季節が動いたと思ったら、朝晩は身体に温もりが欲しくなるほど。初秋から本格的な秋がはじまろうとしている。
散歩をしながら風景を見たい。それなら湖畔の周遊がよいかも、ということで気が向いたら散策したくなるのが、海老ヶ池。海とつながっているのでおそらくは汽水湖。
ぼくは知らなかったけれど、1609年の慶長地震(慶長の南海ともいうが、津波地震だったという)で隆起して湖ができたとの伝承。浅川地区は昭和南海(1946年)でも津波の被害で死者が出た地区である。ぼくの知人も親族を亡くしたことがきっかけで、地震の際に身体の不自由な家族を背負える道具を開発(発明協会の県知事賞受賞)したと語ってくれたことがあった。浅川地区は地震(津波)の影響を顕著に受けやすいのかもしれない。
南海トラフ地震のたびに隆起するのが室戸岬。逆に沈降するのが高知市中心部で昭和南海でも数十センチは下がったとされる。室戸岬の隆起から四国東南部は南海トラフ地震の際に同様の傾向があることは想像できるけれど、それがなぜ浅川地区の網代崎半島部で起こったのか?
国土地理院の地形図を見ると、海老ヶ池は北を向いたU字型でその湖畔はリアス海岸のフィヨルドのようにも見える。しかし深い谷を形成する力のある川は探すと、海老ヶ池に流入する川はあるが、集水域は広くない(流域は小さい)。かつて海とつながっていたとするなら、現在も浅川湾と水路でつながっている北部(U字型の2箇所)に痕跡がうかがえる。池は南西方向を除いて山に囲まれているが、U字の東部の一部では山が切れていて外海につなげられそうだ。そうであれば、網代崎はかつて島だったということになる。実際に海老ヶ池の周辺地形を歩いた限りでは、海(後に海とつながっていた湖になる)というのは納得できる。
地形と成り立ちの詮索はあくまで想像でしかない。まずは歩いてみよう。どこから歩き始めても湖畔は一周しているので好きなところからどうぞ。湖畔は湿地の植生のほか、山野に産する植物相の豊かな場所。
クサギ
サルスベリ
萌え色のイナゴってなんだろうと調べてみたら、ツチイナゴの幼体だそう。これが成長するとイナゴの紋様が出てくる。なんだか草食系(あたりまえか)
歩みを進める傍らの草が揺れた。昆虫とはわかったけれど、最初はなんだかわからなかった。ツクツクボウシが2体合体しているようだった。もっと近づいてみようとすると、合体を解消して飛び立った。悪いことをしてしまった
ナワシロイチゴの実?
秋の七草のひとつ ハギ
湖畔には森、湿地がある
ヒヨドリバナで吸蜜するキンモンガ
南阿波ピクニック公園の芝生
海老ヶ池の木々や芝生を秋向きに加工したのが前投稿の写真
海老ヶ池の成り立ちについて、さらに別の機会に調べてみよう。
2025.10.12追記
投稿にある和名佐彦さんのご指摘を受けて地図を作成しました。国土地理院の電子国土に矢印を3箇所付記しています。海とつながっていた痕跡がうかがえるのはここと思われます(和名佐彦さん、違っていたらご指摘ください)。
タグ:海老ヶ池
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浅川から水門のある所、
遠坂古墳のある所が砂洲で
いずれも南北方向です。
3箇所目は分かりにくいですが
船越という所でここだけ東西方向です。
歩いて海まで行けます。
地形図で見れば判断はつくと思います。
おっしゃるとおり網代崎は島でした。
そして海老ヶ池は潟湖ですね。
海南町史に記載がありますので
ご覧になってください。
県南の物知りではなくて
県南の物好きです。