兵庫県以西の西日本の限られた場所に自生するノジギクは牧野富太郎の発見(兵庫県内には群落があることから県の花となっている)。
四国西南部にはノジギクの地域的な変種、アシズリノジギクが晩秋に咲く、大海原を背景に見応えがある景観が出現するはずだが、訪問したのは2月上旬。
四万十市や三原村方面から土佐清水市に入ると、大岐海岸(大岐の浜)が印象的。浜の北端には大岐川が流れ込み、浮桟橋が最下流にかかっている。もちろん人のみの通行である。




大岐の浜は芸術性の高い景観で観光地と呼びたくないほど神々しい
大岐海岸から山を越えれば土佐清水の市街地。清水漁港から足摺スカイラインで岬へと向かう。
足摺岬は室戸岬と異なり断崖絶壁の地形である。


この断崖にアシズリノジギクが咲き誇るのだろうなと思って散策を続ける。

すると痛いほどの風に耐えるようにアシズリノジギクが咲き残っていた。


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