2023年04月03日

「らんまん」4月3日放映開始 牧野公園と金峰神社に咲いていたバイカオウレン


何かに夢中になれること、それがなんであっても良し。
4月3日、牧野富太郎を題材にしたNHKの連続テレビ小説「らんまん」が始まった。主題歌がかかる映像で博士ゆかりのジョウロウホトトギスが出てきたけど、横倉山か牧野公園で撮影したものかな?

オープニング映像では崖に囲まれた渓谷が出てきて雰囲気満点の演出(あいみょんの主題歌もいいよね。歌はこうでなくては)。これは北川村「モネの庭」マルモッタンからも近い場所にある場所。映像からは想像できない開けた場所の近くにある。
→ モネの庭のタグ

ということは去年の秋から撮影は開始していたということだね。次は三原村もしくは牧野植物園のヒメノボタン? 続いて足摺岬のアシズリノギク? そして牧野公園もしくは佐川町の自生地ののバイカオウレンかな。ナウマンカルストあたりのキツネノカミソリも入っていたかな? 後半は四国カルストでの実写。春の天狗高原へ行ってサクラスミレを見たいな。

第1週のタイトルは「バイカオウレン」。初日は酒蔵の跡取りで身体の弱い牧野少年が描かれた。佐川(さかわ)は歴史と教育に力を入れてきた地区であるが、番組での方言は幡多地域のアクセントではなく高知弁であった(実際には窪川あたりから分かれるのではないかと思うが、高知県の方いかがですか?)
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コロナ前はよく牧野公園に通って2月から3月のバイカオウレンを見に行ったもの。わずか数センチしかない小さな白い花を地面すれすれに構えたカメラで写真を撮る。

その昔、牧野少年が駆け上がった金峰神社の階段を上がりきると、足下に小さな花が咲いている。
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教育に力を入れた歴史ある佐川のまちなみ いまも酒蔵が連なる
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旧浜口邸
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細心の注意で足下に気を配りながら少年時代の牧野博士が夢中になったバイカオウレンが150年を経ていまもそこにあることに感動する。いつしかぼくも牧野少年になっていく…。
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牧野公園でバイカオウレンと同時期に見られる植生はスプリングエフェメラルたち
これはセツブンソウ
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シハイスミレ。博士の名前が付いたマキノスミレはシハイスミレの変種だが、四国には自生せず、東日本で多く見られる
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ユキワリイチゲ
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オオミスミソウ
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フクジュソウ
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子どもの頃から植物が好きで植物図鑑は愛読書だった。種を買ってきては毎日水遣りして成長を見るのが大好き。小学校の通信簿には「休み時間も誰と遊ぶことなく、ただぼうっと外を見ているだけで覇気がなく…」などと書かれていたおとなしい少年だった。

ぼくは四国四県のなかでも高知が好きで、言葉さえも(少し怪しいけれど)高知弁と幡多弁を使い分ける。宿毛へ行けば「イッチキチモンチキチ」といい、中村では「きょうはひやい」「ざまにえいけん」と話す。幡多と高知ではアクセントが逆になる言葉も多いし語尾も変わる。徳島から近い東の室戸はホームグラウンドのようで高校の頃から自転車で通っていた(丸二日かかる)。
室戸岬はコンテンツの宝庫 → 室戸岬のタグ

牧野富太郎について知りたい人は、高知新聞社から出版されている以下のガイド本が良いだろう。


さらに牧野富太郎による植物図鑑を求める。
→ カフェで眺めて愉しい 牧野富太郎の植物図鑑(牧野図鑑) その特徴と選び方
http://soratoumi2.sblo.jp/article/176742609.html

そして佐川の牧野公園や高知市の牧野植物園、横倉山などを訪れてみるのがよいだろう。
江戸時代から昭和まで生きた牧野富太郎のような人こそ、いまの時代に必要だろう。
在野に身を置いて空気を読まず自分のやりたいことをまっしぐらに突き進んでいく。そこには家族の献身的な支えがあってこそだろうけど(家族は大変だっただろうね)。空気を読み、自制しつつ場になじもうとする生き方からは決して生まれない飛躍がある(こんな人、高知でないとでてこんろう)。
「らんまん」、どのような展開になるか愉しみである。

→ 佐川町のタグ
→ 牧野富太郎のタグ
→ バイカオウレンのタグ
posted by 平井 吉信 at 16:49| Comment(0) | 山、川、海、山野草
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