2025年03月31日

ユキワリイチゲも戸惑う三寒四温 阿讃国境の谷から一期一会の春


ユキワリイチゲは春の訪れを告げる山野草でスプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ばれる。県内では山間部の2月下旬から3月頃に見かける。今年の冬は寒い日が多かったのだが、3月中旬にもなれば咲いているだろうと、阿讃国境の谷を遡ることとした。

ところが到着してみると、谷は雪に覆われている。文字通り雪を割って咲いている(絵になる)と喜んだのだが、イチゲちゃんはあちこちにいるけれど蕾のまま。隈なく探したところ日向に咲きかけているのが数輪あった。寒い中でコバイモの仲間は幾つも開花していた。
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それから3日後、日本列島は陽気に見舞われ、一部の地域では夏日となった。開花を見たくて再訪してみたところ、辺り一面、谷沿いの斜面のあちこちで咲いているではないか。

三寒四温が極端で、イチゲちゃんも「もう咲かなきゃ」と焦って一斉に開花したのだろう。谷の上から下までこれまで見たことがない開花の様子。見たことがないよ、こんな咲きっぷり。谷の水音が軽く感じられる
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年末よりも年度末に一年の区切りを感じる人は多いだろう。
早春から春へと遷移する時間、(今年は見られなかったが、佐川のバイカオウレン、そして飯野山のケスハマソウやシュンラン、阿讃国境のユキワリイチゲ、那賀川のオキナグサなどを経て、一足はやくシハイスミレ、海沿いのアツバスミレ、里山のタチツボスミレ、標高の高いところのアケボノスミレやスミレサイシン、高原のスミレ(Viola mandshurica)や四国カルストのキスミレ、サクラスミレ、さらにヤマザクラへと時間は流れていく。

気候の変動があるので毎年状況が異なるし、見るヒトも年齢を重ねていく。春はアルペジオのように季節を連打していくけれど、その余韻をかみしめながら一歩一歩重ねる32,000日の一期一会。

posted by 平井 吉信 at 00:04| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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