顧客は満足しない。
それ以上に自分が納得しない。
でも、真剣勝負だから楽しいと言える。
それゆえ、心も身体も緩める時間が愛おしい。
春の日だまりを感じたくなったら出かけよう。
春の野山はしゃがみこむと気付くことがたくさん。
自宅から約40分。大川原高原にクルマを止める。
草原の一こまの続きは開けた明るい森。
ここには背の高い樹木は少ない。
薪炭林のような趣き。
落葉樹の雑木の森は明るく生き物の宝庫。
太陽は出し惜しみすることなく
光を降り注ぐ。
カタクリの花を見つけた。
おっ、至るところに咲いている。
陽光を花びらに受けて背伸びをしている、
と言いたいが、カタクリはうつむいている。
花びらの裏側で日光浴をしているよう。
その横に座って、おにぎりを食べた。
温かい茶を飲み、チョコレートをほおばる。
それだけ。そして、うれしい。
カタクリの花をもう少し濃くしたような山野草もある。
崖や岩場で見つけたこの花、
モモイロイワバソウ(仮称)としておこう。
カタクリとは違って、
岩陰で根を張って背伸びしている。
目立たない場所で小さな花を風になびかせる。
小さな子どもが不思議そうに手を振るように。
大川原高原でもっとも遅くまで残っている
スプリング・エフェメラル(春の儚い植物)。
春はこれからも立ち止まることなく訪れるだろう。
この次の春も、いまと同じくらい
幸福でいたい―。
人はそう願う。
小さな花たちもそう。
いつまでもそこで世代を続けられるようにと
願いを込めて手を振る。
ここまでがD7000で撮影。ここからがX20。
フキヤミツバ
タグ:カタクリ
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