2013年04月28日

月のしずまり、月の狂気 徳島LEDアートフェスティバル2013

色彩の浮かぶ空間を感覚的に捉えるのも良し
自然と人工の調和や対立を見るも良し
光の向こうにある夜の静寂に思いを馳せるのも良し
酔いと覚醒を織り交ぜて流れゆくのが祭りだから。

アートとは何だ?
― 情熱だと思う。
表現したいこと、
身をよじり、悶絶しながら
内から外へとあふれださずにはいられないもの。

感動とは人から人へ伝わるもの。

素材が木綿のキャンパスであっても
LEDであっても変わらないだろう。
それは人が発明したものだから。
その過程になにかがあるから。

それで、情熱がほとばしる作品はあったかな?
それは見る人それぞれが判断すればいい。

ある作品では
月の持つ青白いパッションがさんざめく。
(それは見る人の内面を映し出している)
情緒的に見る必要はない。
単なる玄武岩の塊だから。

冷め冷めとした光は青く硬質の矢を降りそそぐ
やわらかい空気が皮膚のそとがわを一枚二枚とはがしてく
地平線に顔を出せば赤銅色の○となり
頭の真上にとまれば水晶色の○となる
ひと月まえにしまいこんだ想いを浮かび上がらせるその光は
いずれも太陽をうつし出した大きな玄武岩の鏡だったとは
太陽がいて月がいて
宇宙がいて星がいて
「いて」があるから「いなくて」があり
「あいたい」があるから「あいたくない」があり
「相対性」があるから「絶対性」がある
満月のよる 嵐が接近する


(中略)

ああ降りそそいでいる
ふりかざした掌からこぼれた蜜
海の潮が引いていくまた満ちていく
遡ること数十億年
海から川をめざし
川から陸をめざした生物が最初に見たものは
まあるい月輪の環
秘められた神々しさよ
太陽は狂わせる月は告白させる
渚では生命のざわめきが月の営みと同時に起こり
いのちの誕生は月に支配された
血液は海
無数の生物が月に引かれて大潮の渚で交歓した
だから私はいう
私のすべてを見せてあげたい見せずにはいられない
仰いではふりかえるふりかえる
どうか月よ
そのまどかなる縁取りで閉じ込めてください

(「空と海」より)

この作品から流れ出すのは
生命を育んだきらめきと
いのちを吸収しようとする狂気。
水底のLEDの光が流れ落ちる水でざわめき
夢幻にしずまっていく。

月の持つ二面性が自然(水)と人工の光で表現されたのだと感じた。

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散歩中に拾った作品。

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posted by 平井 吉信 at 00:00| Comment(0) | 徳島
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