2023年03月04日

親父の使っていたライツミノルタCL ライカがダイタとなって食べられる?


フィルムカメラ買いました。ほら、誰もが知っている(というわけではないけれど写真愛好家なら泣く子も黙る)あのドイツのブランド。
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フィルムを入れようと中を開けたらすでに入っていました。アメリカ製のあの世界的に有名なフィルム(に似た…)。黄色はコダック、緑は富士フイルムのテーマカラーだから。
ばれました。チョコレートです(by カルディ)。ライカでなくダイタだって。
(でもzoomの表記はやめてほしいな。この時代だから damycron M 35mmF2ぐらいならいいのでは)。
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背後に映っているカメラを前に出しました。親父の形見のライツミノルタCL。
とはいえほとんど使っているのを見たことがない。たいがいはペンタックスSPFを使っていたような。
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だから、子どもが生意気にもこれで写真を撮っていたのでした。
M-ROKKOR 40mm F2の描写は、ハイライトを適度ににじませながらやわらかい光の対照を描く。この組み合わせで京都をスナップして嵐山で撮ったものがいまも気に入って額に入れて事務所に飾っている。フィルムはフジクロームからのダイレクトプリント。
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見ているだけで満たされる。人が設計してデザインしてつくりこんで世に出たものを手で触れている実感というか。

Mロッコール40mm F2とともに超美品のM-ROKKOR 90mm F4もある。この90ミリはドイツ製(中身はLeica Elmar C 90mm F4)。
4群4枚構成で貼り合わせ面がないから経年変化に強い。
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考えてみれば、富士フイルム純正のMマウントアダプターがあるから、これはフジのXマウントのデジカメにつけられるんだよね。フジで望遠を持っていないのでMロッコール90mm F4を付けてみるのも良し、長めの標準でMロッコール40mm F2を使って見るもよし。

→ 特別寄稿「ライツとミノルタ - 実り多きパートナーシップ」

posted by 平井 吉信 at 22:55| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

ニオイスミレ 番外編 & 世間で言うプチ贅沢(物価高騰には技で対抗とはいかないけど)


クナイプから1月に限定発売されているサクラとスミレ。お目当てはスミレ。
https://www.kneipp.jp/bathsalt/violet.html
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徳島県内になかなか置いている店がなく走り回ってようやく見つけた。
クナイプといえば、薬湯めいた匂いがあって、優れた効能はあるものの喜んでクナイプというわけではなかった。

人間は続けると飽きる。うちでは入浴剤は10種類ぐらいは選べるようにしている。ひとつの銘柄だけを買い続けるのと比べて一定期間では個別の消費量が減るため金額では変わらない。

さてクナイプすみれ限定はどうか(限定は買わないけれど仕方ない)。これがクナイプの常識を覆す良い香り。あの薬湯めいた匂いがなく、ひたすらほんのり甘い香りが漂う。
(サクラは人工的な香りに感じたけど個人差あり)

すみれの香に包まれ年度末(芭蕉。かどうかは知らない)


これで明日も生きていける―と思えたらそれでいいじゃないか。


栗原はるみ わたしのカレー
https://www.sbfoods.co.jp/kurihara/curry/
ベースはタマネギの旨味が濃いのでこのままでバランスしている。
ぼくがアレンジを加えたのは、ニンニクとショウガ(ぬくもるので)、トマト果実(酸味)、輪郭を引き締めつつコクを出すためにウスターソース(高橋カントリーハーヴェスト)。
https://www.takahashisauce.com/product/catalog/ch.html

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昭和のカレーのような見栄えに、食べ飽きないおいしさに仕上げてみたよ。

カツオのたたき
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サクが特売だったので買ってきて(秋どれの解凍ものだろうね)
塩でたたいて(浸透圧でうまみ引き出し)塩を軽く落としてバーナーで炙ってみたよ。
ポン酢は使わず、ショウガ、わさび、素材を邪魔しない醤油(https://www.higashimaru.co.jp/products/detail/pdt0096.html)でお好みに。
イチゴを添えたのは合うと思ったので。


ピザ
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スーパーで特売のピザを買ってきて高知県産ピーマン、トマト、卵を載せて見た。電子レンジでふんわりと温めてオーブンで少し焦げ目を付かせる加減で。


クリームコロン<大人のさくら抹茶>
https://www.glico.com/jp/product/snack_biscuit_cookie/collon/42741/
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攻めているね、これは。桜餅を食べている感覚をコロンで表現できている。誰が食べてもわかるというわかりやすさ。リピートにつながるかどうかはわからないけど季節性商品だからそれで良いのかもね。でも開発担当者はがんばっていると思う。

完全メシ カレーメシ 欧風カレー(日清)
https://www.nissinkanzenmeshi.com/?_ga=2.95250012.1726422405.1677898268-1606623809.1677898268
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日清いわく
「完全メシ」は、「日本人の食事摂取基準」で設定された33種類の栄養素をバランスよく摂取できるよう設計されています。タンパク質、脂質、炭水化物の三大栄養素のバランスがパーフェクトです。また、ビタミン・ミネラル・必須脂肪酸もバランスよく摂れ、しかもおいしく仕上げました。


湯を入れて5分経ったらかきまぜるだけで33種類の栄養素が摂れるというもの。
で食べた感じは? まあいける。


台湾風まぜ牛めし(松屋)
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いつも挑戦しているね。
posted by 平井 吉信 at 12:14| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

2022年04月13日

ネコのイラストが入ってマスクが収納できる手作りのトートバッグはいかがですか?


今回はエコバッグ(トートバッグ)のご紹介を。

徳島市在住の福島宏子さんは数年前のとくしま創業塾をきっかけに起業された方で、咽の保湿を目的に就寝時に息苦しくならないマスク「おやすみマスク」を考案して実用新案を取得されている。これはご自身の親の介護に際して必要性に迫られて開発したもの。どこかに外注することなく本人が1枚1枚手作り(ミシン使用)されている。

しかしその後のコロナ禍で(そもそも目的が違うのだが)布製のおやすみマスクは売れなくなった。もともと裁縫など手先が器用で、人々がどんな場面に困っているかを日常から観察されているので、今回は新たな用途のエコバッグ(商品名「キャット・トート」をつくることとした。
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まず目を引くのはねこのイラストがあしらわれているデザイン。柄は6種類ある。表面は麻混というのは特徴。裏面はウレタン生地で多少の濡れに対応できる。
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さらに特徴的なのは、買い物の後、カフェに入って一時的にマスクを収納しておくケースが付いていること。
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マスクケースを持ち歩く人は意外に少ないように思われる。服のポケットやポシェットなどに入れる場合、なかに入っているものと触れないようにマスクを隔離したい、という場合にうってつけ。また、このマスクケースは取り外して使うこともできる。要はトートバッグとデザイン、生地が一体となっているところが特徴である。

「キャット・トート」の仕様は以下のとおり。
・猫のイラスト6柄を採用(柄の指定はできないかもしれません)。
・表の素材は綿50%、麻50%。
・裏の素材は撥水性と適度な伸縮性を持つウレタン生地
・上部にファスナーなど閉める仕様ではなくネギなどの長いものも飛び出るかたちで収納できる。
・肩掛け式
・マチ付で底部を補強
・紐はジーンズ布でアクセント及び生地の強度を上げている。しかし厚くなりすぎず肩に掛けたときにごわごわしないように配慮

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〔販売法〕
・イベントでの展示販売(5/15の「アクアチッタ」予定
・オンライン販売 
・工房での直販

価格は1,500円(+税)を予定されている。
お問い合わせは福島宏子さんまで。
https://www.instagram.com/nekookan518/

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posted by 平井 吉信 at 21:55| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

2021年02月04日

斉藤由貴の卒業、TDKのAD、ときの電車が呼び戻す


春が近づき、筒見京平からの連想で斉藤由貴の「卒業」が聞きたくなってmoraからダウンロード。
(ファーストアルバムのできはセカンドと比べたら落ちるのでアルバムは買わない)
(ダウンロードするならAmazonよりmoraのほうが音が良いよ)

誰の胸にもあるきゅんとする瞬間(季節)を松本隆/筒見京平が画いて斉藤由貴が魂を吹き込んだ名曲。
(ああ、時分の花が咲いている)
そして富士フィルムのカセット(フジフイルムのレンズからの連想で)のブランドAXIAから
斉藤由貴「AXIA〜かなしいことり〜」を連想。この曲も同時に購入。
(猫の目のような女心、彼女にしかうたえない。銀色夏生の名曲だよね)

探してみるとAXIAのPS-1ありました(仕事場でわずか3秒で見つかるなんて…)。
アナログカセットですよ。須藤薫のアルバム「Planetarium」が入っていた。
(名曲の詰まった名アルバムだよね、でも須藤薫さん、お亡くなりになっていたなんて)
フジフイルムのフジノンXF23mmF1.4 RでフジフイルムのカセットテープAXIAを撮る(録る)
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当時、TDKのAD60の2本パックは1100円だった(消費税はなかった時代)が、
ダイエーでは880円で売っていたので徳島の籠屋町まで自転車を漕いで買いに行ったっけ。

歴代のADはたぶん揃っている。
外観は変わっていくが、印象に残っているのは青と白の縞模様の外装のAD。
バリエーションとしてAD-S、AD-X、ARなどがあった(TDKの音楽用ノーマルポジション)。
これはというとSAを使った(ハイポジション)。さらにはMA(メタル)、一度だけMA-R(メタル)を使ったことがあるがすべて手元にある。
これらを再生するのはご存知ウォークマンプロ(WM-D6C)のもちろん現役完動品。
これにワンポイントステレオマイクを付けて蝉の声やせせらぎ、波の音を録音しにいったもの。
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→ EACH TIMEのカセットが!大滝詠一に浸る連休を過ごしています


マクセルではXL-1,XL-2を、ソニーではHF-Xをよく使ったかな。
変わり種ではナショナルのオングロームテープ、BASF(西ドイツ)、that's(太陽誘電)などがあったがすべて手元にある。

フィルムカメラやらカセットテープやらブラウン管テレビが(骨董や懐古趣味ではなく)現役でありつづけて身の回りにある生活ってどう? へへへ、このへんのものはとうじのままたくさんあるんですよ
(ときめくモノでなければ捨てよう、という整理の教祖さまがいるけれど、人間のエゴを感じてしまう。そうじゃないよね)
タグ:大滝詠一
posted by 平井 吉信 at 20:44| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

2021年01月24日

フィルムを入れて写す写真機 そのときどきの時間(人生)をとめる


銀塩写真(フィルムカメラ)やアナログレコードの流行は一時的なものとは思えない。
それは特定の国や地域だけで起こっていない。
レコードに至っては、アメリカではCDの生産量を上回っているというのだから。

ぼくもアナログレコードもアナログプレーヤーも現役で持っている。
テレビも15インチのソニープロフィール(高性能トリニトロンブラウン管)をいまも使っている。
(液晶やプラズマやら4Kの画面には落ち着きがなくて長時間見ていられないよね)

フィルムカメラのライツミノルタCLやミノルタX700は現在も稼働している。
特にライツミノルタは完動新品レベルもの。
M-ROKKOR40mmF2と90mmF4のレンズがある。後者はライツ製だ。

そこでひらめいた。
フジからはMマウントアダプターが発売されている。
ぼくはXFレンズの望遠は持っていない(XF35mmF1.4 の換算53mmまで)。
M-ROKKOR90mmF4はライカ製でElmar-C 90mm F4と同一と言われている。
ミラーレスのデジタルかめらはではピント面を拡大できる。
これで桜を撮ってみたい。そう考えるとわくわくする。

レンズを格納している防湿庫を覗いてみる。
最良の状態で90mmはそこにある。
LEDの光を当ててみてもコーディングの衰えもレンズの曇りもない。

その近くに皮ケースに包まれたものがある。
はて?
思い出した。親父が所有していたコンタックスTVSだ。
(バリオゾナー28-56mm F3.5-6.5付)
ぼくはゾナーT* 38mm F2.8の付いたT2を奨めたが
親父はズームがいいと言い張ってこちらにしたのを思い出した。
(T2はカヌーエッセイストの野田知佑さん、姫野さんも使っていたと記憶している)
しかしなぜか親父はほとんど使っておらず
おそらくフィルム1〜2本撮影して退蔵していたもの。
取り出してヤマギワ電機のバイオライトに照らすとチタンボディはまばゆき輝きを放っている。
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(余談だがコンタックスT2のテイストにもっとも近い最新のデジカメがフジのX-100V)

同じツァイスレンズが付いたキョーセラのスリムTは家族全員が旅行に使っていた共用。
胃かいようで入院していた親父が退院したとき
夫婦で由布院の温泉でもと送り出したときに持って行ったカメラでもあった。
由布川の土手で噴煙を上げる由布岳を撮ろうとしたとき
病み上がりだったせいか足元がおぼつかず斜面で転倒したのだという。
そのときの擦り傷がカメラの背面に付いている。
しかしカメラには異常なく電池を入れればいまも現役である。
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スリムTにはツァイスのテッサーレンズが付いている。
ネガプリントを見たうちの母親が写真の美しさに絶句。
このカメラは写りが違うといって「わたしのカメラ」と言い張るようになり、
とうとう自分の名前のシールを底面に貼ってしまった。

いまのコンパクトデジカメはハイアマ用を除いて高倍率のズームしか残っていない。
35o〜38oでF2.8程度の単焦点の付いた廉価な製品が出れば相当売れるのではないか。
ボディはプラスティックでも構わない。
シャッターと電源スイッチのみでシャッターを押すだけの完全オートでいい。
もちろんストロボは内蔵。
沈胴式レンズでレンズ枚数は少なく。
ボディ内手ぶれ補正機能は付いている。
画像はこれみよがしではなく自然な再現で4〜5万円程度。
(ただし設定を選べば見映えのする仕上がりも選べる)
色は黒、白、銀、赤は避けて、アースグリーン(濃い灰緑)、生成、鴇色などはいかが。
そんなカメラが出たら売れるように思うのだが。
(富士フイルムあたりが無印良品などと連携してやらないものか。直販とムジ店舗のみで家電量販店やカメラ店では売らない)

カメラは手に取ってメカニズムや造形を愉しむ道具でもあるが
家族や友人、つまりは人生とともに刻を閉じ込めたもの。
喜怒哀楽の光と影が織りなす人生模様を写すのが写真機。
(スマートフォンはだめだよ。消耗品だし画像が厚化粧だから時間とともに化けの皮が剥がれる)
posted by 平井 吉信 at 00:26| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

2021年01月18日

数年ぶりに買ったレンズはフジノンXF23mmF1.4 R

フジのデジタルカメラを使っているけれどレンズは3本しか持っていなかった。
XF14mmF2.8 R、XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS、XF35mmF1.4 R。

子どもの頃から使っていたミノルタハイマチックF ROKKOR38oF2.7、
親父との共用だったライツミノルタCL M-ROKKOR40oF2、
さらにネガフィルムではキョーセラのスリムT Carl Zeiss T* Tesser3.5/35、
ミノルタの一眼レフX700ではNewMD35oF1.8。
いずれも画角が35o〜40o。この画角と写りがとてもしっくり来ていた。

これらは少ないレンズ枚数で抜けが良く
やわらかくも絵のような美しさで光を捉えていた。
それは何気ない風景を撮影しても心にしみてくる。
最新鋭の高解像度のレンズやZoomレンズでは得られないと気付いた(思い返した)のだ。
(手持ちのフジのズーム18-55でカバーできるのだけれど写りが違う)。

ところがふと気付くと富士フイルムがキャッシュバックキャンペーンをやっているではないか?
対象レンズのひとつが23oF1.4。
(APS-Cのセンサーサイズを考慮するとこれが35oの画角となる)

フジノンにはF1.4とF2の2つの23oレンズがある。
ぼくは盲目的に明るいレンズが良いとは思わない。
最近シグマから出た24oF3.5には惹かれるものがあるけれど
マウントが違うので取りつけられない。

そこでインターネット上で出ている2つのフジの23oを見比べると
(同じ被写体を見比べる必要はない。一見して違いがわかる)
23oF2は塗り絵のようでくっきりしているが陰影感に乏しい。
23oF1.4は繊細で階調がやわらかい。
しかも開放でも周辺まで平坦。これは準広角の画角には必要である。
(XF18-55mmF2.8-4には求め得ない)

しかもボケ味が自然である。
ボケ味というのは自然な距離感を描けること。
ゆえに鋭いピントで浮かび上がる主要被写体と
原形を留めない背後の光のにじみの対比のような両極端な画は好きではない。
葉っぱが重なり合いながら近景から遠景まで連なっているとすると
葉っぱの焦点が少しずつ弱くなるけれども違和感のない存在感を残している。
XF23mmF1.4 Rはそんなレンズである。

鳥取県にお住まいの女性の方でXF23mmF1.4 Rの名手がいる。
ブログで拝見するだけであるが、彼女がこのレンズで撮影した写真が拝見できる。
https://jerry114.exblog.jp/tags/%E3%83%95%E3%82%B8%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA%20XF23mmF1.4%20R/

こちらはご本人によるセルフポートレートと思われる。
https://jerry114.exblog.jp/tags/%E3%83%95%E3%82%B8%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA%20XF23mmF1.4%20R/2/
(ここ2年程度写真が更新されていないのは心配である)
鳥取といえば植田正治さんが有名である。
jerryさんというハンドルネームの方も鳥取の風土を活かした写真を撮られている。

決めた。買うことにする。
けれどモノを増やしたくない。
そこでズームを下取りに出した。これで単焦点ばかりとなった。
(購入を決めたその日がキャッシュバックの購入期限その日だったのも運命的)

こうして初めて野外へ持ち出した。
5枚だけ載せてみる。
いつもは500ピクセルだけれど、今回だけ1024ピクセルで。

まずは大砂海岸。X-T2+XF23mmF1.4、電子シャッターは共通。
f6.4、1/1250、ISO200、ProNeg.Std
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モノクロでも撮影。フジお得意の白黒
f5.6、1/6000、ISO800、ACROS+R
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(世界でもフジ、ライカ、パナソニックがモノクロ御三家と思う)

次に大里松原から北へ延びる尾根へ乗る。
海岸性照葉樹の林を抜けて登り始める。
像面の均質性、歪曲のない平坦な画質。
f5.6、1/30、ISO800、ProNeg.Std
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太平洋を臨む尾根沿い。
ところどころ痩せ尾根で断崖を通過する。
磯釣りのために山越えする釣り人は多い。
おそらくは眼下の渚まで降りていくのだろう。
f7.1、1/80、 ISO200、PROVIA
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大里松原に夕暮れが迫る。
それでもひねもすのたりのたりかなの幸福な釣り人が影絵となる。
f5.6、1/1250、ISO200、PROVIA
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このレンズ、絞りこむ必要はない。
おそらくf5.6まで。被写界深度が必要ならf8まで。
やはり35oはいいな、と思った。
35oと50oがあれば撮りたいものは残せる。
ほのぼのと人生を振り返るとき
それは35oから50oではないかと思うのだ。
posted by 平井 吉信 at 00:01| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

2020年04月17日

やった PHS運用中止が3021年1月31日まで延期


いまだにPHSと思われるかもしれないが
病院内ではこれでなければ使えない。
(ピッチではありません。プウスヌル・ヘアンディフォン・シストムの略です。原語に忠実にカタカナにしました。よろしいですか)

いかに高速化が進もうと音声の現実感においてはケータイ/スマーティフォンはPHSの足元に及ばない。
通話では相手の感情の変化を感じ取ることができる。
人間にとって意思疎通はもっとも大切なこと、相手が見えない会話では特に。
ぼくは気にしていないが電磁波の影響が極めて低いことも特筆される。

いっそこのままエリアを広げて
スマーティフォンから乗り換える人を優待するなどして
サービス中止をとりやめるどころか攻めてみては?
(いけいけウィルコム、これからもずっと使うぞ)
(1週間は充電不要、明確で人の感情が伝わる音声、ぼくは使わないけれどカメラを内蔵、そのうえ液晶はカラーでハードウェアキーも付いている!えへへ)
(iPhoneやらAndroid機やらの最上級機を見てもときめかない。画面は小さい、キーボードが付いていない、落としたらすぐ割れる…パソコンより不便じゃないか)
(理想のスマーティフォンは、軽量化のためカメラ機能やQR読み取りなどの不要なデバイスははずし、外付けディスプレイと外付けキーボードが接続できるインターフェイス(HDMI,USB-C,Bluetoothなど)を有し、折りたたみ可能で外付けSSDもしくはDropboxなどに安全をデータ格納してBluetoothなどで接続。例えば、OSはファイアーウォールと高度の暗号化を装備したLinuxベースとして、本体OSと切り放してiOSとAndroidを仮想で動かしてアプリケーションをインストール。入力は本体では音声、視線入力のみとして身体に装着したスマートデバイスからも制御と表示を行う。これらの道具建てが小さなカバンに入って本体は1万円台でしょう。あ、でもそれならSSD仕様のノートPCでもいいか。みんな小さな画面と使いにくいフリップ入力を我慢して使っているんでしょ→ いたずら書きが過ぎましたごめん)

医療の現場では欠かせないPHSを存続させることは
社会に役立つ意思決定と思うのだ。
(いま医療の現場に新たなインフラ導入を迫るのはどうなのか。しかもこれに代わる有力なデバイスは見当たらない)

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(WILLCOMのロゴが誇らしげ。待ち受け画面は仁淀川と浅尾沈下橋。えへへ)

注/タイトルに誤りがありましたのでお詫びいたします。正しくは2021年です。3021年だと人類おらんかもしれん。
 
posted by 平井 吉信 at 21:21| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

2019年09月07日

濃厚トマトジュースのレモン炭酸割でからだよろこぶ


仕事で急いでいて昼食代わりにパンを食べていたら
不注意にも舌を噛んでしまった。
大したことないだろう、と思っていたら
血があとから沸き出すようで止まらない。
しかもこれから仕事、ということで
口を押さえながらときどき洗面に立ちながら
なんとか数時間を過ごしたところ。

食事ができる状態でないし、うがいをするのも気を使う。
茶を飲むのさえ舌を動かさないようにそろそろと。

そんなとき冷蔵庫に常備して助かったものがある。
それがこの組み合わせ。

★デルモンテのリコピンリッチというトマトジュース
★生協の「ただの炭酸レモン」(山形県天童市取水)
そこに蜂蜜(カナダ産、カルディ販売)を落として氷で冷やして飲んでみた。
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空腹と咽が渇いた身体に吸い込まれるように落ちていく。
おいしさだけではない、栄養と飲み応えと。
一杯数十円でこれだけの満足度はなかなか得られない。
毎日複数回飲んでいるうちに舌の出血も止まって
流動食が取れるようになった。

いまの時季はトマトが採れない。
採れていても気温が高く日射しが強いためおいしくない。
(四国では春先が旬だよね)
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だからトマトのおいしい時季に品種を選んでそのまま絞った無添加無加塩のジュースは重宝する。
1本900ccに完熟トマト28個が入ってリコピン濃度も高いとか。

まだ早いけれど、バレンタインにはトマトジュースください、と言いたくなる。

↓おいしいトマトジュース
デルモンテ リコピンリッチ トマト飲料

カゴメ プレミアムレッド 高リコピントマト50%使用(食塩無添加)

ビタミン、ミネラルの含有量
https://www.kagome.co.jp/statement/health/tomato-univ/medical/vitamin.html

トマトの出回る季節だとこんなのもいい
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トマトという野菜はまったくもって

posted by 平井 吉信 at 22:25| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

2019年08月15日

徳島の阿波正藍染め+オーガニックコットンの敷物が誕生するまで(栄光カーペット株式会社、徳島県つるぎ町)


徳島県つるぎ町の栄光カーペット株式会社が藍染めの敷物を開発したと聞いて
直接現地を訪問した。
徳島は全国有数の藍染めの産地で「阿波藍」を知らない人はいないだろう。
今回の阿波藍を使った敷物は、全国初の取り組みではないだろうか。
同社の辻社長と奥様の倫子さんにご案内をいただいた。
→ 2019年7月11日 徳島新聞に「藍染めの綿糸で独自製品」と掲載

エピローグ 風合いと色合いをみる

まず、触れてみてください。 
人が敷物に触れたときの最初の感触が大切です。
それは、やわらかでふんわりとしている感じ。
通常の素材では味わえないこの風合いをどのように出すのか―。

次に色を見てください。
この青は徳島の伝統的な色彩である藍色で
東京五輪でも使われているものです。
化学染料と異なる天然藍の色合いをどう活かすのか―。
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オーガニックコットンを阿波正藍染めで染めた糸でつくってみてはどうでしょうか。

敷物の素材の基本知識
通常の敷物はアクリル100%、もしくはナイロン100%を使うことがほとんどです。アクリルは色数が多く染めやすい利点があり、ナイロンは長繊維のため掃除機をかけても毛羽立ちにくく糸のへたりが少ない利点があります(ただしナイロン糸が高いので製品としては多くない)。
天然素材の敷物としてはウール、麻、綿があります。ウールはメーカーから見て扱いやすいのですが毛羽立つのとごわごわ感があります。麻(リネン)は平織りでは存在するもののフック織りではほとんど見かけません。綿も同様に流通が少ないのは、染色に費用がかさみ製造も手間がかかるためです。

平織り…毛が短く裏張りがなく折り曲げて保管ができる、家庭で洗うことができる利点がある。防音効果がクッション性に劣る。

フック織り…フックガンでパイル糸を打ち込んで固定する製法でデザインの自由度が高い。当社の主力製法。


オーガニックコットンがもたらす限りなくやさしいたたずまい
それは綿100%だからです。
綿100%の製品にはほかにない特徴があります。
それは人が触れたときの感触。
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ゆっくりと触れるように掌を置いてみると
気持ちよさが感じられます。
どうせなら良い素材を使おうと考えて
オーガニックコットン※(100%)を選びました。
(※インド綿GlobalOrganicTextileSandard認証)

次に綿を活かす織り方を研究しました。
敷物の品質を決定づけるのは、パイルの長さと目付(糸を折り込む密度)です。
長さが短い、もしくは密度が低いとぺたんとした感じになります。
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オーガニックコットンの感触を味わえるパイルの長さと密度を求めて試作した結果、パイルは長め、密度は高めが良いと判断しました。このことは糸をふんだんに使用することとなりますが、五感に働きかけることが大切として織り方を決定しました。

糸から伝統の自然な色に染める阿波正藍染
藍染めの敷物とは、敷物が織り上がってから藍染めを施すのではありません。
オーガニックコットンの糸の段階から染める必要があります。
そこで綿糸を阿波正藍染めの染色工場に持ちこんで
染めていただくことにしました。
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徳島は吉野川の洪水が肥沃な土をもたらし
藍作が盛んとなりました。
明治の頃から日本有数の藍染めの産地です。
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吉野川は東西に流れる大河なので夕陽が沈んでいく。影絵のように浮かぶカンドリ舟
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ところが藍染めの本場徳島でも糸を染めていただける会社は片手にも届きません。
ようやく協力していただける染色工場様を捜し当て
伝統的な方法で染めていただいた藍染めの糸で敷物を試作したときの感激は忘れません。
どのように活かすか、試行を重ねたところ
3種類の濃淡をそのまま使うプレーン(単色)のほか、
濃淡3色を使ってグラデーションや
波の模様などを織り上げました。
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おすすめの用途
製品は特に○○用などとしておりません。
この素材感をお好きに活かしていただけたらと考えます。
フロアや椅子の上に置いて
友人や大切な人たちをおもてなしてみるのもいいかもしれません。

金額が高いと思われるかもしれませんが、素材と染め賃に由来するもので
面積が大きくなると高くなっていきます。
手が届く価格でまずは感触をお確かめいただけるのがチェアパッド(椅子やフロアの着座用)です。
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もう少し大きくなると、この上で寝転んでいただくことができます。
自然の風を感じながらうたた寝をする休日の午後にいかがでしょうか?

流通を省いて直販で
絨毯やカーペットをつくる会社は日本にどれぐらいあると思われますか?
業界団体がないので正確な事業所数はわからないのですが
当社が把握する限りでは10社程度ではないでしょうか。
そのほとんどは当社と同様に下請がほとんどで、
一部の通販対応を行っておられる事業所を除いて
最終的に製品をお使いになられる方々とお取引がない場合がほとんどです。
流通を通して販売しているので私たちの会社には営業部も販売員もいません。

その代わり、近所の女性たち約10人に働いてもらっています。
彼女たちには来られるときに来て仕事をしていただいています。
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子どもが病気、親が介護を求めているときは気兼ねなく休んでもらいます。
働き方改革などと昨今呼ばれるような取り組みかどうかはわかりませんが
当社ではずっとそのようにしています。
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仕事も家庭も両立しながら安心して取り組めることが人生の生きがいと製品の品質につながると考えます。
女性たちの勤続年数は長い人で30年程度(複数)、短い人で3年、
多いのは10数年程度と長く続けていただいています。
彼女たちがのびのびと仕事をできる環境を調えることが経営者の役割と思っています。
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ここで会社の近所をご紹介いたします。
吉野川支流の貞光川の傍らに工場があります。貞光川は西日本第二の剣山から流れ出す清冽な流れ。
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貞光川に架かる欄干のない橋(潜水橋)を通って貞光のまちなかへと入ります
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以下のリンクは吉野川沿いのつるぎ町を自転車でまわるツアーの動画です。
急傾斜地の農業の様子なども出てきます。
(ブロンプトンポタリング協会作成)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=184&v=3GRLxV9XDdo

地域を挙げて支えていただいています
商品開発や販路開拓とは無縁の世界でやってきたので
誰かに相談してみようと考えたとき、徳島県信用保証協会からお声がけをいただきました。
「これまで消費者に販売したことがないのですが、新開発の製品については高価になりすぎることとお客様と意思疎通の必要を感じるので流通を通さず製造直売のスタイルが取れないかと考えていますがどうでしょうか?」と。
それに対して専門家派遣制度をご紹介いただきましたので、
製品開発や販路をともに検討し、やがてマスコミに取り上げてもらえるようになりました。
いまご覧になっているこのWebサイトもそのようにしてできております。

実は私たちはメールのやりとりが苦手です。
落ち度があってはいけませんし、細かなニュアンスをお伝えしたいので、
お問い合わせは、電話とfaxでお願いしています。
製品について工場までお越しいただければ
現物をお見せしながらご納得していただけるよう説明いたします。

弊社以外に現物をご覧いただける店舗として、
徳島市の阿波おどり会館内にある「あるでよ徳島」をご紹介いたします。
そちらには徳島の特撰ブランドが揃っていますのでご訪問をおすすめいたします。
〔あるでよ徳島〕
●開館時間/9:00〜21:00 (12/21〜12/27・1/2〜1/10=9:00〜18:00)
●休館日/12/28〜1/1、6月、10月、2月の第2水曜日(祝日の場合は翌日)
●駐車場/3,000円以上お買い上げの方は1時間無料[対象パーキング]・阿波おどり会館駐車場・眉山パーキング・新町地下駐車場
●問い合わせ先/公益社団法人 徳島県物産協会
TEL:088-622-8231 FAX:088-623-9779


お届けできる主な製品
(価格はいずれも工場お渡し直販の場合)
阿波藍の円座(チェアパッド 直径35センチ)2万円+税
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長方形(60センチ×90センチ、部分敷きにお使いいただけます) 9万円+税
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小さな欠片を吊して何かにできるかも(企画中)
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お取り扱いの注意
藍染めは色落ちすることがあります。
これまでのテストでは特に顕著な現象は認められていませんが、白の無地の服や汗ばんでいるときはご注意いただけますと幸いです。
製品は裏打ちしているため水洗いができません。
汚れのひどいときは当社で対応いたしますのでご連絡いただくのが良いかと存じます。
ご購入後も安心してお使いいただけるようにいたします。

栄光カーペット株式会社
代表取締役: 辻 智
〒779-4103 徳島県美馬郡つるぎ町貞光字宮内20
電話 : 0883-62-2191
fax : 0883-62-5158
営業時間 : 8:00〜18:00
定休日:日曜・祭日
公式Webサイト:https://eiko-carpet.com/
(一部はWebサイトから買い物かごで購入可能。特注寸法も承るとのことで見積もり応談)
posted by 平井 吉信 at 10:53| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

2019年01月19日

電子ペーパーを使ってみませんか


数年前にソニーが先鞭をつけてA4サイズの電子インクのビューワーを発売した。
タブレット端末が数万円ながら液晶が精緻で色の再現性がよく、
アプリケーションが使えてインターネットに接続できる。
それに対して電子ペーパーモノクロの電子インクでPDFしか見られず
ページ送りもページごとの切り替えという仕様。
価格も10万円程度のデジタルペーパーが人気で
ソニーストアで販売された数量がただちに完売する状況が数ヶ月続いた。

続きはこちら
http://soratoumi.sblo.jp/article/185403329.html
posted by 平井 吉信 at 11:49| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

2018年09月25日

お多福の磁気サンダルって知っていますか?


事務系の仕事の人は通勤や外出時の靴のままで仕事をしていないだろうか。
足が蒸れて匂う原因となるし、
足裏は熱が籠もりやすいのでクールビズに相反する。

そこで職場ではサンダルに履き替える人も多い。
その際におすすめのサンダルがある。
(まあ、結論は急がずに)

リフレクソロジーとか反射区という言葉は聞かれたことがあるだろう。
足裏のツボであり経絡の流れにも関係するところ。
ぼくも毎日自分の足を押している。
もう十数年になるので目を閉じていても反射区はわかるし
他人の足裏を押して身体の状態がある程度わかるようになっている。
皮膚に電流を流す装置で経絡の流れを確かめているこの頃。

一日中靴を履くことは足指の動きを束縛し、血流が滞る原因。
足のむくみや仕事の能率が上がらない要因である。
(靴を履いていては創造的な仕事や効率的な処理は難しいというのは経験)

しかし職場にクロックスはどうだろう。
(仕事ができる人たちは選ばないと思うのだが)
デザインの違和感以外にも足が快適かどうか。
健康を考えるならほかに良い選択肢がある。

それが一世を風靡したお多福の磁気サンダルである。
磁気の効用についてはお多福は
家庭用永久磁石磁気治療器として医療機器認証番号を取得している。
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このサンダルをつくっているのはお多福産業という徳島の企業である。
うちの近所にも数年前まで見かけていたが、
先日、いくつかの店舗を見回っても見つけられなかった。
地元の商品は地元で買いたいと思っていたが、
探索する手間と時間を節約すべく
インターネットで青森の靴卸店から購入。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/laber/00008052303j.html
(ショップの人とメールのやりとりで、近所のメーカーのサンダルをインターネットで青森から買うとはね…などとほのぼの)

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その際に色はブラウンと白にした。
アマゾンに売っている品番(紳士オリジナル)は
デザイン優先で機能優先ではない。


ぼくが買ったのは定番の「いきいきマーク2」。
この商品のように突起があると足裏のマッサージ効果に加えて
浮遊感や蒸れ感の解消につながる。
歩いてみるとこの突起が気持ちいい(決して痛いということはない)。
雨でなければ野外を歩くと(足の前半分が着地する際に)循環器のツボが刺激されて
呼吸がすっきりしてくるはずだ。
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女性用は「いきいきXメッシュ」などが用意されている。



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色については黒は選ばない。
暗がりで見にくいことが大きな理由。
白を選んだのは暑い時期にすがすがしいと思ったので。
デザインもよく無印良品の素材系のアウターとも合わせられる。
オフィスはもちろんレストランでも違和感がない。

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サイズについては足形を専門の装置で測定した結果、
248〜250mmの長さ、足囲いがE〜2Eのぼくが
このサンダルではL(26〜26.5センチ)でぴったりのフィット感
(自分専用と錯覚するぐらい)が得られた。
(普段履くサイズより1サイズ大きめがいいというのが多くの人の意見)

サイズ展開は以下のとおり
S(24.0〜24.5cm)
M(25.0〜25.5cm)
L(26.0〜26.5cm)
LL(27.0〜27.5cm)

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サイズが合えば湧泉のツボにぴたりと磁石が当たる。
湧泉のツボはついつい押してしまう気持ちいい場所なので
このツボに当たらないと磁気サンダルもマッサージサンダルも意味がない。
履き心地は底が厚くないこともあるが
買ったその日から屈曲性が高いのでバタバタしない。
まさに現代の「わらじ」のようで
床に吸い付く感じがある。
(足裏は歩く愉しさをこのサンダルで知ることになる)

素材はゴム系で水洗いが簡単。汚れても安心。
永久磁石は6個使用。
足入れが簡単なのに歩いていて脱げにくい適度なフィット感がある。
磁石の部分が足裏に痛いのではと心配する人もいるだろうが
(足裏を押し慣れているという点を差し引いても)
磁石の部分の盛り上がりはほとんど感じない(物足りない)。
(このサンダルで足裏に痛みを感じる人は重症ですよ)

磁石の効用は血流の促進で、
足の冷えが改善された、疲れにくいという声が多い。
この軽さ、日本製(徳島製)のつくりの良さ、
フォーマルにも使えそうなデザインの品格、
足に当たらないやわらかい素材ながら耐久性(多くの人が口にしている)、
だから買ったその日からフィットする。
これらが評価されて多くが長年のリピーターである。
しかも価格は2千円を切る(本体価格)。

おさらいです。
◆突起状と磁石が歩くだけで履くだけで足裏のツボを刺激して血行を改善
◆水洗いできて清潔に保てる
◆ソールがやわらかく足裏に寄り添ってばたばたしない(わらじのようなフィット感)
◆日本人の足形に合っている(ただし4Eなどの幅広の人は現物を合わせるのが賢明)
◆耐久性がある
◆日本製(徳島で生産)


こんなすばらしいサンダルが身近にあることをお知らせするとともに
(メーカーとは利害関係なし)
お多福産業さんには県内の小売店でもっと置いてもらえるよう要望したい。
http://www.otafuku-sangyo.com/omona/04sandals.html

posted by 平井 吉信 at 21:14| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

2018年06月23日

昭和の商品がいまも並ぶ地元のスーパー


新聞を見ると一面、サッカーの絵であふれている。
サッカーの世界選手権が始まり、日本が初戦で勝ったことを翌日の朝刊で知った。
(世事にうとい。でも知っていても見ないだろうな、興味ないから)

すももをたくさんいただいたので
鮮度が落ちぬ間に果実酒にすることとした。
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梅酒をつくった残りのホワイトリカーが少ないので
近所のスーパーに買い出しに出かけた。

スーパーなのに徳島でもっともおいしいと思う農家のトマトが並べられている。
(ぼくは農園まで直接買い付けにさえ行っていたが、近所のスーパーでも買えるので足を運ぶ機会が少なくなってしまった)

この日、ほかに買ったもの。
ああ、それにしても昭和。
(値札が貼ってあることにも注目。背景のロゴとは無関係)。
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このスーパーを見ていると
自分の立ち位置の置き方と経営資源の組み立てが大切とわかる。
IT化の投資は行わず、現場へも人員を配置しないが
価格を下げつつ品揃えは他の同業者と違う。
きっと本部に集中して社内データを解析しているんだろうな。

さて、子どもの遠足の定番といえば、バナナとハイレモン。
ハイレモンはいまでも入手しやすいが
珍しいのはハウス印度カレー。
(ちなみにメタル印度カレーもこの店で手に入る)
CoCo壱番屋のカレーの再現にもっとも近いルーという人もいれば
昭和のカレーの味と評する人もいる。
(近所のスーパーはええなあ→ 近所のスーパーは良いという意味の徳島弁)。

いまだにPHSやブラウン管テレビを使っているぼくはいったいいつの人?
(ポケベルは使っていないよ、念のため。太陽の塔はいまでも好きだよ、念のため)

ついでにこれは知っていますか?
小学校の頃に集めたもので永谷園の「広重 東海道五十三次」。
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箱入セットになっているので懸賞で当たったのかな。
でも、2年前に復活したらしいよ。
http://www.nagatanien.co.jp/cp/tokaido.html


タグ:昭和
posted by 平井 吉信 at 22:50| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

2018年03月18日

高校生に戻って電子辞書 生産性も上がる


今頃になって電子辞書を買ってみた、というのは理由がある。
受験に挑戦するから…ではなく、実は愉しいこと。

なぜ電子辞書がいいのか、どのような理由で何を選択するのかなど
興味がある人は別ブログにてどうぞ。

「ホワイトカラーの生産性を上げる〜電子辞書の活用〜シャープPW-SH5を選んだ〜」
http://soratoumi.sblo.jp/article/182729264.html
posted by 平井 吉信 at 22:32| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

2018年01月30日

文化の森の丘を歩いてミノルタ85mmで光を集める

(興味のある人はなぜミノルタのオールドレンズを使っているのかも)

猫がいたのでレンズを向ける
あのミノルタの色を思い出す。
フジの純正とは違う光の湿度感というか重さというか。
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ばらの花のこの感じ。やっぱり85mm。
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冬の日のわずかな温もりを楚々と再現する
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まちなみの空気感にコダクロームの色を感じる
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臘梅
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金属のオブジェの手が切れそうな質感
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夕暮れの空の再現の違いを見てみよう
(上がMD85mm、下がXF35mm)
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(いずれもフジX-T2+八仙堂マウントアダプター+MD85mm f2〜4。JPEGそのままの縮小のみ)






タグ:ミノルタ
posted by 平井 吉信 at 22:23| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

2018年01月21日

道の駅なかとさ ヒット商品のオンパレード 風工房の莓シフォン


現時点では四国でもっとも新しい道の駅かも。
道の駅にしとさのコンセプトがすばらしいと書いた。
http://soratoumi2.sblo.jp/article/177205893.html
世界観の絞り込みと訴求の良さが際立っているから。

道の駅なかとさはどうさろう?
(高知道を走っていると表示があるので無料区間であることもあって降りて見たくなる)

久礼の漁港の近くに立地。
丘を上がれば黒潮本陣(四国の第三セクターの宿でも早くからカツオのたたきづくりなど体験型メニューを訴求して人気)、
そして久礼の大正町市場(これはInstagramが好きな人にはたまらない場所だろうね)、
漁業の守り神、久礼八幡宮、
「土佐の一本釣り」の青柳裕介が愛したまち。

青柳裕介と土佐久礼のまち http://soratoumi2.sblo.jp/article/57698390.html
土佐久礼 青柳裕介さんに会うために http://soratoumi2.sblo.jp/article/178988112.html

道の駅を立ち寄りやすい国道56号線沿いにあえて持ってこず
海のすぐ近くに配した(まちのコンテンツを海辺に集約)。

そこで、この立地の問題は津波、高潮、台風。
津波については黒潮本陣のある丘に徒歩で上がれるようになっている。
しかし地球温暖化を受けて災害が多発する時代、
津波以外もだいじょうぶかなと心配はある。

黒潮本陣との位置関係
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施設内を見てみよう。
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店内に入ると水槽、魚が売りながよ。
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カツオ1尾 800円、
(さしみとたたきにできる)
ベイケン3尾 380円、
(徳島ではメッキアジ、学名はカイワリ。ヒラアジの仲間と記憶している。県南の海によく釣りにいったもの。普通は焼いて食べるけど大きくなると結構うまい)
カンパチ1尾 300円
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人気のテナントを見ているうち、風工房がこちらに移転していると気付いた。
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莓農家8軒が農林水産省の補助金を受け
専門家の助言で莓を使ったスイーツの店を始めた。
素材感たっぷりのわかりやすさが受けて
人口4千人のまちで売れるときは1日80万円(桁が違うでしょう)。
会社の年商も落ちることなく8千万円を維持している。
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その筆頭は莓のシフォンケーキ(左下)。
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生クリームもスポンジも垢抜けておらず
どちらかというと菓子の専門家は評価しないかもしれない。
けれど、この味のわかりやすさ。
素材のたっぷり感、お徳感でぐいぐいと押し切る痛快さ。
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地元のソウルフードってあるよね。
松山なら、でゅえっとのミートソーススパゲティ、アサヒ、ことりの鍋焼きうどん、
今治なら、焼豚玉子飯、
西条なら、ドリップのナポリタンや黒猫の洋食(どちらも閉店されている)、
高知なら、安兵衛の屋台餃子、
丸亀なら、骨付鳥 一鶴、
小松島なら、フィッシュカツ(地元では単にカツという)、
(徳島って何かありました? お菓子なら金長まんじゅうとぶどう饅頭でしょうが)
味で勝負しているわけではないのに食べたくなるもの。


風工房の莓シフォンケーキなら、すっきり系の濃いめの紅茶で。
やっぱりこの味はここの土地らしさが出ている。
甘みを活かす塩の使い方がいいし、
洗練されていないところがいい。
何度も言うけど、地元の個性を尖らせたところと
上質を外してすかすか&ジューシー、それでいてたっぷり感が
日常のリピートにつながっていると思う。

それで…。
80万円も売り上げるとして
どうやって農家のおばさんたち+パートタイマーがバックヤードを回しているのだろう?

答えはおそらく機械化。
良い菓子製造機を入れて
風味のバラツキなく量産と衛生的につくるようにしてあるはず。
地域食材をビジネスとして成立させるための留意点。
・莓農家の挑戦(話題性、強み)
・素材感たっぷりの商品(地元の個性)
・機械化量産化均一化
・一次加工(想像だけど→冷凍ペースト)で年中提供+旬の食材を付加

写真は小さいサイズ(190円)の莓シフォンケーキ
(ぼくはこの大きさで十分。あっという間に食べられる)
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それで道の駅としては?
家族連れが愉しめるエンターテインメント性と
地元の売りを一同に集めていることから
週末は高知市内(高知県最大の人口)から集客することが予想される。
場所柄、平日と週末の落差が大きいのではと推察するので
平日の集客が課題かな。
それと久礼のまちなかへの回遊性にはつながっているかどうか。
(大正町市場に波及するのなら良いのだけれど)。
まずは、ご繁盛をお祈りします。
https://www.nakatosa.com/
posted by 平井 吉信 at 12:39| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

2017年01月28日

スマーティフォンの未来は?


次にスマーティフォンについて。
5年前からスマーティフォンの導入に向けての検討を行うべく
有識者を招へいして委員会を開催して
最終年度の今年度にはそのとりまとめを行っているところ。
初年度 背景、位置づけ、普及率と今後の見通しについて
2年目 利点と不利な点について
3年目 利点のさらなる活用、不利な点を克服する方向性
4年目 従来型携帯電話との優劣の論点の整理、選択の際の留意点
5年目 総括とよりより活用に向けての提言

報告書の概要を数行にまとめると以下のとおり。

「スマーティフォンは、多面的な用途を1台で実現できる優れた電子端末であるが、通信機器としては問題点があり、生死を分ける状況では使用を見合わせることが賢明。利点を活かし不利な点を克服もしくは気にならないのであれば、その活用法について検討する価値はあり、セキュリティやプライバシーについては学校や職場などで研修を行いつつ慎重に対応するのが望ましい」というもの。

委員のひとりとしてぼくが特に付記した意見は以下のとおり。

・多目的は無目的。セキュリティについての洞察がなければ使用を見合わせほうが無難。
・電池の消耗が早すぎる。少なくとも1週間、通常は2週間程度は持たせるべき。
・通信時の操作性、文字入力のソフトキーボードインターフェイス(あいうえお入力、フリップ入力に慣れた若者はそれで良いのだろうが)に慣れない人への配慮が必要。
・ヒトの脳(=人格形成や精神の安定等)、視力に重大な影響を及ぼすブルーライト問題にまったく対策がなされていない。社会で放任されていることは問題。

そして次のような提案を行った。
・電話とメール機能程度に絞った安全性、安定性の高い端末が望まれる。通話のしやすさから折りたたみ式が最適。
・山での遭難等を考慮すると、通信機能は命綱なので、アンテナは内蔵ではなく、電波の状況に応じて引き出せる、もしくは外付けも可能とすべき。
・機種によっては、簡易防水や低温耐性を高めた仕様もあり得るのではないか。
・音声処理のICについては高齢化社会に配慮して聞き取りやすさを実現するデジタル処理技術の開発が求められる。
・カラー液晶機種ばかりではなく電子インク(Kindleのような)を採用した端末を開発することで電池寿命1か月も夢ではなく、ブルーライトの問題もほぼ解決できる。
・通話の便宜を考えると折りたたみ式で、テンキー入力(ハードウェア)を備えるとともに、QWERT配列でない、母音群と使用頻度に配慮した子音群(K行〜W行)を備えた小型キーボードを装着する(脱着方式や赤外線やBT方式による外付けもあり得る)ことで、メール入力時のソフトウェアキーボードの入力しがたさから逃れることができる。こうすればメモ用としても価値が出てくる。
・仕事との連携を考えると、Windows版(モバイルの軽量仕様)の端末も必要ではないか。

国民1人に1台の時代が迫っている現在、多機能汎用型では解決できない問題が多い。
例えば動画ではGoProなどの単機能型カメラが人気を博しているように、
単機能型も必要と考える。
仮に従来型の多機能スマーティフォンを「ガラス」
(日本独自に進化を遂げたガラパゴズ型スマーティフォン)を呼ぶと、
新世代の単機能型は上に上げたような端末となる。
また、機能をそぐことで端末本体の価格も抑えることが可能となる。
高くても2万円までではないだろうか。もちろんSIMフリーである。
こうなるとガラスから乗り換えるヒトは少なくないだろう。
(スマーティフォンについては委員会の了承をいただいて個人的見解を記している)

スマーティフォンはある意味どうでもいい。
このところの国内外の政治を見ていると
気付く人が少ないまま傍観しているとどうなるか。
未来はどちらに向かって進めていくか、一人ひとりの洞察と行動にかかっている。

黄昏の未来はどこに進むか?
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(写真は2015年8月13日 プリンセス号が小松島赤石埠頭に着岸したときのもの)

※スマーティフォン検討委員会は架空の物語に基づくものです。
※「スマーティフォン」の表記は、端末もその使い方も「smart」とは言いがたいのでsmartyと婉曲的に用いているものです。
posted by 平井 吉信 at 11:46| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

ああブラウン管 戻ってきてほしい


ぼくがテレビを見なくなった(見られなくなった)のは2015年4月だったか。
(こんな画面が映し出された)
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それまではデジタル信号をアナログ波に変換するサービスがあって
それでテレビを見ることができた。
といっても、見たい番組を見るだけに使う。
バラエティ番組などの時間のムダ番組は見ないので
流行語も流行の芸人の名前もまったくわからない。
(PPAP、神してる、なども先日インターネットで検索を試みて意味がわかったところ)

いま使っているのはソニーのプロフィールシリーズの15インチブラウン管。
ハイライトはまだいいが、暗部はつぶれて見にくくなっている。
しかしもともと輝度を下げる設定なので四半世紀を経てもブラウン管は健在だ。

何度かテレビを買い替えようと家電売場に行った。
4Kも8Kも見たけれど、求める画質とは違う。
液晶テレビに共通するのは、
立体感に乏しく陰翳がないが輪郭の不自然な強調を感じるところ。
なぜ、アナウンサーの顔はあれほど月面クレーターのように映るのか?
(実際のお顔がそうだとはとても思えない)
この映像を長期間にわたって見続けると
脳が破壊されるのではないか(脳細胞のシナプスが変調を来すのではないか)という仮説。
(根拠はわからないが本能を信じている。不都合な真実は隠匿されるのが世の常)

買いそびれたのはソニーでもとびきり高性能の13インチブラウン管。
まるで窓を通して見る実物のような絵だったと記憶している。
価格も20万円を超えていた(13インチで!)。
こちらにご紹介されているブログがあった。
http://sune-87.blog.so-net.ne.jp/2013-06-21
(まさにここに書かれているとおり)

ぼくが持っている15インチも10万円を越えていたと思う。
まともに良いモノをつくればそれだけの費用がかかるのだ。

方式はともかくぼくが求めるのは、こんな仕様。
・15インチ程度の4:3
(部屋は20畳程度あるけれど、大きなテレビは生活空間に置きたくない)
・画質は自然だけれど深みがあるもの
・予算は30万円以内。

この条件で世界中を探しても欲しいテレビは見つからない。
(中古を高額で買うのはありえない。ブラウン管の耐用年数を過ぎているし発火のおそれがあるので。自宅の15インチは当初から使っているので)
ああ、ブラウン管(懐古趣味ではなく液晶では実現できない性能を求めているのだ)!
posted by 平井 吉信 at 11:45| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

2015年09月12日

くろ鉄の車両はまちごとに 四国西南部のローカル線


大雨が懸念された9月のある日、
早朝にJRの運行状況を見ると土讃線でトラブルがあったよう。
しかし、中村、宿毛まで行かなければならない。

阿波池田での接続で
特急南風は遅れるだろうと思っていたが
ほぼ定刻で到着。
台湾からの観光客も写真を撮っている。
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小歩危〜大歩危〜大豊にかけての土讃線は
崖を削りつつ崖に橋脚を引っかけたような綱渡りの路線。
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今回も倒木があったとのことであったが
ここがそのようだ。徐行して過ぎる。
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高知駅で乗り換えてさらに西へ。
窪川からJRと分かれて土佐くろしお鉄道の中村線へと入る。
どんよりとした太平洋が二層にたたずむ。
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この先に、海の王迎駅がある。

中村から乗り換えて宿毛線で。
増水の四万十川の赤鉄橋を過ぎる。
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かつて中村の子どもたちが
学年ごとに泳ぎ渡る距離を伸ばして川で遊んでいたところ。

宿毛線の車窓を過ぎる田園、そして民家。
どこまで行っても人はいる。
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山からの沢がつくるあぜ道、画面の右手に先祖代々の墓。
山裾の民家のたたずまいになごむ。
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読んでいた本から目を上げて
車窓から見える風景でくらしの営みを思うとき
ローカル線の旅の思いがこみあげてくる。
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松田川を渡れば宿毛の市街地に入ってくる。
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宿毛は、吉田茂、早稲田の創立に関わった小野梓など近代の偉人を育んだまち。
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宿毛駅に並ぶ、くろ鉄の三原村バージョンと宿毛バージョン。
これから右の列車に乗る。
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土佐くろしお鉄道の車内は快適で車窓の景色がたっぷり楽しめる。
宿毛線は全線高架なのである。
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窪川で四万十川と出会う。
しばらく左岸を併走する。
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窪川駅で土佐清水バージョンを見つけた。
小京都中村や黒潮町バージョンもあるのだが、
今回はたまたま見つからなかった。
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高知で乗り換えて四国を縦断して北上。
山間部に入ると視野にちらりと車両と駅が見えた。
(ほとんどの人はその存在に気付かないだろう)
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列車が隠されているようにも見えた。
これは何かあると思って調べてみると
坪尻駅とともに四国で2つしかないスイッチバック駅の新改駅だった。
特急が通過後に引き込み線から本線に出てくるのだろう。
地図では周辺に人家は見られない。不思議な駅だ。


吉野川の屈曲点を過ぎる。
土讃線でわくわくする箇所のひとつ。
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JR四国と土佐くろしお鉄道を乗り継いでの出張で
車窓から人々の暮らしを思い、胸が熱くなる。

何ができるのだろう。
やらないと、と。
posted by 平井 吉信 at 23:18| Comment(0) | くらしとともにあるモノ

2015年03月28日

神保町で買った万年筆 ジャパンブルーのボディと月夜のインク


場所は調べてあった。
店舗に電話も入れて確認した。
それなのに数回通り過ぎて入口に気付かなかった。
お客様ひとり入れば、あとの人は店外で待つことになる。
そんな小さな万年筆店を訪れたのは、2015年の3月。

最初に使い始めたのは近所の文具店で購入したパイロット。
太字の軸に鮮やかな青インクを入れていた。
どこに行くのにも持ち出して
そのときに思い浮かんだことをさらさらと書く。
(阿南の「大菩薩峠」はひとりでよく通ったもの)

ところがある日、床に落としてしまった。
ペン先からのインクは流れることなく沈黙し
それ以来、使わなくなっていた。
(万年筆には悪いことをしてしまった)

それから数年、セーラーのプロフィットの細字を求めた。
いまでも仕事の署名やメモ書きに使っている。
メモというよりは、
誰かと向かい合って言葉を書きとめるのに使う。
(取材、聞き取り、ヒアリング)
ノートパソコンに打ち込むときもあるけれど
その場の雰囲気にそぐわないと感じたときは
万年筆とノートに書く。

気取っている? 
そうではなく、ボールペンでは筆記の速度が話し手の心の動きに追いつかない。
万年筆では筆圧をかけないので後追いができる。

今回購入したのは、パイロットのカスタム74
http://www.pilot.co.jp/products/pen/fountain/fountain/custom74/
パイロット カスタム74

カスタムシリーズは国産で歴史のある万年筆だが
1本1万円程度と求めやすい。
見た目がおしゃれとは言いがたいし
風格があるわけではないけれど
実用の筆記具としては申し分ない。
(むしろステイタス性がないほうがいい。マイスターシュテック149で署名するような場面ではないので)

立派な万年筆は自重があるので
それを利用してペン先を運ぶ印象がある。
ただ、ペン先が大きいと日本語のさばきが難しくなるような気がする。
国産万年筆は、手頃な価格でありながら品質管理が安定していることもあるが
日本語や縦書きでなめらかにペン先を運べることは確かだろう。

あいにくカスタム74はお店に品切れしていたが
お送りいただけるとのことでお金をお支払いし、
約1週間後に届けていただいたもの。

金ペン堂の万年筆は書き味が違う、と言われている。
それは、ペン先を調整してから店先に出されるからなのだけれど
それ以外に細かな助言もいただいた。

インクは変えないことが望ましい、と伝えられた。
一度ペン先を通ったインクは
水洗いしても残るので銘柄や色を変えると
インクの滲みだしが変わってしまう怖れがあるのだろう。
出荷のご連絡とともに使い始めの助言も含めて
お電話で再度ご教示いただいた。

安価な万年筆であったが
小さなお店の心に触れた気がした。
(飛行機代を払ってでも)この次に買い求めるときも訪れたいと思う。

購入したのは、カスタム74を2本。
黒の軸、Fのペン先にカートリッジ式の黒インクを組み合わせる。
(取材で使うのはこれが使い勝手がいい)

もう1本は、ダークブルーの軸、Mのペン先、
コンバーターCON-50
を組み合わせ、
インクは、「iroshizuku 月夜」。
たゆたう青、そして緑の残光を宿す。
(この青のボディも落ち着いたジャパンブルーと言いたいような色彩)


書き始めて数分でどちらもなめらかな書き味に到達。
特に、Mのペン先と月夜のインクは、
書いていて時間の経つのを忘れるほど。
無心にペン先を走らせるとき、
書く、という行為を忘れて
(掌や指先が消えて)
自分の心から汲み取った言葉を紡ぐという感覚。

キーボードでは、
NICOLA規格の新潟のリュウド社のRboard Pro for PC、
同じく富士通の親指シフトキーボード、
そして、ノートパソコンに外出先でつなぐ
東プレの静電容量型の3種類を使っている。

文字を打つこと、文字を書くことは、
(写真を撮ることも含めて)
自分と向かい合う時間であるとともに
さまざまな生き方との交錯の記録であり
悠久の記憶をたどりつつ、
短い人生に投影する行為なのだ。

ダークブルーというよりもジャパンブルーという感じ
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パイロット カスタム74







posted by 平井 吉信 at 00:00| Comment(0) | くらしとともにあるモノ