さらに、眉山の山麓伝いに佐古方面へ進む。
職人たちの日常を支える問屋街や専門店が
旧街道沿いに軒を並べる通りをすぎて、
眉山に近づいたところが万年山。
万年山とは、山ではなく、
阿波を統治した蜂須賀家の墓所があるところ。
山をしばらく散策してみよう。



降りてきたところに「万年山文庫」という茶房がある。
定年退職をされたご夫婦が徳島に戻り
蔵書を自由に見ていただける場所を眉山の山裾に築いたもの。
風を感じられるカフェ。

黒米入りご飯のカレー

窓からは手を伸ばせば届きそうな眉山の樹木


ほら、コーヒーカップにも風が映る。

1階には文庫

飲食店は流行ると
便利な立地の広い店舗に引っ越す傾向があるけど
それからしばらくして客足が遠のく。
なぜだろう?
それは、高い固定費と投資の返済を確保する
利益(売上)を必要とするからである。
その結果、材料や質が落ちる、
売上優先のため効率化で味が変わってしまう。
ていねいにつくられた家庭料理は
量産される飲食店の料理に優るというのは
ぼくの持論だけれど。
つくる人の思いが
雲になってふわりと空を漂うような店はいい。
ぼくらもそんな店主の描く雲に乗りたくなるから。
万年山文庫はそんな場所。
そして、眉山のすそ野に
自然と共生する徳島の暮らしがある。
万年山文庫
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