まわりの景色が潤って見え、
雨なのに心にざわめきを感じる。
図書館にでも行ってみたくなる気分。
朝食は、
地元農園の採れたてブルーベリー(1パック200円!)に
みかん蜂蜜をかけたヨーグルト。
蜂蜜は地元勝浦町産の松平養蜂場。
みかん農家が養蜂しているのだろう。
上品な甘みとほのかな柑橘の香りがいい。
価格も300グラムで920円と手頃。

コクが欲しいときは
ニュージーランド産のオーガニッククローバー、
料理用には廉価なカナダ産を使っている。
昨晩、十数年ぶりにビフテキを食べた
(ということは、つくるのも十数年ぶり)。
肉は地元の牧場直送でていねいに育てられたもの。
(100グラム900円程度)
フライパンはリバーライトの26センチ鉄板で。
(→ RIVER LIGHT 極 フライパン 26cm 12K26)
まずは、肉を半時間程度常温に置く。
フライパンを充分加熱したあと少し冷まして
弱火でニンニクの香り付け、
ニンニクを取り出して、強火に切り替え。
火力を強火を中心に徐々に中火に下げつつ
裏返して再び強火、
最後は赤ワインのフランベで仕上げ。
(掃除も洗濯も料理も家事全般はおもしろい。そんな単純な日常のなかに人生の真実があるんよね)


だから、朝は軽く、けれど雨に弾む心で。
ならば、ドビュッシーを聴こう。
曲は「喜びの島」。
サンソン・フランソワで。
シャガールの「ペレアスとメリザンド」の好きな人には、
「牧神の午後への協奏曲」ともに楽しめる。
両手を拡げて空に向かいたくなるような気分の朝には
決まって「喜びの島」が聴きたくなる。
ほかにも、しっとりとしたベロフや
近年にBISレーベルで録音された
小川典子の全集も持っているが、
フランソワが気まぐれに光を散乱させる
ひらめきに浸ってしまう。
フランソワ節がドビュッシーの楽曲の構造と合致して
どちらが作曲でどこまでが演奏なのかがわからない。
(永遠の夏が)いつまでも続いて欲しいと感じつつも
ソナタ形式のような物語ではないけれど、
終盤に向けて楽曲は準備を進め、
フランソワはますます飛び跳ねて
突然終わりを迎えてしまう。
実演で聴けるなら、
田部京子で聴いてみたい気がする。
吉松隆の「プレイアデス舞曲集1&2」では
静謐で音のない世界の美しさまで描いてみせた。
(リンク先でぜひ視聴してみてください。例えば、第2集の1曲目「4つの小さな夢の歌」は先のNHK大河ドラマ(清盛)で聴いたことがあるのでは。第2集のジャケットも田部京子が夢幻のように美しい)
盛夏を過ぎて秋を迎える心の準備は
カルミナ四重奏団のドビュッシーとラベルの弦楽四重奏曲もいい。
蜂蜜とブルーベリーとドビュッシー…なんだか、歌のタイトルになりそうな(^^)。
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