2023年04月22日

変幻自在のコスミレ 小さいスミレというわけではない


コスミレの学名はViola japonica、ジャポニカが付く唯一のスミレであるが、日本固有種というわけではなさそうである。このスミレは地域によって(もしくは個体によって)ばらつきがあることが知られている。

ということは種として安定していない、母種から分化、進化して時間が経過していないのではないか。関連するスミレとしては、ノジスミレ、アカネスミレあたりと思われる。

勝浦町坂本地区のコスミレ
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側弁の基部は有毛でヒゲコスミレと呼んでもよいかもしれない。いずれにせよコスミレの見かけ上の変化の振れ幅が大きいのはその成り立ちが交雑種由来にあるからかもしれない。

かつて県南部の国道55号線沿いで見かけた種類のわからなかったスミレについてもコスミレと同定。全国各地からのお遍路さんが歩く歩道沿いにスミレの品評会(それも珍品揃い)のような一角がある。その場所で見つけたもの。これなんだけど。

コスミレの変化の範疇、もしくはシロバナツクシコスミレだね
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至近距離にコスミレもあるが明確に違う
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参考までにこの一角で見かけた他のスミレはこんなもの。

タチツボスミレもあるが、これも葉の厚みや照りなどがあって海岸型のツヤスミレに近い感じ
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さらにこんなスミレまである
シロバナタチツボスミレのようだが葉のかたちが長い。シロバナナガバノタチツボスミレではないか(珍品)。
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すみれの花咲く頃…♪の宝塚歌劇のあの曲は、コスミレの印象ではないかと思っている。
タグ:スミレ
posted by 平井 吉信 at 20:50| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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