ジオを感じる規模感では大歩危小歩危は日本有数の場所。しかし国道32号が走るので秘境感はない。
そこで四国の渓谷でもっとも古くから知られる観光地の面河渓(おもごけい)を思い出す。
小学校の頃に祖母からもらった絵葉書を見て、こんな場所があるのかと感嘆した。そのときの絵葉書をいまも持っている。行きたいと思って地図で見るととても遠い。夢が叶ったのは二十代前半。マリンブルーのワーゲンゴルフで出かけた。ユースホステルでイギリス人と意気投合したことを思い出した。これはその絵葉書の表紙。

紅葉の季節ともなれば混み合う場所だけど、戦前からの観光地であることもあって近年は衰退感が漂う(数年前に訪問した際は面河渓の白眉ともいえる渓谷沿いの散策路が通行止め)。ここは別格と思いつつ、コロナ下やガソリン代高騰もあって再訪がなかなか難しい。以下の写真は「仁淀ブルー」をNHK高知放送局が仕掛ける前の2011年撮影のもの。こちらは仁淀ブルーというよりは大陸の水墨画を思わせる陰影が見物。四国東部からはなかなか行けない場所なのでどうぞ。





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