2022年06月06日

感染症への備えは恒常化したのでは


コロナの3回目のワクチン接種も終わったが、発熱も倦怠感も腕のかゆみなどもなく、翌日には山へ行った。副反応が出ないのは基礎体温が高めであることも原因では?と考えている(36度台後半)。

そろそろマスクを取る時期に来ているのだろうか? 
ぼくはそうは思わない。今世紀中にマスクなしの生活に戻ることはないと予測してそのための対策を行っている。その根拠はパンデミックの根源的な原因が変わっていないから。それはヒトやその家畜が熱帯雨林へ進出して未知のウイルスや風土病によって感染し、移動によって免疫のない感染症として全世界に拡散するという構図に変化がないこと。

つまり熱帯雨林の開発により生態系が破壊され続けるかぎり、ヒトは未知の病原体との接触はなくならず、人の移動がなくならない限り、免疫のない感染症は数十億の個体が密集するヒト族を直撃する。さらにヒトの社会活動が引き起こす温暖化が気温の上昇を招いて悪循環を加速させていること。

日本でも2014年に代々木公園で蚊の媒介によるデング熱が確認された。日本でもこのまま気候は亜熱帯モンスーンに突き進んでいくため、ブナ林は西から消えていくだろうし、農作物も高温に強い品種改良が求められ続けることだろう。陸だけでなく海も海藻が枯渇して磯焼けが進むなど深刻な状態である。さらにそこに巨大台風やらゲリラ豪雨が頻発するようになっている。

かといって家にこもっているわけにはいかない。もし国民の一人ひとりが模範的な感染対策が実行できたら社会生活は注意深くだがコロナ前に近づけることができる。その前提のひとつがマスク着用である。マスクを付けることで皮膚の状態や体調が悪化する場合を除いてマスクは付けておきたい。野外でマスクをはずせる場面もあるという専門家会議の提言は間違っていないが間違ったメッセージとして受け取られないかが懸念される(ぼくも海山川ではマスクはしていない)。

COVID-19によるSARS-CoV-2が数年後に収束したとしても、第二第三の感染症や風土病が流行する土台ができてしまっているという認識で社会生活を組みたてていく必要がある。その際に科学的な根拠が見えない感染防止策やかえって有害な可能性がある対策についても認識しておく必要がある。

優先度の高い対策は以下のとおりと考えている。
(1)換気(全熱交換器などによる常時換気を推薦。換気扇では換気が不十分で快適性も損なわれる。ただし煙や油煙の発生する場所=飲食業など=では空気清浄機は無意味で全熱交換器はフィルター交換の頻度が高くなるので第1種換気=機械吸気&機械排気=を主力に)
(2)マスク(野外で密集していない場面では外せる可能性あり)
(↓ここからは優先度が下がる)
(3)空気清浄機(換気の補完としての役割。HEPAフィルターの付いた4〜5万円クラスを空気が淀みがちな場所や人の密集する場所の近くに設置。ただし人体に悪影響があり得るイオン機能は使わないこと)
(さらに優先度が下がる)
(4)アルコールによる手指消毒(顔に触れない人や手を洗って食べる人にはさほど重要性は高くない)
(5)間仕切り(アクリル板など。ただし飛沫核感染には効果がない)

コロナをきっかけに感染症への備えは恒常化したと考えている。そのことを受け止めて生きていく。


posted by 平井 吉信 at 20:07| Comment(0) | 新型コロナウイルス対策
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