季節が行く。
龍馬がゆく。
人も逝く。
人々に見上げられながら
世の浮き沈みを見守ってきた。

淡い白、濃い桃色の
まちのなかで、里山で、田んぼで、河畔で
冷え冷えとする昼下がりや
汗ばむ陽の光に揺れつつ
青空、春霞から萌える緑までを従え
出会いと別れを繰り返す人生で
節目を告げる花。
(人は無意識のうちに季節の移ろいに自らを重ねる)
特に花見などをするわけではないけれど、
通りがかりに出くわした2014年の桜。
人の心の数だけ、それぞれの眼がある。
光と風を媒介に、人が自然に共鳴する。
それを花鳥風月という。
松と桜、石垣とビル

指さすと「きれい」

風が枝を揺らす

小さな視点の手が届くところで

下に向かって伸びる

空に手を拡げて

公園の芝生でツクシとハナニラ

(2014.3.30徳島城公園、X-E2+14/2.8、35/1.4、18-55/2.8-4)
風は冷たい、空は高い

桃色が黄色と溶け込む

光が影に気付かせ、影が光を際だたせる

なぜ、人はこんなに好きなのか。その歓びが桜をいっそう輝かせる
人は桜に共鳴する。それはそうだけれど、
桜も人に共鳴する、こともある。
それは宿主とは別に、細胞の共鳴だから。

黄色が桃色と溶け込む

田んぼで息をこらして風のやむのを待った

日本ミツバチの躍動、そして花が迎える(ように見えた)

(2014.4.1 生名谷川、D7000+70-200/4)
自宅の庭にて

生名谷川は空を映し、人々の心を鎮める

なんという色。○○色と言葉に表せない移ろい

萌える

フジの色再現。今回はアスティアで

(同じくX-E2+35/1.4)

まちや里を駆け抜けていく風が桜をあでやかに散らす。
せめて、あと一日のいのちを―。
いざ、今宵の月は?

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