池田町内の人に勧められて行ってみたらますます行きたくなる場所になってしまった。
季節を変えては訪れ、時代は移り変わりながらそこにある風景は変わらない。
これは2022年の八月の終わり頃の記録。
サギソウという植物は鳥が羽ばたく姿の擬態のよう。
地に足が着いた植物は自由に空を飛ぶ鳥に憧れたのではと思っても
そのような意志が植物にあるはずはなく。
もしかしてなんらかの意志(情報伝達経路や感覚器官からの情報を処理する能力)、
もしくは人間の意志を感応することがはあるのかもしれない。





植物にこちらが意志を持って接しているとそうかなと思える瞬間がときどきあるので。
稀少な植物が「ここにいるよ」といわんばかりに誘導されるような経験とか、
愛でる気持ちが伝わって共鳴しているような感覚とか。
かつてここに自生していたサギソウは全滅したといわれるが
地元の子どもたちが栽培して定着させたもの
エゾミソハギ

この昆虫にはお手上げ まるで手がかりが掴めない

さあ歩き出そう

この木が心に残ってしばらく見ていた 湿原にあるので近寄れないけれど 湿原に影を落とす木陰の涼しさ


名前の由来がわからないけれど タチカモメヅルという

さらに歩みを進める


湿地には白いスイレン



この植物の形態も複雑だが美しさがある ミズトンボ

宇宙人のようなリアルさでいまにも動き出しそうな気がした ツクツクボウシの抜け殻か

映画のロケに使われた小屋





湿原の光と水が立ち止まらせる







高さが3メートル近いコオニユリは見たことはない 二個体が競うように並んでいる


途中でさまざまな植物に遭遇するけれど一期一会 これからもそのままで





道はなおも続く ぼくは歩き続ける

湿原をあとにする

We will meet again (Queen Elizabeth II)
連邦の人々に寄り添った長き人生の終焉に限りない祝福を。
タグ:黒沢湿原
【山、川、海、山野草の最新記事】
- 初冬の勝浦川 秋の名残の雲と
- 春には桜 秋にはコスモス(道の駅 ひなの..
- 秋の空に夏が秋の空に夏が混じった雲さまざ..
- 秋が深まる面河渓谷と鉄砲石川(仁淀川水系..
- 秋が深まる安居渓谷(仁淀川水系の土居川支..
- 名も知らぬ遠き島から室戸阿南海岸へ流れ着..
- 森のしずく 霧に包まれて たくさんの S..
- 雲を眺めて小松島港 朱と空色と 釣り人と..
- いつも行っているとくしま植物園 尾根筋は..
- 我が輩はイナゴ。バッタではない。容姿には..
- 午後の遅い時間は山の黄金のとき 中津峰山..
- 季節はずれでもえい 雨乞の滝から未来を
- 夕方の巻雲(すじ雲)は 何もない一日を映..
- 最終回のらんまんから〜スエコザサ〜
- 今週のらんまんから〜ムラサキカタバミ〜
- 避暑地の選択 南四国なら 川
- 渚と読書
- 深い杉木立に包まれた第20番札所 鶴林寺..
- 大河が蕩蕩と押し流す鎮め(吉野川 川島町..
- 今週のらんまんから〜ツチトリモチ〜