2019年08月14日

広島と長崎の平和宣言2019 おだやかな時代の到来を信じて


広島市と長崎市の首長となる人は運命を背負っているかのようだ。

平和宣言(広島市、2019年) http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1110537278566/index.html

平和宣言(長崎市、2019年)
http://www.city.nagasaki.lg.jp/heiwa/3020000/3020300/p033237.html

この世界はナショナリズムとイデオロギーのぶつかりあいで
風前の灯火となっている。
(この危機感は感じられる人とそうでない人にくっきりと二分されるようだ。先の参議院選挙もそうだった)

資本主義も共産主義も行き詰まりを見せている。
どちらにも共通するのは貨幣経済を出発点としていること。
為替や株価などには関心が集まっても
異常気象の多発や食糧の自給には関心が高まらない。

国の施策が税金を使って国民を弱らせていくなかで
それを非営利の団体や有志が寄付や献身的な活動で
国民を支えているのが日本の姿。

もはや競争原理は不要だ。
政党とは良い政策を考えることを競わずに
権力を競う。
だから差別化を図るために対抗軸がころころ変わる。
(主義主張はあってもめざす理想はないのだ)
TPP反対と言っていた政党が与党になればTPPを推進しようとし、
権力を近づけるために自らの身上を変えてすり寄る政党や政治家を見てきた。
与党も野党もぼくには違いがわからない。
政党政治はすでに死んでいる。
(だからといって政治家や政党が信用できないから棄権する、というのは間違っている)

合区だから棄権する、人柄や主張がわからないから投票しないというのなら
(あなたの)未来は残念ながら拓けないと思う。
一票の格差が憲法違反であるという理屈なら
選べない県民、2県をカバーしなければならない政治家の存在は憲法違反ではないの?
憲法は国民の幸福のためにつくられたものだから
一人の独裁者(実質的に)が意のままに社会を動かしている現状は
憲法違反ではないの?

ぼくは憲法は改正すべきと思っているが
それは第9条の追加とか加憲ではなく全面改定が必要と思っている。
日本がめざす理想の社会を描き切れていないから。
部分的には生態系の保全とか遺伝子資源などへの言及が必要だし
平和への理想を掲げて核兵器の廃絶を世界に呼びかけることで
平和国家たる外交をめざすなどの理念を打ち出したいから。
(言論の自由が脅かされているいまの社会を見ていると憲法に欠陥がある、もしくは運用に悪意がある、ないしは三権分立が確立されていないなどと思える)。

憲法は改正すべきであったとしても
それがどんな動機でやろうとしているかが問題。
動機のわかりやすさからいえば
弱い者が行きづらい世の中から脱却することを訴える意味で
れいわ新選組の2人の当選は主張と行動が合致して明快だ。

でも政治を変える前に社会を変えていくことが必要だ。
なぜならいまの政治を選んでいるのはいまの社会だから。

愛、思いやりが生き方の基準(ぶれない軸)となって
誰かのために働く歓びが社会の規範となる社会をつくりたい。

もしそんな社会が数年以内に実現しなければどうなるか?
絶望と相互不信から貧困の進展、差別意識の増長と格差拡大、
やがては戦争へと突き進むだけだ。

松井市長、田上市長の志は凛と響き渡ったが
それを苦虫をかみつぶした表情で聞いていたこの国のリーダーの姿が画面に映し出された。

まずは一人ひとりが美しい未来をはっきりと描くこと。
文字でもいい、絵でもいい。
描いては家に貼っておくなどしていつも心に刻んでいく。
理想の社会を描いたら、その処方箋はやがて見つかる。
まずは理想を描くこと。

理想の社会を描くとしたらそれほど変わらない姿を描けるのではないか。
だからまず描くことが大切なのではないか。
ひとしずくの希望があるとしたらそこではないか。

もしあなたがお金がないことを不安に思うのならその必要はない。
お金よりも大切なこと。その価値は計り知れない。
そのことを大切に生きていくことで
年金が少なくても貯金が少なくてもなんとかなる。

不安を思い続ける日々はムダ。
いくら不安に思っても何も変わりはしない。
それよりも自分ができること、やりたいことに的を絞って
未来を信じて生きてみる。
(生きていくことに不安は感じなくていいよ。未来は意志の力でつくるものだから)

そのための知恵と行動を集めてみようと思って
「おだやかな経営」というWebサイトを開設した。
https://www.odayaka-keiei.com/

仕事の合間を縫ってでコンテンツがなかなか増えないが
夜寝るときも夢のなかで原稿を書いている。
朝起きたそのときは覚えているのだけれど文字として定着できていない。

それでも気付いたことがある。
「おだやかな経営」とは経営のハウツーではなく
経営を通して幸福になれる道筋を描いているのだけれど
(経営者だけでなく従業員や地域社会も)
土壇場のところで日本人が目覚めて
新しい次元(価値観)で生きていけるのではないかと。

理想の社会は貨幣経済のなかにないことが数百年をかけた社会実験でわかってしまった。
心あたたまる未来を描くとき
貨幣経済の弊害にまみれないばかりか、貨幣経済を味方にして
お金に溺れずお金を社会のために有効に活かすことで
(そしてそのことに重きを置かず結果として得られるものと捉えつつ)
社会を変えていく心を描きつつ共感する人たちに語り掛けるWebサイト。
「おだやか」とは新しい時代の合言葉になるのではないかと強く念じつつ。
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posted by 平井 吉信 at 21:26| Comment(0) | 山、川、海、山野草

台風チェックリスト(再掲)


台風銀座の徳島県海陽町にお住まいの日比裕子さんが時間を掛けて作成していただいた
台風情報のリンク集を再掲します。
(以下にブックマーク先)

http://soratoumi2.sblo.jp/article/184340384.html

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四国に上陸が懸念される今回の台風では
徳島県は南部を中心に夜半過ぎから昼ぐらいに豪雨が予測されています。
避難される方は14日夜のうちにどうぞ。
(うちでは土嚢積みが終わったところ)

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posted by 平井 吉信 at 20:38| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年08月12日

吉野川 穴吹町から山川町にかけて


川沿いを運転していると
ここで立ち止まりたいと思うことがある。

水面の縦の流れと横の波、そこに映る河畔林、
土手の向こうの霞む山脈と堂々と浮かぶ雲。

ここでの川は「河」と呼びたい大河である。
もし、日本の川が擬人化して野球選手になるとして
全日本の4番と5番を打つのは誰(どこの川)か?

全国の川好きに問うてもほとんど異論が出ないだろう。
4番 吉野川
5番 四万十川である。

4番を打つのは「日本一」があまりにたくさんあるから。
日本一の基本高水(これだけで十分だろうけれど)、
四国山地を豪快に横切る日本一の横谷「大歩危小歩危」、
そこでは世界ラフティング選手権が開かれた激流の景勝地。
日本一の水質を持つ支流があり、
池田から岩津にかけて距離50km、面積270ヘクタールの日本一の竹林(水害防備林)、
姿を変えながら三百年近い時を刻む第十の堰、
そしてそこでは後世にまで語り継がれるだろう民主主義の範となる市民運動を刻んだ。
川の歴史と自然条件が藍を育んだ。
かつては幻のアオギスが棲み
ラムサール条約登録地でもある河口干潟はシオマネキなど水生生物の宝庫。
河口は全国一のスジアオノリの産地でもある。
瓶ケ森の南斜面から流れる清冽な水の色はほぼ空色であり
例えようがない明るさと深みを持っている。
池田から徳島まで川が東西に流れるため、太陽が川から昇って川に沈む。
カンドリ舟が水面に影絵となって散乱する。
だから全日本の4番である。

四万十川が5番というのは、
あの悠然たる穿入蛇行と
山裾を洗って流れる桃源郷のような下流の佇まい、
そこに架かる沈下橋と川とともにある人々の暮らし、
川が郷愁を持って語られる最初で最後の呼び名「日本最後の清流」。
太古から好きなところを自由に流れるその姿は5番にふさわしい。
吉野川と四万十川が4番と5番を打つのなら
あとはどんな川が入るか考えてみるのも盆の一興かと。

四国からはもうひとつ那賀川が入る。
一日にもっとも多く雨が降った木頭村と
四国の霊峰剣山に源を発する槍戸川の水を集めて
鷲敷ラインの急流とここにしかない生態系を持つ。
国がダムをつくろうとするのを村長が先頭に立って
全国で初めて止めたのもこの川の上流が舞台だった。
犠牲が大きかったが、いまではそのDNAを受けつぐ人が
志を持って会社経営を行い故郷に錦を飾ろうとしている。
打順は3番でもいいと思うが、2番という手もある。

1番、2番はダムのない清流がいい。
ここも四国の海部川、野根川が入るのではないか。

6番には仁淀ブルーの仁淀川。四国の川だけで全日本が編成できそうだが、
後は九州の球磨川・川辺川、中国の錦川、近畿の熊野川、北海道の沙流川。

代打として、天塩川、石狩川、北上川、信濃川、木曽川、長良川、江川が入るのではないか。
(利根川が入っていないではないかとの声もあるが、打線には瞬発力や機動力も必要だ。静岡の狩野川を入れておきたい)。

結局はこんな感じで。
1番 海部川
2番 野根川
3番 那賀川
4番 吉野川
5番 四万十川
6番 仁淀川
7番 熊野川
8番 錦川
9番 狩野川

1,2番の控えで代走 沙流川、釧路川
DH 信濃川、天塩川、江の川
代打の切り札 長良川、那珂川


結局、ベストナインに6人(それも1番から6番)が入った。
この価値に気付いていないのは四国の人。
良い川があることがどんな恵みをもたらしているか
掘り下げて考えてみたら良い。
暮らしの本質とかけ離れた観光キャンペーンではなく
四国は暮らしそのものを見つめること。
だから地元の意識が変わらぬ限り、キャッチコピーや動画をいくら繰り出しても無意味。
川とともにある人々の暮らしこそ、四国の本質と言い切ってしまおう。
(ぼくは行政の観光振興にまったく期待していない。LEDやプロジェクションマッピング、イベントや記念オーケストラなどではなく、例えば図書館の蔵書を充実させることがほんとうの文化振興であり、ひいては観光振興につながる。課題の連鎖を顧みず表面的なKPIやPVだけ見てそこに至るプロセスにお金をかけても意味がないよ)


前置きが長くなった。
吉野川の穴吹町から山川町にかけては自転車でたどるのをおすすめする。
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posted by 平井 吉信 at 00:21| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年07月28日

吉野川中流の川幅が狭くなった場所(岩津狭窄部)


吉野川の中流、岩津は南下しようとする吉野川が
岩盤に阻まれて川幅150メートルに狭まっている狭窄部。
このため上流で水位が上がりがちである。

岩津の上流の右岸(南岸)に南から穴吹川が流れ込み
その少し下流の左岸(北岸)に北から東俣谷川が流れ込むとともに
吉野川北岸では扇状地を形成する。
吉野川は池田から紀伊水道をめざして東流する氾濫原が
徳島平野(沖積平野)となった。
(Googleマップから)
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岩津では岩盤に当たって流れが南下できない。
そこで川幅が狭まった。
川の横断面でみれば水量は等しいはずだから
岩津の狭窄部は縦に掘れて水深は深いことになる。
(最深部で少なくとも25メートル、もしかして30メートルを超えるのではないか)

岩津橋
https://www.pref.tokushima.lg.jp/bridge/tokushima_bridge/2015021000197/
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上流は水害防備林がとりまきつつ、岩の多い瀞場と瀬がある。
下流で川幅が1kmを超えて広がり、アフリカのステップのような河原の光景。
川の地形が好きな人にとっては半日いても飽きない場所である。
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大雨を凌いで帰路に着く頃、雨は止んだが
川霧が立ちこめていた。
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posted by 平井 吉信 at 11:56| Comment(0) | 山、川、海、山野草

飛び込んできたオニヤンマ


車を動かそうと右後席を開けて荷物を入れようとしたそのとき
トンボが車内に飛び込んで左後席のドアにとまった
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外へ出ようとしている
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左へまわってドアを開けて
トンボに少しずつ近づいていく。
レンズは標準レンズ(XF35mmF1.4 R)で息が届くぐらいまで接近。
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ゆっくり近づいていくとトンボは逃げない。
ドアを開けてもじっとしていたが、
やがて南東の方角をめざして飛び立った。
posted by 平井 吉信 at 11:21| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年07月15日

由岐駅のポッポマリンと田井ノ浜 田井川とハマボウ


JR由岐駅の二階には漁村の集落の暮らしを常設展示として見せている(無料)。
由岐といえば、いただきさんと呼ばれる魚の行商が思い出される。
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駅のホームに上り列車が滑り込んでいた。一両のワンマン列車。
(徳島には電車はないので汽車と呼ぶ)
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すると下りの列車もやってきた。
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2019年3月のダイヤ改正で阿南駅以南は便数が減少したと聞いている。
この先には海水浴の季節だけ停車する田井ノ浜臨時駅が浜に面してある。
駅を降りるとそこは砂浜というめずらしい立地で一見の価値がある。

田井ノ浜の南側は海水浴客が少ない。浜が狭くなるからと駐車場から遠いからである。
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田井ノ浜には田井川が流れ込む。田井川の畔を散策する。
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ハマボウの咲く季節
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生態系のたたずまいが好きだ。
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由岐のひとつ北の集落、志和岐(しわぎ)へ立ち寄る。
海辺に咲くのはナミキソウ。
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それぞれの場所で関連しあって生物や植物は生きている。
人間は、お金を目的としないで(手段としては重要)生きていくべきときが来ている。

posted by 平井 吉信 at 22:41| Comment(0) | 山、川、海、山野草

黄昏のひまわり(つるぎ町)


せみしぐれと入道雲を従えた強い日射しを受けて
嬉嬉として咲くという印象のひまわりだけど
夕暮れに見ると違った印象を受ける。

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種ができたひまわりとこれからの花と
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葉が大きいが花が小さい。葉の陰に隠れて咲く控えめなひまわり
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同じ場所に咲いていた
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咲き始めた花に蜜蜂が群がる
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小学生の頃、ひまわりが大好きで種を蒔いて育てた。
朝起きると庭に出てどれぐらいになったかを見るのが日課。
いまもひまわりを見ると思い出す。
黄昏どきゆえに。
posted by 平井 吉信 at 22:24| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年07月05日

おだやかな夕暮れ


近所のドラッグストアで西の空を見上げた
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家々に明かりが灯りはじめる時間、
空にも明かり。
太陽が落ちる前に最後にぶつけてくるためいきのような情熱、
といえば言いすぎですか?
posted by 平井 吉信 at 00:17| Comment(0) | 山、川、海、山野草

マムシにご注意(画像あり 嫌いな人は見ないで)


今年に入って早々にマムシを見かけた。

1回目は文化の森の丘の上に上がる階段で。
(多くの人が散歩やジョギングをしているところ)

アオダイショイウの幼蛇はマムシの模様に擬態するけれど
寸法感が違うのでわかる。今回はマムシだ。

次は涼みに来ていた北の脇で松林の道を帰路に就いていたとき。
暗がりで見分けが付かない色をしていたので
足をすぐそばに置いてから気付いた。

奴は逃げ出したが追いかけるととぐろを巻いて威嚇する。


出没はいずれも夕方。
文化の森や北の脇といった大勢の人が来られる場所でも
夕方は特に注意が必要ということ。

写真は下のほうに掲載しておくから見たくない人はスクロールしないで。
























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posted by 平井 吉信 at 00:08| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年06月16日

菖蒲を見に那賀川町まで(那賀川町の住友菖蒲園)


県南部へ行く際、5月下旬から6月中旬に
国道55号バイパスを通ることがあって
菖蒲の花を見たいとき
個人の方が期間限定で一般開放されている場所があるという。
http://www.anan-kankou.jp/docs/2016051600012/

車は神社の境内が臨時駐車場として設定されている。
女性を中心に閲覧者が次々とやって来られている。
(どちらに向けても人が入りそうでお顔をはずすことが難しい場合はトリミングしている)
今回は写真のみで花のたたずまいを再現してみた。

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(ここまでがフジX-T30+XF35mmF1.4 R)

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(ここまでがフジX-T2+XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS)

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(ここまでがニコンD7200+AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR)

朱くなっていない赤とんぼが紫陽花の葉に止まっていた。
トンボに危害を加えないという気持ちで
アイコンタクトを取りながら少しずつ近づき
距離30センチ程度まで接近する。
昆虫に詳しい人には反論されるかもしれないけれど
昆虫にも好奇心があるように思う。
自分に敵対しないと判断できる他の生物を
受け容れる可能性があるのではないかと。

このトンボもこちらを警戒していないことが見て取れると思う。
羽根を段々と下げて
首を傾けて笑っているようにすら感じられたのだ。

これまで野生の動物や昆虫を撮影していて
なぜ逃げないのかを胸に手を当てたとき
そうとしか思えない。
稀少な植物(自生地の情報はまるで持っていない)についても
向こうから「ここにいるよ、見に来て」と言われているようで
いつのまにか誘われるように見つけてしまう。
愛でる気持ちで見つめている(ように写真を撮っている)。

posted by 平井 吉信 at 22:18| Comment(0) | 山、川、海、山野草

一足先にやってきた北の脇の夏、水に浮かぶ雲は等身大の水彩画


近場でゆっくりしたい、できれば海で、という人は
阿南市の北の脇海岸がいい。

ぼくにとっては高校(冨岡西)から自転車で行くぐらいの距離、
小学校の遠足もここ。
当時はさらに遠浅の海であった。

北の脇には無料の駐車場が2箇所にある。
海を散策する人は第二駐車場に停めて
防風林を歩いて渚に出るといい。
(もっとも海へ出るまでにこの林間のこみちをどんどん歩きたくなって海へ辿り着くまで1時間かかったりするのだけれど)
ウィキペディア(Wikipedia)には次のような記述が並ぶ。
ちょっと誉めすぎのような気もするけれど。

北の脇海水浴場
紀伊水道と遠く伊島を望んで美しい自然環境、遠浅の地形、水質、規模等の上から徳島県下有数の海水浴場である。1950年(昭和25年)以来、見能林村が脱衣所・監視所・シャワー室等の設備を次第に整え、阿南市に合併後はレジャーブームに乗り、遠くは京阪神から客が訪れる。透明度・酸素要求量等は西日本一といわれ、立地・交通条件、受け入れ体制等が完備された海水浴場である。毎年7月1日が海開きで…(略)


クロマツの林床には無数の植物が四季折々の花を咲かせる。
(いまの時期は花の端境期のようで特に目立つ花はなかった)

北の脇へは到着する前から儀式が始まっている。
見能林から海へ向かってまっすぐに伸びる道、
稲をなびかせ田を渡る風、
自転車でかけていくその瞬間の晴れがましさ。
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家々の石垣も立派だ
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北の脇へ着いたら林間の散策から
松林を風が吹いたりやんだりしながら
蝉などの虫の声、鳥のさえずり、
そして遠くに聞こえる潮騒が背景音となって
木洩れ日が明滅する。
森のこみちをたどる愉しさは言葉に言い表せない。
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植生に足を止めながら風を感じて進む。
(虫が多いので気になる人は虫除け対策を)
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やがて渚が見えてくる。
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沖合に浮かぶはイシマササユリが自生する伊島。
おだやかな表情の渚。
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海沿いの舗道は散歩する人、自転車の人なども
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海岸の南端へと足を向ける
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波打ち際まで近づいて目の高さを下げてみる
一足先にやってきた北の脇の夏、水に浮かぶ雲は等身大の水彩画
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人が多いのは海の家のある中央部
波打ち際で遊ぶ人たちの表情に癒される
(広い渚に10人程度しかいない。そもそも都市部にこんな海はないけれど、都会では考えられないこと。地元の良さは地元の人が知らないのはどこも同じかも)
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静かな砂浜に打ち寄せる波は太古から変わっていない。
ここは北の脇海岸。
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夏はそこまで来ている。
posted by 平井 吉信 at 18:56| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年06月15日

天狗高原・四国カルスト 6月の薫風の森、晴れ渡る草原


四国を代表する観光地というと
まず室戸岬、次いで天狗高原・四国カルストかな。
後者は道が狭いので離合に苦労する。
だから連休中は行ってはいけない観光地のひとつ。
(関係者の方すみません。でも実際に渋滞を経験した身としては観光地の収容力を簡単に上回ってしまうのも事実なので)

四国カルストは日本3大カルストと呼ばれている。
高知県と愛媛県の県境に広がる高原状の地形に
放牧する風景が清涼感を呼んで人気となっている。

高知県津野町・檮原町から天狗荘へ上がる道は比較的楽にアプローチできる。
天狗荘からは天狗高原セラピーロードをめざす。
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水平トラバースのセラピーロードに入るつもりが
天狗高原の山頂(通称「天狗の森」1485m)をめざすルートへ入ってしまった。
しかし途中でセラピーロードに向けて降りるコース(カーレンコース)がある。
そこを通れば稜線コースと水平コースの両方が愉しめると気付いた。
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歩き出して登りに差し掛かるけれど
それほど急勾配ではない。
明るい森が歩みを快適に
しかしどんどん遅くさせる(快適さゆえに)。

すると足元の山野草が目に飛び込んでくる。
この日の主役はウマノアシガタ(俗称キンポウゲ)。
葉が細めだが花のテカリが印象的。
石灰岩質ゆえの変異(変移)かと思ったほど。
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これらはいずれも希少種だろう。
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天狗の森を目前に右折してカーレンコースへ
石灰岩の織りなす奇岩と展望が開ける
やがて樹林帯に差し掛かると森の営みへ
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天狗荘まで戻れば今度は西へ。
カルストの広々とした地形が人々の気持ちの凝りをほぐしていく。
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posted by 平井 吉信 at 00:14| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年06月14日

四万十川最上流の沈下橋 高樋橋


二十代の頃から四万十川へ通っている。
ビーチボーイズのカセットを聴きながら
国道56号線を西へと下っていき、
窪川から四万十川中流に沿っていく。
三島の瀬を下るカヌーイストを横目で見ながら
土佐大正では無手無冠でダバダ火振を購入する。
中流の広瀬(十和村→四万十町)をキャンプ地としていた。
近くの柳ヶ瀬温泉の熱い湯の感触を覚えている。

広瀬ではテナガエビやモクズガニを取りながら
夜通し若い男女が焚き火の火で語らう。
映画のような世界。
(帰路は眠気との戦い。須崎の手前ですでに渋滞が始まった。高速がない時代だったから)

仁淀川を見て四万十川上流を見て天狗高原をめざす途中で立ち寄った。
四万十川は江川崎から下流と、大野見から上流が道が狭い。
四万十川らしい里山の景色がいまも残存するのもこの地域。
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あいにくの曇りで冴えない写真だけど
思い出だけはぴかぴか光っている。
ここは四万十川最上流の高樋沈下橋。
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片思いだったあの娘も見ているかな?

追記
四万十川らしいというと下流の岩間の沈下橋だよね。
この橋も老朽化で橋桁が崩落したけどその後復旧したかな?
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タグ:四万十川
posted by 平井 吉信 at 23:37| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年06月10日

ある晴れた日の喪失の風景 


かつて台風一過の濁流が押し寄せる川辺に立ち
ひとりの男性が船だまりから船を出そうとしていた。
大水が出ると川の魚は流れが緩い船だまりなどに集まってくる。
それをねらいにいったのか、
碇はきかなかったかどうか、
いまとなっては誰にもわからない。
ここから数百メートル下流で水難事故でこの世を去った人。

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ある晴れた日の午後、
あのときの叔父の年齢を超えてしまった。
積み重ねた年月の重さを思うと
水辺に沈黙の碇をおろしてしまう。
そこから動かない、動けない。 
積み重ねた年月の重さゆえに。

posted by 平井 吉信 at 10:07| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年06月03日

坂本川の蛍(勝浦町)


蛍を見つつ上流へ歩いて行くと
地元の方が声をかけてくれる。
「上流のほうがもっと多い」

徳島市内から来た女性グループに案内をするともなくされている。
蛍は周期を同期させて明滅しているように見える。
その光景に観客から声が上がる。
でも、地元の方はこうもいう。
「これで最盛期の1/4だ。多いときは川底が照らされて見えるぐらいだった」
それでも目の保養になる生命の明滅である。
見どころは周囲が暗闇で川がせき止められて水を湛えて対岸も暗い場所。
蛍の飛び交う光跡がせき止めた川面に映る。
(↓この場所)
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三脚と高感度対応のカメラは不可欠でスマートフォンでは手も足も出ない暗さ。

坂本川は、旭川とともに勝浦川でも有数の支流であるが、
そのまた支流の沼谷川の蛍もいい。
こちらは観客はほとんど来ず谷が暗黒に包まれる。
これは昨年の映像。
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フジX-T2+XF18-55mmF2.8-4 R  絞りF3.2(開放)
ISO6400,露出20秒
posted by 平井 吉信 at 23:45| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年06月02日

高知県の山間部には川がある 仁淀川の支流の物語 上八川川 安居渓谷


明るい光の降り注ぐ山村にある大河の源流とその支流は
四国高知の山間部の風景。
ぽつんと取り残された日本の桃源郷のような場所。

まずは吉野川を遡る。
吉野川SAで休憩して大豊I.Cで降りる。
早明浦ダム直下の流れでSUPの練習をしている。
カヌーと丸太乗りを合わせたような。
やってみたい。
でも、ファルトやインフレータブルでの川旅はもっと愉しい。
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高知県出身の森下雨村の随筆「猿猴川に死す」では
早明浦ダムの上流に海とみまごう山間部の桃源郷があったという。
もしその景色をいま見ることができたらどんなにしあわせだろう。
(しかしほとんどの場合、生態系の復元は不可逆的である)


ここは仁淀川支流の上八川川。
山里を縫って流れる里山のたたずまい。
どんなにのどかであってもここでの暮らしは大変だろう―。
そう思われる人もいるだろうが、ぼくはそう思わない。
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道の駅633美の里を経由して半時間少々で到着する
仁淀川支流土居川の支流安居渓谷こそ
仁淀ブルーの真髄。
水晶の切り口のような色彩は夏が終わってからと言われる。
それでも行ってみたい。

安居渓谷の入口にある みかえりの滝
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千仞峡と呼ばれる渓谷でカヌーを浮かべる人たちがいた
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最高の状況で見るには安居渓谷は午前中の遅い時間がいいだろう。
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渓谷だけでない生き物たちの営み
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キツネノボタンか?
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うれしくなるような色彩
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さらに上流へと進む
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風景というより水の分子を見ている感じ
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水晶淵と名付けられている。
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アメゴ? いやニジマスではないかな。人がいるのに表層を餌を探して泳いでいる。
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人が生きていくのにつらいときがあるだろう。
ふっきれない思いを抱えてもやもやすることもあるだろう。
そんなときに無垢な水に心を投影してみたら?
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水はあらゆるものを映し
あらゆるものを流していくのだ。

タグ:仁淀川
posted by 平井 吉信 at 22:49| Comment(0) | 山、川、海、山野草

雨上がりの樫原の棚田 棚田に暮らす人々の願い(上勝町樫原地区、市宇地区)


次の予定に少し時間があったので
上勝町の樫原地区へ上がってみた。
旭川沿いの県道から10分程度だが、
山道に慣れない人は道が細いのと曲がりくねっているので
心して来たほうがいいだろう。

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樫原地区には全国棚田百選に選ばれた樫原の棚田がある。
町役場を早期退職後、棚田の保全と啓発活動に力を入れていた
谷崎勝祥さんももうこの世にいない。
谷崎さんには勝浦川流域ネットワークの代表をお願いし、
上流の里山と下流のまちの交流を通じた保全に力を入れていただいた。
自称「百姓」(この言葉にも深い意味がある)の谷崎さんからは
里山の暮らしの知恵と風土の持つ力や役割を教わった。
棚田の暮らしについては当時の徳島新聞の谷野記者の良質の記事が印象に残る。

谷崎さんから教わった自称「戯れ歌」をいまも覚えている。

棚田にやってきた鹿に棚田びとが呼びかける。
「ひゅうと鳴き棚田に近づく鹿たちよ もみじの山に帰れよ早く」

すると、鹿から返歌があった。
「去れという棚田の人よもみじ山 いづこにありや杉ばかり見ゆ」

棚田の暮らしから未来を見つめる谷崎さんのやさしいまなざしが忘れられない。

勝浦川流域ネットワークの会員で
上勝町役場の職員としてごみゼロに向けて献身的な活動を続けていた
東ひとみさんもすでにない。
ドイツの環境政策を自費で視察に行かれるなど
思い立ったら即行動の人。
あまりに早い辞世だった。

在りし日の谷崎さんと東ひとみさん。ときの流れと運命に声も出ない
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当時の笠松町長はその強力なバックアップを行った。
現在の花本町長も「彩山構想」を精力的に後押しされている。
優れた首長のいらっしゃるところで
いろどり生産者も花開いた。
今後は後継者の確保育成が最大の課題である。

樫原のひとつ上手にあたる市宇集落で
1999年から植松さんら地元の方々と「棚田の学校」を始めた。
国の内外から毎回大勢の参加者を集めるなど活況である。

棚田の学校の運営には1円の補助金もあてにせず
参加者の参加費だけで賄っており、今年で20年目となる。
(徳島新聞さん、この活動の節目に取り上げてみてはどうだろう)
当時の集客の原動力になったのは参加者の口コミと
公式Webサイトでの事後のイベントの発信だった。
http://www.soratoumi.com/river/ryuiki/

記念すべき第1回は参加者が3人(それも内輪だけ)。
それが数ヶ月後にこのにぎわい(毎回50人程度が参加された)
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植松光江さんのつくるボウゼの姿寿司は
生涯に食べた3本の指に入るもの。
ゆこう、ゆず、すだちをブレンドした酢飯を使っていたのでは? 
棚田の学校では食事も参加者が共同でつくるから、また会おうねと連帯感が生まれる。
それが高いリピート率の要因。
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草でつくったバッタ ほんものそっくり。このつくりかたも集落の古老がまちの子どもに伝える
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三世代の田植え
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上勝の茶摘みは自生している山茶なので農薬を使わない。これが上勝晩茶となる。農家によって発酵のノウハウが違うため家々で異なる風味。
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稲わらでつくるわらじ
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棚田の網にかかってたったいま息絶えた鹿。この後集落で解体されて地区の人々の胃袋に収まった。いのちを考えるうえですべてを受け容れていくことが大切
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海外からの参加者も。いまと違ってSNSもない時代、どうやってこのイベントを知ってわざわざ来られたのか?
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集めた茶葉を選別している
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収穫体験は子どもも愉しい
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このイベントの盛り上がりを受けて
2007年にはNHKの全国番組の特番、年に1回の「地球エコ」という番組で
ゴールデンタイムに数十分にわたって放映されたことがある。
これがきっかけとなって、植松夫妻は齢70を越えて農家民宿(里がえり)を創業されることになった。
90歳に近づいた植松ご夫妻はご健在で今年もイベントを開催されている。
(この棚田を「天上の楽園」と名付けたのはぼくである)

植松ご夫妻から教わった暮らしの知恵や伝承も書きとめておきたい。
例えば、ハミ(マムシ)に遭遇しないように次の文言を唱えるという。

「我行く先に鹿の子まだらの蟲あらば たまもの姫に言づてやせん あびらうんけんそわか」

マムシの紋様を描写しながら道筋でマムシに逢わないよう
たまもの姫にお願いするという。
たまもの姫とは何物か?(「玉藻姫」のことか?)
どなたかご存知の方は掲示板に書き込んでいただけたらと思う。
その後の呪文のような言葉は大日如来の真言の一節と思われる。
要するに神仏の眷属の力を借りて災いを防ぐ言霊のようなものだろう。
(直接神仏にお願いするようなことではなく日常なので山の神の狐に願うという趣旨かも)

棚田の意義をいかに伝えていくか
どのように保全していくか、
それは上流の意義というよりも下流の恩恵、
いや、国を挙げて農業と国土と環境保全に取り組むべきこと。
そうでなければ。

タグ:棚田 上勝町
posted by 平井 吉信 at 12:47| Comment(0) | 山、川、海、山野草

水滴を宿した新緑の緑 フジフイルムで新緑を撮る 緑の色 碧の色 翠の色 


マニア向けの話だけど、
フジのデジカメは普及機を除いて
光を受けるセンサーの前に置くフィルターの配列が
一般的なカメラのフィルターと異なる。
デジタルカメラの色の再現性ではフジフィルムという声をよく聴く。
緑の深み、緑から青への階調の変化など他のデジカメでは味わえない。
これを裏付けるかのようなニュースがあった。

富士フイルム株式会社は5月23日、令和元年度全国発明表彰(公益社団法人発明協会が主催)において「周期性の低いカラーフィルター配列を用いたデジタル撮影素子の発明」で「文部科学大臣賞」と「発明実施功績賞」を受賞した、と発表した(以下から引用)。

https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1186100.html

仕事で上勝町を訪れた雨の日、ほんの一瞬の雨上がりに
X-Trans CMOSを採用したX-T2とX-T30で撮影した新緑。
(リサイズ以外はJpeg出力のまま無加工)

マニアックな話はさておいて
雨の滴を宿す葉のつややかな生命感に打たれる。
雨のすばらしさ、水のいのち、葉緑体の力、それを愛でる人の心が一体となって
写真が誕生している(作品というより「現実」)。

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追記
手渡しできる方に限り
第二世代のX-Trans CMOSを採用したX-E2(シルバーボディ)をお譲りしたいと考えている。
理由は最新型のX-T30を購入したためボディ3台は不要のため。
最新の第4世代のX-Trans CMOSセンサー搭載機と比べるとAFの早さが劣る。
植物などの静止モノはいいとして、動き回る昆虫などは合焦が難しい。
(これも慣れるとおきピン=予めMFでピントを固定してそこに来たときにシャッターを押す=でカバーできる)
後継のX-E3にはなぜかフラッシュが内蔵されていないが、
X-E2には内蔵されているので
カフェで料理を撮影する際にも重宝する。

X-E2 銀色の質感 → http://soratoumi.sblo.jp/article/92851475.html

中古相場を見ると状態の良いボディは4〜5万円程度なので
手渡しできる方に現物をご覧になっていただいて
箱、バッテリー、保証書(保証機関は切れている)をつけてお渡しできる。
(顔が見えないオークションには出品しない)
もちろん完動品。主として電子シャッターで運用していたので
メカシャッターの劣化は少ないと考えている。
センサー面の状態も良い。
レンズ別なので別途、購入が必要。
XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZがいいだろう。
https://amzn.to/2YVtJx0
タグ:上勝
posted by 平井 吉信 at 12:02| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年05月22日

ニホンカワトンボ


陽光を透かした葉に
宝石がとまっている、と思えた。
ニホンカワトンボかも。
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(勝浦川支流の立川にて)
タグ:勝浦川
posted by 平井 吉信 at 12:18| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年05月19日

足元の山野草に思いを馳せながら空に浮かぶアケボノツツジのあでやかさ 砥石権現

連休中の話題になるけれど
今年の連休はほとんどお金を使っていない。
家でいるよりは出歩くほうが多かったが
お金のかかるところへは行っていないし
外食もしていない。
(家にいれば料理三昧)

連休中は料理人は最善を尽くすのが難しい。
市場が休みになるなど原材料の調達とて難しい。
(料理をされる人への敬意として混む時期には訪問しないと決めている)
そこで生産者が直接出荷する直売所へと足を向けた。
これらは近隣の生産者ばかり。
このトマトは食べる前から甘みと酸味が高度にバランスして「濃い」ことがわかる。
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残念だったのは
いちごを家へ持って帰ると変質していた。
(おいしそうに見えるけど半時間の温度変化で傷んでしまった)。
連休前に収穫して冷蔵していたのだろう。
(連休中は人手が確保できないので出荷できないのだろう)
でも冷蔵して店頭に並べたらどうなるかを考えなければ。
(勝浦町内の著名な生産者だけに残念)

農産物には連休がないが流通が止まってしまうから
こんな事態になってしまう。
来年からは10連休などの一斉の休日は設けられないだろう。
(せいぜい3〜4連休程度でいい)

さてと、本編へ戻るとして
新緑を浴びに出かけた日が一日だった。
自宅からせいぜい1時間少々で登山口へ到着する。
いまは春の山野草の時期でもあり
アケボノツツジの咲く頃でもあり。
ということで、旧木沢村の砥石権現へと出かけた。
(砥石権現は山の名称であって神社ではない)

日射しは期待したほどではなく薄曇りときどき陽が射す感じ。
登山口は沢を遡行していく。
シコクブシ(トリカブト)の群落にシロバナエンレイソウが盛期。
ヤマシャクヤクはまだ蕾だった。
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苔に覆われた場所でミヤマカタバミの楚々とした白
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ネコノメソウは独特の色階調で存在感を訴求
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沢が近いのでサワハコベ
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ヤマウツボ
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今年は例年より花暦が遅れているようだ。
まだ新緑というには程遠い枯木のような森


紅一点のホソバノミツバツツジ
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葉が細いのでエイザンスミレか
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ワチガイソウとともに咲く 白と薄紫の対照
(ときどき走っている方がいるけれど、道ばたのワチガイソウなどは踏まれてしまう)
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このスミレは何だろう ナガバノタチツボスミレか?
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年々森が明るくなっているような気がする。
(特に地面。鹿の食害だろうか)
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オブジェのような岩、樹木
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樹木に寄り添う ハクサンハタザオ、オオバタネツケバナか?
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尾根に出るとカタクリが群生
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砥石権現の山頂を過ぎるとこの山の春の主役、アケボノツツジ
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(例年はミツバツツジと饗宴するが今年はミツバの開花が遅い)
アケボノツツジはあでやかだけど潔い色で日本的な感じ。
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楚々とした日本画のなかに洋画の色が混じっているような
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春霞の乙女といった風情
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艶姿なみだ娘といった風情
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姉妹デュオという感じ
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足元の小さな山野草を愛でながら下山。
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(まだまだ連休は続くと思っていたら10日間は早かったかも)
新緑を愛でる山の散策が一年でもっとも愉しい。
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春の砥石権現は和洋折衷の魔法をかけるのだ。
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posted by 平井 吉信 at 21:49| Comment(0) | 山、川、海、山野草