2012年10月26日

ソニーの原点〜自由闊達ニシテ愉快ナル理想向上ノ建設〜

日本企業の没落が叫ばれて久しい。
先日、テレビの番組でソニーの凋落に焦点が当てられていたが、
典型的な大企業病(責任を取らないサラリーマン社会の蔓延)に
陥ったからにほかならない。
そこで、平井社長は
創業者の精神「設立趣意書」に立ち返るべきと唱える。
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/prospectus.html

ソニー(株)の全身「東京通信工業(株)」会社設立の目的

一、真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設
一、 日本再建、文化向上に対する技術面、生産面よりの活発なる活動
一、 戦時中、各方面に非常に進歩したる技術の国民生活内への即事応用
一、 諸大学、研究所等の研究成果のうち、最も国民生活に応用価値を有する優秀なるものの迅速なる製品、商品化
一、 無線通信機類の日常生活への浸透化、並びに家庭電化の促進
一、 戦災通信網の復旧作業に対する積極的参加、並びに必要なる技術の提供
一、 新時代にふさわしき優秀ラヂオセットの製作・普及、並びにラヂオサービスの徹底化
一、 国民科学知識の実際的啓蒙活動

経営方針
一、不当なる儲け主義を廃し、あくまで内容の充実、実質的な活動に重点を置き、いたずらに規模の大を追わず
一、経営規模としては、むしろ小なるを望み、大経営企業の大経営なるがために進み得ざる分野に、技術の進路と経営活動を期する
一、極力製品の選択に努め、技術上の困難はむしろこれを歓迎、量の多少に関せず最も社会的に利用度の高い高級技術製品を対象とす。また、単に電気、機械等の形式的分類は避け、その両者を統合せるがごとき、他社の追随を絶対許さざる境地に独自なる製品化を行う
一、技術界・業界に多くの知己(ちき)関係と、絶大なる信用を有するわが社の特長を最高度に活用。以(もっ)て大資本に充分匹敵するに足る生産活動、販路の開拓、資材の獲得等を相互扶助的に行う
一、従来の下請工場を独立自主的経営の方向へ指導・育成し、相互扶助の陣営の拡大強化を図る
一、従業員は厳選されたる、かなり小員数をもって構成し、形式的職階制を避け、一切の秩序を実力本位、人格主義の上に置き個人の技能を最大限に発揮せしむ
一、 会社の余剰利益は、適切なる方法をもって全従業員に配分、また生活安定の道も実質的面より充分考慮・援助し、会社の仕事すなわち自己の仕事の観念を徹底せしむ。

このなかにはキーワードがたくさん含まれる。
「遊び心、冒険心」「社会的使命感」「フラットで家族的なつながりを大切にする組織」「組織の壁を越えた機動力のある意思決定」「カテゴリーや垣根を越えた存在領域の定義」などであろうか。

この精神を忘れたとき、ソニーは凋落した。
けれど、DSC-RX100のようなデジカメがヒットするなど復調の兆しが見えている。
テレビのプロフィールプロなどかつての名品が誕生した背景(精神)を踏まえて、
いまの時代にもう一花咲かせて欲しい。
私も含めて多くのソニーファンは
株価や業績よりもそのことを待ち望んでいる。

※ SONY Cyber-shot RX100 2020万/光学x3.6/ブラック
小型デジカメ史上、最高の画質をコンパクトなボディに収めた。
カールツァイスのブランドが銘打たれたレンズも魅力的。
posted by 平井 吉信 at 00:00| Comment(0) | くらしとともにあるモノ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: