2014年03月26日

列車が止まった日


出張中に予期せぬできごとはつきもの。
特急うずしおが引田駅で発車の時間を過ぎても動かない。
以前にも大雨の影響で列車が止まって、
公共交通を乗り継いで徳島まで戻ったことがあった。

手にしているのは、パソコンの入った大きなバッグに
ぱんぱんに書類の詰まった袋を4つ。
(まるで疎開をしているよう)

列車は動き出したものの、板野駅までの運転となった。
ここから徳島駅までの区間で電信柱が倒れたとのこと。
乗客は板野駅で降りることとなった。
周囲を見回すと家族や会社に電話やメールを入れている人々。

10分ぐらいで手配された徳島駅までのバスが到着。
板野駅は大型バスが入れない。
だから、鉄道下の歩行者用トンネルをくぐって
県道までしばらく歩くこととなった。
バスは3台到着していた。

群れとなって歩いていた乗客は
誰が指図するのでもなく
3台のバスに静かに、乗り込む際は1列になって
しかもそれぞれのバスに万遍なく乗った。
外国人が居合わせたなら
日本人はテレパシーを使ったのか、
集団催眠にかかったのかと思うだろう。

騒ぎもなく、文句をいう人もおらず
予定されていた行事であるかのように
粛々とことが進んでいった。
バスは半時間後、徳島駅に着いて、それぞれ散っていった。

これが目に見えない日本の財産と思った。
指揮者のいないオーケストラで、
初めて顔を合わせた楽団員が
ひとつの音楽を奏でるにも似て。

ほんとうに大切なものは目には見えない。
ものづくりであれ、商業であれ、農業であれ、
目に見えないことを
ことさら吹聴するのでもなく
当たり前のように流れていく。
このことがどれだけ日本に豊かさをもたらしているか。

そして、日本の潜在的な力は
22世紀にかけての世界を照らす灯台のようなものではないかと。

しかし、国民のすばらしい「気」を殺しているのが
政治、行政、大企業ではないかと。
人間の潜在能力をつぶしてしまうことの罪。

ほんとうに自分の人生を演じきるのであれば
自分の力を信じて歩いていくしかない。
地道でいい、自分が納得できる生き方で。

タグ:JR
posted by 平井 吉信 at 22:48| Comment(0) | 徳島
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