2025年01月04日

JR四国 牟岐線 キハ型ディーゼルが走る(特急むろとの廃止を惜しむ)


JR四国では次々と駅舎がなくなったり駅員がいない無人化が進行している。存続のためにはやむを得ないとわかっていても寂しさを禁じ得ない。

子どもの頃、10両程度を率いて線路を走っていた記憶がある。車内に暖房はあっても冷房はなかったため、夏は窓を手で開けて窓から顔を出していた。鉄橋にさしかかると川面を渡る風を感じていた。

駅舎とともにトイレがなくなったことで、列車にトイレが装備されるようになった。ワンマン車両だと誰かが長時間入っていると大変だけど、そこはなんとかということだろう。

ところで徳島県内の路線は電化されていない。SUICAも使えないので他県から乗車される際はご注意を。全線ディーゼル機関車で「電車」は走らない。学年が変わって担任が受け持ちクラスの生徒の通学手段を調べるために挙手を求める際、「汽車通の人は?」などという。

イルカがなごり雪で「汽車を待つ君の横で…」の風景が見られるのは徳島県ならでは。これから卒業の季節なので、風情のある徳島線と牟岐線で「なごり雪」ツアーなど企画してみては?(>>>JR四国さん)。

牟岐線にはときどきキハ47系が走る(鉄道マニアでないのでわからないが、おそらく1日1〜2本では)。まずは、キハ47-114型。オレンジ色をしている(首都圏色というらしい)。トイレは付いているようだ
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こちらは、キハ47-118型(空色=JR四国色)
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空色のキハ47系が通過した後、反対側からキハ185-12がやってきた。県内では特急で運用されている車両で、牟岐線(徳島駅から牟岐駅まで)の「特急むろと」(室戸には到達しない)、徳島線(徳島駅から阿波池田駅まで)の「特急剣山」(特急南風と接続することで高知方面へ乗り換えはあっても迅速に移動できる。ただし南風の自由席は座れないことが多いので座席指定を取っておくのが無難)、高徳線(高松駅〜徳島駅)の「特急うずしお」では2700系に置き換えられていてあまり見ることがなくなった気がする。
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この列車は特急むろとではなく、正月三箇日のみに仕立てられた薬王寺参拝用の臨時特急列車の「やくおうじ」(下りがやくおうじ1号、上りがやくおうじ2号)である。停車駅は特急むろとと同じ

ついでにJR四国と第三セクター線路のその他の仕様も見てみよう
JRでは古い車両をリニューアルして特別仕様車に仕立てることがある。それは観光臨時列車用で「藍よしのがわトロッコ」として前が動力を持たないキクハ32-501、押しているのがキハ185-20。貞光川の鉄橋を渡っているところ
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列車は、徳島県、高知県の普通列車でもっとも見かける1200型で、トイレ、冷暖房を装備。最高速は110km/h。列車はめずらしくないが、停車(この写真は発車直後)したのが夏の海水浴シーズンのみ開設される田井ノ浜臨時駅
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桜咲く時季の1552型普通列車が停車した阿波赤石駅
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夕陽を浴びて走る
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アジサイの季節
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田んぼの海を走る
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ご当地色あふれる土佐くろしお鉄道
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アンパンマン列車
外装のみ(大歩危峡を通過する特急南風)
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内装も
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特別仕立ても
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トロッコ仕様も
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阿波海南駅でモードチェンジをして線路から道路使用に変化するDMV。JR四国、阿佐海岸鉄道が存続できるよう、地元住民も観光客も乗車してほしい
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四国の鉄道、応援しよう!




追記 特急むろとが廃止される

昨年末に、牟岐線を走る唯一の特急である「むろと号」が2025年3月15日のダイヤ改正で廃止される見通しとなった。2019年3月15日には、特急むろとの徳島〜阿南版で通勤客の便宜を図った「ホームエクスプレス阿南」も廃止されている。かつては高知県甲浦駅まで乗り入れ、1日3往復あった「特急むろと」も区間の縮小と減便を余儀なくされていたが、ついに廃止の日を迎えることとなり、牟岐線の特急は姿を消すこととなる。

調べてみると、特急むろとの起源は、1962年7月に運行を開始された高松駅〜牟岐駅間の「準急むろと」に端を発する。1966年には急行に格上げされた。20世紀の牟岐線を、ベージュに赤のラインの入った列車(キハ58型)が颯爽と風を切っていた姿を覚えている人も多いだろう。

牟岐駅を7時頃に出発する上り便では、海部郡内の教員、公務員、会社員などが出張の折に、あるいは岡山で新幹線に乗る県南部からの観光需要にも重宝されていた。牟岐線は単線で速度の遅い普通列車では各駅停車に加えてすぐに発車しない待ち合わせもあるため、特急の利便性は高い。

特急むろとは、例えば徳島駅〜阿南間を30分程度で結ぶ。この区間の道路はどこを通っても慢性渋滞であるため、クルマでは1時間程度はかかるし時間も読めない。渋滞の原因は、日亜化学(雇用や納税、寄付などの地域貢献で県内に大きな貢献している)への通勤が多いこともあるが、そもそも那賀川、勝浦川、吉野川の三角州地帯なので道路の制約が大きいうえ、渋滞を引き起こす橋が多いことも要因となっている。

一案として、徳島駅〜阿南駅間は特急で残しつつ、牟岐駅〜阿南駅間はデマンド方式のマイクロバスで運行するなどは考えてみたが、現実には、乗り入れ運行時の法規や乗車のしくみづくり、阿南駅での接続の余裕を見た場合の時間ロスがあって利用者がいるかどうか。最大の困難は運転手の確保だろう。

過疎は悪いばかりではないとしても、沿線住民の減少により公共交通は人口減の影響をまともに受ける。そしてそのことが離れた学校への通学、買い物、総合病院や専門医への通院などから地域外への住民移転を促進する悪循環となる。

タグ:JR四国
posted by 平井 吉信 at 23:13| Comment(0) | 徳島
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