いまは命名権で「イルローザの森」と呼ばれる神山森林公園は、桜の季節には大勢の人で賑わう。桜の密度は低めなのだけれど、開放的な雰囲気で身体を動かせる愉しさがあって、サクラ以外でもというのがほかの花見にはないところ。
桜だけなら道中の公園周辺がよいと思うけれど、開放感があるのはやはり上のほう。神山森林公園は徳島市近郊にあって、標高300メートル半ばの丘陵地帯を整備してつくられている。それゆえ山上とは思えない運動公園となっている。駐車場から北をめざして上がっていけば丘の上に出る。ここから眼下に徳島市一宮町周辺の鮎喰川やゴルフ場、さらに気延山から西へ延びる尾根を超えて吉野川平野が見渡せる。ルートを尾根沿いに東へ採ると西龍王山(495m)、さらに尾根を東南へ歩みを進めるといったんは車道に出て東龍王山(408m)へと到着する。西龍王山を経由して時計回りに駐車場へと戻る周回コースは風光明媚で春の散策にひたれる。あとは写真で。
中腹のソメイヨシノ、タチツボスミレ







公園の広場はボールを投げたり蹴ったり地面に座ったり思い思いに過ごす人たち。マダニ予防のため、シートを使うことと虫除けスプレーを衣服にしておく。公園にはしだれ桜や樹木の迷路もある







北の丘の上から見下ろす鮎喰川の屈曲点が印象的

よく整備された尾根の散策路を東南へと歩けば展望台


ツツジも目の保養








足下にはシロバナシハイスミレが群生




さらに進むと西龍王山へと直登する分岐がある

山頂には八大龍王の鳥居




散策路は分岐が至るところにあるが、どこを降りても公園にたどり着く設計になっていると思われる。やがて公園へと降りてくる


再びサクラを見る

スミレは色の濃い鮮やかさ。図鑑で見るような典型的な(絵で描いたような)ニオイタチツボスミレ




徳島市南部の文化の森からも近い。徳島市南部は、丈六寺や古墳のある渋野地区、植物園や動物園、さらには五滝や中津峰などがあって、半日の休みを過ごすには良いところ。
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