2013年05月12日

恋の季節を迎えたカエルの楽園 クリンソウはいかに

春は駆け足でやってきて、
スプリングエフェメラルたちの短い季節を駆け抜ける。
そして生き物たちも短い春を駆け抜ける。

ここは、ある家族が手塩にかけて育てた森。
標高千メートルの山の地形を活かし
稀少な植物を保護しつつ来園者に見せている。
(人工とはいえ、ここまで持ってくるのは大変だったと思う)

その森は、「岳人の森」という。
シャクナゲが有名だが、
楽しめる山野草は多い。

5月上旬のこの日は、ヒメシャガが咲き誇っていた。

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クマガイソウの花は初めてみた。

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園芸マニアの好む花。

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森の散策はすがすがしい。

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シコクカッコソウも咲いている。可憐だ。

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白花もある。
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そして、湿地にはクリンソウ。

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サクラソウの仲間のクリンソウ、
少し前に他の山岳で見た
野生のシコクカッコソウやモモイロイワバソウの仲間だ。
華やかで凛々しく辺りの空気を軽やかに舞い上がらせる。

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白花のクリンソウ。

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さて、クリンソウの湿地に棲んでいるのがヒキガエル。
大きな♀に、小さな♂がちょこんと乗っている。
そして、その座をめぐって複数の♂が争う。

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動画で見るとおもしろい。



カエルたちはお構いなしに
いまが盛りのクリンソウをなぎ倒すけれど
クリンソウはやがて復活するだろう。

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鹿の食害や
人の盗掘は植物を根絶やしにするが
カエルたちの恋の騒動は生態系に影響を与えることはない。

ここで、田舎そばと手製のわらび餅をいただいた。

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国道193号線沿いとはいえ、四国の3桁「酷道」である。
道幅は狭く、民家はない。
夜はケモノたちが跋扈する。
その闇の向こう、
神山町と旧木沢村の境にある土須峠が近づくと
岳人の森、観月茶屋の灯りがこぼれることだろう。

ここで月を愛でながら
森の幸に渓流の女王
地元食材に舌鼓を打つというのは一興。
(いつかは来てみたい。要予約)
追記

趣味の園芸マニアはどこで山野草を手に入れるのだろう。
かつてメダカはどこにでもいたが、いまでは絶滅危惧種。
カタクリを片栗粉にしたのは昔のこと。

野に咲いてこそ山野草。
植物を愛している人なら、
自生している山野草を自宅に持ち帰ることはしない。

ここは民間の敷地なので心配はないが、
自然界の希少種は看板を立てて表示を行い
状況を定期巡回でチェックすることはできないだろうか?
(自治体の予算化が困難ならば、巡回ボランティアを募集する方策もある)

衆目の下で監視を続けないと、
日本の山野草は鹿の食害と盗掘で絶滅してしまいかねない。

カッコソウやエビネなどの販売を
インターネットや道の駅で見かけたら
由来を確認のうえ、しかるべき措置を取る。

これは個人の道徳と法律(犯罪)という視点。
もっと大きな開発行為による生態系の破壊も忘れてはならない。
これまで生態系という言葉の奥にある
深い意味をさまざまな角度から探索し感じてきた。

閉鎖空間による生態系をめざした
「バイオスフィア」計画も頓挫している。
人類は生態系を部分的に復元(再生、創造)することにさえ
成功していないのだから。
タグ:そば
posted by 平井 吉信 at 00:00| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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