2025年09月06日

防災週間 ― 電源確保していますか?


南海トラフ地震における徳島県内の被害想定は以下のとおりである(2025年3月31日/内閣府発表)。

徳島県民の7割近くが避難生活となり、日常生活が大きく制限される。
・電力供給は最大約49万軒が影響を受け、被災1週間後も15%が復旧できない
・上水道は被災直後にほぼ利用できなくなり、1週間後の断水率82%。多くの人が長期間にわたり、入浴や洗濯もままならない不便な生活を強いられる。
・携帯電話は被災翌日に86%の基地局が停止。安否確認や情報収集に支障を来すおそれ。避難者数は463,000人に達し、このうち293,000人は避難所生活を余儀なくされる。

これを見て、揺れ対策(震度5強以上の初動対応)と、その後の避難生活に不可欠の電気と水と通信が生命線であることがわかる。運良く自宅が倒壊を免れても、その後にやってくるのは数週間から数か月続く計画停電である。

災害は春と秋にやってくるとは限らない。猛暑のときかも極寒のときかもしれない。地震発生当初の揺れと津波から逃れたとしても、そこからしばらく続く避難生活がある。災害関連死と呼ばれるものに、熱中症や寒さによる直接的な凍死や、持病の悪化を招いての死亡もあり得る。それを防ぐために電気が必要だが、あいにく停電はしばらく復旧しない。だからポータブル電源を準備しておく。

ポータブル電源は10万円前後で1000Wh以上の機種が入手できる。まずは1台備えておく。これぐらいの能力があれば、たいがいの家電は動かせる。冷蔵庫やエアコンも数時間動かせる。DC扇風機だと数日動かせる。もちろんテレビも使えるし、通信機器の充電にも使える。災害時でなくても電源のない場所での掃除機、野外での扇風機や高圧洗浄機、工具などの家電用に使える。アウトドアが趣味の人はキャンプで電化製品が使える便利さもある。気を付けるのは、普段のようにポータブル電源のACコンセントからスマートフォンを充電(AC→DC)するのではなく、DC出力(USB Type-Cなど)から充電する(DC→DCで変換ロスが出ない)ことで効率良く充電できる。

1年以上前に導入したポータブル電源について、ひととおりの設定とテストを終えてから94%(メーカーは100%充電を推奨)で保存していた。約1年が経過したので残存バッテリー値を調べたら94%!(変わらない数値)だった。充電したバッテリーは少しずつ放電するので充電量が減っていくものとばかり思っていたが、電気的に優秀な性能であることが確認できた(だからこの機種を購入したのだが)。

1年が経過しても充電容量は同じだった!
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メーカーは、Dabbsson。中国のEV用のバッテリーをつくっているメーカーで、日本法人による直販サイト、Amazonにも専用サイトがある。Amazonで家電を買うのは不安と思われるかもしれないが、直営サイトで購入者登録しておけば問題ない。このメーカーはサポートが良いという意見も目にする。YouTubeでは「企業案件(謝礼や製品の提供を受けている)」があるが、本ブログはいかなるメーカーからも物品の提供は受けていないし、読者の利便性を考えて広告すら設置していない。

Dabbssonを選んだのは、安全な電池性能に尽きる。リチウムイオン電池はそれ自体が衝撃や高温下で発火することが知られている。このメーカーでは釘を刺しても発火しない実験を公開している。ここ数年に発売されたリン酸鉄仕様のリチウムイオン電池は比較的安全とされている(以前のリチウムイオンは三元系と呼ばれて発火しやすかった)。Dabbssonはリン酸鉄仕様のうえ、さらに半固体電池でさらに安全度が高い。家屋や家具が倒壊してポータブル電源も道連れになったとき、火を噴いて火事になる事態は避けたいが、この仕様は市販されている一般的なポータブル電源でもっとも安心な仕様である。

Dabbsson 600Wh 39,789円
Dabbsson 1000Wh 65,800円 
Dabbsson 2000wh 88,999円 

9月前半は防災月間なので、Dabbssonのポータブル電源が40%引きなどで販売されている。
迷う人は、可搬性と充電容量(使える家電への対応度)を考えて1000Wh機を買っておく。ポータブル電源は家電が使える場所の近くに置きたいのでできれば複数台数用意することが望ましい。複数あればソーラーパネルで充電中でも稼働できる電源が確保されるし、計画停電時は通電しているときに充電しておけばよい。

さすがに工場とか動力仕様のものは動かせないが、ほとんどの家電がそれなりの時間動かせることで控えめに言って便利、大げさに言って生命をつなぐ道具となり得る。停電は大地震でなくても起こりえるので1台用意しておいて損はない。

1000Wh機を使いこなせるようなら、もう1台は2000Wh機でもよいし、移動の容易な300〜600Wh機でも良いだろう。その場合は通信用確保+扇風機や短時間の家電の駆動に使える。



追記 水とトイレについて

災害時、水は必須だけれど、比較的容易に支援物資として届く。飲み水については1人1日3リットルが必要とされるので、すぐに救援物資が届く、水道以外の飲み水が得られるなどの条件で異なるが、1週間分備蓄しておけばよいだろう。

夫婦など2人なら、3リットル×2人×7日=42リットルを確保する。これを2リットル仕様で6本入り2箱(合計24リットル)+500ml仕様×48本(24リットル)などと2サイズで準備する。

2リットルは料理用などまとまった量を移動せずに使う場合に、500mlは個人の管理できる飲料用(持ち運びもできる)とする。いずれにしても口飲みしては雑菌が繁殖するのでコップで飲むのが原則だが、避難先や避難途中などは、そうはいかないこともある。だから500mlは不可欠なのだ。

その際に長期保存水(5年以上)としておく。通常のペットボトル容器は貧弱だから長期保存は向いていないし運搬にも向かない。そもそも水の保存基準が異なるので少々高くても水の備蓄は長期保存水で。意外においしく一度飲んでしまうと一気に飲みたくなるほどで、おすすめは霧島の水。


トイレについても数千円で対策可能だ。これは組み立て式のトイレに、臭わないビニール袋+凝固剤を組み合わせるもの。

posted by 平井 吉信 at 17:02| Comment(0) | 防災・感染症・サイバー攻撃対策
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