2012年11月02日

高丸山にムラサキセンブリ? ブナの森の紅葉 そして湿った崖には小人がいっぱい


サスペンスドラマの見出しのようなタイトルになってしまった。

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さてと、高丸山に紫色のセンブリがある、との情報があり
写真を見せてもらった。
まだつぼみのその写真からは、ムラサキセンブリの気配が漂う。
日本国内でも希少種とされる気品ある紫の花で
そろそろ開花期を迎える。
そこで、実際に確認してみようと高丸山に出かけた。

ただ、発見地については聞いていない。
いつものように、五感と論理を働かせて自生場所を推定。
そこを重点的に探すこととした。

探すこと1時間、
見つかったのはリンドウだけ。
そろそろ諦めようとしていたとき
日当たりの良い場所でふと思い浮かんだ一角がある。
その地へ足を運び目を懲らして探してみると…。

これだな。
つぼみが紫色を帯びている。
開花していないので断定できないけれど、
ムラセキセンブリではない、と感じた。
詳しい人の鑑定に委ねたい。

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来週辺りは自生地とされる高知市へ
ムラセキセンブリを見に行こう。
例によって自生地はわからない。
蛇紋岩でできている高知市の北山周辺を見当を付けて探してみるしかない。

分刻みの平日のあとの週末は
仕事マインドのスイッチを切っている。
(ときどき仕事の電話がなることもあるけれど)
退職後の山好きのみなさんのように
早朝に自宅を出ることは難しい。
ほんの数時間前まで仕事をしているのだから。

だから、予定を立てずに気が向いたら山に出かける。
まちにある自宅を出たのが午後。
(山の専門家には「遅い」と怒られそうだが)
これから1千メートルを越えるブナの森に出かけるのだ。
(この気軽さが四国の良いところ)
上勝の山々は勝手知ったところだし。

高丸山はブナ林の静けさがいい。
登山客も下山した15時頃の森にひとりでいる。

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この時期のブナの森は虫や鳥の声はほとんどきこえない。
風が樹木を揺らし、落ち葉を動かす。
太陽はまだ高いが、陽が射す斜面は限られている。

そこで展開していたのは、
黄緑と黄色と赤のやわらかい階調が粒立ちながら溶け合う
11月初旬の高丸山のトーン。

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風が吹くと手が冷たい。
差し込める晩秋の太陽、そのあたたかさ。
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静かな森の風に吹かれて里心が付いた。
適当な斜面を駆け下りて林道に出ようと思ったが
荷物が多いので登山道を引き返した。
駐車場はもう誰もいない。

旭川沿いの県道まで降りてきた。
おや。
水の滴る崖に白の連なりが見えた。
クルマを停めてカメラを持って走る。

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もう日は落ちている。
ジッツオ3型を立てて撮影した。
(技術的に言うと、日中の強い光よりも白が飛びにくくて良いかもしれない)
その横を地元の軽トラが何台か覗き込むように通り過ぎる。

およそ植物でこの野草ほど
人を連想させるかたちはないだろう。
神社で願をかける人形(ひとがた・かたしろ)が連なっている。
表情がおもしろい。
ルーペで見ていると時の経つのを忘れるぐらい。
夕暮れの崖の小人 ― もののけの世界の扉が開こうとしていた。 


家系図を見ているような。
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兄は妹が可愛くて仕方がない。

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新体操はチームワークがカギ。

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運命共同体なんだ。

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みんなが同じ方向を向いている社会ってどうなんだろう。

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※ この花の名前がわからない。
  とりあえず、ミチノコビトソウと名付けておこう。
  
  → 後日、ジンジソウ(人字草)ではないかとの
    ご助言をいただいた。
    また、別の方からは
    ほぼダイモンジソウに間違いないのではとの指摘があった。
    アクセス解析を見ると、
    一日の閲覧者が2〜3人という
    人けの少ないブログを
    (不人気ブログ大賞をいただけるかも♪)
    わざわざ見ていただいて
    お便りをいたけることはありがたいことです。

※ 蛇足その2 月ケ谷温泉(ゆるゆらり月の宿)の前を通り過ぎると、
  紅葉と桜(10月に咲く)が同時に見られる。
  月ケ谷温泉では全国でも珍しい薬草料理を出している。
  立ち寄って関口料理長の渾身の力作を味わうのも悪くない。

※ 上勝には「知られざる」見るものが
  たくさんあるんだけれど、あまり知られていないなあ。
  知られざる上勝を知りたい人は、
  カミカツーリスト
  問い合わせてみては?


posted by 平井 吉信 at 00:00| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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