2012年08月03日

神社で風に舞う藍染め(佐那河内村)

佐那河内村の中心にある大宮八幡神社の境内では
藍染めの布が風に舞っていた。
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地域の産土神社は、
土地の神の依り代であるとともに
地区の集会所でもあり、
境内は子どもの遊び場でもある。
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友人の藍染め職人・石井孝明から贈られた作品は
「空と海」を見立てたもの。
(もちろん世界に一枚しかない)

徳島の名産である藍染めであるが、
廉価に出回っている藍染めは化学染料によるもの。
今回は、全国の藍師から集めたとされるので天然原料(本藍染め)だろう。
手間と時間をかけるから「高い」のではなく
思いが感じられるから「良い」のだ。
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藍染めも人も
神社の境内で風に吹かれてみる。
阿波藍アートプログラム
(お気に入りの風合いの布をワッペンにしてもらえる)
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石井孝明君の作品。もちろんインディゴではなく本藍染め。
「空と海」を表現してくれたもの。

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追記
友人の藍染め職人・石井孝明は吐露する。

(ここから)
人が心の底に持つ、
純粋なもの、
すばらしいものに成っていきたいと言う情熱。
より深く自分の生まれた意味を知りたい。
心の震える感動、人それぞれちがいはあっても
皆、求め続けている。

世界の素晴らしき未来を信じて、
自分の役割は、
自分の感動したもの、その美しさを伝えていくということか。

自分の場所で、
世界の一角を
少しだけでも照らして行ければ、
他の人の素晴らしき人生の道端をかざるはな…

(ここまで)

サラリーマン化したいまの日本に必要なのは
純粋に職人的な気持ちだと思う。

ぼくは、彼の職人としての生き方を尊敬している。
そのような人間が小さくても光を放ち、
共感する国になればいい。
それがぼくの仕事。

空と海

posted by 平井 吉信 at 12:36| Comment(0) | 生きる
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