2012年09月29日

いのちをつなぐトマト、すべてを味わい淡々と。


長い人生を充実して生き抜くには健康が肝要だ。
健康を損なう要因はさまざまあるが、
食生活、ストレス、運動不足が三代要因ではないか?

ただし、健康でない時期があるのも当然で、
不健康を悔やむ必要はない。
そこから学ぶことはきっとある。
健康なときには見えてこなかった視点や
広く深い洞察が得られるかもしれない。
なにごとも鷹揚に構えてすべてを受け止める心構えでいい。
健康でいるためには、
健康でいることへの感謝とそうありたい強い意思が必要だ。

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とある店舗の収益改善を目的に
単身赴任者のマーケティングを把握するため、
すべての家事を2か月限定で実行したことがあるが、
そこから得られる体験情報は大きい。
単身赴任者は食品をどの頻度で購入するか、
野菜はどの程度の量が買いやすいかなどを調べるうち、
家事という終わりのない連続作業で、
手順を改善していくおもしろさを発見する。
データだけに頼っては仕事に魂が入らない。

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多忙はストレスを生むが、
それでも健康でいられるのは、
健康へのささやかな努力をしているから。
健康は心と身体の連携だと思うので、
まずはストレスに負けない精神力から。
それは、そのときにできることに
全力を尽くした実感から生まれる開き直りというか
達観した精神状態かもしれない。

計画性も大切。
未来(数日〜数週間、あるいは数ヶ月)に
どれぐらいの時間があるかを把握するために
未定事項も含めて行動計画をつくってみる。
ただし紙に書くと修正が面倒だし、
自分で書いておきながら読めないこともある。
現実的にはパソコン上のソフトで管理することになる
(「スケジュールウォッチャー」という使いやすいフリーソフトがある)。

「するべきこと」「したいこと」を書き込んでいくと、
一定期間にどの程度の時間の余裕があるかわかる。
これは、仕事量の調節に役立つし、
こちらの都合でアポを取ることも可能となる。
一〜二か月先までの行動計画をつくることが心のゆとりを生む。

今回は、多忙な時期にいのちをつないでくれる大切な食べ物として、
トマトのことを書いてみようと思う。

トマトはナスの仲間で栽培期間が長い。
ただし温度は高すぎても低すぎても良くないし、
湿度は高めが必要である。
おいしいトマトを得るためにハウス栽培されることが多い。
その収穫は冬に始まる。
ハウスに入れば暖かく湿度が高いため、
少々の風邪が治ってしまうほどだ。

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栽培の苦心は水遣りにある。
甘いトマトをつくるには水は抑えるが行きすぎると枯れてしまう。
土づくりはもっとも大切で
有機を混ぜつつ数年をかけてトマトづくりに適した土に変えていく。
この実験は一年に一回しか成果を確かめられない。
農業とは長い年月をかけた現場での洞察に基づく試行錯誤、つまりPDCAサイクルそのものだ。

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トマトを買ってきてビニール袋を開けると、
昔ながらのトマトの青臭い香りが立ちこめる。
ビニールから出して一つひとつが重ならないよう
新聞紙を敷いたトレイに並び替える。
思いを込めてつくられたものは大切に扱いたい。
最初の数日は冷蔵庫に入れず、時期を見て冷蔵庫に入れる。
こうすると保存性が良くなる。

なにはともあれ、おいしいトマトをいただこう。
トマトを水洗いして輪切りにする。
いい切れ味の包丁(もちろん匂いや衛生面の理由で肉や魚には使わない野菜専用)で
果汁をこぼさないよう、水平方向の動きで切る
(切るという意思ではなく、切れていくという感覚で包丁を引く)。

すると、切り口が鮮やかな光沢を放つ。
縦に切らずに輪切りにするのは甘みを引き出すため。
うまい天然塩をかけるとさらに引き立つ。

さあ、食べよう。
しゅわーっとトマトの酸味がたまらない。
そのあとに来るやさしい甘み、
さらに口のなかに残るうまみ(グルタミン酸が豊富)が溶け合って
至福のひとときを味わう。

ぼくは、トマトをあらゆる料理に使う。
うどんやそうめんの出汁、
カレーの具材、
水炊き、
ラーメンの具材、
茶漬けの素材、
言うまでもないが、最上級のうまみ出汁となる。

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トマトのおいしさはまさに三位一体(酸味、甘み、うまみ)。
しかもトマトにはリコピンという抗酸化作用の物質が含まれる。
(リコピンはあたためると増加する)
それが原因かどうかはわからないが、
トマトを食べると身体が楽な感じでストレスを感じない。
トマトは秋から初夏までは徳島市国府町の鎌田農園で買っている。
ぼくの求める旨味と酸味たっぷりのおいしさを実現している。
(まだまだ、紹介したい生産者さんがいるが、またの機会に)

厚労省の食事バランスガイドでは、
朝食を食べることを「めざましごはん」と称して奨励している。
確かに朝食は一日のエネルギーを与えてくれるけれど、
まだ内臓が完全に目覚めていない状態で食べ過ぎると
身体の動きや脳の働きにキレがなくなる。
自家製の野菜ジュースなどを中心に「朝は控えめ」が良いようだ。

実体験をもとに
時間のない単身赴任者におすすめの朝食を考えてみた。

次の食材から食べたいものを食べる。
にんじん、バナナ、りんご、ヨーグルト、蜂蜜、トマト、卵、納豆または豆腐、みそなど。
ニンニクと生姜は頻繁に使うので常備する。

野菜は毎分90回転という低速回転ですりつぶすタイプの機械を使う。
フードプロセッサーやミキサーのような高速回転では酵素が消滅する。
野菜をすりつぶす仕込みには欠かせない。
朝は、リンゴとニンジンをこの機械ですりつぶして飲むだけの場合もある。

ごはんが欲しいときは、
炊飯器で炊いて蓋のある陶器に移して冷蔵庫に入れ、
器ごと電子レンジで温める。
卵かけご飯か梅干しの茶漬けでいただくこともある。
高知の国友農園の「りぐり山茶」をご飯に振りかけて、
茶葉で茶漬けをすることが多い。
ここの茶は山茶(自生茶)で独特の釜入り製法と聞く。
その風味は極上のウーロン茶に近いかもしれない。

身体を暖めたいときは
しっかりと出汁を取って具だくさんのみそ汁をつくる。
みそは、三浦醸造所の五代目が自家製無農薬米でつくる糀みそを使う。
日本でもっとも手間、いや、それ以上に愛情をかけてつくられたみそである。
醸造元に出向かないと手に入らない知る人ぞ知る存在であったが、
数社のマスコミがかぎつけて、
すでにテレビや新聞で何度か紹介されている。
近々、通販のできるWebサイトを開設するようだ。
三浦醸造所 http://www.miura-jozo.com/

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阿南の津山さんのみそも自家製米を使用している。
やさしい風味が好ましい。

季節の野菜を密閉できる鍋に
少量の水で蒸して温野菜として好みのドレッシングで食べるのもいい。
このところ、濱喜久のゆこうドレッシングを使うことが多い。
ゆこうとは、徳島県上勝町を中心に徳島県南部独特の柑橘類で
これまでゆこうを使ったドレッシングはほとんど出ていない。
(すでに発売されているものがあるが、失敗作に近い)
濱喜久は、大将が惚れ込んでゆこうを見事に使いこなしたもので
砂糖で味覚を邪魔しないで、酸味の持つさわやかさを堪能できる。
これも店頭のみで入手できる。

簡単で栄養価の高い朝食なら、
食パン(冷凍保存してある)にオリーブオイルを垂らし
チーズを載せてトースターで焼く。
輪切りのトマトと大野海苔を載せれば香ばしさが際だち、
トマトのうまみとチーズのこくが溶け合って絶品の朝食となる。
食の基本は米なので昼と夜は必ず食べる
(米は小松島の北野さんの無農薬栽培米を玄米で購入。自宅で家庭用精米機にかけて分づき米で食べる)。

乾めんは、本田麺しか使わない。
姪っ子は小さいときから、本田麺しか食べなかった。
モノづくりを悩みながらも、ていねいにつくられている様子がうかがえる。
応援したい事業所だ。

この本田麺を、全国初の手延べつけ麺として提供しているのが
海陽町の那佐湾を眼前に位置するChannel R55だ。
心と身体にやさしいをコンセプトに、
「毎日食べても飽きないおいしさ」を地元の素材を使って
みごとに体現している。

Channel R55 http://channel.r-55.net/


徳島県による紹介サイト

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冬は、生姜と蜂蜜を湯割で飲むと特に温まる。

寝る前には柔軟体操(ストレッチ)をやる。
これは身体が欲しがる気持ちいい動きだ。
首と肩胛骨は特に入念に動かす(パソコン作業の肩こり対策)。
すると疲れがほぐれてくる。
ついでに腹筋や背筋、スクワット、腕立て伏せもやってしまおう。

身体が温まり心地よい疲労感を感じたら、
電気を消して好きな音楽を聴きながら眠りに就く。
ときに仕事の課題の解決を考えながら寝ることもある。
枕元にはICレコーダを置いておく。
朝が来れば不思議と考えがまとまることが多い。
推理小説の謎解きのようで、わくわくする。

そんな365日の繰り返し。
不況でもいいことはきっとある。
生きていれば苦しいこともあるけれど悪いことばかりじゃない。
いつかは誰もが土に還っていくのだろうが、
すべてを味わいながら淡々と生きていくのも悪くないと思う。
posted by 平井 吉信 at 00:46| Comment(0) | 生きる
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