真夏の湿原、ひまわりと来れば、真夏の高原。それは、風吹きわたり黄色やオレンジの花が咲き乱れる絵を描いてしまう。美ヶ原、野辺山高原、白樺湖とか。白いワンピースの麦わら帽子の女性が手を振る光景が見えてくるような。
でも、それは信州あたりでしょ、四国では、肌を突き刺す直射と、風がやんで草いきれがむっと蒸せかえす高原を思い出す、なとどいわれると返す言葉もなく。そのとおりですから。
だから、ここも誰もいない。パラグライダーをする人以外は。誰ともトレールですれ違わない。日陰もない、太陽の距離も近い。そんな高原のススキのなかをかき分けて進む。「きょう、ママンが死んだ」といって殺人の動機を「太陽のせい」とつぶやくあの小説のよう。太陽の監視の下、汗と塩が肌からまとわりついて離れす、まるで自分の汗で自分を溶かすナメクジのような。もう、やめておきますこの辺で。暑い夏によけいに暑いのが四国の夏の高原。それなら暑いなりに愉しめれば良いのではと。
池田からのルートは3つあって、もっとも道が良いのは小川谷から平野経由、途中の景色が愉しめるのは黒川谷川沿いの黒川から平野経由、やや路面が悪いのは、小歩危峡から白川谷川、仏子谷川経由で山頂直下へ向かうルート。
まずは黒川谷川で涼しげな谷と水車を眺めてから(半田岩)
続いてホタルの里公園付近で
塩塚高原の裾野が見えてくると声をあげてしまう
クルマを停めたらお店をひらく。
そのとき、水を忘れてきたことに気付いた。カメラやレンズや虫除けは持っているというのに、ペットボトル数本は台所の机の上で汗をかいているのだろうな。まあ、歩いても3時間ぐらいなので熱中症にはならないが、と考える
肉と梅干ししか入っていないが夏はやむをえない。冷温を保って持参している
スミレ(Viola mandshurica)の夏葉も元気だ 来年の春が愉しみ
咲き残りの紫陽花
オトギリソウのつぼみ
ススキに寄生する植物 オオナンバンギセル
ウツボグサ
夏の草原にはなぜかオレンジ色が目立つ。ヒメヒオウギズイセン、ヒメユリ、このヒオウギなど。いずれも「ヒ」で始まるのがおもしろい。ヒオウギは国内では神山町で多く栽培され切り花として出荷されているとか。自生の姿は格別だ
塩塚高原の最高峰、塩塚峰への道中で塩塚展望台を振り返る。いくつかの尾根がなだらかなコブを形成する
高原の尾根歩きはいつも愉悦感
塩塚峰(1,043メートル)に到着する。ピークハントの高揚感はほとんどないけれど、愛媛県側の視界が開ける。
パラグライダーの発着場がある。きょうは飛んでいる。
塩塚高原の生態系は山焼きによって保たれている。さらに草刈りが入ると春のスミレの出現が違ってくるかもしれない
これは好きな1枚
Windows XPの深遠な世界を再現してみた(チャンチャン♪と起動のBGMが脳内に鳴る人、職業病ですね)
フジフイルムの色だね。このような場面ではPROVIAしか使わないけれど緑の再現性がフジ
今度は塩塚峰の西(愛媛県側)から接近する
夏空は刻一刻と移り変わりながら草原に雲の影を落としていく。夏の高原は雲の影を愉しむ時間
でも、このブログを見たからといって塩塚高原へ行く人は1万人に1人だな。暑いから。
水分を摂っていないので判断力が鈍っていると仮定して慎重に山を下る。池田のまちなかのスーパーで500mlの飲料を飲めるかな?と思って買ったが、運転していると5分で飲んでしまった。
追記
このエリアからは小歩危峡は近い。真夏の小歩危峡
これにより、真夏の湿原(黒沢湿原)、真夏の高原(塩塚高原)とで真夏の三好市三部作、別名「真夏の大三角」を形成する。その中心には三好市の秘宝があるということでいかがでしょうか?
タグ:塩塚高原
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