それは、ジンリョウユリ。
神山町神領地区で発見されたことから名付けられた。
きょうは木沢の自生地区へ。
ヒトリシズカもあれば、フタリシズカもある。

開けた森にしっとりとたたずむ。


背の高い美少女。開けた森に手を拡げようとしている。

うつむいた鶴のようなつぼみ。これから花になるときめきは本人さえ抑えきれない。

明るい森で、仲間たちとひっそりと暮らす。
その横顔はうれしそう。


美人の顔を間近で見るのはドキドキ。

初々しさでは彼女がいい。

双子の姉妹。あなたは左、私は右を向く。

拡げた手のしなやかさ。

清楚だが、愛らしい。理想の女性。

うなじもやさしい曲線。

梅雨の合間、緑に彩られた世界がこんなにも。

森に点在する風景がいつまでも。

森には、タコのような珍しいキノコもある。ツチグリ。

帰路に付く途中、山中に出現する湖。
透明度が高く、湖に流れ込む沢にはアメゴが棲む。
水辺にはシカが水を飲みにやってくるという。

全国でもここしかないというのに
見目麗しく香り高いその姿から盗掘を受け、
その根(イノシシ)も花(ヤマドリなど)も
増えすぎた鳥獣の恰好の好物となることから絶滅寸前。
数年前に盗掘しようとしていた人物が逮捕されている。
(品格なき訪問者は要らない)
いまやほとんどの山野草が減少している。
生態系の頂点にいるヒトだからの使命がある。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
那賀川をさらに下っていくと、
いつもの生態系観察の場所へ立ち寄る。
すると…辺り一面に赤紫のランが。
ときどき植木鉢などで見かけるような気がするが、
これは野生種。





えっ、花の名前?
知らない。
四国、徳島は花の天国なのだ。
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