四国八十八箇所霊場の第二十一番札所の太龍寺へ
加茂地区から上がる古い遍路路。
阿南市と地元が力を入れている。
丁石と呼ばれる標石が置かれており、
1400kmに及ぶ四国巡礼路でもっとも古い古道のひとつという。
太龍寺は、西の高野とも称される大伽藍を持ち、
広大無辺の智恵を持つ虚空蔵菩薩を本尊とする。
空海が修行を行ったゆかりの地ともされる。
空海ゆかりの古道 かも道の魅力に触れる旅
http://www.city.anan.tokushima.jp/docs/2012102400044/files/P02_09.pdf
登り始めは一宿寺。
周辺に駐車できる場所はないので、
離れた県道の邪魔にならない場所にクルマを置いておく。
加茂谷川に沿って歩く

一宿寺から山道に入る

竹の山を登る

かつては石仏が置かれていた石室

カラカラと音を立てて鬼太郎の世界となる

随所に標識があって距離を教えてくれる。登り口から太龍寺までは約4km

竹林を抜けると自然林に巨木が点在する森に

伝説の石。何の伝説かは現地へ行ってのお楽しみ

木漏れ日の路

視界が開けて石灰岩質が飛び込んでくる。心弾む場所


路をはずれて尾根へと入り込むと石灰岩の広場のような地形がある

視界が開ける。パワースポットのような気がする

昼間からニホンアナグマを見た

眼下に那賀川が見える


このような丁石が一定間隔で置かれている。

こぶし石(いわれは現地でお楽しみに)

杉林のやせ尾根をたどる頃はほとんど水平移動



2時間ほどで太龍寺に着く。路の前半は登りが多いが、石灰岩の広場を過ぎたらほとんど水平道となる

















同じ道をもどらず、那賀川の水井地区へと降りる。

若杉谷川に降りてきてさらに1時間。水井に降りてさらに十八女大橋を経て加茂に戻る

こんなところでアケボノソウに遭遇するなんて

今回は地図をクルマに忘れてきたので距離が読めなかった。
クルマに戻る頃には真っ暗となったが、
まるで知らない土地ではないので。
空と海が出会う四国、
このふたつをつなぐのは川であるが、
川を育てるのは森。
太龍寺の古道「かも道」は森を感じる遍路道。
(2013.9.29)
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