2019年04月20日

4月20日のソメイヨシノ


早いときは4月第1週で散ってしまうこともあった。
それが今年は4月20日の時点でソメイヨシノがまだ咲いている。
ヤマザクラや大島桜のように花の時期に葉が付いているのが好きだが
咲き始めにはなかった若葉が芽吹いてえもいわれぬ風情。
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(フジX-T30+ミノルタnewMD85mmF2→ f4〜5.6、撮影/小松島市役所)

少し色合いがマゼンタがかっているが、80年代のミノルタのポートレートレンズは花のある中景をほどよく写す。コントラストはコーティングの経年変化が少ないのか近年のレンズと遜色ない。繊細な写りというよりは太くはっきりと映し出す傾向(F4より絞った場合)。5群6枚で少ないレンズ枚数から来る抜けの良さ、非球面を使っていないことでの素直な画質が身上。開放近くだと適度な雰囲気感が出る。ただし寄れないのが難点。繊細なポートレートなら各社のF1.4がいいと思うけど掌に収まるほど小さいのが取り柄。
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posted by 平井 吉信 at 15:24| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年04月19日

すみれ


山沿いの道ばたですみれが咲いている光景を見かける。
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それがまだ小さくて高さ2〜3センチといったところ。
カメラは地面に置いている。
多少長めのレンズで距離を取るのは背景を浮かび上がらせたいからではなく
すみれたちに脅威を感じさせないため。
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すみれがよそゆきにしてほしいというので。
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(ディズニー調で)


(追記)機材について
フジX-T30+タムロンSP90mmF2.5→ f5.6〜8。このレンズはピントの山が掴みにくいけれどやわらかい描写をする。色再現性はややおとなしい。コーティングの経年変化かもしれない。
フジ純正では、XF35mmF1.4 Rで7割の写真を撮っている。残り3割をXF14mmF2.8 R、XF18-55mmF2.8-4 R LM OISを使う。このブログでも数少ないレンズで十分。この3本の組み合わせは比較的廉価でありながら応用範囲が広い。山野草、人、海、山、川。まち、料理を中心に撮られる方なら使いやすいと思う。
長めのレンズは、ミノルタ、タムロンの80年代のレンズを使っている。
AFとさらに長い焦点が必要なときはニコンD7200+AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VRの組み合わせ(望遠専用にしている)



posted by 平井 吉信 at 23:49| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年04月13日

イチゲちゃんの写真、もっと見たいといわれるなら


スプリングエフェメラル(春植物)が地上に現れる頃、
その芽吹きのたたずまいが初々しくもたくましく
見てみたいと思う人が後を立たない。
植物は自分を愛でる人に何か恩返しをしているのかもしれない。

さて、阿讃国境の谷間へと再びやってきた。
何度も説明は読みたくないでしょうから
写真だけでいいですか?
(といいながら話している)

最初は頼りなげで
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健康に良さそうだけどおそらく食べない方がいいだろうという植物があって(名前不詳)
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谷沿いの散策路を進む
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今年はこの植物が豊作のよう
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歩いていてこんな美少女を目が合ったらどうしますか
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光を浴びてはしゃいでいるようにも
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群れている
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早春のまだ冬の表情の空が樹間から降り注ぐ
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ソロになって
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群れている
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ユキワリイチゲの仲間 葉っぱが似ているニリンソウ
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猫の目のようにきまぐれ
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グランドキャニオン、のような地形
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広葉樹の保水力、土壌の固着力はデータでなく実感できる
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イチゲちゃん
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野に咲いてこそユキワリイチゲ
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人間の目には見えなくてもスプリング・エフェメラルなのだ。
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posted by 平井 吉信 at 23:46| Comment(0) | 山、川、海、山野草

醍醐寺(徳島市)の桜


醍醐寺は勝浦川下流の左岸に位置する。
桜の並びと夜の照明が妖艶な夜桜の名所である。

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夜になればこんな感じ。
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(誰もおらずひっそりとしているのがいい。都会だとこうはいかない)

その対岸、つまり勝浦川右岸の沖野地区に
みごとなしだれ桜があった。
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これは2017年に撮影したもの。
ところが2018年に長年桜の世話をされてきたおじいさんが亡くなられたそう。
今年(2019年)見に行って驚いたのは
桜が百年は歳を取ったかと思われるほど
痩せて老いさらばえてしまった。
その痛々しさにレンズを向けることができなかった。
桜はおじいさんの死を嘆き悼んでいるとしか思えないのだ。




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posted by 平井 吉信 at 20:51| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年04月10日

大宮八幡神社と裏山の散策路(勝浦町)

勝浦町内はどこも桜が咲いている。
今回は道の駅のある南岸を通らずに北岸を通ることにした。
河畔の桜に目を留める。
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印象的な石段が目に飛び込んできた。神社に続いているようだ。
興味をそそられて階段を上がっていくと徐々に桜が見えてきた。
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上がりきると桜の並木道の参道があり、その奥にさらに石段がある
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2度目の石段を上がり終えると境内に出た(大宮八幡神社)
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神社の隣に神宮寺という寺がある
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神宮寺の境内を抜けて山へと上がる散策路を行ってみる
88箇所を模した石仏が次々と現れる
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散策路は快適
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ほとんど誰も来ない場所で桜が咲いている
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現実感のある石像は弘法大師ではないか
(ぼくは空海に格別の親近感を覚えるので像に触れてしまう。長い年月を経てどんな思いでここに鎮座されているのか)
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周囲が開けて谷に面した地形が現れた。ここでは誰もが立ち止まるだろう。そこにも印象的な桜があった
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ここでお昼を食べることにした
手作りの握り飯は旨い塩を少量振ってお椀で転がして整形したもの。
こうすると、手で握らないので雑菌の繁殖を防ぎつつ、ふわっと口のなかで崩れる加減が再現できる。
自家製の梅干しを入れてあぶった海苔で巻いてみた。
(あまりにおいしくて叫びそうであった。おかずがあるとかえって米粒の魅力が引き立たない。これにバナナがあると申し分なかった。途中のローソンでANA輸入のバナナを買っておけばよかった)
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足元には春の七草のひとつ、ゴギョウ(ハハコグサ)
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近くには風に揺れる薄紫の小さな花
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さらにはスミレ。特に名前のつかない「スミレ」ではないか。
この個体は特に美しい。
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今回はフジのX-T30で撮影している。
第4世代のセンサー+画像エンジンだが
第3世代から大きく進化している。
ファインダーを覗いていても画の自然さが伝わってくる。
AFも別物でさっと正確に合焦する。
シャッターはストロークが短く歪みが減少したとされる電子シャッターは常用できる。
プロネガスタンダードという色を選んでいるが、実物を彷彿させる。
これまでのフジが苦手としていた紫の再現性が明るくなりすぎず自然。
緑もつくりものの鮮やかさではなく自然の深みを再現できるなど向上。
とにかく絵の深みと自然さが違う(比較対象はX-T2=第3世代の画像エンジン)



さらに行くと山頂に着いた。
帰宅して「電子国土」で見ると115メートル峰のようだ(名前はない)
屋根の着いた展望台がある
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山頂と北面にも桜が連なっている
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ここにもお大師様の立像。なつかしいと感じてしまう
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八十八箇所の石仏を見ながら南へと降りていく。
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さきほど握り飯を食べた場所が谷の対岸に見える。
ここも開けていて春の山野草であふれている。
これはキランソウ。
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桜ごしに勝浦川が低い場所に見えるようになってきた。
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玉虫(ヤマトタマムシ)の死骸を見つけた。エノキが近くにあるのだろうか。
死してなお輝く孔明のようだ
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山頂経由で谷を一周して神宮寺に戻ってきた。
距離はないが、のどかで心身が新緑を浴びて満たされる散策路。
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大宮八幡神社の境内で再び桜と対面。
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神社の石段を降りると桜並木が迎えてくれた。
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最後にこの1枚。X-T30(設定:プロネガスタンダード)で撮影。
忠実な色彩でありながら美しいと思える何か(真善美)を体現している。
カシオが1995年にデジカメを世に問うて二十数年、色彩はここまで辿り着いた。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1805/19/news012.html

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タグ: 勝浦町
posted by 平井 吉信 at 23:11| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年04月08日

近所の桜(佐那河内、徳島市南部)


棚田の桜(佐那河内村)と園瀬川
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嵯峨地区
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陽光を透かしてみる山桜がいい でもまだ時期は早い(嵯峨地区)
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徳島市南部
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posted by 平井 吉信 at 23:32| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年04月06日

2019年04月05日

風車が見える丘(板野町)


春のオランダへ行ってきました、ロッテルダム郊外で撮った写真を共有します、
などとこんな写真が送られてきても
徳島県人なら4月1日案件だとわかる。

ここのウリは科学や星空について体験しながら感じること。
あしたの夢を、
という理由でつけられたかどうか知らないけれど。
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http://www.asutamuland.jp/
タグ:徳島
posted by 平井 吉信 at 22:52| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年04月02日

平成から令和へ 夫婦桜(立江町) 

天皇皇后両陛下には格別な尊敬の念とともに親近感を覚える。
宿命という立ち位置に言葉で言い表せない苦悩を感じられ
自問自答しながら今日までご公務を務められたのではないか。
実直で飾らないお人柄。
平成という文字はお二人の生き方のようにも思える。

そして、令和。
万葉集からの典拠という。
万葉の直截ないいかたが良くて就寝前にその世界観に浸ることもあった。
ぼくも著書を持っているその方が考案者かもしれないともいう。
よく吟味されて軽やかで雅な音がする。
女性的な価値観の普遍化がこの元号に秘められていないだろうか。

樹齢百年を超える桜が寄り添って咲く場所がある。
空に田畑にと広げた腕の壮大さ、緻密さ、力強さ。
花びらが太陽を隠すほどの樹勢は衰えることなく。
退位を目前に平成から令和へと流れる時間…。
時折白装束のお遍路が道を行くのが見えるが
ここには誰もいない。
ぼくは桜の木の下で立ちすくむ。10分、20分、半時間、さらにさらに―。
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両手いっぱい満開で応える姿を心の目で写し取って
平成から令和へと受けつぐ時間の重みを感じていた。
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タグ: 令和
posted by 平井 吉信 at 00:05| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年04月01日

岩脇公園(どんがん淵)の桜(羽ノ浦町)

雨が降る。
きょうは新元号の発表の日。
気温は冷たく風が強い。
どんがん淵も人はまばら。
それでもときどき雲間からこぼれる太陽が置き忘れた春をそっと置いていく
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桜を眺めながらラジオで知る。
新元号は「令和」と決まった。
なるほど、こんなにいい場所はない。
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タグ: 羽ノ浦町
posted by 平井 吉信 at 23:44| Comment(0) | 山、川、海、山野草

生名谷川の桜(勝浦町)

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posted by 平井 吉信 at 23:24| Comment(0) | 山、川、海、山野草

雨あがり 滴をたたえた桜 夕暮れに浮かぶ


桜は高い空の下で見るのがいい。
空と分離して光が対照をなすから。
でも、雨の滴をたたえた雨上がりの桜はさらにいい。
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撮影地:大坂峠のあせび公園(板野町)

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撮影地:桜づつみ公園(藍住町)
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posted by 平井 吉信 at 23:17| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年03月31日

人生のそのとき イチローを思いつつユキワリイチゲの谷へ

尊敬しているのはもちろん深いところで共感している。
イチローの真摯な野球への向き合い方は人生そのもの。

動体視力、バットコントロール、俊足という
3つの強みを磨き上げることで
首位打者、二百本安打、3割、ゴールドグラブにつながった。
盗塁、強肩、走塁技術も副産物である。

強みを磨き上げるとは
捉えた情報を身体が認識するとともに
骨格、筋肉(筋膜)、内臓、精神までもが一体となって反応できたこと。
それぞれが瞬時に情報を共有、伝達して動かす能力を
どう維持していくかが30代後半の課題ではなかったかと思う。

このことに気付かない選手(野球に限らず)は輝く時間が短い。
(20代後半で下り坂になってしまう)。
そんな選手を見ていると
若い頃と比べてマッチョな身体にはなったとしても
大切な何かを失ったとぼくは感じている。
(そこには精神に向き合わずに食生活の管理不足と特定のサプリメントの摂りすぎ、筋トレ偏重があるのでは?)

好きなことをやる、
そのためには「意思」を持って行動する。
されど本番(試合中)は無意識となって潜在的な身体能力を引き出す。
そんな選手ではなかったか。
イチローへの思いを語り出すと止まらない。

阿讃国境の谷へと向かった。
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この谷にはスプリングエフェメラル、ユキワリイチゲが咲く。
それも紫の色が濃いのが特徴。
おそらくは土壌の性質と
沢に沿った崖からの湧き水が多いという湿潤な条件が影響しているのではないか。
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最初に見つけた一輪
この日は曇りだったので日射しを感じないと開かない
イチゲちゃんは眠ったままかもしれない。
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ユキワリイチゲを探していると変わったたたずまいの植物に気付く
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木々や植生もおもしろい
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岩陰で開いている一輪があった
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腐葉土の豊かな土壌を持つ斜面に顔を出した一輪
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幾重にも折りたたまれた花弁は宝石(ブーケ)のよう
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開いている新たな花があった
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これは何の花だろう
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きょうもっとも美しいユキワリイチゲかも
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デュエット
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この谷のユキワリイチゲを今年も見られた。
けれど季節がめぐるように人生も駈けていく。
いつもと変わらぬ日々を積み重ねても
同じ日は二度とない。
だから春(いのち)はいっそう輝く。
posted by 平井 吉信 at 22:58| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年03月24日

棚田を彩る菜の花 水の神を祀り少しずつ下流へ恵みを流す(神山町上分江田)

神山町にある棚田の美しい江田集落では
毎年春に菜の花まつりを行っている。
旧上分中学校から歩いて20分で到着する。
人が少なければ江田の集落まで車を進めることができる。
妙法寺前の広い駐車場(トイレもある)か
空いていれば棚田を見下ろす小さな駐車場に置かせてもらうといいだろう。

平成13年に県農山村整備課から発刊された「とくしまの棚田」(これは米田潤二さんによる会心の調査紀行だ)では
標高3百メートルにある約240ヘクタールの棚田を13戸が耕作しているとのこと。
さらに、水利をもたらす江田谷川の水源となっている雲早山の神社を
集落を上げて信仰しているそう。
近年になって3本の用水のうち1本が渇水してしまって耕作に影響が出ている。
針葉樹が増えて保水力が問題となったのだろう。
1994年の早明浦ダムの異常渇水の際に訪れて
お話を聞かせていただいた筒井さん(大川村の元教育長)も
同様のことを指摘されていた。
(昔は雨が降らなくても谷の水は涸れることがなかったという)
http://www.soratoumi.com/river/sameura.htm
江田地区でも水を大切にする気持ちが集落の人々に受けつがれている。

この日は棚田の真ん中で俯瞰写真を持った方が
集落の見どころと歩き方をご案内いただいた。
途中で道をお尋ねした方々も含めて
この集落に住まされている人々は柔和で仏様のような滋しみがあった。
風土が人間の形成に深く関わっていることを改めて知らされた。

そのような人々の生きている時間に比べれば
観光で押しかけて写真を撮ったところで
深みがないのは仕方ないのだけれど
それでも地元の人々の暮らしを伝える一助となればと書いている。

まずは神山のメインルートである鮎喰川に沿って東西に走る幹線から。
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ところどころで見かける民家が桃源郷のようと足を止める
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江田の集落に入った。
Googleマップの航空写真で集落全体を俯瞰できる
https://www.google.com/maps/@33.9464523,134.2877182,651m/data=!3m1!1e3

車は妙法寺前の駐車場に停めさせていただいた。
そこから歩くと菜の花を植えた棚田が広がる。
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オオイヌノフグリに近寄ってみるとネモフィラのようで愛らしい
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なおも江田谷川を上流へと歩く
水辺にも春が来ている
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用水路の取水地
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木々の重なりが色を浮かび上がらせる
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上に上がって見下ろすとみごとな民家のたたずまい
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くるりと向きを変えながらさらに上がっていく
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ケイオウザクラ(啓翁桜)と教えていただいた
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4枚の棚田を管理する民家の凛としたたたずまい
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江田集落と棚田が一望できる
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これはわさびの花?
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木々の花もいいし
つくしもそれぞれにいい
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江田集落の魅力を集めてみた
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ペルシャ猫がいた
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日本中に江田地区のような美しい農村集落(中山間地域)があるのだろう。
棚田の水守が都市部の暮らしを支えている。
その関係を意識していくことが大切。
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追記
帰りがけに明王寺のしだれ桜を見た
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posted by 平井 吉信 at 23:55| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年03月23日

赤い目玉おやじに似た山野草

四季があるから日本を感じる。
季節があるから生きていると思える。
それが決まり切った旬の語感であっても
その人だけの風物詩であっても。

岩場に咲く赤い目玉おやじはなかなか出会えない。
下から見ているから目立つように思えるけど
人間の背丈で見下ろすと岩に同化して見つけにくい。
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つぼみはこんな様子
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空が入るのは下から覗くように撮っているから
(可動液晶がないと難しい)
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この山野草が個性を発揮するのは花が終わって
実がなろうとするとき、らしい。
白髪の翁のようになるのでそう呼ばれる。
posted by 平井 吉信 at 21:37| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年03月22日

三寒四温の里の風景 春の七草と水仙と(羽ノ浦町)

羽ノ浦町といえば秋桜だけど
思い浮かぶのは、
蛇行する那賀川の広い河原と早い流れ。
それに桜の咲く頃ぼんぼりが妖しくゆらめく妙見山、
どんがん淵公園に北岸用水。
このブログでもそれらの断片を何度も取り上げている。

→ 秋の桜 田んぼに咲いた 羽ノ浦町のコスモス 
→ 
その昔はどんがん淵だった岩脇公園 いまではのどけし春のひだまり
→ いまがいい
→ 阿南市羽ノ浦町の妙見山 里山の春が還らぬ故郷と人を呼び戻す
→ 子どもの頃に見た小川をもう一度見てみたいと思ったことはありませんか? 那賀川北岸用水と浦川、そしてかつてあった小川の物語
→ 里山に道路ができる最後の夏 南の羽ノ浦町と北の立江町

南に開けて夜空を見上げれば射手座の銀河や
全天第二の恒星、りゅうこつ座のカノープスを見ていた。

幼い頃、那賀川でトバシ(※)をして小アユを釣ったのもここ。
(※毛針をいくつかつけて錘を付けずに瀬を流す釣り方。アユ解禁の初期の釣り)
ぺんぺん草を鳴らしたのもここ。
水難事故で若くして亡くなった叔父に続いて
長い年月、その家を守ってきた妻も先般亡くなられた。

それでもここは川面に春の兆しが踊っている。
土手に春の野草が太陽にすくっと立つ。

そのときぼくは子どもに戻って虫取り網を持って
桜並木に出かける。
いた、アブラゼミと思って網を動かそうとすると
枝にシマヘビがいた、驚いた。
道ばたでひっくりかえってもがく虹色の虫、
お、玉虫だ。

ピアノの鍵盤から同じ旋律を幾度も畳みかけるように
繰り返す光景。

2019年3月、またここにも同じ季節がやってきた。
でも、あのときの胸ときめく何気ない「神秘」や「謎」は
そこにある現実。

野辺送りから四十九日、家のまわりの畦に咲いていたホトケノザ
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土手から見える景色は変わることなく
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妙見山に上がってみた
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春は水辺。踊る水面が植物の成長を躍動させる。
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posted by 平井 吉信 at 22:10| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年03月21日

大方浮鞭(黒潮町)の海 風が強ければ強いほど波の頭が美しい

国道56号線がもっとも楽しいのは
土佐佐賀から大方までの海沿いを走る区間。

朝の早い時間の息を飲むような凛とした渚の表情、
朝日を浴びて遊ぶ人。
斜めの日射しと波飛沫が横溢する渚が黄金に輝く午後、
そこで人は影絵となる。
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佐賀の展望台 晴れていても曇っていても一度は立ち寄る
南に開けた土佐湾・太平洋を見下ろすと脱藩したくなる
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短い背丈の木が渚を博物館にしてくれる
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かつてここでTシャツ展が開催されたとき
その第1回目に居合わせた

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きょうは風は強めで波は穏やかな
だから波頭が白く崩れるのがケーキにふりかける砂糖のよう
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雄大な大方浮鞭の海は高知県西部の宝物。

タグ:幡多 大方
posted by 平井 吉信 at 23:33| Comment(0) | 山、川、海、山野草

前松堂前の河津桜と吉野川SAの桜


勝浦町の老舗の和菓子店 前松堂前の河津桜
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吉野川SAで四国三郎を背景に公園の桜
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posted by 平井 吉信 at 20:07| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2019年03月17日

文殊堂の台湾桜(黒潮町) 誰もいない空の下 花びらを揺らす玲瓏艶々

ここは文殊菩薩を祀る黒潮町の文殊堂。
いつもお堂の周辺が掃き清められているのは
近所のおばあさんがお堂の手入れをされていることは知っていた。
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桜も見事だが、おばあさんもつつながくいらっしゃると願いつつ
今年も見上げていた。

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文殊堂は高知県黒潮町小黒の川地区にある。
近くを流れる伊与木川に小さなコンクリートの橋がある。
欄干がないから沈下橋なんだろうと思う。
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文殊堂は智慧(洞察力)を司る文殊菩薩をお祀りしているところから
転じて学業成就、志望校の合格を願うと解釈されたのだろう。
この桜が咲く頃はまさに合格発表の時期。
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本人や家族の願い事が綴られた絵馬が躍動する。
県外からも寄せられた願い、それぞれ叶うといいね。
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この桜はいまが盛りなのか樹勢が盛大で花の色が濃い。
花の気が遠くまで飛んでいるかのよう。
晴れ晴れしい―。
誰もが集まる観光名所ではないけれど
この時期にここへ来られることは
桜守のおばあさんとともに心に妙吉祥の光背をともす。
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この桜、見る方向によって趣が違う。
朝と夕方の光によっても違う。
いつ見ても玲瓏艶々なのだ。

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それなのにこの桜に気付かない人はまったく感知しない。
桜の精のなせる技?D7N_3263-1.jpg

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再びやってきた出会いと別離の春。
人はめぐる季節に時間の流れを悟り
季節は人の一生を数えて流れていく。
それだけに儚くも燦々と照り返す木の花咲くや妙吉祥三月。
桜の精は人の心に投影された光粒子の揺らぎなのかも。
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タグ:幡多
posted by 平井 吉信 at 23:35| Comment(0) | 山、川、海、山野草

水辺のツルニチニチソウ

川の畔の一軒家に咲いていた。
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三寒四温の「寒」の日は水辺に風がふきわたる
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posted by 平井 吉信 at 20:12| Comment(0) | 山、川、海、山野草