2012年06月10日

南阿波サンラインと海に直接落ちる滝


南阿波サンラインは室戸阿南海岸国定公園のまっただなかにあり、
ウバメガシなどの海岸性照葉樹の森に覆われている。
日和佐から牟岐にかけて無人の海岸線を突き抜ける道路を走ることは
それだけで何物にもかえがたい。
(思わず叫び声を上げてしまうほどだ)

日和佐側からトンネルを越えてすぐに外ノ牟井浜へと降りる道がある。
かつては徳島県の観光拠点の施設があったところだが、
撤退したのは20世紀の後半だったと思う。

ジャコビニ流星群のときだったか、
南阿波サンラインが深夜に渋滞したことがあった。
あのときは、予報によれば南下するほど晴れに出会える可能性が高かったので
京阪神のナンバーを多く見かけた。
Twitterのない時代、どうやって大勢の人たちが
ここまで辿り着いたのか、いまも謎だ。

外ノ牟井浜は、北西の風をさえぎるので冬でも暖かい。
夏は、南風を受けて心地よい。
でも、ときたま釣り客をまばらに見かける程度で閑散としている。

この浜におもしろい現象がある。
雨のあとに、浜の左端の山から、
海に直接落ちる滝が現れる。
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この写真は、2012年6月10日に撮影したもの。
その前は、2009年の11月14日に撮影した。こちらが水量が多い。
(前日に雨が降って当日が晴れたときは予定を変更して見に行くのだ。しかもそれが週末でなければ行かれない)

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人家がまったくない山懐から落ちてくるミネラルウォーターである。
海で泳いだあと、シャワーとして使える、などと考えがちだけど
この浜の端っこはおそらく引き波が強い。
海に入ると陸地へ戻れなくなる怖れがあるだろう。
(ここで泳いではいけない)

小さい頃から、海、山、川で遊んでいると
地形を見て判断できるようになる。
ことのわかった大人と同伴なら、
子どもには自然の怖さと楽しさを体験させておきたい。

南阿波サンラインの楽しさ。
それは、照葉樹の森を降りていくと
自分だけのプライベートビーチに降りることができること。
せっかく海の近くまで近づいたても崖にあたって降りられないこともある。
でも、この森が魚を育む。

南阿波サンラインの海岸線は
昭和の時代に開発に失敗した観光地であるが、
21世紀の心とからだを受け容れてくれる。


牟岐に近づくと、この海岸線で唯一の集落と棚田がある。.

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空と海


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