2025年09月28日

秋の夜空に力尽きたオオミズアオ


夜遅く家の外へ出た。なにやら高速で飛翔している蝶のような飛翔体を見た。飛び方はコウモリのように夜空を縦横無尽に移動した。目で追いかけていたら見えなくなった。

数秒後、再び視界へ戻ってきた飛翔体は、数メートル手前の道ばたに落下した。近づくと飛び立つのではと思ったが動かなかった。それは、羽根を拡げて透き通るような青白さ。
DSCF0866-1.jpg

オオミズアオ(Actias aliena)♂と同定。成虫は口が退化して食餌にありつけず、交尾のため1週間程度で寿命を迎えるとのこと。周辺の生息環境から近縁種のオナガミズアオではないと判断した。

彼の目には自分を目で追う人間が視界に入っていたはず。「風に乗って翔ぶ。最後を見てくれ」と声なき意思を感じた。秋の入口に遭遇した生命の最終章、せめてその証しをまぶたとセンサーに残しておこうと。
posted by 平井 吉信 at 23:16| Comment(0) | 生きる
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