2013年12月30日

冬は近い山 落ち葉を踏みしめて照葉樹を抜けて

夏は蜘蛛の巣、ハチ、マムシに悩まされながら
たどる近所の山も冬は快適な散策ができる。

だから、地図とコンパスを持って登山道から外れてみる。
これまでも大きな段ボール箱からはみ出すほどの
国土地理院1/25000地図を飽きるまで眺めて地形を読んできた。

遭難などありえない近所の山であっても
地図とコンパスは友だち。
近所といっても標高は千メートル近いし、
尾根筋谷筋を間違えて降りると登り返すのが大変だから。

午後のわずかな時間を見つけて
牟岐の鬼ヶ岩屋山、徳島市の中津峰山をそれぞれ歩く。

牟岐の鬼ヶ岩屋山は温泉施設にクルマを置いて登っていく。


マチュピチュの遺跡のような耕作放棄された棚田。
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登山道の開始を鬼が案内する。
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いったん尾根の反対に出て沢沿いを詰めていく。
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ところどころ標語が散りばめられている。
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太陽は、光速で8秒離れた惑星にその複雑な影を落としていることを知らない。
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沢沿いが一瞬開けて山頂が見える。
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椎の実が落ちていた(黒い実)。

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これは生でも食べられる。
子どもの頃、森へ拾いに行った経験がある人もいるだろう。
椎は人の営みに密接に関係した木で、日本の照葉樹林帯を代表する雑木である。

木の根がからまりあう。人の手のよう。
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いったん折れたところから派生したのだろうか。
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誰が吊したか松ぼっくり。
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鞍部(チョウシノタオ)へ出る。

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小屋がある。日和佐川上流と牟岐をつなぐ峠だったのだろう。
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雑木林を抜けると大岩が随所に散りばめられ
鬼の住処の雰囲気が漂う。
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頂上直下をぐるりと半周する。
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最後にハシゴを登った大岩が山頂。
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ここから通ってきた森を眺める。
南斜面の森の織りなす木々の絨毯。

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五剣山へと連なる尾根。
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日和佐川源流の集落が見える。
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次は徳島市内の中津峰。
自宅から20分ほどで登山道が始まる。

今回は中津峰で初めてのコースをたどる。

手入れのされた針葉樹に広葉樹が点在する(混交林)。
人工林のめざす理想型。
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さくさくと、落ち葉でふんわりの登山道。
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平坦な尾根で意図的に外れてみる。

赤紫の実、これは何の木?
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北斜面には雪が残る。
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夕方近くのわずかな空でも冬木立は影を落とす。
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路をはずれたのはほんの二十分ぐらい。
登っていくと登山道に合流してしまった。

遠い宇宙の開びゃく、その秘密を知っている素粒子の物語を繙く。
自発的対称性の破れ、非可換ゲージ対称性を備えたヤン=ミルズ理論、
標準模型とヒッグス場、
そして超弦理論、さらにそれを統一しようとする11次元のM理論…。
深遠な宇宙の真理に思いを馳せてぽっかりと口を空けていると、
ここは誰もいない静かな森―。


タグ:中津峰
posted by 平井 吉信 at 15:49| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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