岬が近づくと半島に雲がかかる。

室戸岬は、四国の東半分が太平洋に向かって
すくっと突きだした地形。
四国山地の背骨(尾根)がまっすぐ南をめざし
東西をすぱっと分けながら
森と台地を形成しつつ
空と海が出会うところ。
千数百年の昔、
空海はこの地を感じて修行を行った。
日本有数のパワースポットかもしれない。
室戸岬の唯一無二のすばらしさは、
岬でありながら渚を歩けること。


そして、遊歩道沿いに
アコウをはじめとする海岸性の植生が存在していること。
(ハマユウなど海岸のお花畑は高山植物にも負けないぞ)

ハマナデシコは海岸の岩場で花畑をつくる


名前がわかるまで、むらさき花としておこう
(この花の名前はちょっとお手上げ。科名さえ見当がつかない → ハマゴウでは?)

ここの樹木や植物を見て欲しい。
エネルギーに敏感に反応している。
母なる地球のやさしさだけではない
荒ぶる父の激しい気性をも浴びたもの。
気温は30度を超えている。
でも、この暑さが身体の熱さを呼び起こし
大地との深呼吸を通じて光をくれる。
室戸のエネルギーを浴びた台地で育った野菜たち。
トマト、オクラ、シシトウ、カラーピーマン。これだけ買って550円
キラメッセ・室戸で買える。

まずは、カラーピーマンを輪切りにして生でそのまま食べる。
おいしい。これまた魂のごちそう。
トマトは糖度と酸味が乗っている。
夏のトマトはどうしても水の調整が難しいので
糖度(酸味)が乗っていないが、これはいい。
シシトウは夏の食卓の定番。炒めても良し、出汁に浸けても良し。
オクラは、茹でて輪切りにしてかつおぶしと塩昆布をかき混ぜて
ご飯にかけて食べる。これも良し。
オクラは毎食でも食べたくなる夏の食材。
夏の野菜をしっかり食べていれば、
睡眠時間3時間でも夏バテなし。
室戸の大地の栄養をもらったら
今度はどこかで恩返しを。
★ ★ ★ ★ ★
昼を過ぎたのでいつものお店でカレーを。
阿波尾鶏の辛口カリー、紅茶煮豚バラとフレッシュトマトのカリー、
室戸ジオカリー、タイ式ココナツミルクカレー、
スリランカミルクココナツ式カレーから選べる。
(どれもおいしいが、トマトフリークのぼくは二番目が好き)


そして、もっと食べたいという充実感で食事を終えると
紅茶を。
おすすめの「春摘みダージリン」を注文。
(○○茶園のオーガニックであることが判明)

これまた絶品。
口にあふれる香り、茶の苦み、旨味が
波のように押し寄せて幸福感があふれだす。
(これは家では出せないな)
ぼくの器はクジラだ。
ちまちましていないのはさすが高知。

ていねいな技術と心構え、気配りがあって
はじめて生まれる品質。
(茶葉は、温度、時間は厨房でベストの状態で持ってきていただける)、

人によって器を変えて出していらっしゃるようだ。

お店にホンモノの料理とお茶をいただけたお礼を言って店を出る。
★ ★ ★ ★ ★
四国東南部の川のすばらしさは、間違いなく全国1位。
南紀と並んで全国有数の雨を受け止める山々から
ダムのない川が流れだし、
そのミネラル豊富な水で育つ朝採れの野菜や果物が数百円で買える。
風景、水、山野草を楽しんで日帰りもできる。
渋滞のない国道55号線では
フォレスターの燃費はリッター17kmに近づく。
帰りは涼みがてら
いつもの場所(海部川支流)に立ち寄る。




観光客の宿泊者数は全国最下位の徳島だけど、
(今回のものづくり補助金の採択数も全国ほぼ最下位らしいが)
徳島のほんとうのすばらしさを
徳島人は語れない。
(気付いていないから)
だから、全国的に知られていない。
裏を返せば、
本質を見抜ける一握りの人たちは知っている。
だから、四国へ引っ越して来るのだ。
追記
一般国道をのんびりと走る
地元のクルマがあったとする。
でも、後に別のクルマの存在を感じたら
広い路肩にすっと寄せる。
これができる人が多いことが活性化のできる地域。
(とても大切なこと。この意味わかるかな?)
県や市町村などの行政も同じ。
マスコミ受けの良い施策や、
選挙対策のような指示が上から降りてくる。
パスポートやご当地グルメのような
パフォーマンスがかった観光政策ではなく
一人ひとりの職員が手分けしてひとりでも多くの人に会うこと、
そして、話を聞き、思いを語ること。
トイレを自動水栓にすることからでも
「おもてなし」は始められるのだから。
でも、そのためには「感じる心」を持つこと。
(出発点はもちろん「理念」)
それがなければ、空回り。
それが持てれば?
行政も住民も
ホンモノのおもてなしの心を持つことができたら
そこから時計が動き出す。
四国の東南部は
全国でもっとも時計が動き出すのが遅いかもしれない。
それだけに可能性は ∞
だから、あなたも主人公になれる―。
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