであり
自分が生きる場所(活きる場、ステージ)で輝くこと。

コーヒー×本×ハハゴハン めぐる
阿波市阿波町大道北50-1
(徳島市内からだと、県道12号鳴門池田線沿いでアワーズ、ドルチェ、さらにコメリを過ぎて左手すぐ)
080-9838-2942
日曜定休 
9時〜17時30分(朝ごはん9時〜11時、ランチ11時30分〜13時30分)


雨のドライブも悪くない。
いや、最初から確信していた。
雨の日だからいい。
雨音はショパンには聞こえないけれど
雨の音はしっとりと歌い出すミディアムテンポの音楽のように
平穏なリズムで木訥に刻みながら
次に来る雨上がりを待っている。
雨はいつか上がるのだから―。


posted by 平井 吉信 at 13:49| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2017年09月30日

トマトラーメンが食べたくて…。


この店舗は店によって味が違う(質が違う)。
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以前は東予(具体的な地名は書かない)にて
出来損ないのようなものが続けざまに出てきた。
それ以来、東予ではこの店に行かなくなった。

徳島ではこの店が一番最初だったと思う。
期間限定で出ていると聞いたので。

以前にこの店で食べたのはこれ。
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三度のご飯よりもトマトが好きなので
カレーやみそ汁、鍋、そうめんつゆにはいつも入れている。
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鶏肉やパスタなどの定番料理もトマトをベースにつくる。
見映えはしないが、風味は佳し。
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トマトを使えば失敗なく誰でもおいしくできる。
魔法の食材といえばトマトでしょ。

この日食べたのは、温かいトマトラーメン。11月上旬までやっているようだ。
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良かったよ。

ところで、なぜトマトかって?
吉野川の夕陽を見たから。



タグ:ラーメン 2017
posted by 平井 吉信 at 23:32| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2017年09月20日

秋のひとときを洋菓子を眺めて過ごす夕暮れ 


仕事の帰りにふと見かけた洋菓子店。
まだ新しいお店のよう。
外装が落ち着いたなかにもかれんで
つい入ってしまう。
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こんにちは―。

入った店内は木で包み込まれた空間で感性の純度を感じる。
一つひとつ見せていただいてもいいですか―。
ガラス越しに間近でケーキを見つめる。
黄色と赤に彩られたお菓子たちの誇らしげな表情。
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子どもたちに指名されるのを待っている。
「これが欲しい。カップにうさぎさんがついてる」
子どもの声が耳元でこだましたような。
(卵不使用のプリン)
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瀬戸内レモンの果汁を使っている。
からっと乾いた島の風が店内に吹いているようだ。
心地よい酸味がすでに脳内の味覚神経をくすぐる。
(瀬戸内レモンのムース)
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いちごのケーキが寄り添っている。
次は誰が買われていくのかなと。
小さなお店のケーキたちの人生?に思いをはせた。
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九月の風は夏とは違うのだが
ときおりせみしぐれの余韻を運んでくる。
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と思うのだが、風立ちぬいまは秋♪
栗の実をモンブランでほおばってみるのも良いのではとも。
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フルーツではなく「果実」と書きたい。
ケーキの天井を果実畑にしたのは誰?
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さあて、そろそろ決めなくては…
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ふと壁面に目がとまる。
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これは…誕生日ケーキにキャラクターを描いたものですね。
とてもていねいに描かれていますね。

はい、いつも時間がかかってしまいますがと笑う。

秋の主役は、かぼちゃだけが主役じゃないけれど
いたずら好きの子どものためにわざわざ置いてある。
そのまわりの空間がパティシエの笑顔で包まれているような気がする。
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すみません。
わがままな客のひとりごとに付き合わせてしまいました。
これとこれをください、それからこれも。

ありがとうございます―。
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家族のだんらんに置かれたケーキ。
ランプの下で眺めているところ。
若いご夫婦の笑顔のようにやさしく
静かに菓子づくりに励む心のように静かで。
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追記

お店の名前はパティスリーリゼット。
(どんな意味だろう)
徳島市北矢三町にある。
(お店の許可をいただいて掲載しています)
タグ:菓子 2017
posted by 平井 吉信 at 23:20| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2017年09月12日

あんパンとイチジクの秋


あまい話題です。
嫌いな人はいないでしょう。

東京駅で見つけたあんパンの専門店から。
東京あんぱん豆一豆の豆褒美。
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中を割ってみればこのありさま。
なんともいえんぜよ。
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一転して日和佐のアジュール昭吾堂。
薬王寺前でカフェとともに洋菓子を。
(以前の店舗で売られていたクロワッサンがおいしかったこと)
今回は、イチジクが食べたいときに、なんとイチジクの…(商品名を忘れた)。
 → 季節のタルト(いちじく)
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特に要らないでしょう。
〆の言葉は。
タグ:菓子 2017
posted by 平井 吉信 at 23:10| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ

2017年07月30日

野菜を食べるなら よってね市(徳島県勝浦町)


JAの直売所の格差が広がっている。
先日は愛媛県内のある市の幹部から市内の直売所について
現地で状況を伺ったところ。
継続的に品質向上や消費者の視点からの作付を行いつつ
農業や食の啓発を行い拠点として高い志で運営されていることが伝わってきた。
なにより一人ひとりの農家の研究熱心さと良いノウハウはたちまち伝線(模倣)されるところがいい。
産地はそうあるべき。それが個々の農家の所得向上にもつながるのだから。
(でも閉鎖的な農村ではそれがうまく行かずノウハウを抱え込む)
だから、この直売所の理念を感じないまま
レイアウトや地産地消のレストランなどかたちだけ真似てもうまく行かないよ。

徳島県内ではどうだろう。
愛媛県内に匹敵する取り組みは見られないように思うけれど
よく通っているのは勝浦町のよってね市。

夏の野菜を心ゆくまで食べてみたいと思って
梅を漬けたいと思って
トマトを冷やして塩を振って食べたいと思って
これだけ買ったのに1,320円でした。
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適度に山中にあって(標高差をうまく利用できる、虫害が少ない利点を活かせる)
適度にまちに近くて(消費者の感性を汲んで商売ができる)
結果は良い作物を手頃な価格で供給いただいている。
(マーケティングとか演出という感じはしないところがいい。ただ農家の立場からはこれでいいのかとも思うけど)


posted by 平井 吉信 at 14:32| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ