2012年10月18日

高知で思ったこと

高知(土佐+幡多)はいい。
10代の頃は室戸に自転車で通い、
20代は、クルマで四万十川へ通った。
三嶺から天狗塚にかけての南斜面は四国でもっとも好きな山域。
(徳島県では「みうね」と呼ぶが、「さんれい」と呼ぶ高知県の呼称がしっくり来る)
室戸がジオパークに登録された翌日にはお祝いに室戸を訪れた。

かつて高校野球には南四国大会があった。
高知県と徳島県の優勝校が甲子園出場をかけて試合を行うもの。
高知高校が出ようと徳島商業が出ようと、
(どちらの県の人も)南四国代表として応援した。

きょうは宿毛で仕事をし、夜は高知へと入った。
さて、どこへ食事に出ようか。
高知といえば、カツオだけれど、
高知市から120km離れた中村(四万十市)にも良く行くが
地元の方々とご一緒に飲食店を訪れている。
千里(地元の人気店)、なかひら(夕方水揚げしたカツオをさしみで出すビリビリ)、わかまつ(塩たたき発祥の店)、谷口、常連、喜川といった店を何度も訪問している。
特に、カツオや清水サバのさしみは絶品。テナガエビやアオサの天ぷらも欠かせない。
曼荼羅屋(中国料理)、喫茶ウォッチ、スナックまあくんなども良く行くところ。
だから、今回はカツオは見送りという感覚。

昼間だったら、
竹村さんの仕掛けた帯屋町の「土佐茶カフェ」にでも行くのだけれど。
(ひろめ市は好みではないので)

ひとりでの居酒屋は料理が頼みにくい。
今夜はパスタが食べたくなった。
ホテルから歩いて2分で良い店がある。
外を歩く人々を眺めるオープンカフェスタイル。

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店内はジャズが流れ、
選りすぐりのワインが置いてある。
料理は、緑色のパスタ(ジェノバ風リングエッティーネ)をいただこう。

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食通の芸能人も惚れた店という。
でも、気取らないのが高知の良さ。
初めて食べたけれど、味わい深い。
白ワインをグラスで注文する。
食の深さを改めて堪能する。

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次に、ご飯が食べたくなったので、
すぐ近くの店で梅茶漬けを流し込んでホテルに戻った。

朝は近所のカフェへ。
見つけたのは、これまた歩いて数分のところにあるあたたかい雰囲気の店。
モーニングは、玄米のおにぎり、自家製ドレッシングとマヨネーズ。

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飲み物には紅茶(ダージリン)を選んだ。
デザートは、マカロンまたは「ブリオッシュ」を選べる。
(フランスの発酵させた菓子パン。自家製のクリームをつけて食べる)。

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店内ではボサノバが流れていた。
いい曲だったので、女性スタッフにタイトルをお尋ねすると
(笑顔の素敵な女性で何度でも来たくなる♪)
ナラ・レオンの「Dez Anos Depois」というアルバム。
(70年代に彼女が10代で録音したらしい)

これが絶品。
二階の窓から朝の石畳の小径(おびさんロード)を眺めながら
ボサノバが淡々と流れ時間がひととき立ち止まる。
(自宅に戻ってからCDを注文した。さらに小野リサも)

↓ 以下のリンク先で視聴ができるので聴いてみては?





どちらのお店も
大切に時を紡いでくれる場所。
Web掲載についてお店の許可をいただいておらず
ご迷惑をおかけしないよう店名を掲載しないが、
検索するとすぐにわかるはず。


ところで、高知県では今年度から「龍馬パスポート」を発行している。
指定された施設を利用し、専用の台紙にスタンプを3個もらうと
パスポートが送られてくるもので、
高知県内の観光に関連する店舗や施設で特典が受けられるというしくみ。
一見すぐに3個集まりそうだが…。

ところが…。
これまで数え切れなくぐらい、
高知県内で宿泊と観光を行っているが、
どういうわけか、たった3個のスタンプが集まらない。

その理由のひとつは、しくみがわかりにくいことではないだろうか。
例えば、同じ施設では2個目は押してもらえないという縛りがある。
高知県の特産品を扱うまちなかの交流拠点&アンテナショップの
「てんこす」さんを応援したいが、
リピート購入はスタンプの対象にはならない。
(てんこすさん、「りぐり山茶」がずっと品切れですよ)
ところが宿泊施設ではリピートは対象となるなど複雑。
また、それぞれの店、施設では押印の条件が異なる。

そもそも、どの施設や店でスタンプをもらえるのか。
Webで賛助会員に記載されている高知市内のホテルに泊まった。
特典は受けられなくてもスタンプは押してもらえるだろうと思ったら
押印していないとのことであった。
(ホテルの責任ではなく、システムの告知のわかりにくさだろう)

定宿にしている県西南部のあるホテルはスタンプと特典の対象となっているが、
ホテルにスタンプの台紙がなく(見つけられないだけだったらすみません)、
これまで数十泊しているにも関わらず、押印は未だにない。
(龍馬パスポートが始まったのは最近なので、ここでのすべての宿泊が対象ではないけれど)

高知駅前の「土佐てらす」でもらったパンフレットを
隅から隅まで熟読して、龍馬パスポート(RYOMAの休日)を少しずつ理解できた。
ターゲットは、私のようなリピーターではなさそうだ。
(パスポートがなくても来県する)
では、初めて高知へ来る人か?
(初めての来県でパスポートが得られる人は多くないだろう。しくみがわからなければ)
では、いったい誰?


JR四国の特急(ローカル線を除く)には、
今年の始めから龍馬パスポート(RYOMAの休日)の告知シールが
シート背面の目に止まる場所に貼られている。
JR四国としても、大々的に本プロジェクトを押しているわけだ。
(岡山〜高知、岡山〜松山はドル箱なのだ)
私は四国内の長距離の移動にも公共交通機関を使うため
JR四国には月5万円程度は払っている人間である。

いつも苦心するのは、牟岐線と徳島線を乗り継いでも
瀬戸大橋からの流れ(高知方面、松山方面)に接続していないことだ。
例えば、徳島から高知へ直通の特急は存在しない。
そこで、阿波池田で乗り換えとなるが、
横の流れ(ローカル)と縦の流れ(ドル箱)がうまく接続しない。
言い換えれば、観光客も四国を周遊しづらいということ。

話がそれたが、JRで高知県へ向かう乗車も
スタンプの対象になるのではないかと思ったが、それはないようだ。
(割引の対象にならないことはシステム上の理由でわかるのだが)

関係者の方を批判しているわけではないのだが、
龍馬パスポートは、
高知県の観光要素を総花的に集めて
それらを一括りするタイトルを机上で後付した感がある。
でも、ひとつのキーワードには、ひとつの要素という
シンプルなプロモーションがわかりやすいのでは?

香川県のキャッチフレーズ「さぬきうどん県 それだけじゃない 香川県」も違和感がある。
さぬきうどんという最大の来県要素を掲げながら
するりとかわされた闘牛のような気分。
うどんめぐりをする人は、道を探しながら讃岐ローカルを楽しみつつ
適度に腹ごなしをしてうどん店をめぐる。
わざわざ、飛行機に乗ってやってきたからには名店をすべて廻りたいと思う。
うどん店めぐりの人たちの気持ちになって、
どんなおもてなし、ソフトがうれしいかを考え、
そこを徹底的に満足していただいてから
次の要素でのリピートにつながるのではないかと思うのだが。

ワン・フレーズ・ワン・ミーニング。
それが理念と行動を一致させること(軸)。

高知県内には自分のモノサシを持った個性的な人が少なくないが、
その人たちは複雑な観光促進のしくみをどう思っているのだろう。
高知県を愛するがゆえに聞いてみたい気がする。

路面電車は何を謝っているのだろう。実は「地名」。
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高知駅前で迎えてくれる龍馬をはじめ幕末志士たち。
「いつまでもわしらに頼っちゅう。いまのニッポンは21世紀のおまんらが立ち上がらなあかんぜよ」
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posted by 平井 吉信 at 00:00| Comment(0) | 食事 食材 食品 おいしさ
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