吠えたくなる寸前である。国から身近なところに至るまで政治の劣化が度を過ぎている。国はマスクをはずせという(そうは言ってはいないが、一般大衆はそうは受け取らないことを知ったうえで計算してメッセージを出している)。
物価が上がり原材料が上がり、購買力が落ちているから価格を上げたら売上が落ちる。さらに小規模事業者やフリーランスをインボイスが直撃する。
仮に売上800万円のWebデザイナーがいたとしよう。取引先は法人がほとんどだから、望むと望まざるとに関わらず適格請求書発行事業者にならざるをえない。そして簡易課税を選択するとして消費税納税額は40万円となる。数年間は多少の緩和措置はあるものの、この負担感は大きい。益税ではないか、とうが、固定費がかからないことを価格に反映させているのが小規模事業者。その批判は当たらない。
コロナで苦境に陥って10万円とか20万円とかの給付を受け取っていたとしても、来年からは40万円の納税がプラスされる。仮にインボイスを選択しなければ消費税相当の値引きを迫られるだろう。すると前年と同じであっても売上は80万円の減少となる。Webデザイナーでも職業写真家でも著述業でも同じだ。インボイスに対応しちゃダメだよ。
コロナでは感染者の2%ぐらいが亡くなっているのではないだろうか。ぼくも身近な人を数人失っている。風邪とは違うのである。感染時は軽症に終わったが、その後長く続く後遺症で仕事を続けられない人も少なくない。感染を防ぐ最善策は換気とマスクであることはどの専門組織でも否定しない。換気なら1人1時間50立米を入れ替える全熱交換器がない職場で働くのは怖いよ。コロナが収束しないのは感染対策についての科学的な根拠を学ぼうとせず、勝手な解釈で徹底してやらない人間がいるからだよ。
マスクは付けても付けなくてもよいのなら、ワクチンなど無理に受ける必要はない。接種率が上がっても感染率は下がるどころが上昇していることから集団免疫が幻想であることが露呈している。ウイルスの変異で当初とは別物になっているし、mRNAワクチンの安全性も疑わしい。マスクを付ける付けないは個人の選択肢という前提で、お好みでどうぞと国が誤ったメッセージを発している。だとしたら、消費税は払いたければ払えばよいし、払いたくなければ払わない。マイナンバーは取得したければ取ればよいし、個人情報の紐付けを避けるのであれば取得しない。
そもそも個人情報は自分で管理するもので国が管理するものではない。国が個人情報にアクセスするときは許可を求めるべきだし、その際に拒否することもできる。国民の個人情報を外部から守れるセキュリティを政府が持つとは思えないし、ハッカーより政府が悪用しそうだ。SNSを通じて情報統制しようとしていることすらすでにばれている。オリンピックなどこの国では未来永劫やらない。甘い汁の原資は税金だろ。
おとなしく政治家のいうことを聴く国民になって貧しく不幸になりたければこの元凶をつくりだした自公を支持せよということだ。軽減税率やらインボイスやら(需要の先食いに過ぎない無意味な)商品券やらは公明党の十八番。これに小規模事業者や苦しめられている。維新や立民も同類だろう。
もっと単純に、もっとわかりやすく、もっと力強く、政治がめざすべきは人々の幸福である、とどうして言い切らないのか。ぼくがそう思うようになったのはブータン政府の一行から説明を受けてシンプルでわかりやすい行政の姿に感銘を受けたから。暮らしの満足度を8つぐらいの指標でアンケートを取ってそれが向上することを目標としているとのこと。わかりやすい。
これは実話だが徳島では有名な食品メーカーにベトナムからやってきて就職した男性が「こんな安い給料で日本人はよく我慢しているな」と毒を吐いて辞めていったそうだ(彼の給与は日本人の同僚より高かったらしいのだが)。東南アジアからの旅行者が増えているのは日本は物価が安いから。100エンショップで製造国を見ると半分以上は日本製。かつて100エンショップに日本製などなかったよ。貧しき国、日本。不寛容な国、日本。世界有数の国家であった日本がたった30年で底辺近くにまで落ちたのはどこの政党が政権を握っていたか?
夫婦別姓や同性婚などそれを望む人がいれば、認めるも認めないもなくありのまま存在していればよいじゃないか。認めたら社会が崩壊する? それはないよ。くだらん政治で社会が壊れていくのを目の当たりにしているけれど。株価を上げる政策や円が安くなる政策は国民の貧しさや不幸につながっている。
たまには吠えないと精神の健全性を保てない。吠えるだけではなく選挙という行動で示す。自分だけでなく周りも誘って。政治がこうせよと言われたらその逆をやっていかないと生き残れない、しあわせになれない。なぜなら政治が目指しているのは不寛容で貧しく無知で従順な国民に仕立てて奴隷のごとく搾取することしか考えていないから。否定できる人いないでしょ。防衛費を増やすほど高まるリスク、ほんとうの恐怖は他国の侵略ではなく自国政府の搾取。それより食べ物や水は十分に足りているの? 教育や健康はみんなに等しく機会があるの?
悪に染まらず、時流に流されず、夢と希望を持って生きていく。たとえひとりでも。そう言い聞かせるしかないじゃないか。
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