2018年08月17日

勝浦川の夏 飯谷の河原は夏を惜しむ人々で賑わうけれど


勝浦川でもっとも水深があるのは、
徳島市飯谷町の屈曲部ではないだろうか。
東流する勝浦川が岩盤に当たって北流する水衝部(水あたり)の淵。
水深10メートルは確実だろう。
(幼少時、勝浦川を遊び場にしていた父は底が見えないと言っていた)

飯谷小学校の前の河原が道路から容易に入って行けて
河原の収容能力も高いことから海水浴場のような感じ。
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河原のある小学校側は少しずつ深くなっていくが
県道の下は崖となっていて、水によってえぐられた淵となっている。
縦の温度差と曲げられた水の流れが水平方向の反転流や潜り込む流れをつくっていると思われる。
実はこの場所は水難事故多発地点でもある。
(ぼくも中学の頃から何度か遊んだが最深部では底が見えず不気味であった)
それでも川から人を隔離するのではなく
注意深く川を知る体験を積み重ねることが
長い人生で生存確率を高めることにつながると信じている。
(ぼくは親族、親しい知人を川の水難事故で3人亡くしている)
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飯谷潜水橋の上流と下流の瀬では友釣りが行われている。
ぼくも幼い頃、田浦や丈六でどぶ釣りをした。
どぶ釣りとは、毛針を上下させて鮎を釣るもので主に解禁当初の淵での漁法である。

夏の雲、入道雲は見ていて飽きない。
一年でもっとも昼間に空を見上げる季節。
(上向きの視線は夏との契約と思った)

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夏の日射しを照り返しながら川は流れる。


追記
みなさんにお楽しみをひとつ。
なんと河川敷にポストがある(水没する位置ではない)。
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一日一回は回収が行われているようである。
飯谷地区を訪問したらこのポストを見つけるのも楽しみかと。
親しい人への手紙を投函すると
川面を渡る風を感じてもらえるかもしれない。

タグ:勝浦川
posted by 平井 吉信 at 21:00| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2018年07月28日

いろどり山 ここから未来ヘ続いていく(2018.7.24 いろどり橋完成の日に)


道は長い。
ここからどこまでも
末代までも続いていく最初の踏み跡。

ここはつまものの葉を使った「いろどり」で知られる上勝町。
月ヶ谷温泉の下流に吊り橋ができた。
2018年7月24日、きょうは「いろどり橋」の渡橋式の日。

お招きいただいて特設会場の名前のある席に着座すると
町長をはじめ上勝町関係者、工事関係者、町民、
上勝町の指定金融機関の頭取、役員、
さらに知事、県・町の議会議員が参列している。

知り合いの女性を見かけたので尋ねてみた。
渡橋式で子どもさんがテープカットをして最初に渡っていくのだとか。
そうか、いまは夏休みだった。

神事、祝辞、説明などひととおりの行事が終わると
いよいよ渡り初めとなる。
母親とともに子どもたちが渡っていく。
蓮の葉を持った参列者が橋の着工を祝って渡る。

橋は隙間があり、揺れる。
安全の過保護に慣れきっていると
適度のどきどきが味わえる。
渡り終えると、葉わさびの杉林、桃、桜、かえでなどが
勝浦川沿いの棚田跡に植えられている様子が見学できる。
ここではいろどりの収穫体験もできる産業ツーリズムの役割も担う。

現代版の花咲かじいさんの物語は
人々を無条件に至福の境地にさせる花に囲まれた山のたたずまいがあり、
そこに集まる人々から観光収入が得られる。
「このまちいいね」と、
間近に見る葉っぱビジネス「いろどり」に惹かれて参入者や移住者が出てくる。
ITを活用して誰もが使える公正なしくみで収入を増やす人が出てくる。
そこから間接経済効果が生まれ、町内に新たな店舗やサービスが生まれる。
町の税収の増加は森林の整備にも向けられ、
手つかずになりかけている人工林の山々に
生態系としての価値を蘇らせるとともに、防災上の意義をも与える。
町内ではいたちごっこの無意味な砂防ダムをつくるのではなく、
環境保全型事業や民間投資が増えて地元土木建設業者が生き残る。
そんなまちになるには地元がもっともっと意識を変えて行かなければならない。
誰かの成功を喜び参画して分かち合う。
いまの自分のためではない、百年後の子孫のために。
(それがいまを生きる人々をも資するのだ)

対岸や周辺の山々が
季節ごとの花などの植物と色鮮やかな木々の躍動に包まれて
来訪者の心を躍らせ地元の誇りとなるまでには
まだ半世紀かかるかもしれない。
発案者の横石知二さんのうれしそうな顔と決意がうかがえた。

7月24日以降、一般の人も自由に渡れる(無料)。
温泉や周辺のカフェ、レストランに立ち寄りつつ
いろどり橋から眺める風景に
花でみたされたいろどり山の姿が胸に描けたなら
未来を夢見る人々の志や思いを感じられたら
それはすばらしいことではないだろうか。

追記
いろどり山インターンシップから動画が届けられました
https://www.youtube.com/watch?v=KgDB_8W2sVw&feature=youtu.be

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タグ:上勝町 彩山
posted by 平井 吉信 at 14:30| Comment(0) | 山、川、海、山野草

小島の浜(牟岐)の夕暮れ 沢沿いの水辺 山沿いの植物


南阿波サンラインが終点に近づく頃、左へ降りていく道がある。
「モラスコむぎ」という貝の資料館や少年自然の家があり
小島の浜(松が磯)という渚に出られる。
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→ 小島の浜とモラスコむぎ
http://soratoumi2.sblo.jp/article/181212781.html

誰もいない夕凪の渚で波を見ている。
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小島の浜に流れ込む沢がある。
覗き込むと太陽の光が樹木が生い茂って昼なお暗い水面に反射する。
宮沢賢治の「やまなし」を思い出した。
(クラムボンはわらったよ)
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沢の終点は海。海が近づくと周囲が開けてクレソンが自生する水辺。
エビや蟹がこの沢を上っていくんだろうな。
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浜の近くの崖を散策すると
園芸種らしきものもあるけれど
タキユリにホタルブクロ…。
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雑草ではなく生態系として見ているから。

(参考)小島の浜を上空から空撮
http://syouwac.co.jp/publics/index/18/detail=1/b_id=104/r_id=21/
posted by 平井 吉信 at 12:20| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2018年07月27日

海部川 谷を降りるサ行の風、流れるヤ行の水


高気圧が居座った列島で
ミネラルのような水が見たい人がいるかもしれない。
そう思って海部川へ出かけることにした。

道中、至るところでコオニユリの群生。
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距離が数十キロ離れていても
自生地の環境がまったく違っていても
コオニユリ同士が通信しあっているわけでもないのに
同じ時期に百花繚乱となる。
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やや盛りを過ぎたかもしれないねむの木も河畔のいろどり。
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海部川では支流筋に入る。
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背後に天然のクーラーの風が吹き抜けてくるのは
サササシサシスサ―。
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この沢を降りてくる地形がなせるもの。
滝のそばで体感する「涼」と同じ。

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沢は目の前で合流する。
そこは木陰でもあり
椅子とテーブルを置いて
流れを見ながら食べる。
(弁当を作る時間がなかったので)

食事のあと炭酸水で小休憩。
涼の風、泡をくぐらせる咽、
頭を使わない時間なのに脳のなかが音でない音でみたされる。

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海部川本流をさらに遡っていく。
水は増水気味だが苔の状態はいいようだ。

海部川はダムがないことに加えて河畔林が特徴。
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初夏のユリも愛でつつ
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狭窄部を慎重に降りていく。
こんな色の水が生まれたままの表情で流れている。
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流れる水のヤ行とラ行の音、
燃える薪の語りかける炎、
わき起こるカジカの声の重なり、
新緑の緑の無限の遷移(トーン)、
それらはすべて海部川。
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水の抑揚の刹那はは星夜のまたたきにも似て
ツンツンツイイと海部川、
このミネラルのゆらめきが南四国の白眉だから。

追記
保勢は明治25年に山が崩落して集落を壊滅させた大災害を経験している。
https://www.shikoku-saigai.com/archives/9940
posted by 平井 吉信 at 23:00| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2018年07月15日

映画の場面、ミュージカルの一幕のような海

海を見ていると
何か絵を見ているような
ミュージカルの場面のような光景に出会うことがある。
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光を反射して白い砂のように見えるが、実はあめ色の光沢を持つ砂浜。
浅い海底を紺碧の光が乱反射して明るく見える渚で
それぞれやろうとしていることが
一連のつづれ織りとなった絵でしょうか。

観光という非日常のなかに日常があり
日常の暮らしのなかに非日常があるということ、
実感していますか?

ここは南紀白浜。
posted by 平井 吉信 at 18:41| Comment(0) | 山、川、海、山野草

2018年07月11日

あと三日で田井ノ浜臨時駅

台風が近づいているので海は荒れている。
久しぶりに晴れた水平線を
JR牟岐線の線路越しに見ている午後。
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田井川沿いに広がるのはハマボウ。
ここは県内最大の自生地。
背後に広がるは高規格道路。
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カモが陽光に羽根を休めている。
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ハマボウは散ってしまったのか、まだ早いのか少ないけれど
青空を背景に抜いてしまえばトロピカル。
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妖艶なキツネノカミソリやコオニユリの媚態。
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ツユクサの青は日本の夏の色
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さびた線路から境目のない青が零れる
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田井ノ浜臨時駅があと3日で開設される(2018年7月14日)。
7月16日にはあなたも駅長になれるかも?
https://railf.jp/event/2018/07/03/181000.html
posted by 平井 吉信 at 01:05| Comment(0) | 山、川、海、山野草

夏草を洗って流れる


今回の豪雨で徳島は四国の西南部と比べてまだ被害はましだった。
(それでも山城の上名集落などで孤立していると聴いている)
川の水かさは増しているが、それほど濁っていない。
太陽が顔を出せば
あの雨が夢の跡のようにとうとうと流れる桑野川。
夏草の河岸を洗いながら。
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posted by 平井 吉信 at 00:26| Comment(0) | 山、川、海、山野草