2023年04月25日

渚のツヤスミレ(シチトウスミレ)とアツバスミレ 飛沫を浴びてもここで生きていく


ツヤスミレ(シチトウスミレ)はタチツボスミレの海岸型(それも太平洋側)とされる。
花や葉の形で見分けは付きにくいとされるが、一目見て母種と雰囲気が明確に違うことがわかる。

個人的な感覚で(遺伝的科学的な根拠はないけれど)、標準的なタチツボスミレよりも山陰型と呼ばれるタチツボスミレを原形に葉が厚く光沢を増した感じ。通常のタチツボスミレを数世代ここに移植しても定着しないだろうし変異も起こらない気がする(直感)。

ツヤスミレとシチトウスミレは見分けが付かないが、便宜上学名のあるシチトウスミレに代表させるとしても、伊豆七島が由来であるとするなら果たして四国の海辺の海岸型タチツボスミレにどのような呼び名を与えたらよいのか?

この個体は波打ち際まで数メートルという岩が点在する砂浜に自生していたもの。波浪の高い日は飛沫を浴びる場所。

いずれにしても写真で味わってください。この艶々した葉の存在感と厚みを。
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同じ場所にスミレ(Viola mandshurica)の海岸型、アツバスミレも自生している。互いの距離は数メートル、波打ち際までも数メートルの過酷な場所。徳島のアツバスミレは紫もあるけれど、花弁に白が混ざる個体が多いようだ。

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おだやかな渚で世代を積み重ねる海岸型のスミレもいる。
タグ:スミレ
posted by 平井 吉信 at 23:09| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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