晴れた日の吉野川中流域は、夜明けから日の入りまでが美しい。日本の大河で東西に流れる数少ない例(紀ノ川ぐらいか)だからというのもある。
ここで吉野川自慢をするなら、吉野川を際立たせているのはその水量で、基本高水が24000トン/秒というのは日本一でないか。さらに日本最大規模の竹林(水害防備林)が池田町から岩津にかけて全長40km、270ヘクタールに及ぶ。日本最大の中州、善入寺島には大正年間まで3千人以上が住んでいた(川の中州ですよ)。下流にかかる阿波しらさぎ大橋の全長は1,291メートル。時速4kmの徒歩なら渡り終えるのに20分、時速60kmの車なら1分10数秒かかることになる。
石鎚山系の瓶ケ森の南斜面に源を発し、想像を絶する澄んだ流れも数km下ってダムとなるが、吉野川は何度もダムで瀕死となりながらも支流の水で蘇り、194kmの水の旅を続ける。途中の大歩危小歩危は四国山地の横谷となるも、池田町で中央構造線に巻き込まれてくるりと東流して紀伊水道に注ぐ。
日本の川を野球選手に見立てたら、吉野川、四万十川、仁淀川は全日本のクリーンアップを打てる。道洲対抗なら四国の圧勝となるだろう。四国チームの打線は以下のとおり。負ける気がしないでしょ。
1番 海部川(四国東南部の清冽俊足コンビ)
2番 野根川(上に同じ)
3番 仁淀川(仁淀ブルー)
4番 吉野川(全日本の4番)
5番 四万十川(日本最後の清流 桃源郷)
6番 那賀川(全国有数の多雨地帯を流れる急流)
7番 肱川(肱川おろしと源流と河口が18kmしか離れていない)
8番 土器川(地域性から)
9番 安田川(ききアユ)
控え 物部川、日和佐川、奈半利川、新荘川、重信川、加茂川、中山川、津田川、勝浦川
川の話をすると止まらなくなるのでこのあたりで。
晴れた日の吉野川を、ぶどう饅頭の工場前から撮影したもの。背後に豊かな竹林を控え、友釣りの釣り人がいて、北版から南岸へ瀬を下る。晴れた日の吉野川だから。
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