2013年02月15日

地域に根ざした身の丈の特産品「霧の森大福」


高知からの出張の帰りに、新宮I.Cを降りて
霧の森」へ向かった。
この施設は、旧新宮村の命運をかけて整備されたもの。
ご存知「霧の森大福」が目当て。

飾り気のない外箱。
過剰包装にしないのが身の丈の製品開発を主張する。
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2004年(平成16年)に誕生した四国中央市。
川之江市、伊予三島市、土居町、新宮村が合併して誕生。
川之江栄町商店街の物産店で催事的に販売されることもあり、
その際は行列が商店街のアーケード内に続く。
合併してひとつの市となったことで
「市内」の特産品となった。
そのことを象徴するのが
箱に挿入されている水引(紙のまち川之江の特産品)をあしらった
お礼の文章。
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霧の森大福を手に入れるなら、新宮に出かけるか、
松山ロープウェイ街にある直営店に行くしか手に入らない。

地元で採れる新宮茶を売るためというシンプルな目的だから
地元で採れる茶葉以上につくらない。それでいい。


抹茶の苦みと甘さのせめぎ合い―。
製品の開発時、試食会では評価を二分したという。
美味かどうかは食べた人が決めれば良い。
個性が光っていることは確かだ。
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売れても身の丈をはずれることなく
コンセプトがぶれない。
マスコミで取り上げられると
量産に走って当初のねらいが希薄となったり
品質が低下したり
新たな設備投資が経営悪化の要因となる事例が少なくないなかで
「霧の森」は地に足が付いた営業を行っている。

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posted by 平井 吉信 at 00:00| Comment(0) | まちめぐり
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