温帯モンスーンから亜寒帯にさしかかる日本には世界でも有数のスミレが自生する。
それは世界でも稀な多様な気候、地形、それらの複合作用の生態系、そして人間が関わる里山の暮らしがあるからである。
川とスミレについてのテーマが多いな、と思われる方、そのとおりです。
だってそれが日本が日本たる本質、四国や徳島の本質と思うので。
意外にも徳島はユリやスミレの種類の多様性は特筆もの。
海だって瀬戸内海から大河の砂が吐き出す海底の紀伊水道、そして太平洋まであるので海の魚の多様性も全国有数。
さらに雨が多いことにかけては南紀と四国東南部が双璧。深い森とそこから流れ出す良質の川に恵まれる。
そこでそれぞれの地区で川による野球を行うとして四国チームを編成してみた。
ちょっと負ける気がしない。いや、まるでほかの地区は土俵が違うという質の違い。
実際に全日本でオーダーを組んでみた。
1番 海部川
2番 沙流川
3番 長良川
4番 吉野川
5番 四万十川
6番 仁淀川
7番 那賀川
8番 熊野川
9番 錦川
DH:釧路川、信濃川、天塩川、江の川
代打の切り札:那珂川、筑後川、川辺川(球磨川)
代走:狩野川 魚野川
その結果、豊富なミネラルを宿した土から良質の野菜が採れる。
香酸柑橘だって、ゆず、ゆこう、すだち、阿波すず香、さなみどりとこれまた美味さわやか。
米だけはもしかしたら他の地域に及ばないかもしれないけれど、産地でなく生産者単位でいうとひけを取らない。
いやはや、徳島には何もかもありすぎてどこを訴求してよいのかわからない。その魅力をひとことのカタカナ(フレーズ)で表現すると「ミネラル・ヒーリング」。
これは1999年に著した「南阿波海部の新しい波〜エコツーリズムによる地域づくり」(国会国立図書館に蔵書)の核心となっている概念。それをアウトドアとしてコンテンツにしたのが「南阿波アウトドア道場」(初版を企画監修して現在は第3版がWeb上に掲載されている。第4版も計画されている)。
https://www.pref.tokushima.lg.jp/FAQ/docs/00031554/
野田知佑さんが住んでいた日和佐町を例にとっても、海、川、暮らしとも一級品。
鳴門を例にとれば、渦潮、美術館、鳴門鯛、なると金時、レンコン、ドイツ館、一番札所、エクシブとありすぎて何を訴求してよいのやら。
そんなときあれもこれもではなく、特定の誰かのこんな場面で共感してもらえそうな物語を紡ぐというコンテンツの作り方が必要だよね。
タグ:スミレ 南阿波アウトドア道場
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