いつも春を探しに行くのは那賀川だ。
―幼い頃、遊んだ場所だから。
そしていつもの場所にやってきた。
ここは生態系のゆりかごのような場所。
山からの湧き水が幾筋も流れて
その途中に池や湿地や河岸段丘をつくる。
でも、花はあまり見えない。
雪が多かったせいか、今年の春は
まだ少し先のような気がする。
日だまりでくつろいでいるのはおたまじゃくし。

木の芽が背伸びしているようで。

小さな花見つけた。白くて楚々としている。

緑と柿色で柿葉鮨か。

兄妹は仲良しがあたりまえ。

けむくじゃらのあの花のつぼみ。

いたいた、今年も少ないけれど咲いていた。

ぎょろり目玉と千手観音のような腕は
岡本太郎の画から抜け出した。


深い毛に包まれた深紅。花の名はオキナグサ。


近寄れば苔も世界を描く






先発はニコンD7000だったけど、ここからフジのX20に交代。
小さくても近寄れる。オキナグサに1センチまで近づくことができる。








生態系はフジのX-E2で。
自分が巨人になって山野をのし歩いているような錯覚。
渓谷や段丘をつくりながら水が遊び、
そこに生き物が巣くうのだからたまらない。
一日いても飽きないし、2日いても飽きない。




太陽が山に隠れようとするわずかな光芒に照らされた里山。
フジノンXF35mm F1.4Rが主題を浮かび上がらせる(絞りf1.8)。
このレンズの世界観は独特で耽美的ですらある。

きょうも川に遊んでもらった。
(これは小さい頃から変わることのない感覚)
川の神様、ありがとう、といって家に帰る。
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今年も咲きましたね・・それにスミレが所どころで
かわいいですよね・・
例年より冷え込んだせいか、
全体に昨年より花が遅い気がします。
そういえば、西三子山の福寿草、
今年は見られましたか?