2012年09月22日

丸笹山 リンドウ科がぽつりぽつり 北面の森は屋久島に似ている

まだ見ぬ花はたくさんあれど、
見たいと思える花はそれほど多くない。

四国の山なら、シコクイチゲ、ミヤマダイコンソウ、オトメシャジン、トクシマコバイモ、ムラサキセンブリ、キレンゲショウマ、シコクカッコソウ、タヌキノショクダイ、オオヤマレンゲ、ナカガワノギク、それに秋のアケボノソウ。

いずれも珍しい、絶滅が危惧される種類であり、
写真撮影を行う際でも細心の注意を払う。
根こそぎ持って帰るなど、あってはならない。
未来の子孫から預かった宝物なのだから。

地球温暖化が進行中で(逆にマウンダーミニマムに突入するという説も)
足が生えて移動することができない植物は
環境に適応できなくなると滅びるしかない。

だから、野生植物の記録を残しておくことは必要と感じている。
使命感はあるのだが、現時点で道具として必要なのは、
フルサイズセンサー+マクロに強い単焦点広角レンズ。
画像の解像度と階調は生態を記録する場合、
特に大切であると思う。
例えば、街角のスナップやWeb写真なら、1インチセンサーで充分と思うけれど。

ただし、このWebに掲載しているのは、
生態写真(記録写真)というよりも
自分が見たい姿を願望化したもの。

生息場所についての情報を持ち合わせていないため、
地図をにらみながら
想像を加えて試行錯誤で探している。

きょうは、丸笹山へ行く。
剣山を望むなだらかな山で
植生に恵まれていると判断したもの。
午後からは天気が崩れそうだが、
今朝の4時まで仕事をしていたため
自宅を9時に出る。

一番の目当てはアケボノソウ。
そして、勘が的中した。
アケボノソウの花がたわわに群れている区画があった。

ただし、この日見かけたのは、
アケボノソウのほかには、リンドウ、センブリとリンドウ科ばかり。

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シコクフウロの名残で立派な花を咲かせていた株を見つけた。
頂上まではゆっくりと撮影しながらでも40分。

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さらに赤帽子山をめざそうとしたが、途中のコルで引き返す。
天候は持ちそうだが、夕方に戻らなければならないため。
丸笹山へは登り返さず、北面の横道をたどった。

このルートは貞光川源流(本流及び支流が横切っている)。
屋久島の森にも似ている。
キノコが至るところに生えている。

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一般的な登山道を辿るのであれば、
剣山に優るとも劣らない満足度が得られる。

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今回活躍したのは、ニコン Ai AF Nikkor 35mm F2D
ロングセラーを続ける名レンズだが、価格は安い。
そして軽量で明るい。
山へ1本持っていくときはこれだけ、ということも。
フルサイズセンサーでも使えるし、
DXフォーマットなら
イメージサークルの中心に近い部分を使うので有利。
開放では光がやわらかく、
F2.8で画面が引き締まる。
被写界深度にもよるが、
F5.6〜F8では全面に均質な結像が得られる。
かなり接近できるレンズで
その際にマニュアルフォーカスで微妙なピントリングの調節が可能。
もっとも多用している。


posted by 平井 吉信 at 00:05| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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