2023年02月19日

千変万化の光と海 田井ノ浜と由岐のまちにある「あしづりの丘」


徳島県東部や南部に住んでいる人なら誰でも行ったことがあるのが田井ノ浜海水浴場だろう(由岐町)。水質が良いとされる海水浴場で、いまは高規格道路の由岐I.Cを降りてすぐと行きやすくなった。夏場はJR牟岐線に田井ノ浜臨時駅が開設される。駅を降りたらそこは砂浜という立地の良さ。鉄道写真が好きな人なら絶好の撮影場所となっている。
→ 田井ノ浜のタグ
いくつかの記事
http://soratoumi2.sblo.jp/article/190183627.html
http://soratoumi2.sblo.jp/article/187504178.html
http://soratoumi2.sblo.jp/article/186278611.html

田井ノ浜 手前が田井川の河口部
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田井ノ浜は渚そのものだけでなく見どころがある。渚の北に流れ込む田井川に咲くハマボウや湿地などの生態系、渚から半島(丘)を超えた南は木岐の漁港、そしてとても落ち着ける渚の散策路がある(これらはこのブログで何度も紹介しているところ)。

今回は初めて渚の北の半島(丘)から田井ノ浜を眺めてみる。地名がわからないので紹介しにくいが、現地を訪れてみると「あしづり展望台」の標記があったのでこれに従う(足摺岬では「あしずり」なので「あしずり」の誤記ではないかとも思われるのだが。足摺とは摺り足で歩かないと危ないぐらいの意味だろう。「あしづり」だと足がぶら下がる?)

→ 電子国土を閲覧

国土地理院の地形図からは3方向からの散策路があることがわかる。田井ノ浜の駐車場に車を置いて南に向かって道路を歩き始めるとほどなく「あしづり展望台」の案内と登り口がある。
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散策路は階段で整備されていて普段着のまま来られる。この雰囲気は日和佐の四国のみちとも似ている。海岸性照葉樹の森を海を崖下に見ながら歩みを進める。
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振り返ると田井ノ浜の全景
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椿はこの時期ならどこでも
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歌碑(と思う)があるが読めない。月夜に小舟を漕ぎ出でて月がおだやかに水面に揺れるさまを歌っている?(想像&創造的意訳)
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地図で見ても距離がない。由岐のまちへ降りる分岐を通り過ぎてさらに南下すると展望台に着く(標高約50メートル)。ここで海を眺める。
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天候は曇り。その合間に薄日が射すことが希にあるという状況。でもこれがおもしろい。空と海が刻一刻と万華鏡のように遷移する。

シャッターを押して数秒後にはこの光はもうない。蒼にび色の遷移を空と海が微視的にも巨視的にも見せてくれる(魅せてくれる)。ただたたずむだけ。
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田井ノ浜の遠景。田井ノ浜臨時駅を降りたら渚という構造がわかる
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由岐漁港の突端
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由岐漁港の沖合4kmに浮かぶ箆野島(ぬのしま)
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追記
道中で見かけたシハイスミレ。花弁の色が濃いのが特徴。かれんな媚態でもう釘付けになってしまう。葉の裏が緑色でヒナスミレにも似ているが、ミドリシハイスミレと同定
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(フジX-T2+XF23mmF1.4 R、フジX-T30+XF35mmF1.4 R。準広角と標準だけで事足りる。遠景の拡大はニコンD7200+AF-S 70-200mm f/4G ED VR)



posted by 平井 吉信 at 11:51| Comment(0) | 里海
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