2022年07月02日

梅酒と梅干しの季節


梅酒と梅干しを漬けるのが習わしとなっている。
市販品では自作以上においしいものにはなかなか巡り会わない。特に梅酒はそう。
つくってみるとわかるが、手を抜こうと思えば抜けるけど仕上がりに影響する工程がある。
作業には数日かかるけれどやはりこれはやっておきたい。
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梅は美郷で調達する。標高が高い場所が多く農薬は使わないか、定められた基準を守っている農園がほとんどだし、作り手も存じ上げていることもあるので。

まずは梅酒用に鶯宿を3kg。
例年は焼酎や泡盛を使っていたが35度が入手できずホワイトリカーにした。
サントリーとタカラの2種類でまずはそのまま飲んでみた。ぼくにはタカラが良いように思える。
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梅酒には採れてから鮮度を落とさず作業を始めたいので流通の店頭に並んでいるものは選択外となる。例年は生産者に電話を入れてご都合の良い時間(たいがいは夕方前)に採りに行っている。自家用車であまり揺らさないようにして持って帰るので品質を保てる。

梅酒の作業が終わると半月遅れて南高梅(梅干し用)が出てくる。こちらは購入後に追熟させる。この状態で3日後。市販で完熟(木なり)はなかなか出てこない。
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塩分濃度は15%に設定。この濃度でもカビは生えないよう衛生管理を行っている。使う塩は旧専売公社の精製塩(1kg100円程度)。価格は手頃だが品質は良い。ミネラルを含む天然塩では多少風味は変わるかもしれないが、塩の役割は味付けではないので精製塩で十分。むしろ品質保持を考えると塩は製法や出所が明らかなものを使いたい。

紫蘇は程度の良いものが採れたらすぐに塩もみして冷凍庫に入れておく。今回も収穫後半日程度のものを生産者に分けていただいて作業に着手している。浸け梅はすでに梅酢が上がってきているが、もう少し塩だけで置いておく。
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世の中にスローライフという生き方があるが、1日10数時間、自らの事業と公職も担当しつつ家事もこなしているのでスローライフはできそうにない。京都の大原の里とか南房総の鴨川、もしくは鎌倉あたりでしずしずと暮らしている人たちはうらやましいが、四国には良い川があるから離れられない(そんな人間がよくブログを100万文字も綴っているなと叱らないでください)。

あとは梅雨明け後(もう明けてしまったが)の土用干しができれば一段落。その頃には番茶(阿波晩茶)の新茶も上がり始めているかもしれない。



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posted by 平井 吉信 at 17:46| Comment(0) | 生きる
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