東ひとみさんが突然亡くなられた。
1996年の水郷水都全国会議・徳島大会に協力をいただき、
そして、1998年の勝浦川流域ネットワークの立ち上げ。
役場の内外で
新しいアイデアを温めては精力的に探求されていた。
言うまでもなく、上勝を有名にしている「ゼロウェイスト」の立役者。
住民が34分別してゴミを持参するゴミステーションのしくみをつくり
日々、住民に啓発してまわった。
環境、ゴミに関しての見識と行動力は図抜けていた。
その後、上勝町は笠松和市町長がゼロ・ウェイスト宣言を行うなど、
環境の先進的な取り組みを行う全国屈指の自治体となっている。
未来の子どもたちにきれいな空気やおいしい水、豊かな大地を継承するため、2020年までに上勝町のごみをゼロにすることを決意し、上勝町ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)を宣言します。
1 地球を汚さない人づくりに努めます。
2 ごみの再利用・再資源化を進め、2020年までに焼却・埋め立て処分をなくす最善の努力をします。
3 地球環境をよくするため世界中に多くの仲間をつくります!
平成15年9月19日
徳島県勝浦郡上勝町
彼女にとっての仕事は、わくわくと使命感を帯びていて
その実現に向けて熱意で突破する苦行の人だった。
上勝町役場を訪問するたび、
照れたようなあの笑顔に出会うことはもうできないけれど
成人された3人の子どもたちが、
母の遺志をきっと受けつぐと信じている。
写真は、勝浦川流域ネットワーク主催で
ドイツ副総領事らをパネリストに招き、
ビオトープについてのパネル討論を行ったときのもの。
手前の制服姿の少女は当時中学生だった東さんの長女。
大学教授やビオトープの専門家に混じって
自分の思いをはきはきと伝える彼女に
コーディネータのぼくはその隣で内心エールを送っていた。

ひとみさんのご冥福をお祈りするとともに、
高い志と行動力を持つ3人の子どもたちに幸多かれと願わずにはいられない。
(撮影されるのが好きではないひとみさんはカメラを向けると顔を隠すので、ほとんど手元に残っていない。2012年に亡くなられた勝浦川流域ネットワーク代表の谷崎勝祥さんの育った「樫原の棚田」の彼岸花をひとみさんに)

追記
東ひとみさんのお写真はこちらのWebサイトにある
【生きるの最新記事】
- 100円少々で買える庶民の楽しみ そこに..
- 参議院補選 高知のことはわからないから投..
- 昼の憩いの時間です 川を見ながら弁当でも..
- 憧れの越中八尾 おわら風の盆
- そのポストは、崖の上にあるが、妖怪ポスト..
- 入道雲遙か さよなら夏の日
- 台風とともにコロナにご警戒ください
- 家事はマルチタスクのWindows とき..
- 街が壊れ社会が壊れ 現在から未来が消える..
- 令和5年沖縄全戦没者追悼式
- つまらない社会(全体)を見たくないから部..
- 吠えたい夜
- ルンルンは「花の子ルンルン」から ゆめと..
- 新年だから愉しい話題を サモア島の歌を知..
- 地元のゆこうとレモン 山間部で起きている..
- 毒を吐くことで徳を積めないけれど
- 台風情報チェックリスト(再掲)
- 祖霊供養と人混み回避、読書と歴史を直視す..
- そんなことではなく
- 選挙に行こう 行く前に少し考えよう